ペロロジラ? うるせえ、バルガでぶっ叩くぞ!   作:るりから

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M27 K6作戦 後編

「一番がお前(ホルス)、二番が死の神(アヌビス)なのは変わらんが、バステトも中々いいと思ってな」

 

 

 

「そうか……セリカちゃんも狙ってるのか————殺す!」

「かかってこいよ、暁のホルス。季節風(モンスーン)の中でも飛べるかな?」

 

 ホシノがブルリーダーに猛接近する。向けられたショットガンの銃身を同じくショットガンで弾いて、空いた腹に蹴りを叩き込んだ。が、それは盾に塞がれ、戦況は互角に戻る、

 

「なんで——!」

「なんでって、お前が交渉に乗らないからだろ? ファーストプランにセカンドプラン、サードプランまで用意するのができる大人ってモンだ。普段グータラしてばっかの子供にはわからないかもしれんがな」

 

 G&Mで火を噴きながら、ホシノと距離を取る。盾で受けてるとはいえど、流石のセミオートライフル。いくら堅牢な盾とはいえその勢いは殺しきれずに、少しずつしか前に進めない。

 

 ホシノのショットガンをローリングで避けつつ、モンスーンを連射する。弾を盾で防ぎ、リロードの隙を狙い撃とうとするが、わずか0.98秒の隙は狙い撃てず、モンスーンで邪魔をされた。

 

 ブルリーダーはアサルトライフルのリロードをしながら、地面を転がって射撃を避ける。もちろんホシノも後追いのみでなく、移動位置を予想して撃ちはするが、決定打にはならない。

 

「ああ、それともあれか? プランは用意してるけど実行しないタイプ? その気持ちはわかるけど後悔するぜ。ああ、もう後悔してるんだっけか?」

 

 G&Mに紛れて、手榴弾を投げつけながら軽口を叩く。

 

「——砂祭りとかでな」

 

 

「黙れぇぇ!」

「やーだね。少し強い口調で言ったからってやめてくれると思わない方がいいぞ」

 

 盾を捨て突っ込んできたホシノを軽く避け、背中に数発モンスーンを放ち、怯んだところで腹を蹴り上げた。

 

「お゛っ!」

「聞いたことないか? 体はホットに、頭はクールに。どこで聞いたかは忘れたがな」

 

 ホシノを掴んで、盾のところに放り投げる。G&Mを再び放って、地面にぶつかるホシノに追撃を仕掛けた。

 

「さあ、もう一回だ。しっかり反省点はわかったか?」

「うるさい!」

 

 つい先とほぼ変わらず——盾だけは持っているが、ろくに構えもせずに——突撃する。しかし、盾の重量分重くなっているため、むしろより簡単に避けられた。

 

「ほら、喰ら——マガジン切れか」

「もらった——!」

 

 ブルリーダーにマウントを取り、のしかかる。本来ならば軽く逆転できるが、盾の重量もあり、なかなか簡単にはひっくり返せない。

 しかし、手は伸びる。ブルリーダーの手がホシノの背中に近寄り、真ん中の辺りを押し始めた。

 

「あ゛あ゛あ゛ぁぁぁ!」

「ここは心兪っつーツボでな。自律神経の乱れだとか、胃腸の疲れに効くんだが……。あ、山海経流の医術は詳しくないか?」

 

 力が抜けたのを見計らって、軽く転がして、ブルリーダーが上に乗った。

 

「今度は俺が上だ。先にリロードだがな」

 

 ホシノの胸にマガジンがポトリと落ちる。そして、一秒もかからずリロードが完了し、幾度も散弾が放たれる。残弾がゼロになったところで、再びリロードを……。

 

 ——しようとしたところで、ホシノの左足が大きく上げられた。ブルリーダーは跳び退き、空を切る結果となったが、その声色は震えている。

 

「あっぶなぁ……俺の股間のレクイエム砲の弾薬庫が潰れたらどうすんだよ……!」

「それを狙ってた……!」

「おっかねえ……。小中でキ○タマ蹴られて泣き叫んでる男の子とか見なかった?」

「私は見てないッ——!」

 

 ホシノの回し蹴りを再び跳んで避ける。砂の上が故に生まれた隙に漬け込んでライフルを撃とうとするが、ショットガンでその隙を消される。

 

「頭と肝は冷えたか?」

「おかげさまでね!」

 

