フュージョンブラスターが欲しい。しかし、4.1の武器故、あまり製作したくない。もし、アレが鹵獲されたら……。まあ、いい。現実逃避だ。
「なあ、黒服。シミュレーター貸してくれ」
「わかりました」
シミュレーターには、性能を再現した各種武器兵器がある。まだ現実には制作されてない物もある。5と6にある奴なら、ある。やったぞーーっ!(定形文)。対人訓練と巨大戦は練習しないといけない。セトの憤怒とか、エンジニア部のマジキチロボットとかと戦う機会が訪れる。……十分コンバットフレームもマジキチロボットなのでは? とくにセイバーエイレン。
『不良達の大軍団です!』
自動音声がそう告げると共に、不良達が出現した。いくら電脳空間だからってやりすぎだろ。黒服って、マリスかよ。連絡端末を使用して、爆撃機フォボスを要請する。
『目標、確認』
連絡端末から発煙筒に持ち替えて、地面に軽く投げる。
『投下位置を確認した』
このタイミングで、フォボスが作戦エリアに突入した。フォボスが爆弾を投下。
『ファイア!』
爆弾が地面に着弾して、もう一度要請をする。そして、今度は戦闘爆撃機カムイ、ポータブル機関砲ドローンを使用する。
『最強のビークルだ。大事にしろ』
空から降ってきたコンテナが開き、タイタンが姿を表す。その上にトーチカを大量に置いて、タイタンに搭乗する。随行歩兵がいないのは厳しいが、近づく前にしとめればいい! 恐れる必要はない!
「レクイエム砲、発射!」
機関砲を発射しながら、レクイエム砲を発射する。敵の手榴弾、ミサイル、ロケット弾、弾丸はトーチカに弾かれ、タイタンにすら届かない。
『こちら、爆撃機フォボス。攻撃を再開する』
『こちらボマー。作戦エリアに再突入する』
対集団戦シミュレーション終了。対多人数では、爆撃の有用性が実証された。以降、建物をどれだけ壊しても良い状態では、利用することを検討しよう。
「黒服。ついさっきの戦闘。実際に行うとしたら予算はどれくらいかかる?」
「中々に大金がかかりますが、フォボスではなく、カムイをメインに使っていればもう少し安くなりますよ」
「カムイはなぁ……。火力が低いんだよ。いや、全然ほとんどのポータブルドローンより高いぜ? でもなぁ」
「貴方、火力厨みたいなところありますよね」
「EDF隊員は、みーんな強いものが大好きなんだ。ウソ、スキュラと赤ネイカーは嫌い」
「なんですか、その顔」
「スキュラは無駄に固くて嫌い、あと毒ガスも撒いてくるし。赤ネイカーはダメージカットがバカデカくて嫌い——楽しい話しようぜ。プラネット・スーパーカノンのことが大好きだぞ。大好きすぎて困る。プラネット・スーパーカノンと同棲したい。プラネット・スーパー
「どこからがウソですか?」
「同棲したい、から。大好きすぎて困ってはいる。建物見ると壊したくなる」
ビルが傷つく! 今すぐやめろ! という、死の疾走'の隊員が放った言葉はもちろん覚えているが、けど、破壊したくなるのだ。みんな好きでしょ? フォボス。
「VR空間内では好きなだけ壊してもらって構いませんが、やめてくださいよ。現実で使うのはやめてくださいよ。修復費は私が出すんですから」
「ちゃんとした時ならS.C.H.A.L.Eに出させるから」
「それは……」
「色彩とか、アリウスとか?」
「そこらへんですか……」
DLCで追加される大量の武器を作れるのはだいぶ後になる。それまでにシミュレーションで特訓しなければ。デスバードを適当に使ったら死人が出る。民間人を守るのがEDFだ。民間人を囮に使うのはEDFではない(前科いっぱい犯)。
「できれば、戦いたくなんてないんだがな」
「ウッキウキで武器用意してるやつのセリフじゃないですよね?」
「うん、そう思う。けど、楽しいじゃん」
「そこが火力厨なんですよね」
「バルジだって、スプライトフォールだって楽しいじゃん。それに、超火力砲バスターだって欲しいじゃん?」
「言っておきますが、高出力レーザー砲って事しかわからないんですよね……」
「もう一個あるぞ」
「なんですか?」
「衛星軌道上からサイレンを除くあらゆる生命を撃滅できる」
「グラウコスも倒せないでしょう」
「そいつにはチラン爆雷をぶち込めば」
「貴方はなんでもなんでも、バスターとチラン爆雷とエレクトロンコプターと、あとたまにN6で解決しようとしますよね。まだほとんどできてないのに」
「エレクトロンコプターはできてるだろ」
「肝心の貴方がまだ使いきれてませんよね?」
〜数日前〜
