俺、最強のバフ要員。パーティからのクビを宣告されたんだが……   作:あじさいファン

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6.僧侶の話・その3

『……これ以上、戦う気がないなら、命までは奪わないが?』

 

 たとえ相手が残虐な魔族であれ、見た目は人間の幼い女の子だ。

 その腕を切り落としてしまったという事実は、心優しい俺の親友にとって相当な心痛だったんだろう。

 アルジャンは今にも泣き出しそうな悲痛な表情を浮かべながら、魔族へ向けて剣の切っ先を下げた。

 

 この二ヶ月、俺たちが血を流して戦ってきた相手は魔物ばかりじゃない。

 罪なき人々を蹂躙(じゅうりん)し金品を奪うことを生業とする、盗賊の類とも何度も刃を交えてきた。

 人殺しを極力したくない俺らは、武力行使はしつつも、あくまで相手の「無力化」に徹してきた。

 

 勇者様の真っ直ぐな説教によって改心した者も多いが、もちろん、そうじゃない外道だっていっぱいいた。

 そういう輩は、「勇者という恵まれた立場のお前らに、俺たちの底辺の苦しみなどわかるはずがない!」と逆ギレして、殺意剥き出しで襲い掛かってきた。

 

 一旦こうなると、放っておくわけにはいかなくなる。近隣住民の命も、ひいては自分たちの命も危ないからね。

 だから俺たちは、相手が人間であっても、やむを得ずきっちりとその命を摘み取ってきたんだ。

 

 だが、その度にアルジャンは「他に方法はなかったのか」と、いつも深い後悔に苛まれていた。見ているこっちの胸が締め付けられるほどに。

 一方のジョーヌはと言うと、幼馴染が隣で辛そうにしているからか、逆に驚くほど冷静だった。「殺さなければこちらが殺されるだけだ」という非情な現実を直視できる、彼女本来の気質もあるんだろう。

 

 まあ、そんな感じだからね。

 勇者様が、相手が魔族であったとしてもギリギリのところで情けをかけちまうのは、仕方のない話だったんだよな。

 

 だが、四天王の一人であるノワールは、その慈悲を最大の屈辱と感じたのだろう。

 腕を切り落とされた激痛も相まって、苦虫を噛み潰したような凶悪な表情を勇者様に向けてた。

 

『これで……勝ったなんて思わないことねッ!』

 

 血を吐くようにそう呪詛を撒き散らした後。

 ノワールが何やらぶつぶつと詠唱すると、地面に落ちていた彼女の腕がふわりと浮き上がり、切断面にピタリと張り付いた。まるでオモチャのパーツを(のり)でくっつけるみたいにな。

 だが、完全に神経が繋がるのには時間がかかるっぽい。不出来な操り人形みたいに、腕の動きが不気味にギクシャクしていたっけ。

 

『あんたらの顔……しっかり覚えたから! 勇者ご一行サマッ!!』

 

 最後にそう絶叫すると、ノワールの身体が(よど)んだ闇の球体に包まれた。

 三秒ほど経った後、球体がパチンと弾け飛び、あいつはこの場から完全に気配を消し去っちまった。

 妙な光景だったが、高位の魔族だけが使えるという、いわゆる『転移魔術』の一種だったんだろうな。

 

――そして、奴の術式が消え去った瞬間のことだ。

 

 限界まで魔力を溜め込んでいたルージュの手から、ついに極大の魔法が解放された。

 

 暖かく、そして力強い緑色の光が、焼け焦げた町全体を優しく包み込み、この場に倒れていた負傷者たちを次々と癒していく。

 ノワールの魔力弾が直撃して悶絶していた、俺のことも含めてね。

 

 教義を破り、女神様に明確な反逆の意志を示している人間の行使した魔法とは到底思えないほどの、圧倒的な回復威力だった。

 さすがに死者を蘇らせるほどの神の奇跡は起きなかったけれど、もう助からないだろうと思われていた重傷者すら、傷痕ひとつ残さず完璧に癒してみせたんだ。

 

