ペロロジラ? うるせえ、バルガでぶっ叩くぞ!   作:るりから

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みなさん案外ウイングダイバーそこまでなんですね……あとエアレイダーも……(エアレイダー使い)


M20 転機''

 進級、おめでとうございます。

 

 貴方がキヴォトスにやって来てからすでに二年と三ヶ月。

 私も武器の製作に精を出してはいますが、バルガやカッパー砲など、技術が足りない以上、なんとか実験するばかりの日々が続いています。

 

 貴方は我が物顔で武器の製作を要求しており、このままでは、力尽きるのも時間の問題です。

 それでも、研究し続けること以外にできることはありません。

 なんとか、技術力を底上げすることができれば……。

 

「三年生か」

「三年生になりましたね」

「さて、鬼が出るか蛇が出るか。英語で言えばオーガ、オアスネーク」

「God only knows what may happenが妥当な表現だと思いますよ」

「……真面目に将来がわからん。先生が来るタイミングは近くなったら予想できるが、それがいつなのかはわからんし」

「プライマーが来るかどうかもあるんでしょう?」

「そうだ。この二年間、俺たちはプライマー用に対策を続けてきたが、それが必要かさえもわからない。まあ、必要なくても紛争解決に使うが」

「チラン爆雷を?」

「まだ未完成だがな」

「完成しても生徒相手には使わないでくださいよ」

「えっ……私のパトロン、厳しすぎ……?」

「なわけないでしょう。貴方はよくキヴォトス中の紛争解決に出向くのに、その度撃ってたら死人まみれになりますよ」

「わかってるわかってる。ゲヘナが死屍累々になるからな」

「よくゲヘナに出かけますよね。貴方」

「知りたいかい? 理由」

「せっかくですし」

「空崎のハードワークが少し心配でな」

「……人の心、あったんですか?」

「俺を何だと思ってる?」

「バーサーカー」

「火力厨だって言ってるだろーが」

 

 違うのだ! 戦うべき場所を見極められない愚かなバーサーカーどもと違い、火力厨はただ火力に神秘を見出しているだけなのだ! 一般黒服は黙っていろ! 正気のEDFとはやり方が違う!

 

「まあ、貴方なら平気ですか」

「なあ、今何にかかってた?」

「流石に人殺しは嬉々としてしないでしょう」

「人間としての最低ラインを求められたんだが」

 

 

 

 

「ってことが今朝あってさ」

「君と黒服さんの関係性って妙にドライだよね」

「俺あいつとしっとりとした関係性になりたくないからな」

 

 やだよ、俺が湿度四天王に肩を並べるのは。

 

「ふふん、去年はコンバットフレームをEXPOに出してみたからな。いっぱい人が来ると思うんだ」

「旧型のグラビスだけどね」

「ニクスはダメだ。エイレンがまだ完成しきってないからな。友人に見せるくらいならいいが」

「君って、他の生徒たちと比べると情報に関するセキュリティ意識高いよね」

「そりゃ、私の作る品は軍需品だならな。転用可能とかじゃなくてもろ軍需品だからな」

「まあ、それもそうか。だからこそわざわざチーちゃんに頼んで電子防御も組んでるわけだしね」

「そうだな。黒服にはずっと武器作ってて欲しいし……」

「クソ上司」

「だから、キャラというものがあるだろう。袖の振り方を考えた方がいいぞ」

「君に言われたくないな。その言葉」

「私を何だと思ってる?」

「それは勿論——」

 

 扉が開く。

 

「ああ、いらっしゃい。新入生かな? 新入生だね。入部希望者か?」

「はい!」

「よし、部長任せた」

「任された」

 

 私は新入生より侵入者担当なのだ。マシンガントーク(火力)を始めてしまったならば全新入生によってたかって磔刑にされるという確信を持っている。

 

「先輩! あの長筒ってなんですか?」

「……ああ、あれ。キャニスター砲だっけ……ハジメぇ!」

「何ぞや?」

「あの長い筒なんだっけ?」

「ああ、アレはキャノンショットだ」

「……散弾砲だっけ?」

「そうだな。と言っても面白くもない。キャノンショットの運用を見るなら動画サイトにあがってる爆笑コピペ何連発系を見た方がマシ」

「作業中の君のスマホうるさいと思ってたら、そういうタイプの動画見てたのかい」

「暇つぶしにはちょうどいいぞ……じゃなくてだな。本当にキャノンショットはつまらないから、他の武器を見た方がいい」

「君のおすすめは何だい?」

「ビーム砲、プラズマアーク砲、レーザーライフル」

「……ビーム砲をお願いします!」

「了解、パワードスケルトンを装着してくる。白石はその間なんか面白いやつを見せておいてくれ」

 

 セイバー・エイレンでもなく、フライトユニットでもなく、取り出すのがパワードスケルトンなら、それを表すものは一つ。パワーダインの無印だ。最初の方稼ぎに使ってたな。転機のテレポーションシップ速攻で落としてさ。

 

 

 

「ん、これがパワーダインだ」

「おぉ!」

 

 パワードスケルトンの肩部にマウンドされた大きな砲。こんなデカいくせして多分光の剣より火力低いぜこいつ。

 

「離れてろ。痛いぞ」

 

 エネルギー弾が的に向かって直撃する。弾速秒速二キロ。つまりマッハ5.9、当たると危険。

 

「おおー!」

「君そんな物隠し持ってたのかい!」

「隠してないよ。隠してる兵器は基本どっかの基地に置いてるし」

「見せてくれよー」

「隠してるって言ってるだろ?」

「後輩もいるし! 見せれないものの中で一番見せれるやつでいいから!」

「後輩を出汁に使うんじゃないよ。はいはい、見せれない中で一番見せれる奴ね」

(あるんだ……)

(あるんですね……)

「その間、後輩の応対頼むぞ。一番最寄り行ってくるから」

 

 

 

 

「アシッドガンと、まだ充電ができないがブレイザー。実質フュージョンブラスターだな」

「へぇ……」

「よくわかりませんね」

「……アシッドガン?」

 

 ………?

