ペロロジラ? うるせえ、バルガでぶっ叩くぞ!   作:瑠璃唐

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そろそろサブタイにミッション名つけるのキツくなってきちゃった♡


M6 変わらぬ日々

 実は、ミレニアムにセーフハウスがある。気づいてないかもしれないが、こちらにいる方が長い。ただ、別に見せるものもないのだ。毎日フリージャーで登校するのはだるい。

 ただ、改めて見返してみると俺の生活は黒服に依存し過ぎである。家は黒服の持ち家、服は黒服がくれたユニセックス、食材は黒服が田舎の母さんのように送ってきたもの、研究資金は黒服が送金したもの……。

 もしかして俺、黒服のヒモなのでは?

 

 嫌だ。全国のヒモの方々には申し訳ないが、俺はもともと会社員で、一人暮らしだったのだ。せめて美女のヒモならいいが、人とも人外ともつかないおっさんのヒモはヤダ。

 

「バイト……は、できる……できるが……」

 

 パワードスケルトンの研究時間が取れないのは不味い。こっちは感情論抜きにまずい。対G訓練とか、しなきゃいけないことはあるのだ。盾フェンだけじゃ対処できないことはいっぱいある——気がする。

 

「まあ、いいや。どうでも」

 

 パフェリフさえあればすべてなんとかなる、ビーム以外。つまり、パフェリフとブラホの……槍と盾の王道騎士スタイルで戦えばいいのだ。

 

 だが! 私には一つ、やらなければならないことがある。ウイングダイバーを使うことだ。今のままだと俺のウイングダイバー経歴は家で着てみて『うわっ! 何この服。ドエッッロッッッ!』って叫んだことだけになってしまう!

 ただ、ウイングダイバーの装備は主にビーム兵器やパルス兵器だ。それは黒服の担当である。普通に俺には物理的な物以外作れない。

 え、バルガ? それは黒服の担当だよ。

 え、N6? それも黒服の担当だよ。

 

 君たちに、何が俺の担当かを教えよう。パワードスケルトン、コンバットフレーム、レンジャーの一部実弾武器、フェンサーの一部武器、エアレイダーの一部車両、終わり!

 あと、エイレンはコンバットフレームだけどビーム兵器がメインだから基礎構造だけ共有して黒服の担当。

 やっぱり俺、黒服のヒモなのでは?

 

 

 

「というわけだ、白石」

「わからないが」

「さすがに、完全にヒモなのは屈辱だなって話だ」

「そうか……今君は何を作っているんだい?」

「パワードスケルトンの関節パーツを調整して、下半身を完成させようとしている」

「……パワードスーツかい?」

「ああ、トラック程度なら片手で持ち上げられる出力を理想としている」

 

 軍用の物しか作る気は無いので、安全性は知らない。バルガとは違うのだ! バルガとは! 安全性を求めたけどうまくいかなかったバルガとは! ぜーんぜん! 違うのだ!

 

「スケルトンにつける武装はいくつかできたから、完成したらすぐさま戦えるようにはなるんだがな」

「へえ、どんなのがあるんだい?」

「一つ、スパインドライバー。刃のついたハンマーを射出する装置。

 一つ、ブラストホールスピア。槍を射出する装置。

 一つ、ブラストツインスピア。槍を射出する装置。

 一つ、フラッシングスピア。槍を射出する————」

「待て待て待て待て! どれだけ槍を射出したいんだ!」

「…………?」

「なんだいその『俺なんか変なこと言ってるかな? 白石頭いかれちゃったかな?』みたいな顔は。おかしいのは君だ」

「おか……しい? 俺が?」

「そうだとも!」

「……どこが?」

「槍をそんなに射出したがるところ」

「ああ、別に槍だけではないよ。マグマだとか、火炎だとか、弾丸だとか、毒ガスだとか、爆弾だとか、軍曹だとか」

 

 まあ、確かに近接-突の武器を作りすぎたかもしれないが、普通に他の武器も作っている。軽機関銃に迫撃砲、ヴィヴロハンマーも作っている。

 

「待ってくれ、今軍曹って言った?」

「あれは間違いだ」

「良かった、人を射出するわけないしな……」

「今は大尉だった」

「そういう問題じゃない!」

「たしかに曹長も赤ヘルも飛ばすが……」

「赤ヘル⁉︎ 階級は?」

「さあ? 興味ない。あいつらは赤ヘル。それで十分」

 

 スパナを使って、パワードスケルトンの締めすぎたボルトを開く。

 

「よし、これでレッグスケルトンは一応完成……」

 

 装着して、足を動かしてみる。遅くはない、そう、遅くはない。早くはならない! しかし、そういう物なのだ。アームスケルトンの重量に耐えるための物なのだ。レッグは。

 それゆえに、ゲイルスケルトンだとかタイガースケルトンだとかをつけてない限り、足はそこまで早くならないのだ。

 

