大工「灯台の光が点かないから材料届かないの」
チャロ「何か出来ることは!」
作業員「断崖の洞窟で光の石取ってきて欲しい」
2人「よっしゃいくぞー!」
迷宮攻略中……
エース「光の石、ゲットだぜ!」
チャロ「灯台元通り、ヤター!」
「久しぶりだな、アルス」
Q,知り合いに後ろからホールドされました。ここからどうすれば助かりますか?また、今から入れる保険はありますか?
A,彼女の言いなりになるしか生存する道はありません。また、今から入れる保険はせいぜい死亡保険のみです。頑張ってください。
そんな状態からこんにちは、どこからかシリアスや友人とのイチャイチャの波動を感知しているアルスです。
さて、私は今、ソニア姐さんに後ろから抱きつかれているのですが、どうしたらいいんですかね?なんか色々当たってるんだよな。柔らかいものやめちゃ硬いものが。何がとは言わないけど。
「お久しぶりです、ソニア姐さん……」
「どうした、前はそんな敬語で話さなかっただろ?いつも通りの口調で話してくれ」
「い……、いやぁ〜……」
「それともなんだ?私とはもう他人だと言いたいのか?」
「分かった普通に話すから落ち着いてくれ」
怖いっ!圧が、圧が強すぎる……!
俺は昔、ソニア姐さんと過ごしていた時期がある。今は回想に入れる余裕が無いから詳細は省くが、まぁ喧嘩別れしてそのまま会う事はなかった。いや、ホントは謝りたかったし謝りに行ってたんだけどね………。
「……なんでソニアはギルドに?」
「理由は色々あるが、一番はお前を探すためだな」
「ッスゥーーーーーーーー………………………………………………………………ホントにすみませんでした」
「どうした?私は怒っていないぞ?こうしてまた会えた訳だしな」
女性の怒ってないほど信じられないものは中々ないが、ソニア姐さんだったら本当に怒っていないのか……?
「積もる話もある。今日は私の家に来ないか?じっくり話そうじゃないか」
「ダウト」
絶対コレ怒ってる奴ですね対戦ありがとうございました。
辞世の句でも考えるか、なんて考えているとソニア姐さんは急に窓の外を見つめ始め、そのまま黙り込んでしまった。
「…………ソニア姐さん?」
「ドロップの様子がおかしい………まさかッ!」
直後、地震が発生した。
「ドロップ・インパクト……ッ!」
「よくもアルスとの時間とこれからの予定の邪魔をしてくれたな……即刻静めてやる……!!」
「ソニア姐さん?」
不謹慎ではあるが、ドロップ・インパクトが起こって良かったのかもしれない。
閑話休題
ということでやって参りましたキャスケッド氷河。その名の通りソニア姐さんに連れられて来たのでまだ他の龍喚士は居ないみたいだ。
「なんか強そうなモンスター沢山いるなー」
「アルス、私は北の方に行くがお前はどうする?」
「…………ソニア姐さん、俺まだ新米龍喚士なんだけど?」
「何を言う。お前ならすぐに倒せるモンスターしかいないだろう?」
「……それは信頼で?」
「当たり前だ。私はお前以上の龍喚士を知らないし、最悪モンスターが居なくとも生身で勝てるだろ?」
大変分厚い信頼のようで。そこまで言われたら応えるしか無いよなぁ………。
「はぁ……分かった。俺は東の方に行く」
「了解だ。あぁところで」
「?」
俺が東側に行こうとする前に、ソニア姐さんから意味深な笑いを浮かべながら声がかけられた。
「東側にはクリスタルオーロラドラゴンの群れがあるとか無いとか。居ないとは思うが十分気をつけていけ」
「めちゃ強いモンスターじゃねぇか!」
くっそ流石にアイツらの群れは時間がかかるから勘弁してほしい………っ!!
ーーーーー
「はぁっ……、はぁっ……、コレで、終わり……!」
エースは灯台の光を戻した後、一度執務室によってドロップ・インパクトが起こったキャスケッド氷河にチャロと向かった。
そして今、エースが与えられたクエスト、3体いるブルードラゴンの討伐を終えた。
「お前も来ていたのか」
「……!ソニアさん!」
後ろから声がかかり、振り向けばソニアがいた。
「あれじゃらまた腕を上げたようだな。この短期間でよく成長したものだ」
凄腕の龍喚士に褒められた。それにより、エースは自身に力が付いていっている事を実感する。
しかし、ソニアの顔は暗くなる。
「しかし、おかしなことは続くものだな。つい先日もドロップ・インパクトが起こったばかりだというじゃないか」
「頻繁に発生する現象じゃないんですか?」
「あぁ、ドロップ・インパクトは災害そのもの。短期間で起こって良いものじゃない」
「……まぁ、今回も被害がでなくて何よりだったが……。見ろ、ドロップ・インパクトが消滅するぞ」
ソニアが指を指した方を向けば、一箇所を中心に溢れかえっていたドロップが離れていく。
そして、ドロップの動きが正常に戻った。
「この現象をドロップの力が乱れ始めた証だという人間達もいるが……。何故起こってしまうのか、どうしてそれが消滅していくのか、まだ誰にも解明できていないんだ。
とにかくこれで安心だな……。暫くすればモンスターたちも正気にかえるハズだ」
ソニアは一息吐く。それを見てエースも安心するが、それだけでは終わらなかった。
「エース……。此処に、いたんだ……ね……」
「え……チャロ!?」
チャロがフラつきながらエースに近寄る。ソニアも声をかけるが、余裕がないのか聞こえていないようだ。
「ボ、ボク……いっぱい頑張ったんだけど……失敗しちゃったみたい……」
「急いで手当てをしないと……っ!早く街へ運ぶんだ!!」
「は、はい!!」
エース達はドラゴンに乗って、街へと急ぐ。
ーーーーー
「お、ドロップ・インパクトが収まったみたいだな」
アルスは他人事のように呟く。彼の周りには大量のドラゴンが倒れていた。
「にしても強かったなー。2分はかかっちまった」
『………本来そんなに早く終えることは出来ないと思うんですが……』
「実際終わってるだろ?それにこれでも時間がかかってるぞ?」
『えぇ……』
アルスの言葉に、傍らに居た少女が反応する。が、なんでもなさそうに返答された。少女、ドン引きである。大切な事なのでもう一度、ドン引きである。
「ま、とにかく帰ろうか。エッグドロップは落とさなかったけど素材とか貴重品は入手できたし」
『了解しました。では、私はD-ギアに戻ります』
「おう、また呼ぶな」
少女は光となり、D-ギアに収まる。
「……ソニア姐さん居ないな?先に帰ったのか」
アルスはドラゴンを呼び、クロッカスへと帰還する。
「なんだ……アイツは……!?」
一連の出来事を見られていた事に気付かずに。
ーーーーー
『うわ〜、あの子強くなってるねぇ〜』
『初めて会った時は私より小さかったのに、いつの間にかこんなに大きくなっちゃって……』
『ふふ、これからどんな冒険をするのかな〜!』
『私はここから出るのは難しいから直接会えないけど』
『キミのことはずっと見守ってるよ』
『だから、早く
『私の、アルスくん♡』
何処かにあるダンジョンの最奥にて。