感想がついてて、なんか筆が進みました。興奮してきました.
入学、おめでとうございます。
貴方がキヴォトスにやって来てからすでに三ヶ月。
私も武器の製作に精を出してはいますが、チラン爆雷やスプライトフォールなど、技術が足りない以上、なんとか思案するばかりの日々が続いています。
貴方は我が物顔で武器の製作を要求しており、このままでは、力尽きるのも時間の問題です。
それでも、研究し続けること以外にできることはありません。
なんとか、貴方が家にいる時間を減らすことができれば……。
「黒服、正面にいるんだから手紙じゃなくて普通に話せば?」
「もう七時ですよ。学校行ってください」
「無視された」
黒服にあーだこーだ言われるのは嫌なので、大人しくミレニアムに向かう。
装備品は充実し始めて来た……といっても、レンジャーの装備とエアレイダーの一部ドローンまでしかできてないのだが、しかも全然今の段階だと高くてもhardぐらいだし。荒廃世界かよ。ドローンも足りないし、プラネット・デスバード作れ。
……やっぱり、それは死ぬから後にしてほしいや。
チャリンコ漕いで、アビドスを通り過ぎる。梔子ユメはいつ死ぬだろうか。百合園セイアはいつ死ぬだろうか。そんな思考が頭の中で働く。
まあ、セイアの方はしばらく後だ。しばらくは気にする必要はない。ないよね?
チャリを漕いでいる間、武器を考える。誰と戦うかも決まってないが、それでも考えておこう。まず巡航ミサイル。俺アレ見極めて弾撃たなきゃいけない、だったらクローズレーザーとか、スプライトフォール射撃モードβか。それより前に聖園ミカか。……近接戦を挑んだら『折るね☆』されそうだな。エアレイダーの戦闘爆撃機KM6 プランX18か、けど人間大の奴が相手だし、重爆撃機フォボスZ プラン4か。あー、フュージョンブラスター持ってたらな。先にプラネットブレイザーか。
ミレニアムにあるセーフハウスに持ち物を全て置いてから入学式場に向かう。
人がいっぱいいる。やはりキヴォトスにおける学校とはもはや国のようなもので、つまり人がいっぱいいて、人がごった返している。
ごった返した人の流れに乗って、なんとか入学式場に着く。入学式は、日本とほとんど同じだったが、長ったらしいセリフの中にところどころキヴォトス流のセリフがあって、その分楽しめた。
入学式が終わった後は、人の濁流はなくなりしっかりと人の顔が見えるようになった。うわっ、あの子おっぱいでか……リオ会長ではないか。少し前だったら相棒がびっくりしていた。
「ん、どうしたのかしら?」
「ああ、いや、すまない。あまりに顔が良い物でね。少し見惚れてしまった。非礼を詫びよう」
「ええ。ありがとう」
「私は
「
「調月、よーし覚えた」
ずっと覚えてたけどな!
