ペロロジラ? うるせえ、バルガでぶっ叩くぞ!   作:るりから

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M26 K6作戦 前編

 前回、俺が必要ないとか言った気がするが、やはり俺は保険なのだ。ということで、先生が黒見セリカ奪還作戦に失敗した場合……というか、最初から普通に動く。

 昨日のうちに柴関ラーメンでラーメンを頼んだ時、黒見セリカに黒服式GPS殺法を使ってGPSを仕込んでおいたので、それで今の場所を確認する。

 うん、まあ朝だから普通に通学路よな。……あ、先生のGPSと接近してる……行くか、柴関ラーメン。数ある変装のうち、ミレニアムのモブ生徒風に変装したのでバレへんバレへん。あの先生(ストーカー)も、流石に私の完璧な変装を見破るほどの集中力を通りがかりに向けるとは思えないしな。

 

 

 

「あ、うう……はい、大将。広い席へご案内します……こちらへどうぞ……」

 

「豚骨ラーメンと餃子六個お願いします」

「あいよ!」

 

 大将に案内された適当な席に座って、料理の到着を待つ。卓上調味料が多い店はいい店だ(持論)。お冷をグビグビ飲みながら、背後の会話に耳を傾ける。

 

「はい、先生はこちらへ! 私の隣、空いてます!」

「ん、私の隣も空いてる」

 

 青春だねえ。おじさんもそういう人生送りたかったものだよ……。高校時代は野郎どもとしか飯食ってなかったからな……。

 さて、先生は……ああ、砂狼(メインヒロイン)の方に座ったか。さすがアプリのアイコンは違うな。

 

 後ろから聞こえる楽しげな会話にあーだこーだ内心で茶々を入れながら、ラーメンを啜る。

 うっひょ〜! こちらが……さすがに長過ぎて全文を考えるのがめんどくさいからやめよう。

 

「ところで、みんなお金は大丈夫なの? またノノミ先輩に奢ってもらうつもり?」

「はい、私はそれでも大丈夫ですよ☆ このカードならまだ限度額に余裕がありますし」

「ん、私は臨時収入がある」

「いやいや、またご馳走になるわけにはいかないよ〜。きっと先生が奢ってくれるはず、だよね? 先生」

"初耳なんだけど……"

「え? 初耳だって? あはは、今聞いたからいいでしょ」

 

 あ、先生が逃げ……速い! さすがは暁のホルス! 一秒とかからず取り押さえられた!

 

「そうはさせないよ〜。うへ、大人のカードがあるじゃん。ここはこれの出番だね〜」

「大人のカードを使うような場所でもなさそうですが……先輩、最初からこうするつもりで?」

「先生としては、カワイイ生徒たちの空腹を満たしてやれる絶好のチャンスじゃーん?」

 

 小鳥遊、調子いいなお前。

 

「確か金欠だったろうに……先生……」

「……ハジメ先輩?」

"ハジメ⁉︎"

 

 あ、やべ。ラーメン啜って誤魔化そ。やっぱりうまい。

 

「ん、気のせいか」

 

 セーフ助かった。ボイスチェンジャー持ってくるんだった……。

 

「先生、金欠なんですか? なら私が払いますよ☆」

"いや、ここは私が……ッ!"

 

 あとで適当な理由つけて五食分くらい作り置きしてやろう。美少女でなくとも焼肉丼は美味かろう。今の俺は美少女だからさらに美味い。

 

「ご馳走様でした」

 

 先生たちが店を出たタイミングに合わせて、俺も店を出る。今夜だ。今夜、作戦を開始する。

 

 

 

 

 黒見セリカ誘拐・奪還作戦(KuromiseriKa yuuKai-daKKan saKusen)——K6作戦を。

 

 

 

 

「黒見セリカ——だな?」

「……カタカタヘルメット団? ちょうど良かった。今虫の居所が悪かったの。二度とこのあたりに足を踏み入れられないようにしてやるわ」

 

 第一段階——と、言っても現段階でやることはない。黒見セリカがしっかりと連れ去られるのを確認するだけだ。もし失敗するようなら、黒見セリカをライサンダーで撃ち抜いて失神させる……が、その必要はなさそうだ。

 黒見ちゃんがトラックに載せられるのをビルの上から確認して、反対側に飛び降りて武装装甲車両グレイプに乗る。ブルリーダー用の衣装はフルフェイスだから顔が蒸される。あつい。

 

「……ん〜、流石に気分悪いな。いわばこれマッチポンプだろ? 先生が予定通りに動けばただの放火魔だが……」

 