『あ……っ……』

 

 ノワールが放っていた『回復魔法の代償』の呪いが解けたとはいえ、ルージュに蓄積したダメージがなかったことになったわけじゃない。

 彼女自身の回復魔法でいくらか緩和できているんだろうが、それでも意識を保っていられる限界をとうに超えてしまっていたみたいなんだ。

 

 その場に崩れ落ちる彼女に、まずアルジャンとジョーヌが弾かれたように駆け寄った。ほんの少しだけ遅れて、俺も続く。

 苦しそうに荒い呼吸をしてはいたが、ひとまず命に別状はなさそうだった。

 

 そのときばかりは、彼女の服装がエッチだとか、そんな煩悩(ぼんのう)はもう俺の頭から完全に消し飛んでいたね。

 あちこちからまだ火の手が上がっている。早いとこ安全な場所に移して休ませてやらないと……俺ら三人の気持ちは完全にひとつだった。

 

 だけど。

 先ほど常人離れした勇者様の剣技を目の当たりにし、すっかり怯えきってしまった町人の一人が、恐怖のあまりとんでもない暴言を吐きやがったんだ。

 

『キサマらが居たせいじゃないか!? あの恐ろしい魔族が、我々の町を襲ったのは!』

 

 血走った目でそう叫んだおじさんは、どうやらこの騒動で奥さんを失ってしまったらしく、その行き場のない怒りを何かにぶつけなければ精神が崩壊してしまいそうだったんだと思う。

 でもな、いわれなき誹謗中傷にキレる権利はこっちにだってあるだろ? 俺が不快感を露わにして怒鳴り返そうとした、その時だ。

 

『勇者だとか言われていたが、本当は魔族の仲間なんじゃないのか!?』

『本当に勇者だと言うのなら、死んだみんなを今すぐ蘇らせてみろよ!』

『疫病神め! さっさとこの町から出ていけ!』

 

 おーおー、どいつもこいつも好き放題言いやがる!

 命を懸けて助けてもらっておいて、そりゃあいくらなんでも手のひら返しが過ぎるだろって、心底腹が立ったね。

 

 いくら大切なものを失ったばかりの喪失感があるからって、何言っても許されるわけじゃねえだろうが。

 勇者様は底抜けに優しいから絶対にそんなことはしないが、彼が苛立ち任せに剣から衝撃波でも一発放とうものなら、お前ら全員青ざめて土下座するくせにな!

 

 だが、理不尽に罵倒されている勇者様本人は、怒りで震える俺やジョーヌとは反応が違い過ぎた。ただ悲痛な顔をして唇を噛み締め、石を投げられるように暴言を浴び続けていたんだ。

 

 村に居た頃、お前、「殴られっぱなしでは相手をつけあがらせるだけだ」って言ってただろうがよ。

 これが言葉の暴力だろうが、本質は同じなんじゃないのか。なのに、なんで飛び出して反論しようとする俺らを、お前は腕を広げて必死に止めようとするんだ。

 

 ……いや。俺だって頭ではわかってたんだよ。

 『勇者パーティ』という希望の象徴たる立場を考えりゃ、民衆相手に怒りに任せた短絡的な態度を示すのは絶対に許されないってことくらい。

 

 理不尽に責められているのが俺一人なら、俺はいくらでも耐えられた。

 でも、ここまで血の(にじ)むような思いで戦ってきた大切な親友が理不尽な標的にされているから、はらわたが煮えくり返る思いだったんだ。

 きっと、ジョーヌも全く同じ気持ちだったはずさ。

 

 一触即発。

 そんな最悪な空気を打ち破ったのは、意外な人物たちだった。

 

『クク……まるで白痴(はくち)だな』

 

 明確な暴言を吐き捨てて立ち上がったのは、先ほどまで魔族の呪いで気絶していた、未成年の白髪僧侶だった。

 あれ、ギルドに「僧侶は暴言を吐かない」とか力説してた奴がいなかったか? まあいいか。

 