「どこの部活に入ろうって決めてるのかしら?」
「特にここ、というのはないな。ただ、工学の勉強をしようという気概だけはある」
「なるほど……。そうしたら、エンジニア部とかかしら?」
「第一候補はそうだな」
「なるほど……」
「そういう君は?」
「私も、特にこれっていうのはないのよね……強いて言うなら千年問題の研究に取り組みたいっていう……」
「すごいじゃないか。あれ、私は見ただけで嫌になったぞ」
「そこまで?」
「そこまでだ。お恥ずかしながら、連れがただの一人もいなくてな。共に部活動見学に行かないか?」
「ええ。是非」
リオを連れて、多くの部活動の見学をしに行った。
「エンジニア部……なるほど。中々に高品質な……ん、この素材高いぞ。この量あるのか⁉︎」
「すごいわね。技術もしっかりあるし……」
「EDFは決してトレーニングを諦めない! ただし何事にも例外はある!」
「もう、むり……」
「EDFッ! EDFッ!」
「疑似科学部……ここはやめておこう」
「ええ、そうね……」
「いやはや、中々に色々あったな。調月はどれがお好みだった?」
「どれかというとエンジニア部だけれど……どこか違うのよね。無所属、というのもいいかしら。そう言う貴方は?」
「エンジニア部とトレーニング部の兼部でもしようかと。EDF故な」
「その、EDFっていうのは何? トレーニング部の見学の時叫んでいたけれど……」
「全地球防衛機構軍Earth Defence Forceだ」
「わかったわ、EDFでいい」
そう話していると、後方からドゴンという爆発音が鳴り響く。M4レイヴンの調子は上等。黒服式シミュレータで鍛えたからある程度は戦闘もできる、バックパックの
「調月、戦闘関与は?」
「ある程度は。援護ぐらいならするわよ」
「了解」
持っている発煙筒を地面に投げつける。無論、救難要請ではない。黒服に作らせたアレを使う時が来たのだ。
輸送機が空からコンテナを落として、そのコンテナが開く。灰色のボディをした戦車が姿を現す。そして、それのハッチを開けて搭乗する。
「悪いな調月。この戦車、一人用なんだ」
「別にいいけれど……。なにその口調」
「確かにイメージしたものはあるが、そこまで普段と変わりはないだろ」
操作方法は数個のボタンとレバー。俺がふざけたわけではない、しっかりとゲームのPVに書いてあるんだ。『兵器は数個のボタンとレバーで全部操れるから安心』って書いてあるんだ。え、見た目がプレステのコントローラーな理由? 趣味。
「バリアスTZ2の力、見せてやるぜぇ!」
あ、思ってたより上向きに飛んでいった。
「しゅ、主砲が効かにゃい⁉︎」
「ちょっと待ってちょうだい! 当たってすらないわよ!」
斜角を調整して、今度はしっかりと着弾させる。今度は無様な結果を晒さずに、戦っていた奴らを両陣営吹き飛ばす。しかし、アリとは違うようで一発では四肢とか吹き飛ばない。
「よくも戦友を!」
「ハッピーバースデー!」
こちらに標的を変え、隊列を組んで襲ってきた不良たちに照準を合わせて、再度榴弾砲を放つ。
「歩兵はタンクを壁にしろ!」
「……。もしかして、私歩兵だと思われてるのかしら……」
その通りだ。
調月はタブレットをいじりながら、拳銃で俺のサポートをしてくれている。そして、対建造物への火力が体感少し高い気がする。これがアバンギャルドか。
「弾は私にはあたらねぇ!」
「射程に入ったら、一撃で仕留めてやる!」
騒いでる奴らに照準を合わせる。榴弾砲なので、多少狙いがズレても問題ない。
「ハジメ、砲塔をもう少し上に。敵車両が現れるわ」
「了解、砲撃ーッ!」
リオの忠告通りに砲弾を放つ。ちょうどそこに敵
「敵歩兵の数が多いぞ!」
「どんどん湧いてくるわね……」
何発も打ち込むが、数とヘイローで中々始末しきれない。
「弾数には限りがある。調月、私は降りてレイヴンで戦う。君は戦車をシェルターとして使うといい」
「わかったわ。中から外は見える? そうじゃないと、支援ができないのだけれど」
「心配するな。もちろん見えるさ」
「わかった。じゃあ支援を開始するわ」
M4レイヴンを使って銃弾をばら撒く。その発射速度は
「敵の数が多すぎるぞ! AFV、砲撃を頼む!」
「了解。砲撃をするわ」
手榴弾を全力で投擲して、敵陣に投入する。バリアスの榴弾砲ではあまり殲滅できる気がしない。ネグリング自走ミサイルでさえあれば殲滅できる気がするが、そもそも今日はその発煙筒を持ってきていない。