 流石にグレイプで直接追うとバレるので、少し離れたところでGPSを追う。流石に逃すわけにもいかない対象だから、一定距離離れたら襲撃を始めよう——というか、さっさと先生が見つけろって話だ。

 

 

 

 

 カタカタヘルメット団、トラック内部。

 

 

「裏切ったって思われるかな……誤解されたまま、みんなに会えないまま死ぬなんて……そんなの……やだよ……」

 

 セリカの泣き声がコンテナの中に響く。しかし、その声は誰にも届かない。先輩にも、同輩にも、先生にさえも。

 

 

 

 

 まあ、届かなくても助けが来る時はあるのだが。

 

「こちらブルリーダー。敵を確認した」

 

 超音速で飛んできた手榴弾によって、トラックのコンテナが破壊される。破壊された外には、ヘルメット団に向けて小銃を向けている男がいて——。

 

「民間人、守ってやる——と、言いたいが、こんな状況だ。自分の身は自分で守れ、できるな?」

「うっ……うっ……あなたは?」

「ブルリーダー、と名乗ってはいるが、本来今の俺を表す名はない。好きに呼べ」

「……わかったわ」

「ああ、それはよかった。で、本題に戻るが、無理矢理突破しただけでここは敵陣のど真ん中だ。援軍は期待できない——つまり、銃を持って敵を撃て。いいな?」

「……うん」

  

 ブルリーダーは再び手榴弾を全力投球し、戦車を破壊する。

 

「何よ、ソレ」

「DNG3、貴様の乗っていたトラックを破壊したのと同型だ。破壊力は一級品だぞ」

 

 アサルトライフル(G&M A25)からショットガン(モンスーンM3)に持ち替えて、近くにいる生徒を蹴り飛ばした上で散弾を放ちながら、そう言い放った。

 

「民間人、お前の名前は!」

「黒見セリカ! アビドス高等学校の一年生、黒見セリカ!」

「民間人! 現ポイントに先生が接近している! それまで持ち堪えろ!」

「黒見セリカだって言ってるでしょ!」

「冗談だ、せっかくこんな状況だから笑え——ッ! そこで爆発物は使わせん!」

 

 遠くのロケットランチャー持ちをアサルトライフルで狙撃して、少女の手からロケットランチャーを解放した。G&M A25はセミオートの代わりに強いわけではないが、それでも十分な連射力と弾速を誇っている。

 

「黒見、体力は持つか? 泣いてただろ?」

「泣いてない!」

「そうか、ならいい。——お前、その程度の盾でモンスーンを防げると思ったか?」

 

 発言にそぐわず、盾を肘でどかしてそれでできた隙間に向かってモンスーンを放つ。ヘルメットのガラスが割れたところに、もう一度放って失神させる。

 セリカも見ているだけではなく、アサルトライフルを使ってヘルメット団を確実に制圧していく。

 

「ブルリーダー! あんたのそれ、セミオート?」

「そうだな。フルオートのアサルトライフルも持ってるぞ」

「じゃあなんでセミオートなんか……」

「理由はない」

「だったらフルオートの銃使いなさいよ!」

 

 ショットガンの銃床で殴りつけ、怯んでいる隙に肘でバイザーごと目を叩く。そうしている内にブルリーダーの後ろに回り込んだヘルメット団をセリカが処理する。

 

「あーもう! キリがない! なんか一気に蹴散らせる物とか持ってないの⁉︎」

「あったら使ってる……! 家に置いてきた!」

「なんで持ってこないのよ!」

「無線機は重いんだよ……!」

「そうなの⁉︎ あんたから襲撃したんでしょ⁉︎」

「それはそうだがな!」

 

 二人の近くに爆撃が降り注いだ。どちらにも当たっていないが、ブルリーダーは軽く舌を打つ。

 

「——チッ! 腕は悪いが砲兵か——!」

「ん、むしろ腕は良い方。一発も当てなかった」

「誰だ?」

「それはこっちのセリフ。あなたは?」

「ブルリーダー。通りすがりのボディガードだ、覚えておけ」

「うへ〜、セリカちゃん大丈夫だった? この人に変なことされなかった?」

「されてないわよ! せっかく助けてくれた人に変なこと言わないで!」

「うへ〜。お母さんは心配で心配で……」

「誰がお母さんよ!」

「うへ、じゃあ先生がお父さんかな?」

"私?"

