ペロロジラ? うるせえ、バルガでぶっ叩くぞ!   作:るりから

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次回でvol1に入るんだ。何が何でもvol1に入るんだ……。プロットが無いので遅れると思います。


M24 指揮官はだれ?

 ウイングダイバー、と言う兵科がある。日本語で言うなら降下翼兵。フライトユニットによる高機動と、電撃兵器やパルス兵器を主とした近接高火力を魅力とした兵科で、多大なる人気を博している*1

 難点として、軽量化の為に実弾兵装を持ち運べない事と、アーマーが頭と胴という致命傷に繋がる部位にしかついていない、ということが挙げられるが、エアレイドや某赤い彗星の言う通り、当たらなければどうということはない、というものだ。

 しかし、このキヴォトスで使った回数は足を使えば数えられる程度だ。理由はたった二つ。

 一つ、装甲がとにかく薄い。あれ? ついさっき当たらなければどうということはないとかほざいてなかったか? と思っただろう。下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる、という物で割と当たる。

 ヘイローがあるんだし関係ないだろ、そのまま突撃しろと思ったやつは首を括れ、普通に痛いもんは痛い。

 二つ目は適正距離の概念だ。遠距離戦からファランクスを使うわけないだろバカが。

 

「あと、流石にこの格好は恥ずかしいからな」

「ならなんで着てるんですか……?」

「学校に遅れそうだったから全部の建物飛び越えて来たんだ」

「次の貴方の言葉を当てましょうか。そんなこんなで急いでたら制服を持ってくるのを忘れた」

「……一言一句違わずだ。もしかして君は超天才未来予測系ド清楚ハッカーなのか?」

「美少女を忘れないでください。——それに、未来予測系は貴方の友人にいるでしょう?」

「……なんで知ってる?」

「カメラをハックしました」

「ストーカーかよ」

「音声はありませんけどね」

「あってたまるか」

「それにしてもなんであんな有名人と知り合いなんですか?」

「あちらから私に接触して来たんだ。理由は機密に関わるから話せん」

「そうですか」

「……話は変わるが、送ったデータあるだろう? 先生のことをどう思った?」

「まあ、好意的な人だと思いました。いかんせん今の状態ではデータが少なすぎて言い切れませんが……」

「そんな状態か……」

「あなたは先生のことをどう思ったんですか?」

「君と同意見だ。まあ、未来を賭けるのには不足はないと思ったな」

「……貴方がそこまで言うんですか?」

「パトロンから情報は流れてくる物だ。私は彼が来ることを知っていたんだよ」

「……リオほどではありませんが、貴方も十分秘密主義ですよね」

「変数は少なければ少ないほど良い物でな。私は身体的魅力も、精神的魅力も、人心を掌握する術はなんら持ち合わせていないから、必然的に情報の隠蔽に走る」

「そうですか? 貴方も十分美少女だと思いますよ」

「うふーん。あはーん」

「黙ってください」

「最近君たち私に当たり強くないかい?」

「まあ、当然ですよね」

「……私のことをなんだと……」

「EDF隊員」

「…………そうだな」

「あ、先生にEDFのこと伝えたんですか?」

「話の流れでな。そこまでしっかりとは触れてないが」

「そうですか」

 

 先生に関する映像を明星の秘密拠点の中で流しながら駄弁る。今のシーンは早瀬に説教されてるところ。黒服が映像撮って来てた。——何がストーカーの嵐山ハジメだ! お前の方がよっぽどストーカーじゃないか!

 

「明星、流石にベース235(バレンランド)の位置とかは知らないよな?」

「EDFの基地の位置は特定できてないんですよね……二つぐらいしか」

「おーっと?」

「ミレニアムの西側のビル群に紛れて一個あるでしょう?」

「あるな」

「あとゲヘナに一個あるでしょう?」

「あるな」

「ゲヘナ側にはプロテウスを一機配備してるでしょう?」

「惜しい二機」

「あとコンバットワゴン八機にバリアス四台に……」

「思ってたより色々バレてるな!」

「貴方コンバットワゴンのことボロクソに言った割に量産してるんですね?」

「コンバットフレームの火力を持った車両というのは魅力だからな……操作性が劣悪だが」

「コンバットワゴンを使った時、いっつもビル崩してますもんね」

「まあ、ビルを壊すのは日常茶飯事だからな」

「破壊神ですか?」

「私はシヴァではないよ。当然カルラでもルドラでもない。インドの神話に記述がある、卵型の舟から降りて来たりなどもしていない」

「…………なんですかソレ」

「ん……口を滑らせた。やはり滑舌が良いからだな」

「笑わして誤魔化そうとしてますね?」

「そのとーり」

 

 やはり超天才病弱超美少女半身不随系ハッカー。察しがいい。やめてほしい。もっと才羽(姉の方)みたいなテンションでいてくれ。

 

「……ああ、あと。あの未完成の大きい重機はなんですか?」

「アレはただの重機だ。戦後復興には必要になるだろ?」

「にしては安全性とか色々……」

「安全性が担保されてたら、いざとなった時のビルの解体が立ち行かない……とかじゃなくて、普通に未完成なだけだ。今パトロンに働かせてる」

「散々働かせてますよね……」

「違法労働、違法契約、違法戦闘……そこらはフルコンプしている」

「違法戦闘って……戦時条約違反ですか?」

「一度ミスって病院を破壊してな……アレ以来プラズマ・グレートキャノンは使っていない」

 

 

 