 

「一人増えてるー!」

「別に増えても不思議なことじゃないだろう。幽霊でもあるまいし」

「まあ、そうだな。ええと、私は嵐山ハジメ、一応エンジニア部だ」

「一応?」

「ただの保険だよ。気にしなくていい」

「何の保険……?」

「いいだろう、別に。試射場にいくぞ」

 

 

 

 アシッドガンを的に向けて、放つ。溶解した。

 

「アシッドガン、見せれない理由は物を溶かす銃だから。生徒に向けるとR-18かR-18Gになっちゃう」

「君がそういうのを作るとは……」

「デスバードも割とこういうのだろう。ただこれはアレに比べて即効性が高いから封印している」

 

 次。

 

「これは単純に未完成だから封印しているだけだ、名前はブレイザー」

 

 的に照準を向けて、撃つ。

 

「おおー!」

「すごい……」

「……クローズレーザーと変わりないように見えるが……」

「これは内部にジェネレータを搭載する予定だからこれだけでビームが打てる。それに……」

「それに?」

「これの出力はEMCの12%だ」

「……すごいな! あの大型車両の12%⁉︎」

「全キヴォトス人が羨むだろう。完成したら普通に使うつもりだ」

「……ブレイザーか……」

「うん、やはり浪漫だよ」

「ロマンだね」

「ロマンですね」

「ロマンだね」

「フライトユニットとの併用は?」

「重くてできないが、そもそもこれは陸戦歩兵用だ」

 

 軍曹がブレイザーを担いできた時はワクワクしたよ……。相手がアーケルスだったから倒せないのは正直わかってたけど……。けどinfernoの奴何回やっても出なくって……。まさか実装されてなかったなんて……。

 その後DLCで出てきた時はそのイカれ性能に心を躍らせて……EDF6で最初の方に出てからずっと使ってて……ハード帯のブレイザーがなかったからその間はレイヴン使って……。

 

「なるほど……」

「もっとも、これらは戦略的な観点から封印しているわけではないから、見たところで問題はない」

「戦略的な観点から封印しているというと……」

「詳しくは説明しないが、高出力レーザー砲バスターとか、潜水母艦エピメテウスとかだな。詳しくは説明しないが」

「高出力レーザー砲……」

「潜水母艦……」

「私も知らないんだけど……」

「ええい、まだ未完成だ。バスターはそろそろローンチだがな」

「見せてくれよ。スプライトフォールは見せてくれただろ?」

「あれとは危険度が段違いなんだ」

 

 サイレンを倒すために使用された兵器だぞ。しかも、耐えれる生物はいないと言い切られるまでの、残念ながら結果はグラウコスになったが……。

 キヴォトスで使う時が来たらきっとペロロジラだな。……何の因果かグラウペロロになりそうな気もするが。

 

 

 

 その後、白石の発明品を見せたり、作りたいものを聞いたりして終わった。俺は新入生の歓待が、ガイストG(ゴミ)でヘイズの相手をするぐらい苦手なので、正直ありがたい。

 

 

「黒服、ただいま」

「おかえりなさい。珍しいですね、明日も学校なのにこっちに戻ってくるなんて……」

「ブレイザーの充電と、あといくつかの制作、こっちの方が整ってるし……。あと、先一昨日ゲヘナで空爆かましすぎて怒られたから、その詫びの品」

「聞くところによると、貴方ゲヘナの治安に関与しすぎていて、一部の生徒からはゲヘナ生だと思われているとか」

「……マジ?」

「マジですマジマジ」

「キャラ」

「珍獣に言われたくないです」

「誰がコビトカバだお前の顔面にエアトータスぶち込むぞ」

「何で世界三大珍獣を選ぶんですかわざわざ。狸ぐらいにしてくださいよ」

「狸はコビトカバと同じランクだぞ」

「マジですか」

「マジマジ。マジって繰り返すとまじまじと見つめるのまじっぽいよな」

「三年生がそれで大丈夫なんですかエンジニア部」

「私はエンジニア部の暴の部分だからな。暴じゃない部分は白石に任せるよ」

「さすが、エンジニア部に入って以来ほとんど兵器しか作ってない人の説得力は違いますね」

「失敬な。重機の開発にも携わってるだろ」

「ギガンティックアンローダーバルガとパワードスケルトンどっちの話をしています?」

「そりゃあもちろんどっちもだが……」

「ギガンティックアンローダーは軍事転用する気満々ですし、パワードスケルトンは重機としても使えるだけで本質は軍事用パワードスーツでしょう」

「本質を言うのをやめろ。悲しくなっちゃうぜ」

「存分に咽び泣いてください」

「ひでえ! よよよよよよよよよよよよよよ!」

 




そろそろ本編に入れそうです!

好きな兵科

  • レンジャー
  • ウイングダイバー
  • エアレイダー
  • フェンサー
  • EDFやってないからよくわかんないよ
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