 キレのある動きでショットガンをブルリーダーの頭に向け、放つ。散弾はブルリーダーの体に吸い込まれて、右腕のアーマーにヒビを入れた。

 ——そのヒビの奥には、普通の生徒のような素肌が見える。

 

「——なんだ、その肌は」

「おいおい。なんだってなんだ。先生だって普通の肌だろう? それともあれか? お前には先生も生徒に見えるのか?」

 

 モンスーンで牽制しながら、手榴弾を取り出して、高速——マッハ1.1で投擲した。手榴弾は盾に防がれたが、爆破によって体勢が大きく崩れる。

 

「——人間の腕力じゃないでしょッ!」

「人間の耐久力じゃないことでお馴染みのキヴォトス人には言われたくないな!」

 

 ホシノの頭に銃剣を投げた直後、足元に向かってDNG3を投げつける。適当に投げたからか音速とは程遠いが、それでも普通のキヴォトス人なら回避できない程度の速度は出た。

 小鳥遊ホシノは普通のキヴォトス人ではないから銃剣を避け、手榴弾を盾で受けられるのだが。

 

「クルールかよ……ッ!」

「クルールってなんだ!」

「邪神だよ、邪神ッ!」

 

 クルールの盾とは違い、オーバーヒートすることはないので自由に動かせるが、衝撃は消せきれない。体勢を崩したホシノに、ブルリーダーが追撃を加える。

 

「俺を倒したければ、怪生物級でも連れてこい!」

 

 モンスーンがホシノの頭に突き刺さった。が、先生のような大人とは違い、ホシノには致命傷にならずに動き続ける。

 

「セミオートのライフルなんかで!」

「それは同感だな! お前を相手にするならレイヴンは最低でも欲しいところだ!」

 

 理想はオーキッドだがなと付け加え、G&Mを乱射する。ホシノは銃身から身を逸らし、ショットガンを向けた。

 向けられたショットガンの銃身にモンスーンを放ち、散弾が放たれる方向をずらす。

 ホシノがブルリーダーの脛に向けて足を振るう。咄嗟のことに反応できず、アーマーがあるとはいえモロに喰らってしまった。

 

「——ッ! なかなかやるねぇ!」

 

 足の痛みに堪えながら、自らの足を絡ませてホシノを押し倒す。

 

「あ゛っ……! ぐっ……!」

「変な声出すなよ。俺がお前みたいな童女に欲情するロリコンみたいだろ」

「だま……れ……!」

「黒服じゃないんだからさ」

「あいつはそうなのか……!」

 

 ホシノの体を歪め、窒息させる。

 

「やめっ……あっ……」

「お前! 俺のキ○タマを蹴るな!」

「黙れ!」

 

 ブルリーダーはホシノを投げ、G&Mを放ちながら距離を取る。

 

「さて、ここで一つ問題だ」

「なんだ!」

空爆誘導兵(エアレイダー)はなぜ必要だと思う?」

「……は?」

「答えはただ一つ、より戦場に効果的な空爆をするためだ。なら、効果的にする気がないならどうだ?」

「……なんのつもり……」

 

 二人の間に向かって火球が飛来する。地面に着弾し、大きく爆ぜた。爆風が砂塵を巻き上げ、砂嵐を形成する。

 

「砲撃ッ⁉︎ これは……高射砲?」

「高射砲だと思った? 残念! レクイエム砲だ!」

 

 盾をブルリーダーに向けて構えたまま、頭を振って周囲を警戒する。

 

「無駄だ、砲は離れたところにあるからな。……重戦車タイタンの主砲、レクイエム砲。その破壊力はビルを破壊するほどで、前哨基地——いや、移動基地との交戦作戦に動員されたこともある」

 

 レクイエム砲が二人の周りに降り注ぎ、砂塵を撒き散らし続ける。

  

「空爆地帯とは言わんが砲撃は苛烈だぞ。さあ、かかってきな」

 

 包囲しているタイタンから、大まかに砲撃が飛んでくる。二人に直撃はしなかったが、余波でその二人が竦んだ。

 

「AF100で撃ち抜きたいところだがな……」

「なら使えよ!」

「家にも無えンだよ……!」

 

 レクイエム砲の爆風によって作られた砂塵の中に入って、そこからG&Mを放って妨害する。ホシノはそこの中に向けて散弾を適当に放つ。

 

「その中で給弾不良が起きないとでも——!」

「いいや、起きないさ。お前は少し黒服を舐めすぎだ」

 

 その言葉通り、中口径弾はホシノに突き刺さる。

 