「レッグってことは、残りはボディかい?」

「ボディにもつけるが、メインはアームだ。だからアームスケルトンだ」

 

 レッグスケルトンは動きにくい。なんというのかな。速度は十分あるのだが、小回りが効かない。小回りは重要だ。なんてったってコンバットフレームの扱いで最初発狂したのだ。

 

「コンバットフレーム……おのれ黒服。あんなのうまく扱えるわけないだろう」

「その割には、ついさっき随分上手に使っていたじゃないか」

「グラビスではなく、シミュレーションの奴だ。セイバーエイレンと言ってな」

「へえ」

「残弾管理が苦手」

「全然関係ないじゃないか!」

「もっとパワーダイン打ちたい」

「要望を出したのは君だろ?」

「ああ。もっとパワーダイン打ちたい」

「その……パワーダインっていうのは?」

「黒服謹製、高出力ビーム砲。パワードスケルトンだとか、コンバットフレームに直接マウントしてぶっ放せる。ただ、リロードができない」

「それはまた……どうして」

「手持ちバッテリーだとうまく充電できない。プラズマコアでいけると思ったんだが」

「へえ。充電できないっていうのは……」

「そんな持って戦闘できるレベルのバッテリーで戦闘中にリロードする分には遅すぎる。大型の充電器は持って戦闘できない」

「なるほど……」

「まあ、そもそもパワーダインを使う機会があまり無い方がいい‥‥これはN6含めた全てに共通してそうなのだが」

「君の話によく出てくる……その……N6っていうのはなんなんだ? 全然詳しく話してくれないからわからないんだが……」

「破壊力においてものごっつ凄いミサイル」

「原理は?」

「ミサイルだぞ。弾頭に化学反応を起こして大規模な破壊を引き起こす。そういう物なんだが……ミサイルとは、ほとんどそういう物だろ?」

「大型なのかい?」

「ああ」

 

 白石、お前は純粋なままでいてくれ。お前はN6(全地球防衛機構軍の罪)を知る必要はない。lost daysの劫火なんか……。ちなみに、N6は恐らくEDF8でマザーシップナンバー11の撃墜に使われている。別に悪いことだけではない。というか、劫火も理由あってのことだ。なんで兵士を送ったのかはよくわからないが……。

 ダメだ、なんとか総司令部の弁護をしようとしたが、ここだけよくわからない。……むしろ俺が批判するべきなのは戦略情報部だな。

 

「戦略情報部のクソッタレ!」

 

 腹に力を込めて全力で叫ぶ。

 

「常々君のことはおかしい奴だと思っていたが、まさかここまでとは。辛いことがあるなら聞くよ」

「俺をなんだと思ってやがる! ただのそこらへんの通行人BKだわ!」

「Excelじゃないんだぞ」

「BAKAのことだ!」

「馬鹿じゃないか!」

「馬鹿だよ! 火力厨だよ!」

「火力……ちなみに、一番最近に完成したそういう類のものは?」

「レーダー照射地点に超大型ミサイルを飛ばす、テンペスト」

「N6とは?」

「全然違う。確かに、テンペストも出力を弄れば戦略兵器にできるが、N6はそもそもが戦略兵器だ」

 

 あと、バルジレーザーもできたが、それを伝えると絶対めんどくさいことになる。ああ、そうそう一つ変更点ができたのだ。

 スプライトフォールは俺が作る。理由は単純だ、俺が作らないと、『この衛星を造ったのは私。つまり、私が神!』だとか、『この兵器を造った者は天才に違いないわ』って言えないからだな。

 基礎構造はバルジをパクれば良い。バルジというか、サテライトW1。

 

「ああ、黒服さんの調子はどうだい?」

「中々だな。一番の悩みの種であるEMCだけは中々に完成しないが……まあ、他のは続々と完成している。最近はバル……クローズレーザーができたぞ」

「なるほど……バル……なんだい?」

「クローズレーザーができたんだぞ」

「明らかにバルなんたらを言おうとしてキャンセルした」

「バルガのプログラム」

「バルガってなんだい?」

「それは後でのお楽しみだ。安心しろ、きっと大好きだと思うぞ」

「じゃあ、大人しく諦めようか。ただ、卒業するまでには見せてもらうぞ」

「完成したらな。EMCより少し難航してるんだぞ。特にE1合金とか」

「合金……私も専門分野じゃないからな……」

「そう、これは黒服の担当」

「黒服さんに過重労働させすぎじゃないか?」

「地球を守るためだ。黒服一人の犠牲は、仕方のないことだと思え」

「カス雇用主だ!」

 

 

 

 黒服のヒモである事への打開策は見つからず————学生は、ヒモにはならないのでは?

 そうだ! 俺はあいつの扶養下なのだ! であれば俺がヒモとなる道理などない。このまま、研究を続けよう。




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