「いいじゃないか、健全な関係ではないがな……。悪いがそこの、見えてるぞ」

 

 狙撃兵の頭に中口径弾が数発叩き込まれる。もちろんEDF兵器なので失神した。

 

「回復役! 黒見に応急措置を!」

『わかりました!』

「あと名は!」

「それ今じゃなきゃダメかな〜?」

「人の名前呼ぶときに失礼だろうが——マシンガン、左舷に敵だ」

"ノノミは船じゃないよ!"

「ノノミ……ああ、ネフティスの十六夜……」

「うへ、ブルリーダー、後ろ」

「了解」

 

 モンスーンの背面打ちでヘルメットを怯ませて、身を反転させつつアサルトライフルで失神させた。

 

「小鳥遊、壁」

「人に物を頼む態度じゃなくないかな〜?」

 

 ホシノの背中に身を屈め隠れて、ホシノがショットガンを持っている方とは逆側から顔を出して排除する。遠くの敵を排除する時はアサルトライフルに持ち替えて、またホシノに隠れて銃を撃つ。

 

「うへ、大の大人がいたいけな女子高生の背中に隠れるだなんて。恥ずかしくないの?」

「俺がいつ女子高生じゃないなんて言った?」

「自認女子高生の成人男性はキッツイよ〜」

「事実だが酷いことを言うな」

 

 

「もう全部あの二人だけでいいんじゃないですかね〜☆」

「ん、無双状態」

『ダメですからね!』

「だって、絶対に見えてない背面までなんとかしてるわよ」

"すごいね……キヴォトスのボディガードはみんなあんなに強いものなの?"

「ん、多分あれはブルリーダーがおかしい。私も何人かやり合ったことあるけど、あそこまで強いのはいなかった……というか、あの動き、どこかで見たことあるような……」

「気のせいだと思うぞ。俺には弟子などいないからな」

「ん、そういうもの?」

「そういうものだ——ある程度軍式ならこのように動くかもな。……やっぱりフルオートのアサルトライフル持ってきた方が良かったな」

「ん、カバーするから好きに撃って」

「なら背後は任せよう。それはフルオートか? 死の(アヌ)——んん、獣耳」

「ん、砂狼シロコ。そうだね、これはフルオート……あと、セリカも獣耳はついてるよ」

「それはそうだが……野生味がお前の方が大きいだろう」

「それ、ミレニアムの友達にも言われた」

「そうか」

 

 大半をブルリーダーと小鳥遊ホシノが撃滅しながら、雑談を繰り広げる。

 

「シロコちゃん、後ろ」

「砂狼、後方にロケットランチャー」

「ん、間に合わな……」

 

 ロケットランチャーを持った少女が爆ぜる。

 

「——ん、誤作動?」

「俺が手榴弾を投げた」

「——————バケモノ?」

「うへ、速度的に音速は超えてないとおかしいね」

「……すごいですね〜☆」

"待って待って待って待って待って!"

「なんだ? まだ包囲網は脱してないが」

"マッハ⁉︎"

「ああ、確か1.1だったかな」

"なんで!"

「なんでも何も、俺の理想は1.3だからまだ程遠いぞ」

「理想は高ければ高いほど良いってわけじゃないのよ!」

「まあまあ、黒見」

「なによ」

「そんな怒ると禿げるぜ」

「禿げないわよ!」

 

 

 

 

「撤退ルート上の敵を殲滅、無茶苦茶な戦果だな……。いくら少数精鋭という言葉があるとはいえ……」

「うへ、そうだそうだ。ブルリーダー、少し残ってくれる? アヤネちゃんも通信は切ってくれて良いからさ」

『良いんですか?』

「へーきへーき、ブルリーダーもおじさんもこのあたりに住んでるからさ」

「ホシノ先輩は全然あっち側ですよね☆」

「うへ〜。まあ、同じアビドスだからね〜」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ブルリーダー」

「なんだ、俺もそこまで暇なわけじゃない。用件は手短に言え」

「なんでお前らがセリカちゃんを助けた?」

「薄情な奴だな。後輩が死んでも良いってのか?」

「そうじゃない!」

「あまり叫ぶものじゃないぞ。喉に悪い。——なんで助けたか、ねえ。

 

 

 

 

 ——、一番がお前(ホルス)、二番が死の神(アヌビス)なのは変わらんが、バステトも中々いいと思ってな」

好きな兵科

  • レンジャー
  • ウイングダイバー
  • エアレイダー
  • フェンサー
  • EDFやってないからよくわかんないよ
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