「エレクトロンコプターの練習をしたいと思う」
「それ、人殺せるから隣の部屋でやってくださいね」
「あのガラス張りの?」
「ええ」
「いやん。ガラス張りの部屋に女の子を入れようとするなんて、えっち」
「貴方に欲情する人がどこにいるんです」
「さあ。たまに酔狂な奴ぐらいいるだろ」
隣の部屋に移動して、エレクトロンコプターを使う。
「あびゃびゃびゃばばはびゃびびば」
「何やってるんですか」
「たすけてててててて」
「無理ですよ」
「おににににににににににに」
M1だったのが功を奏して、致命傷にはならなかった。
「案外10メーターって広いんだな」
「そうですか」
〜回想終了〜
「うーん、たしかに……」
「大人しくコンバットフレームでも使ってたらどうです?」
「まだグラビスしかないからな……。ああ、いや、強いんだぜ。もちろん。ただな、カイザーとかに知られたくないんだわ。コンバットフレーム」
「だからニクスが出来るまではしばらくグラビスを外に出さないようにしようと」
「そう。グラビスの性能が悪いってわけじゃないんだぜ。機動性もそれなりだし、ヘビーリボルバーカノンも強い。ただ、あれだな。連射速度が低い」
「貴方の要望通りに作ったはずですが」
「ん、その通りだぞ。俺の希望を裏切ったのはサンドロットだから。ニャハハハ」
「成人男性が言ってるって考えると中々に痛々しいですね」
「やめろよ。今の俺はピチピチプリチーな美少女だぞ」
「本当に貴方がピチピチプリチーな美少女なら、ウイングダイバーの服を着てみて、『うわっ! 何この服。ドエッッロッッッ!』って叫ばないと思うんですけど」
「それは。まあ」
「あと、この前」
「やめろぉ! 全く、私の清純でカッコいいイメージを崩さないでくれるかい?」
「肝心の『先生』が来た後、すぐさま叫ぶのに賭けます」
「何を?」
「……貴方の体表組織」
「うわっ! 俺の細胞が契約書以上にむしり取られちゃう! そこから培養してクローン作ってスケベなことする気だ!」
「だから貴方に欲情する奴がどこにいるんですか」
「見た目だけは可愛いだろ?」
「否定はしませんが。やることやってる間に貴方の言動がちらつきそうで嫌です」
「いやーん。えっちぃー」
「黙ってください」
「うわ。酷っ」
「まず体を捩らせるのが気持ち悪いです」
「そこまでいう?」
「中身が26歳の男性なのがより気持ち悪いです」
「そこまでいう?」
「次に……」
「そろそろキャンセルしよ? 品位とか、その他諸々とか」
「まあ、そうですね。ストレスが溜まりすぎていました」
「イラついてるやつと一緒に居たくないから少し席外すね。……ミレニアムにでも行ってくるわ」
「武器とかちゃんと持ってってくださいね。貴方が誘拐されたりすると、私が身代金払うんですから」
「わかってるよ。キヴォトスは銃社会だぞ」
家から出て、フリージャーに乗る。未成年戦車が合法ということは、未成年バイクも合法なのだ。法定速度? 知らん、知らん知らん。
「誰かの好感度稼ぎたいなぁ」
狂った発言ではあるが、重要なのだ。なにせ、私は可愛い女の子とお話をいっぱいしたいのだ。だって調月超可愛いじゃん? モモトークだって交換しちゃったし……。欲情ではない。じゃないったらじゃないんだ。
「うーん。会いたいなぁ、白石ウタハ。可愛いのもあるが、エンジニアとしての腕ももちろんいいし〜」
ミレニアムの中にいないので、好きに独り言を話す。可愛いんだよな、可愛いんだよな……。あれなんだよな。けど、絶対EMCとかコンバットフレームの設計図とかみられたら困るんだよな。今カバンの中身に入ってんだよな。
「よし、今日は会わないようにしよう。他の三年生でいうと……ネルとか、ヒマリとかか」
バカ速度なので、ミレニアムに突入した。建物が非常に多い。元いたところは別に田舎じゃない……地方中枢都市だったはずだが……なのに、うちの地元と比べて非常にビルが多い。東京とかこんな感じなのかな。
話は変わるのだが、途中まで地球防衛軍の舞台が地球だということに気づかなかったのだ。今君たちが考えていることはおそらく正確ではない。表現が難しいが、私たちの地球だと思っていなかった。ばかぼこ日本だったのだ。無理じゃん、バルジレーザーがあるのにわからないって。
「うわっ! 前からなんかが!」
気をつけよう! バイクは急には止まれない!
ごめんなさい。
話は変わりますけど、バーチャル空間はなにがなんでも空爆を出したいが故の苦肉の策です。フォボスZとかつかうと建物が粉々になっちゃう。