「あれだな。キヴォトスでレンジャー以外やりにくいな」

「えーと、ウイングダイバー、エアレイダー、フェンサーの三つですよね?」

「ああ。ウイングダイバーはついさっき言った通り」

「そうですね」

「エアレイダーは建物を壊す」

「そうですね」

「フェンサーは近接武器入れてないと安心できない」

「……それは貴方の嗜癖なのでは……」

「いやいやいや! 近接武器じゃないとサイドスラスターがつかないんだよ! やっぱり高機動が一番強い(持論)から……」

「ああ……ダウト、スパインドライバーの射程は170メートルですよね?」

「というか、スパインドライバーM4がな?」

「なら全然使えますよね? 貴方割と肉薄した戦いを好みますし……」

「……確かに…………」

「……まったく、お馬鹿さんですね」

「そういうところが『ちゃーみんぐ』だろ?」

「否定します」

「酷い……、君たちは私のことを……このくだりもうやったな」

「やりましたよ」

 

 確かに……キヴォトスでも別に使えるな、フェンサー。スパインとキャノンショットを組み合わせて高機動フェンサーしてもいいな……。

 

「できるだけ建材屋が近いゲヘナで作りたかったが……仕方ない。バレたからにはベース235(バレンランド)に輸送するか」

「このままだと235の軍備がすごいことになりません?」

「もうなってる。プロテウスの六割あそこにあるからな」

「あの化け物が?」

「そこまで言うか?」

「前にゲヘナで運用された時の映像を見たんですが、とんでもない戦果でしたよね?」

「私じゃなくて本職が運用してるからな」

「駆除チームですか……なんで人に駆除なんか使ってるんですか?」

「対人チームじゃないからだよ。そんなクソレイシスト共の集まりじゃないからな?」

 

 プロテウスといい、グラビスといい、EDF兵器の中にはいくらか私が使わない方が強い物がある。グラビスは私が使ってもある程度強いが……プロテウスは雑魚、本当に雑魚。

 

「ああ。全地球防衛機構軍なのに、差別主義者の集団なのかと思いましたよ」

「そんなのがあっていいわけないだろ? 世界に悪が蔓延することはなく、暴力が人を支配することはない。そんな世の為のEDFだ」

「暴力そのものみたいな貴方が言いますか?」

「平和のためには武力が必要だ。本当は必要ない世界が好ましいがな」

「…………ええ。そうですね」

 

 急にしんみりした雰囲気を出すな。もっと君たちには笑っててほしいんだ。腹を抱えて笑ってほしい。……いや、美少女には似合わないか?

 

「……。ほら、にぃー」

「いつもそれしますよね」

「顔だけでも笑うとセロトニンが分泌されてな————」

「もうそれはいいです」

「————なんて?」

「だって、私は幸せですから。それよりリオの方に」

「調月は不安なんだよな……抱え込みすぎて倒れないか……」

「そうですよね……。彼女のことはそこまで好きではありませんが……」

「流石にアンチ調月リオ組織作った奴は面構えが違うな……」

「貴方も入ります? ヴェリタス」

「流石に掛け持ち四つは多い。まあ、情報が欲しい時はパトロンか君かチヒロに頼るかもな」

「チーちゃんに頼るといいですよ。彼女の腕は正確ですから」

「君も凄腕だと思っていたんだが……」

「私は今特異現象調査部という部活にスカウトされてまして……」

「へえ。私じゃダメだったのか調月……」

「よくリオが設立した部活だってわかりましたね。私も、貴方は武力的に優れた物がありますし、知識もあるからどうかと聞いたんですけど」

「ほう」

「資料を全損させそうだからダメらしいです」

「おかしいな。心当たりしかない」

 

 一拍置いてヒマリが喋り出す。

 

「けど、偶に手伝ってもらいますよ。貴方もご存知ですよね?」

「————どれだ?」

「デカグラマトン」

「……『Q.E.D.』」

「やはり知っていましたか」

「そもそも私のパトロンの専門はこちらなのでな」

「……一度、貴方のパトロンと話してみたい物ですが……」

「お勧めしない。あんな碌でなしと態々話そうとする物じゃないぞ」

「貴方はその碌でなしとつるんでいるんですか?」

「そちらの方が便利なのでな。奴と私の関係は、結局契約者に過ぎん。いざとなったら手を切るさ」

「……貴方はついさっきリオのことを危ういと言いましたが、私からしたら十分貴方も危うく見えますよ」

「人には責任がある。それだけのことだ」 

「貴方一人で背負う物ではないでしょう」

「そうだとも、だからパトロンもいるし、そもそも私の計画の主となっているのは先生だ。私のやることはそれの補助に過ぎん」

「誰にも言わないまま?」

「今君が知った。パトロンも知っている。予言の大天使だって軽くは知っている」

「……私は、貴方を心配しています」

「無用だ。もちろん、ありがたく思ってはいるが……。だが、必要ない。………………それより、楽しい話をしようぜ。これはフーリガン砲、まだ未完成で、一発撃つごとにバレルがイカれるが全部貫ける」

「茶化さないでください! 私は友人が一人で背負い込むのを見たくありません」

「そのセリフは調月にでも言ってやれ。私は……なぁ。こんなんだから……ああ、肉を摘むな肉を……!」

「私たちのことをそんなに信用できないんですか……」

「信用はしてるさ。ただ、それとこれとは別っ……腕を掴むな! 君! 本当に病弱なのかなぁ!」

*1
アンケートによると、なぜかこの作品の読者には人気がそこまでない。なんでやろなぁ?




おか……しい……こんな、こんな展開にするつもりはなかったのに。ウイングダイバーを元にした終始ギャグ回の予定だったのに……ッ!
なんで次回はアビドスなのにvol.exの布石を打ってるんだろ……

好きな兵科

  • レンジャー
  • ウイングダイバー
  • エアレイダー
  • フェンサー
  • EDFやってないからよくわかんないよ
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