「ワートリ、ワールドトリガー」死角の銃手   作:黒星0214

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閑話休題「それぞれの交友関係」

閑話休題「それぞれの交友関係」

 

説明会後。

 

「いや〜、久々に当真先輩見ました」

 

廊下を歩きながら、水瀬が少し嬉しそうに言う。

 

「そんな知り合いだったのか?」

 

三上が横を見る。

 

「スナイパーって合同訓練多いんですよ」

 

「割とみんな顔見知りですし」

 

奈央が少し意外そうに瞬きをした。

 

「へぇ、そうなんだ」

 

「特にB級中位常連〜A級辺りは、実力近いですし」

 

「ランク戦でもよく当たりますからね〜」

 

「合同訓練も多いですし、自然と顔見知りになります」

 

三上が少し感心したように笑う。

 

「何か、スナイパー組って独特だよな」

 

「まぁ、距離感近い方だとは思いますよ〜」

 

水瀬は少し懐かしそうに続けた。

 

「最初も当真先輩から話しかけてくれましたし」

 

「何で?」

 

奈央が首を傾げる。

 

「合同訓練で、被弾回数と命中数で順位出す訓練あるんですよ」

 

黒瀬が小さく視線を向けた。

 

「……ありましたね」

 

「その時、被弾ゼロだったの当真先輩と私だけだったんです」

 

奈央が目を丸くする。

 

「え、凄くない?」

 

水瀬は苦笑した。

 

「いやでも、当真先輩めちゃくちゃ当ててましたからね」

 

「私は三回くらいしか当ててないんで、順位下から数えた方が早かったですけどね〜」

 

三上が吹き出す。

 

「生存特化すぎるだろ」

 

「被弾しないの大事じゃないですか」

 

「まぁ間違ってねぇけど」

 

水瀬は少し笑う。

 

「そしたら当真先輩が、“嬢ちゃん面白いな”って」

 

「そこから立ち回りとか色々教えてくれるようになったんですよね〜」

 

「へぇ……」

 

「まぁ私は単純に危ないのが嫌いなだけなんですけど 当真先輩って、射撃に美学ある感じするんですよね〜」

 

三上が少し分かる顔をした。

 

「あー……まぁ、分からなくもねぇな」

 

そこで奈央がふと黒瀬を見る。

 

「黒瀬さんは?」

 

「誰かと交流あったりするんですか?」

 

「……まぁ、知り合い自体は普通にいますよ」

 

「個人戦、結構出てますし」

 

「“普通に”って言う割に、全然見えないんだよなお前の交友関係」

 

黒瀬は少し考える。

 

「有名な人だと、太刀川さんとは少し喋ります」

 

三上が止まる。

 

「は?」

 

奈央も少し驚いた顔をした。

 

「え、太刀川さん?」

 

「最初、個人戦で一回勝ったんですよ。 カメレオンで初見だった時ですね」

 

水瀬が納得したように頷く。

 

「あー……初見殺し」

 

「まぁ、種割れてからは普通に負けますしね」

 

「この前も、“お前マジで見えねぇな”って言われながら斬られました。」

 

三上が笑う。

 

「見えてねぇのに斬ってんじゃねぇか」

 

そこで水瀬が思い出したように言う。

 

「あ、でも空閑さんとも話してませんでした?」

 

「空閑さんともよく個人戦しますね」

 

「へぇ」

 

「前にグラスホッパーの使い方も少し教えてもらいました」

 

「“見えてる状態でも、加速してカメレオン切るだけで結構追いづらいと思うぞ。ずっと消えてる時より、逆に意識抜ける事あるし”って」

 

三上が少し納得したように頷く。

 

「あー……空閑、絶対お前の戦い方好きだわ」

 

「嫌らしいですしね〜」

 

「褒めてます?」

 

「半分くらいは」

 

奈央が小さく笑った。

 

「でも確かに、黒瀬さんって姿見せてからグラスホッパーとカメレオン合わせて、急に距離取ったり詰めたりする時ありますもんね」

 

黒瀬は静かに肩を竦める。

 

「……真正面からやって勝てるタイプじゃないので」

 

「それで上位帯いるの普通に嫌なんだよな」

 

三上が呆れたように言う。

 

すると奈央がふと笑った。

 

「そう言う三上さんは、知り合い多そうですよね」

 

「ん?」

 

「結構いろんな人に話しかけられてるイメージあります」

 

三上は少し考えてから肩を竦めた。

 

「まぁ、そこそこ長くフリーでB級やってたからな」

 

「あー……」

 

水瀬が納得したように頷く。

 

「三上さん、顔広そうですもんね〜」

 

「あと普通に趣味合う奴多いんだよ」

 

「趣味?」

 

「麻雀仲間とか、ゲーセン好きとか」

 

「結構その辺で繋がってる」

 

奈央が少し意外そうに笑う。

 

「そんな普通の繋がりなんですね」

 

「むしろそっちの方が多いぞ」

 

「隊違っても、訓練後ゲーセン行く奴とか普通にいるし」

 

水瀬が笑う。

 

「あー、それは分かります」

 

「スナイパー組もたまにありますし」

 

「お前ら何してんの?」

 

「FPSです」

 

「お前ら絶対強ぇだろ……」

 

 

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