「ワートリ、ワールドトリガー」死角の銃手   作:黒星0214

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サバイバル試験編
Episode 22


Episode 22「サバイバル試験 」

 

閉鎖空間試験から数日後。

 

再び本部の会議室に各隊が集められた。

 

前回と同じ顔ぶれ。

 

黒瀬隊も席に着く。

 

モニターが起動した。

 

職員が口を開く。

 

「次の試験、サバイバル試験の説明をします」

 

資料が配られる。

 

奈央が素早く目を通し始めた。

 

「今回の試験も複数日にわたって行われます」

 

「各隊に拠点が用意されます」

 

「そこを拠点として生活しながら試験に臨んでください」

 

職員が続ける。

 

「各隊員にはポイントが設定されています」

 

「相手隊員を撃破することでそのポイントを獲得できます」

 

「ただし撃破された隊員は一定時間、拠点から出ることができません」

 

「エース級隊員は5ポイント」

 

「一般隊員は3ポイント」

 

「オペレーターは1ポイントです」

 

「ただし活躍によりポイントが変動する場合があります」

 

三上が資料を見ながら呟く。

 

「ポイント制か……」

 

「連続撃破などの活躍によりポイントが上昇します」

 

「ポイントが高い隊員を落とした場合、より多くのポイントを獲得できます」

 

水瀬がのんびり資料を見る。

 

「変動するんですね〜」

 

「また試験中は定期的にミッションが発生します」

 

「参加するかどうかは各隊の判断に委ねます」

 

「成功すれば有利なアイテムや権利を獲得できます」

 

「失敗した場合はペナルティが課せられます」

 

「詳細はその都度説明します」

 

「なお試験中、レーダーは使用できません」

 

三上が少し眉を上げる。

 

「遠征想定ってことか」

 

黒瀬が静かに頷いた。

 

「見えない相手への対応も見てるんでしょうね」

 

職員が続ける。

 

「試験期限は1週間」

 

「なお各隊の獲得ポイントはリアルタイムで全員に公開されます」

 

奈央が端末にメモを取りながら頷く。

 

「今回の試験エリアは複数のゾーンに分かれています」

 

「森林エリア、廃ビルエリアなど地形はさまざまです」

 

「各隊の拠点は試験開始後にお知らせします」

 

「質問はありますか」

 

しばらく沈黙。

 

三上が手を挙げる。

 

「冬島隊のポイント設定だけ違うみたいですけど」

 

職員が頷く。

 

「冬島隊は遠征経験者を含む隊のため特別設定になっています」

 

「当真隊員が15ポイント、冬島隊長が7ポイント、真木隊員が3ポイントです」

 

室内がざわつく。

 

三上が苦笑する。

 

「15ポイント……化け物みたいな設定だな」

 

水瀬がのんびり言う。

 

「でも当真先輩相手は嫌ですね〜」

 

黒瀬はふと冬島隊の方へ視線を向けた。

 

当真は資料を見たまま動じていなかった。

 

15ポイント。

 

それが自分の値段だと言われても、特に気にした様子はない。

 

その時。

 

奈央が小声で言う。

 

「でも逆に言えば」

 

「当真さんを落とせたら一気にポイントが稼げますね」

 

三上が苦笑する。

 

「言うのは簡単だけどな」

 

黒瀬は答えなかった。

 

ただ静かに、資料をめくった。

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