パズドラクロス 亜人の章   作:ラストオーダー5秒前

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到着!水の街クロッカス

 突然出てきたモンスター———レヴィアと呼ばれる龍を相手に俺はドロップを揃え易いように位置を調整し、エースが一気に揃えて相手に攻撃するという戦法を取った。

 あのお爺さんが召喚したモンスター達が強かったのもあって怪我もせず、時間もかからないうちに倒す事が出来た。あんなモンスターを召喚できるお爺さん何者なんだ……?

 

 

 「ふぃ〜、何とかなったなぁ〜」

 「アルスのおかげだよ」

 「いやいや、エースが居てくれたからこそだ」

 「いやいや……」

 「いやいやいや……」

 

 

 互いに称賛し、謙遜し合うという意味が分からない状況が生まれたが、そこに少年が乱入してくる。

 

 

 「キミ達すごいんだね!あんな怖いモンスターやっつけちゃった!!」

 「うむ、見事なもんじゃ。堂々と立ち向かっていてカッコよかったわい」

 「いえ、そんなことは……」

 

 

 お、エースが照れてら。良いぞ、もっとやってやれ。うちのエースはスゴいんだぞ!

 

 

 「……しかし、モンスターが襲ってくるとはの〜」

 

 

 何処か他人事の様に呟く老人に俺達3人は苦笑する。腰痛めたから俺達が戦ったんだぞ?

 

 

 「おぬしたちに龍喚士の力があって本当に助かったわい!」

 「……ところで、龍喚士って何です?」

 「なんじゃおぬし、龍喚士の力を使うのは初めてか?」

 「あ、俺も初めてです」

 「なぬぅっ!?」

 

 

 スゴい驚かれた。なんでさ。

 

 

 「オホン……、この世界に溢れるドロップを操ってモンスターと共に戦う力……」

 「龍喚士ってすっっっごくカッコいいよね!!」

 

 

 咳払いして説明し出したのに横から少年による邪魔が入る。お労しや……。

 老人から向けられるジト目に気付き、少年は急いで謝る。

 

 

 「実は……ちっちゃい頃から龍喚士に憧れていて……つい最近ドロップが見える様になったんです」

 「ほ〜そうじゃったのか!3人とも素晴らしい才能を持っているようじゃのう」

 

 

 俺達は笑い合い話が弾んでいった……。

 

 

 

 

 

ーーーーー

 

 

 

 

 

 「それでは3人とも……元気でのう。楽しい旅になることを祈っておるぞ」

 

 

 その言葉を最後に、老人は一足先に去って行った。俺達もそろそろ降りる準備をしようかなと考えていると、少年から声がかかった。

 

 

 「ねぇねぇ、そういえばまだ名前を言って無かったね」

 「あ、たしかにそうだ」

 「だから自己紹介するね。ボクはね、チャロっていうの!この島にある龍喚士ギルドに入りたくてここまできちゃったんだ!」

 「オレはエース、夏休みだから2人でドラゴーザ島に来たんだ」

 「俺アルス。理由は同じ、なんか面白そうなことがあったら良いなって思ってる」

 「エースにアルス……ステキな名前だね!」

 「え、なにこの子かわいい」

 「かわっ!?」

 「アルス、落ち着こうな?」

 

 

 満面の笑みで言われた事で俺のHPは一瞬で消し飛んだ。お世辞だと分かっていてもこれはかわいすぎる。

 かわいさで昇天しそうになっていると、チャロがもじもじしながらこちらの様子を伺っていた。

 

 

 「あの……さ、アルス、エース……。すごく、突然なんだけど……」

 「あぁ、良いよ」

 「まだ何も言って無いよ!?」

 「落ち着けアルス、チャロが言い出しにくくなるから」

 

 

 俺が一言言うだけで面白いくらい反応するなこの子。かわいすぎないか?

 

 

 「スー、ハー……よし。……2人も、龍喚士ギルドに入ってみない?」

 「チャロが入りたがっていたアレ?」

 「良いぞ」

 「アルス、とりあえず深呼吸しな」

 

 

 すぅ〜〜〜、はぁ〜〜〜……よし落ち着いた。

 

 

 「……で、どうして?」

 「さっきの活躍もすごかったし、2人と一緒なら楽しそうだと思って……よ、良かったら考えてみてよ!エヘヘ!!」

 「俺龍喚士ギルド入るわ」

 「よし分かったもうツッコまないよ?」

 

 

 落ち着いてもかわいいものが目の前にあれば一瞬で取り乱すよね。

 

 チャロは言い終わった後恥ずかしそうにしていたが、時間を確認した途端慌て出した。

 

 

 「いけない!降りる準備をしなきゃ!!……また会おうね、アルス、エース」

 「おう、またな」

 「またね、チャロ」

 

 

 そう言ってチャロも去って行った。

 俺達は顔を見合わせて笑い合い、降りる準備をする為に部屋へ戻って行った……。

 

 

 

 

 

ーーーーー

 

 

 

 

 

 「着いたぞドラゴーザ島!」

 「初めましてクロッカス!」

 

 

 ずっと一緒にいるのだ。片方だけ常識人なんて事は有り得ない。ノリは同じなのだ。

 

 アルスとエースがドラゴーザ島に上陸し、最初に訪れた街は水の街クロッカス。そりゃ港があるから最初になるのは当然か。

 2人は街に繰り出したい欲をグッと抑え、最初にエースのおばあちゃんとの合流を目指した。

 港から出て歩いていると、年配の女性の方がエースに駆け寄ってきた。

 

 

 「エース!こんな遠くまでよく来たねぇ!いい顔、おばあちゃんに見せとくれ」

 

 

 おばあちゃんと言うには余りにも上品な見た目をしていて、おばあ様やマダムと言った方が似合いそうだなと思う方がエースの祖母、アンジーヌだった。

 

 

 「大きくなってまぁ!船の旅はどうだった?疲れてないかい?」

 「色々あったけど楽しかったよ……それより、友達の前だからちょっとやめてほしいかな……」

 「おや……私としたことがすっかり忘れていたよ。ごめんね見苦しいものを見せてしまって」

 「いえいえ大丈夫ですよ、聞けばエースが小さい頃に会って以来らしいじゃ無いですか。先程の様な反応になるのは当然だと思いますよ」

 「まぁまぁ……エース、良い友達を持ったねぇ……」

 「でしょ?自慢の友達だよ。アルスって言うんだ」

 「そうかい。アルス君、いつもエースが世話になってるねぇ。今後ともよろしくお願いします」

 「こちらこそエースには迷惑ばかりかけて……」

 

 

 互いに自己紹介を済ませ、エースがアルスとの思い出話に花を咲かせ、アルスの顔が赤くなっていると。

 

 

 「おお!アンジーヌではないか!!」

 

 

 船で話していた老人が現れた。

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