ペロロジラ? うるせえ、バルガでぶっ叩くぞ!   作:るりから

29 / 36
今回ストーリー進みません!


M28 待ちぼうけ

「おかえりなさい、ハジメ。オンライン授業でも単位を取れるようにして欲しいって……何をしてるの?」

「アビドスの方で小細工をしてる」

「確か、あなたの家ってそっちになかった?」

「日中にしたいことなのでな……。あ、調月も先生と接触するか?」

「私はとりあえずはいいかしら。あなたからの情報で十分……あなたに発信機をつけていいかしら?」

「ん、お前も音瀬的な所業をする気か?」

「違うわよ……あなたのことだしどうせどこかの紛争に介入するんでしょ? その時援護を……」

「よーしよし! 調月はいい子だなぁ!」

「やめてちょうだい」

「すまん。つい嬉しくなっちゃって……」

「短絡的」

「ひどい! はあ……コンバットフレームを融通してやったのに……」

「それは感謝してるわ」

「だよな。もうちょっと面白いのいる?」

「あなた的に面白いのというと、大型ミサイルかしら?」

「もしかして俺のこと火力厨としか思ってないな?」

「さすがにそんなこと思ってないわ。半分くらいしか」

「思ってるじゃないか! ……またアビドスに戻る。何か用があったらメールで頼む。あ、デカいやつだったら真っ先に教えてくれ。空軍に連絡してフーリガン砲放つから」

「ああ、あれ。完成したの?」

「試作品だ。一、二発撃ったら点検が必要だが、まあ強い」

「じゃあ、手を貸してもらうわ。いつかね」

「できるだけ動かないデカブツに頼むぞ?」

「わかったわ」

 

 帰宅——ではなく、帰還というべきだろう。黒服に連絡して作らせたアビドスのベースの中でゴロゴロする。ゴロゴロすると言ってももちろんただゴロゴロしまくるわけではない。あらかじめアビドス中に設置した監視カメラから映像を博覧するのだ。

 これはどっかのどっかに向かう小鳥遊。

 これはライディング中の砂狼。

 これはお買い物をしている十六夜。

 これは廃材を買い取ってもらっている奥空。

 これはどっかに向かう途中の黒見とそれをストーキングしている先生。よし、しばこう。

 これは放浪している便利屋御一行……な、な、なんですってー! 一度も会ったことないのに!

 行くか⁉︎ あ、いや……うーん。えー……おー。どうするかー。

 

「どのタイミングかも分からんしなぁ……。うーん……この間小鳥遊に喧嘩売ったばかりだからアビドスでブルリーダーは使えないし……」

 

 ビークルの整備でもいいなぁ……。あまり干渉しすぎると先生の指揮力が測れないからな……。

 

「ボイスチェンジャーとビーグル*1を使えばうまいこと行くかな……」

「いかないと思いますよ」

「うわっ、びっくりした。帰ってきたって言ってくれよ」

「ずっといましたよ?」

「じゃあ大声で『いますよー!』って叫び続けてくれ」

「嫌ですよ喉が潰れ尽くす」

「なら俺が反射で礼讃を撃つかもしれん」

「やめてください」

「……なら、俺は変わらずモニター見てるから」

「整備はしておいてくださいね」

「アビドスのビークルは全部最近用意したからな。多分必要ないぞ」

「どれだけ用意しましたっけ」

「……ブラッカー八台バリアス六台タイタン四台メルトバスター一台グレイプ四台キャリバン二台ネグリング二台軽トラ一台エウロス二機ネレイド一機ヘロン二機ブルート一機ノーブル十四機グラビス二機ニクス四機ワゴン一台デプス二機後でゲヘナに戻すプロテウス一機」

「……いくつか絶対に使わないのありますよね?」

「プロテウスは万一の時使うぞ。まあ武装ヘリはこんなにいらないと思うが……」

「メルトバスター」

「使う気ないよ」

「ワゴン」

「使う気ないよ。全部ノーブルで移動させる」

「軽トラ」

「それは便利だから普通に使う」

「人を轢き殺さないでくださいね」

「そんな火力でないことするわけないだろ」

「人にテンペストは?」

「撃つ撃つ、超撃つ。オタクくんも?」

「やめてください」

「酷い」

「はあ……。小鳥遊ホシノ奪還作戦には参加するつもりですか?」

「誘われたらな、誘われなかったらブルリーダーとして暴れ散らかす」

「八つ当たりですか?」

「だな。空爆はしないぞ。流石にバレるから」

「そこ気にしてたんですか⁉︎」

「気にしとるわボケ」

「ああ、忘れていましたが、隣のビルで小鳥遊ホシノと話すので、騒ぎすぎないでくださいね」

「別にベース内ならいいだろ。防音加工してあるし」

「それもそうですが……。じゃあ適当にゴリアス乱射しないでくださいね」

「お前は俺をなんだと!」

「バカ!」

「正しいが! 正しいが何だその言い草は! あ、テメ逃げんなぶっ飛ばすぞ!」

 

 暇だ。暇だ暇だ暇だ暇だ。

 話は変わるぞ、全全地球防衛機構軍隊員はきっとこう思うだろう。フェンサーがきついのって指の操作だからもしかしてキヴォトス式だとくっそ楽なんじゃないかと。

 その通りだ! あのクソダルダル操作に比べると遥かに楽! 少しの気合と筋力で操作できる! みんなもなろう! 現実(リアル)高機動フェンサー! まあ、しかして現実はそこまで単純でもなく、難点もある。

 ——筋肉痛だ。前に空崎に模擬戦してもらった時に使ったんだが……翌々翌日まで痛みが続いた。ろくにペンチ持てなかったから少し白石に手伝ってもらったし……ッ! 成人男性の心にはクるモノがあった。クるってやましい意味じゃないぞ、恥だ。

 

「……はあ……ハーキュリーが欲しいな……。何だよKFFって……名前に何の風情もない……」

 

 

 アビドスの司令室……実質俺の部屋を飾る。

 

「ここにガンラック……まあ、小銃いくつかとナイフ置いて……」

 

 写真何置こう……。黒服とのツーショはいらないし……。前にエンジニア部と遊びに行った時の……調月を無理矢理息抜きさせた時のやつでもいいな……明星のやつでも……空崎とクレープ食べた時のやつでも……いや、バレンランドに百合園呼んでソフトクリーム食ってた時のやつも……ッ!