『魔族の仲間なら、命懸けで町を守ったりするもんかね……少しは信用しろよ……人を……』

 

 とても自分たちより年下とは思えないほどの、修羅場を潜り抜けてきた男の貫禄。

 その低く冷たい声に、それまで我を忘れて怒号を上げていた町人たちが一気にタジタジになってた。

 

『怯えるお気持ちは痛いほどわかりますが……それよりも、まずは助けられたことへの感謝が先ではないですかな? 彼らが駆けつけて下さらなければ、我々はこの町ごと全滅していましたぞ』

 

 昼間にギルドで俺たちに傷薬をくれたお爺様僧侶が、静かに、だが力強くそう諭す。

 

 そんな物腰柔らかな言葉に、それでもまだ感情を抑えきれずに反論するおばさんが一人いたんだが。

『でも、この人たちが最初からこの町にいなければ、私たちが巻き込まれて襲われることもなかったんじゃないの!?』

 

『では……死ね、とでも言うのですか? 自分たちの平穏のために、彼らに死んでくれと?』

 

――ヒュッ、と空気が凍りついた。

 

 そこに立っていたのは、恐怖のオーラを常に放ち続ける『目が異常に怖い女僧侶』だった。

 特にこの人の殺気を帯びた威圧感はこの町でも割と有名らしくて、その一睨みで、もはや俺たちに罵声を浴びせてくる人間は誰一人としていなくなってしまった。

 

『私は、勇者様のファンです。残りの消火作業は我々が引き受けますので、どうかその方の介抱をしてあげてください』

 

 喋るときにいちいち目がガンギマリで怖いんだよなあ、この人。裏に何か含みがある感じがするっつーか。

 でも、そのときばかりは言われた言葉をありがたく素直に受け取っておいた。

 

 ひとまず、俺らはルージュを彼女が泊まっている宿屋のベッドまで運んで行ったわけだ。

 酒場からの帰り道と合わせて、短時間でなんと二回。もはや運命的なものすら感じていたね、このときは。

 

 

 

 ルージュが目を覚ました時には、すっかり夜が明けて空が白んでいたっけな。

 

 彼女はひどく頭を痛そうにしていた。

 ノワールから受けた魔力弾のダメージもあったんだろうが、後で聞かされた話によれば、単純に飲み過ぎによる『二日酔い』の症状が一番ヤバかったらしい。

 

『あはは……ダメなとこ見せちゃったわね』

 

 昨晩の酒場で豪快にクダを巻いていた時とはまるで別人のように、ルージュはひどく沈み込んだ様子を見せてた。

 俺たちを『勇者ご一行』だと知って、女神の教えを忠実に守る敬虔な信徒なのだと勘違いしたっぽい。

 

 アルカンシエル教の教義からすれば、ルージュがやった『自己犠牲の回復魔法』は重大な違反行為に当たる。

 だから、女神の使徒とも言える勇者から断罪されても仕方ない……そう思って怯えていたんだそうだ。

 

 どうやら女神様とやらは、自己犠牲、というものを極端に嫌っている。

 

 いや、ある意味ではその理屈も正しいとは思うんだぜ。

 自分の命を投げ出して誰かを救うなんて行為は、一見美談のように聞こえるが、結局は残された者に消えない傷を負わせる単なる自己満足でしかないからな。

 その時救われた人はいいさ。だけど、それによって悲しむ人間だって必ず出てくるだろ?

 だから、女神の言い分は筋が通っている。正しいはずなんだが……。

 

 当然、強烈な疑問が湧き上がってくるよな。

 じゃあ、今まさに身を()にして最前線で戦わされている勇者という存在は、一体なんなんだ? って。

 

 だってそうだろ。勇者なんて、自己犠牲の具現化みたいものじゃないか。

 自分の心を押し殺して戦い、いつだって死の危険と隣り合わせ。

 世界を闇で覆い尽くそうとする魔王を倒すための、言っちまえば、人類規模の自殺行為の最前線に立たされている。

 

 他でもない、その女神様自身が『そうしろ』って神託を下したくせにな。

 それとも、アルジャンや俺たち勇者パーティの考え方が、根本的にどこか間違ってんのか?