「……トリガーを引きすぎて腱鞘炎になりそうだ。早く倒れてくれないか?」

「断る!」

「つれないねェ……。あ、やべ」

 

 つい先程までブルリーダーがいたところにレクイエム砲が着弾する。

 

「危な! ホルス、見えてたなら伝えてくれてもいいんじゃないか?」

「どの口で……!」

「この口……あ、俺の口今見えないよな。すまんすまん」

 

 再びレクイエム砲が着弾した。土煙は二人を遮り、視界の一切を塞ぐ。

 こんな状況ならば、二人のやることはただ一つ。適当に散弾をばら撒くことだ。モンスーンの銃口が光り、アイオブホルスがブルリーダー向かって放たれる。

 

「ハッピーバースデー!」

「私の誕生日はまだ先——ッ!」

「ええい、そういうもんじゃないんだよ!」

「どういうことッ!」

「鉛玉のプレゼントだってことだ!」

 

 散弾を相変わらず適当にばら撒き合い続けていたが、砂塵が落ち着いてきた。それを見てG&Mをホシノに向けて連射する。

 

「GO! GO!(定型文)」

「チッ! 砲弾が……!」

 

 盾を振るってレクイエム砲を防ぐが、それで大きく体勢を崩す。

 

「しまっ——!」

 

 その隙に、ホシノに向かってタックルを仕掛ける。

 

「でも、この状態ならお前にも有効打はない……!」

「それはどうかな? レクイエム砲、発射せよ!」

 

 地面に転がった二人目掛けて火球が接近する。

 

「な——!」

 

 二人に砲弾が直撃する。

 

「あー、ゴホッ。血ぃ出てらぁ……。つーか、ヘルメットもボイスチェンジャーもお亡くなりになられたし……小鳥遊は……寝てるか。あー、黒服〜。リバーサー持ってきてくれ」

『自らの生命シグナルの座標にレクイエム砲を打たせるなんて……正気じゃないですよ』

「正気じゃない? それよく明星とか調月に言われる。まったく、酷いよな。ぷんすこ」

『きっついのでやめてください』

「ぴちぴちのイマドキJKなのに⁉︎」

『今すぐその言い回しをやめてください反吐が出ます』

「そこまでいうことかなぁ!」

 

 

 

 

 

「ホシノ先輩、帰ってきませんね〜☆」

「ん、心配。電話は……帰ってこない」

"もう一回セントラルネットワークにアクセスを……"

 

 ピンポーン。

 

「一体誰かしら、こんな時間に……」

『私だよ、私。EDF博士だよ』

「……ハジメ先輩?」

『そうともいう。アビドスの制服を着た童女を見かけたから、担いできた。一年生の教育はしっかりと……』

「ん、ホシノ先輩は三年生」

『マジかい?』

「マジ」

『……栄養失調かな? まあ、いい。受け取りを頼む』

「ん、わかった」

 

 ハジメが中に入ってきて、ホシノをソファに寝かせて、ハジメは近くのパイプ椅子に座る。

 

「砂狼、久しいな」

「ん、三週間ぶり」

「知り合いから聞いたが、この前襲撃を受けたそうだな。私の作った武器も役に立っただろう?」

"……もしかして、シロコの使ってたドローンってハジメが作ったの?"

「上に向かって爆弾をばら撒く奴はな。砲台みたいな方は市販品だ」

"二人はどういう関係なの?"

「「……サイクリング仲間?」」

"とりあえず良くない関係もあるのはわかった"

「待て、なんでそうなる」

「ん、心外」

「本当はどうなんですか?」

「人間やましい付き合いの一つや二つあるものだ。それを掘り返すのは無粋というものだよ」

「……そう?」

「そうだ。やめてほしいな」

「わかりました〜☆」

「ん、ハジメ。アビドスに入らない?」

「断る。私はミレニアムが性に合ってる」

「それは気のせい。一週間もいればすぐアビドスに入りたくなる」

「エンジニア部に通えなくなるのは困る」

「ん、そう。あれみたいなドローンくれない?」

「え? ……まあ、いいぞ。明日発送する。はあ……じゃあ、私は帰る」

 

 携帯電話を取り出して、電話をかける。

 

「もしもし、私だ。フリージャーを輸送してくれ」

『わかりました。少し待ってください』




ホシノとハジメは同じ程度の実力です。

好きな兵科

  • レンジャー
  • ウイングダイバー
  • エアレイダー
  • フェンサー
  • EDFやってないからよくわかんないよ
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