2人と別れて聞き込みしてるけど……これといった情報はないな。
「まぁそんな簡単に見つかれば苦労はn「おい」………案外温泉に行ってるかもだし俺も行ってみるか」
「おい待てよ!?」
「なんですか不審者ですかそれとも不良ですかまぁ俺には関係ないし心底そうでも良いのですが肩に置いてるその手をさっさとどけてくれたら大変嬉しいのですが」
「呼吸も無しに長文を……っ!?じゃなくて、オレだよ!」
「まさかリアルオレオレ詐欺?」
「違ぇよ!オレだよ、タイガーだよ!」
「………タイガー?まじ?」
振り返ればそこにはスカジャンにジーパンの赤い目の少年が立っていた。………うん、マジでタイガーだこいつ。
「久しぶりじゃん、元気だった?」
「おうよ!アルスも元気そうだな!」
「んで、急にどうしたんだ?久しぶりの再会を祝して〜って感じだけでは無さそうだけど」
「相変わらず勘が良いな。実際そうなんだけどよ」
タイガーは俺以外にクロッカスから来た龍喚士は居ないかと聞いてきたから指で居る方向を教える。
するとタイガーは礼を言った後にその方向へ走って行った。
暫くこの街に居るからまた会うだろうが……なんかアイツ、何か勘違いしてそうな雰囲気あったな。昔から視野狭かったし。
ーーーーー
「お前、水の街から来た龍喚士だな?」
「え、うん。そうだけど……?」
拝啓、お祖母様。オレはガイザーに来て早速ヤンキーに絡まれたようです。
「へっへっへ……や〜っと見つけたぜ!オレ様の名はタイガー!龍喚士のテッペンをとる男だ!!」
「不良漫画の第一話かよ」
「お前中々強いらしいじゃねぇか。ちょっと顔貸してくんねーか?」
「えー……。今かくかくしかじかで忙しいんだけど……」
「な〜んだエルドラ様の場所か。オレに勝てたらいくらでも教えてやるっつーの!」
どうあしらおうか考えてたらとんでもないこと言ったな?
これが本当かどうかは分からないけど乗る価値はある……!
「……なんだよ、ビビってんのか?まぁそうだよな〜、お前なんかオレn「受けて立つよ、その勝負」っ!いい度胸じゃねぇか!」
「じゃあ街の南にあるアスキャ遺跡に来な!そこで勝負をつけてやるぜ!!」
オレはタイガーからの挑戦を受けた。
エルドラさんの情報持ってたら良いんだけどな。
ーーーーー
「ふぅ〜……。気持ちぃ〜」
オレは温泉に入っていた。何を言ってるか分からない?さっさとエルドラ探せよ馬鹿?うるせぇよ、休憩も聞き込みする上で大切なんだぞ。聞き込みって結構体力使うからな、温泉に入ることで身体……特に足を休めて体力を回復させるんだよ。
……………………まぁ、サボってる感は否めないが。
正直に言おう。この温泉に来たのは懐かしさ半分、古老を探したくない気持ち半分だ。古老を探したくないというのは……その……、知り合いと同じ名前だから。別に名前が同じ人なんて世界中探せば何人か見つかるだろうけどさ、火の街のエルドラで、火の館の内装の飾り付けのセンスが似ている別人なんて居ないと思うのよ。従者の人も絶対知ってる人だった。名前はあえて言わないが。言ったら確定しそうで怖い。
……一旦この話はやめるか。もう一つの理由の懐かしさはそのまんま。昔知り合いに教えられた秘湯で、知ってる人が俺含め片手で数えられる程度しか居ないくらいだ。数少ないリラックスできる場所なんだと、秘密を教えられたから俺も誰かに言うつもりもない。あと貸切の温泉って良いよね。
「昔ここで温泉卵作ったり、キンキンに冷えたコーヒー牛乳飲んだりしたなぁ……」
「懐かしいですね……。夜ここで星座を見ながら寝てしまったこともありましたね」
「そうそう、温泉から上がった後だったから風邪は引かなかったけど………………………………………………………………ん??」
待て、俺は、誰と喋った?
この温泉を知ってるのは俺と、知り合いと、あと従者さんだけだ。
従者さんは今仕事で忙しいハズだし、俺はこうやって入っているわけで。
………つまり、この声は、まさか———
「お久しぶりですね、アルス」
「……………………久しぶり、エル姉」
「はい、貴方のエル姉ですよ」
振り向きはしないが、声だけでもう分かってしまった。今、後ろにいるのは、エルドラ姉さんだ……。
おかしいな、温泉に入ってるハズなのにとても寒いぞ?
ーーーーー
エースはタイガーと競争することになった。
ルールは簡単、このボスであるレッドドラゴンを先に倒した方の勝ち。
結果、エース勝利。
タイガーはエースをランスだと勘違いして勝負を仕掛けたことなどが判明したがそんなことは些細なもの。
バトルカップに出場するために古老の証が必要、それを貰うためには大前提として古老に会わなければならない。
エースはタイガーにエルドラの居場所を聞く。勝負に勝てば教えると言ったのだ。こうして正々堂々と競争し、勝利を収めたから素直に教えてくれると、エースは思っていたのだが。
「わりぃ!実はオレも知らん!!」
エルドラはどうやら神出鬼没らしい。ギルドの団員でも知っている人は居ないと言われるほど。
つまり、タイガーは勝負がしたくて嘘を吐いたのだ。ふざけているのかコイツ。流石のエースでもキレた。
まぁ、タイガーがエルドラ探しに協力すると約束してくれた。この勝負自体無意味にならずに済んで良かったね。
ーーーーー
「へぇ〜、チャロとタマゾーってのか。エースのダチだったのか。オレ様はタイガー!ギルド最強の龍喚士……になる予定の男だ、よろしくな!」
「よ、よろしく……ボクこの人苦手かも」
「たまぁ……」
街に着いて早々、タイガーがチャロに
その影響でチャロとタマゾーが苦手意識を覚えてしまった。このメンツで人探しは多分難しいと思うんだけど。助けてアルス。
「そ……そうだ、エース!エルドラ様がどこに居るのか分かったよ」
「え、まじで?」
「うん。発電所ってところに向かったって、キレイなお姉さんに教えて貰ったんだ〜」
「発電所〜?街の北にあるんだが……よし、ひとっ走り行ってくっかー!」
「え、あの、その……。ま、待ってよ〜!!」
「………協調性ゼロ?」
エースは深めのため息を吐く。なるべく早めに戻ってきてほしいと祈りながら、エースはアルスに情報を送り、2人の後を追いかけた。
ーーーーー
「イキのいい龍喚士が来るって聞いていたが、君たちか?いやーこんなにすぐ来てくれるなんて思ってなかったから助かったよ!」
「……え?」
「あの……何のことですか?」
唐突に身に覚えの無いこと言われたんですけど。どゆこと?
「この発電所では竜石という鉱物を使って電気を作っているんだけどね、発電に必要な量の竜石が足りなくて困っていたところなんだ」
その言葉と同時に、発電所が一瞬だが停電した。発電所が停電するって中々ヤバい状況になってるな?
結果、オレたち3人は竜石を集めるクエストを受けた。
とりあえず竜石を3個集めたら集合という話になり、タイガーと連絡先を交換した後それぞれ竜石を探しに行った。
それから、タイガーが拾ったものの1つがタマゾータマゾーアーマー*1だったりしたが無事にクエスト完了!これでエルドラさんを探しに行けるね!
なんて、思っていた時期も、僕にはありました。
「大変だ!ドロップ・インパクトが発生したぞ!!」