「うわーっ! 敵がどんどん湧いてくるぞ! 処理が追いつかない!」
「支援を続行するわ」
武器をレイヴンから持ち変えて、
「死角があるとでも?」
リオの支援によって、隙ができて、そのうちにもう一度放つ。手榴弾をもう一度投擲して、残り数わずか。
「これ以上の抵抗はオススメしない。大人しく投降するんだ」
「終わったな」
「終わったわね」
建物を数棟ぶち壊したことへの文句や事後処理を終えてようやく帰る許可が降りる。俺は戦車に再び乗って、黒服の家に向かう用意をする。そうだ、もしかしたら調月はとても疲れているかもしれない。家に送っていこうか。
「調月嬢、乗るか?」
「一人用じゃないの?」
「と思うだろ?(定形文)」
「どういうこと?」
「戦闘するには二人だと狭いけど、移動なら十分なサイズがある」
「……そういうのってあるの? 操作自体は変わらないでしょ?」
「ほら、握った拳を地面に叩きつけたくなるだろ?」
これだからプライマーはダメだ。マリスは人間が作ったけど。
「じゃあ、ありがたく。すこし、胸がつっかえて入りにくいわね」
「そうか。調月、家は?」
「私はここの地区の……」
街の中で戦車を走らせる。死の疾走はしない。街中には他の戦車も走っていて、まるで市街戦だな。
「質問していいかしら?」
「ああ、どうぞ」
「戦車の乗組員は自動装填付きでも、車長、砲手、操縦手の三人必要だと思うのだけれど、貴方一人で操縦できるの?」
「まかせろ(定型文)」
「というか、この戦車のデザインも見たことないし……」
「EDFの物だ。製作者は居候先の奴」
「……貴方、居候してるの?」
「そうだな。といっても対等な関係だ」
「居候で対等な関係になることってあるのかしら……?」
疑問に思っている間に、調月の家に着いたので、そこで降ろす。戦車の車体から飛び降りた調月の胸は揺れた。おっぱいでか。
「じゃあ、また」
「またな」
ミレニアムのセーフハウスではなく、黒服のところに向かう。
「貴方がいない間とてもすごく作業が進みましたよ」
「何できた?」
「ウイングユニット」
「へえ、中々……中々だな! プラズマコアの方も⁉︎」
「ええ」
「あとレイピア」
「ああ、レイピア……あれビーム兵器だろ⁉︎ うまくいったのか⁉︎」
「小型ビームの収束が中々うまくいかなくて、まだ拡散の大きい武器しか作れていませんがね」
「いや、それでもいいと思うぜ。いずれドローンに大量搭載してもらわなきゃならんから」
「貴方が管理職だったら会社が崩壊しそうですね」
「もう、そんなに誉めたって何も出ないぜ」
「あとアレです。貴方の様子ドローンで監視してましたけど……。面白いですね」
「レイヴンで蜂の巣にしていいか?」
「だって、一人称私で、何だか頭良さそうな話し方してるじゃないですか」
「うーん、否定ができない」
「そう、パワードスケルトンの話なんですけど……出力とバッテリーが足りません。どうなってんです。アレ」
「だったらエンジニア部のデータ盗んでくるから」
「産業スパイじゃないですか」
「ハジメぇ……無知故に漢字の入った言葉を理解するに至らなぁい」
「『さんぎょうすぱい』じゃないですか」
「ぶはっ、はっははははっ! てめっ! 笑かすなよっ! ひらがなにしたらわかると思ってんじゃないわ!」
「わからないんですか?」
「わかるよ!」
黒服が用意したトラックに、黒服が用意した武器を詰め込みながら適当こいて話す。ドローンに、スナイパーライフル、リムペットガン……。
「武器の体積の割に火力が高いので作るの難しいんですよね」
「そうか……。頑張ってブレイザー作ってくれよ」
「あれおかしいでしょう。EMCの方はまだ分かりますよ。けど、なんであのサイズまで小型化するんですか!」
「安心しろ安心しろ。ほら、
「テンペスト自体は」
「
「ええ。N6とかもまとめてあそこに置こうとと思ってるんですけど……。そうだ、N6。あれ、核ミサイルですよね?」
「ああ」
「何に使うんですか?」
「マザーシップを撃墜する」
「必要でしたか」
「必要だから要求してるんだよ」
「このガイストGも?」
「それはガイスト
「必要じゃないじゃないですか」
「うるさい、先進技術研に言え」
ちなみに、ウイングダイバーの服はそのままだった。黒服、JKにそんなの着せようとするなんて、まさか変態か?
ごめん、黒服。君が一番いじりやすいんだ。ごめんよ。