 

『何もダメじゃない。あの状況で、我が身を投げ打ってまで人々を救おうとしたルージュは……あの場の誰よりも、気高き「勇者」だった』

 俺らの勇者様は、しょげ返っているルージュに向かって、一切の(よど)みない真っ直ぐな眼差しでそう断言したんだ。

 

『……ふふっ。何よそれ、口説き文句のつもり? お姉さん、惚れちゃうわよ?』

『ああ、そうだな。これは全力で口説いているんだ。だから、提案がある』

 

 今からアルジャンが口にしようとしている言葉が何なのか、俺もジョーヌも完全に理解してた。

 

 ジョーヌは最初から認めていたし、俺としてももう反対する理由なんて何一つない。

 むしろ、勇者様が言い出さなければ俺から頭を下げて頼み込んでたくらいだ。

 

『どうか俺たちの勇者パーティに加入していただけないだろうか。高潔なる僧侶、ルージュ様』

『えっ……え、ええっ!? そ、その……わ、私!? えっ、で、でも……っ』

 

 予期せぬド直球の勧誘に、ルージュは目を限界まで見開いて狼狽(うろた)えて、いかに自分が不適格な人間であるかを必死に並べ立て始めた。

 

 わざと戒律破りがしたい非行教徒だからダメ。

 勇者パーティなんて崇高なガラじゃないからダメ。

 四六時中エッチなことばっか考えてるからダメ。

 自分の艶やかな恰好を街中で見せつけて、男のいやらしい視線を浴びるのが大好きだから絶対にダメ。

 

 涙目で色々と(まく)し立てていたけど。

 俺ら三人はその度に「ルージュ以外は絶対に考えられない」と力強く首を横に振って全否定した。

 

 そうして押し問答を繰り返しているうちに、彼女はとうとうボロボロと泣き出しちまった。

 俺たちの言葉にトゲがあったのかと一瞬焦ったけど、そうじゃなかった。「生まれて初めて認められて嬉しい」と、嬉し泣きなのだと言ってくれた。

 

『私……ね。小さい頃にも、同じような真似をしたことがある、の』

 

 聞けば、彼女が育った町はアルカンシエル教の熱狂的な信徒ばかりが住む、聖地のような場所だったらしい。

 そこが一度、凶悪な賊の襲撃を受けた時。日頃から幼い彼女を可愛がってくれていた年配のおじさんが凶刃に倒れ、絶体絶命の危機に陥った。

 見過ごせず、自分の身の危険も顧みずに回復魔法をかけようと飛び出したルージュを――両親や周囲の大人たちは、力任せに引っぱたいて激しく叱責したのだそうだ。

 

 彼女の身の安全を案じて怒ったのならまだ救いがあったが、現実は胸糞悪いものだった。

「名家たる信徒の娘が、自己犠牲などして戒律を破るなどありえない」

 そう、彼らはルージュの命ではなく、教義の体面を優先して彼女を怒鳴りつけたんだと。

 

 その後、賊の群れは王都から急行した屈強な騎士団によって無事に駆逐された。

 しかし、大人たちに手当てを止められ、放置されたその優しいおじさんは……結局、助からなかったのだという。

 

 それどころか、信徒の大人たちは悲しむことすらなく、「女神様の下へ魂が還っただけだから喜ばしいことだ」と、気味が悪いほど淡々としていたらしい。

 

 そのイカれた光景に、ルージュはどうしても納得がいかなかった。

 それが、彼女がすべてを投げ打って今のハチャメチャな思想に行き着いた決定的な理由だった。

 

 話を聞いていた俺らも、正直まったく納得がいかなかった。

 腸が煮えくり返るほど腹が立って、吐き気がする思いだったね。

 