 

「もう、いい。現像してるの黒服以外全部置こう!」

 

 計器やモニターの邪魔をしないように机に大量に置く。

 

「こういうのって家族の写真一個だけ置いてるから風情があンだよな……まあ、置き続けるけど」 

 

 ライサンダーの手入れをしながら独りごつ。

 

「……きっと、全部使うことになる。攻撃衛星も、制圧攻撃機も、コンバットフレームも、プロテウスも……。全部だ。全部使い倒して……」

「何悩んでるんですか、らしくないですよ」

「ああ、黒服。随分と早かったな」

「普通に四時間は話してますよ」

「ありゃ……じゃあ、随分と遅かったな」

「いつもこのくらいでしょう」

「速いか遅いかしろよ」

「はあ……。貴方は私の持つ最大のカードなんですから、常にある程度のスペックを出してもらわないと困ります」

「人を勝手にワイルドカードにするなよ。ドロ4(フォー)で頼む」

「ワイルドカードですね」

「せっかくなら強くなりたいだろ? 子供の頃思わなかった? うっひょーーーーー! 最強になりてえ〜! って。俺は思わなかった」

「肝心の貴方が思ってないんですか……?」

「俺の若き頃の夢は……何だっけ?」

「あの」

「……ウル○○マンだっけ……ガ○ダムだっけ……あー、救急車な気がしてきた……」

「救急救命士の間違いですよね?」

「いや、この場合は救急車だが」

 

 まあ、俺キャリバンはそこまで使わないけど。

 

「……まあ、何かあったら頼ってください」

「急にデレるじゃないか。俺が欲しいのは可愛い女の子からのデレでおっさんのデレは大していらないんだが」

「貴方はどちらですか?」

「おっさんだよ。やだろ酒片手にヤニ吸ってる美少女」

「法的以外は別にいいんじゃないんですか?」

「じゃあ美少女で」

「欲望に忠実」

「ええい! 男の子はみんな美少女になりたいんだよ!」

「もともと26歳ですよね?」

「まあ、まあ。美少女で思い出したんだが、ようやくこの体にも愛着が湧いてきてな」

「はあ」

「この前まで俺みたいなこと言って俺の思った通りに動く美少女だったんだがな」

「遅くないですか?」

「いいだろ。別に……話は変わるが、ブラックマーケット、あそこ楽しいな」

「おっと?」

「火薬を好きなだけぶっ放して誰にも文句言われねえし、なんならさらに追加で的が来る」

「マーケットガードのこと的って言ってます?」

「マ(ーケッ)ト(ガード)ってことだな」

「正気じゃ……元からありませんでしたね」

「せいかーい。ぴすぴーす」

「そうですか……」

「せっかく正解したんだぞ。もっと喜べよ」

「普段から無茶苦茶言いますよね……」

「戦闘中は無茶苦茶言わないからな」

「あ、思い出しました。貴方のせいでまるで私が黒見セリカも狙ってるみたいになったじゃないですか」

「やべ、バレた?」

「バレますよ!」

「まあ、元から喧嘩売る予定だったからいいだろ?」

「誘拐のこと言ってます?」

「うむ」

「はあ……。まあ、こちらで何とかしておきます。武力介入はよろしくお願いしますね」

「そういう荒事が一番得意だ。ミサイルとか撃ち込めばいいだろ?」

「小学生ですか?」

「小学生がN6持ってちゃたまんないなぁ!」

「確かにそれもそうですね」

「だろだろ?」

「でもしばきます」

「いぃやーーーー!」

「うるさいです」

「黙ります」

 

 椅子から立ち上がって、体を動かす。拳を突き出して正拳突きをするが、目の前に壁があるかのように、拳を止める。

 

「パントマイムは動きがうるさいからやめてください」

「なぜわかった……」

「何年の付き合いだと思ってるんですか……」

「二、三年」

「いつもの貴方ならそこはボケるとこでしょう⁉︎」

「ふっふっふつ……いつもとは違うのだよ、いつもとは」

「具体的に言うと……?」

「ME4RエメロードSができたから機嫌がいい」

「くだらないですね!」

「なぬ! 兵器製作をくだらないと言ったか?」

「ブレイザーをしまってください死にます」

「ならオーキッドで……」

「死にます」

「えー……ライサンダーで……」

「すごい死にます」

「dead or aliveだな」

「dead or dieです……話は変わりますが、次はいつ動きますか?」

「んー……先生の見る目が変わるから銀鏡の脚を舐めるタイミングかな。舐めたら態度が変わる」

「舐めなかったら?」

「今の見る目のまま。舐めたらアレだ。引く」

 

 すっごい引く。常識的に考えて引く。

*1
誤字にあらず




活動報告の方に、出て欲しい武器BOXを作ったので『そろそろバルジレーザーを見ないと死ぬぜ!』って方とかはよろしくお願いします。

あと試験的に週2投稿にしてみてます

好きな兵科

  • レンジャー
  • ウイングダイバー
  • エアレイダー
  • フェンサー
  • EDFやってないからよくわかんないよ
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。