「エンジニア部より派遣された派遣された派遣社員、嵐山ハジメだ」
うわーーん! なんでC&Cに囲まれてるんだー! こんな深夜にー!
「は? 支援任務?」
「そうです先輩。お願いします」
「……別に構わんが、そりゃまたどうして。C&Cは強いだろう?」「敵の規模が大きいんです。工業地帯一体を占拠していて……空爆を使えば広範囲を吹き飛ばせるでしょう?」
「そうだな……。まあ、いけるが……施設は全て吹き飛ばすぞ? それでいいならな」
「ええ。それより場所を返してもらう方が重要です」
「了解した」
「というわけだ。おーけー? どぅーゆーあんだすたん?」
「わかったよ」
「じゃあ、まあ自己紹介を。私は嵐山ハジメ、エンジニア部兼トレーニング部の一般生徒だ……今回の作戦では、支援は空爆とビークルで行う。接近戦には期待するな」
「コールサイン00。武器はサブマシンガン」
「コールサイン01! 武器はアサルトライフルだよ!」
「コールサイン02、使用火器は対物スナイパーライフル」
「コールサイン03、ハンドガンと拳銃を」
「……コールサインを徹底する感じか。ならば私の事もメイル1と」
作戦エリア間近のビルの上で作戦会議を始める。
「今回の作戦目標は
「なるほど」
00——つまりは美甘が納得した様子で頷く。
「その後、私は重戦車タイタンM2で戦線に参加する。02はここで狙撃を頼む」
バックパックは射撃カプセル、まあ使うものでもない。俺は前には出ないし。
『空爆の用意が完了した。03、爆破タイミングを連絡しろ』
「3、2、1、発破します」
爆音が響く。
「ふふふっ」
「敵襲ーっ! 敵襲ーっ! 南部より三人組です!」
「うわーっ! すごい数!」
「ざっと……ダメだ。数えらんねえ」
『目標確認。突入開始』
嵐山ハジメ——メイル1からの無線で爆撃が宣告される。
『アタック!』
闇夜に紛れた重爆撃機から火の玉が落とされる。
「く、空爆だ! 助けてくれっ!」
「戦車が壊れたぞ!」
「装甲車両がやられた! 援軍をくれ!」
『フォボスの恐ろしさがわかったか!』
「あの数の敵が一気にやられるのかよ……!」
『こちらメイル1。爆撃は成功したか?』
「ああ」
『次の爆撃機が向かう。一旦下がっていろ』
『全機、攻撃せよ!』
「敵爆撃機を確認! 空爆、また来ます!」
「またか! 助けてくれぇ!」
「何かの後ろに隠れろ!」
「無理だ! 遮蔽物がないぞ!」
『ファイア!』
再度空から爆薬が降ってくる。
「うわーっ!」
「助けてくれーっ!」
『突入には危険が伴う。気安く呼ぶんじゃないぞ』
『敵勢力の大半を鎮圧した。残りは重戦車として戦闘する』
「なんで特殊部隊が戦車を持ってんだよ!」
「主砲を打つ気配もないぞ! 私達は機関砲だけで十分だってか!」
黄色の巨大な戦車が左方からキャタピラを回してやってくる。
『こちらメイル1、作戦エリアに突入した。相手は四つ足でも怪生物でもない。レクイエム砲で吹き飛ばしてやる』
「メイル1、それがタイタンか?」
『そうだ。重戦車の力、見せてやるぜ』
それぞれが強大な戦力を持っているため、集約する事も愚策。それぞれ別の場所で戦いを始める。
「遊撃兵だ! 危険な奴が来るぞ!」
「弾が、弾を避けてる!」
「ふふっ! 全然当たらないよ!」
コールサイン01が片っ端からビルを制圧する。勘でタイミングを測り、アサルトライフルを射撃しながら次の遮蔽物に移動する。
「ふふっ、さあ次、次!」
「ターゲット、確認」
「C&Cの狙撃兵がいるぞ! さっさと排除しろ!」
「クソっ! 俺のアサルトライフルじゃ届かない!」
「ジョージがやられた!」
切れたマガジンを交換して、次の敵に照準を向ける。風向、風力共に良好。ゼロイン調整済み。
「任務……開始」
「うわーっ!」
「重戦車の力、見せてやるぜぇ!」
タイタンからゴリアテに向かってレクイエム砲が直撃する。粉微塵——は誇張したが、十分行動不能に追い込めた。
「俺を倒したければ、エルギヌス級でも持ってこい!」
「バカみたいにデカい戦車がいるぞ!」