『キミたちは……神の教えに背く、どうしようもない私を……本当に受け入れてくれる、の?』

『そうだ。ルージュが欲しい』

 

 本人は一切狙ってやってないのはわかるんだけどさ。

 この勇者様の言葉選びって、なんかこう、破壊力抜群にダイレクトなんだよなあ。

 

 さっきの戦闘で圧倒的な強さを見せつけた上で、この殺し文句だぜ。

 俺が女でルージュの立場だったら、間違いなく一発で惚れちまうっつーの。

 

『……まさか。私を(さら)ってくれる王子様が、本当に現れるなんてね。……それも、二人も』

 ルージュは涙を拭いながら、本当に、本当に心の底から嬉しそうな笑顔を見せた。

 

 二人、っつーのは、もちろんアルジャンとジョーヌのことだろう。

 魔族の腕を切り落とす、獅子奮迅の大活躍を見せてたもんなあ。

 俺が含まれていないのはしょうがない。ほとんど突っ立ってただけで攻撃はしてなかったしな。

 

 実際、ジョーヌは無骨な口調でイケメンなところがあるし、なんとなく王子様っぽい雰囲気を持ってるからな。ものすごく納得だった。

 ちょっとばかり男としての嫉妬心を抱きはしたが、それでも全然構わない。

 俺もこの悔しさをバネにして、いつか必ずこの勇者パーティに不可欠な「三人目の王子様」になってやろうと、密かに奮起できたしね。

 

『……ふふっ。よろしくお願いします……私の勇者様たち』

『ああ、こちらこそよろしく頼む。……それと、正式にパーティの契約を結ぶ前に、どうしても一つだけ聞いておきたい大事なことがあるんだが』

 

 勇者様は真剣そのものの表情で意を決し、ずっと胸に秘めていたその強烈な疑問を、大きな声でルージュにぶつけた。

 

 

『ぱふぱふについて、どうか詳しく教えてくださ』

 

 

 直後。

 俺とジョーヌの渾身の怒りパンチによる完璧な連携攻撃が、空気をぶち壊すエロ勇者の顔面にクリティカルヒットした瞬間だった。

 

 

*****

 

 

――というのが。俺らと偉大なる僧侶様との劇的な馴れ初めだったってわけ。

 

 なかなか壮大なエピソードだったろ?

 俺の脳内の長ったらしい昔話にここまで付き合って聞いてくれた奴がいるなら、本当にありがとうな。

 

 ルージュはあの日からずっと、回復魔法の専門家として、俺ら勇者パーティの命綱となり今日まで支え続けてきてくれた。

 もちろん、これから魔王を倒すまでの厳しい道のりにおいても、絶対に欠かすことのできない大切な存在だ。

 俺らはみんな、ルージュのことが心の底から大好きだよ。

 

 ……で。

 その気高き僧侶様は、全裸になろうとしている戦士様との見苦しい取っ組み合いを、いまだにギャーギャーと繰り広げている。

 

「ちょっと、それ以上脱がないでってば! うしろでドレが、ガン見してる、わよっ!」

「暑いんだよ!! ルージュ、お前だっていつも裸同然の破廉恥な服だろうが! 自分はよくて何故私を止めるんだ!!」

 

 ああ……この、馬鹿みたいにワチャワチャしている騒がしい感じ。

 俺の呪いじみた異常バフの有無とか関係なく、俺たちはこの三年近く、ずっとこんな調子で笑い合ってきた。

 もはや、この騒がしさがないと『生きてる』って感じがしないんだよな。

 

 だから俺は、さっきの追放騒動で、みんなから本気で幻滅されて永久に縁を切られる……なんていう最悪の結末にならなくて、本当に、心底良かったって思ってるよ。




女神「困りましたね。勇者たちが私の在り方を否定し始めていたとは……やはり信のおける高僧を派遣すべきだったようです」

いつも読んでくださってありがとうございます。
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