「奴のマシンガンは強力だ、突破できる術はない。撤退するぞ!」
「はははは! 戦う相手を間違えたな!」
コールサイン00は近づく兵士達を蹴り飛ばして、頭蓋にサブマシンガンの連射を喰らわせる。
「ああっ? ぶっ殺すぞ!」
「化け物だ、チビのくせに、やばいぞ!」
「……誰がチビだぁ!」
「ふふふっ、掃除を始めましょうか……」
コールサイン03がそう呟くとともに、地面から白い光が放たれる——否、地面からではない。そこに設置されたC4爆弾からである。
「丁寧にお願いいたしますね、さようなら」
絶叫する暇もなく、兵士たちが失神する。
『コールサイン02、ゴリアテの編隊を確認した。数およそ三十、私だけでは排除できない』
「コールサイン03、爆薬庫を発見。破壊します」
「コールサイン01、敵工廠に潜入したよ!」
『メイル1、新型のゴリアテを確認した。機動力が高い、不利な相手だ』
「コールサイン00、囲まれた。流石にこの人数差はキツい」
『こちらメイル1、コールサイン02、座標を教えろ。相手を交換する。新型ゴリアテの狙撃能力は高くない、一方的に狙撃しろ』
『コールサイン02、了解』
「待て、あたしの相手は?」
『フォボスに連絡した。二秒後に爆撃が来る。気をつけろよ』
「————は?」
『空爆、開始!』
「あっぶねぇな! 当たったらどうすんだよ!」
『フォボスの恐ろしさがわかったか!』
「わかってんだよ!」
『全機、突入!』
「またかよぉ!」
『アタック!』
「あっぶねえ!」
『フォボスの恐ろしさがわかったか!』
「違うこと言え!」
「ゴリアテがこの数か……。怪物程度ならタイタンは無敵だ」
レクイエム砲を発射して、ゴリアテを消し飛ばす。
「まずいぞ! あの主砲はまずい!」
「マシンガンは気にするな! 主砲を必ず避けろ!」
「避けられません! うわーーっ!」
「よくも戦友を!」
「レクイエム砲の火力を見せてやるぞ!」
しかし、いくら強いとはいえ、相手は三十ものゴリアテ。
「タイタン、戦闘不能!」
『全機、突入!』
『確認した。突入開始』
『全機、攻撃せよ!』
「発煙筒投げて……。あ、カプセル使おう」
『降下座標を確認』
ローリングをして相手の攻撃を避けながら、射撃カプセルを使う。
「ゴリアテ、破損! バカな! たかがドローン相手に!」
「輸送機が来たぞ! 輸送機を破壊しろ!」
「ダメだ! 壊れない!」
『コンテナ、投下!』
コンテナが開き、そこから現れたタイタン(
「なんであのサイズのコンテナからこんなモンが現れんだよ!」
「レクイエム砲、発射!」
『アタック!』
レクイエム砲が直撃するのと同時に、空爆が降り注ぐ。まるで激突する平原。
「こんな兵器を人間に使うのかよ!」
「これはナパーム弾だ! 熱い! 熱い!」
「ナパーム弾かよ! こいつ、無駄を楽しむ心の余裕がない!」
『爆撃完了。再攻撃の準備に入る』
「ははははっ! 火力がまだまだ足りないねぇ!」
『こちら、爆撃機フォボス。攻撃を再開する』
「ははははははははっ! はははっ! 悶え苦しめ!」
『こちらコールサイン02、メイル1、幻覚を受けたか?』
「こちらメイル1! 至って正常だ! フォボス、追加爆撃だ! ははははははっ!」
『メイル1! 正常か⁉︎』
「繰り返す! こちらメイル1! 至って正常だ! あっこら! レクイエム砲を喰らえ!」
『こちらコールサイン02! メイル1の精神状態が正常じゃない! 繰り返す! メイル1の精神状態が正常じゃない!』
「ゴリアテ、全員倒れたか……。ちぇっ、もっと爆破したかったのに」
『こちらコールサイン00、一帯の掃除を完了した』
『コールサイン01、工廠の奪還に成功したよ!』
『コールサイン02、ゴリアテの破壊に成功』
『コールサイン03、弾薬庫を破壊しました』
『メイル1、周囲の殲滅を完了。一時、ポイント2-8まで後退する』
「先輩、9割破損は流石にやりすぎです。建物は破壊していいと言いましたが……」
「え、何割破壊した?」
「03が3割、先輩が5割」
主人公の使うコールサインは全部EDFから取ってきてます