「ワートリ、ワールドトリガー」死角の銃手   作:黒星0214

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Episode 24、Episode 25、Episode 26

Episode 24「拠点」

 

案内された拠点は試験エリア内に点在する建物の一つだった。

 

各隊それぞれ別の場所に拠点があるらしい。

 

簡易的なベッドが四つ。

 

料理場。

 

中央に端末が一台置いてあった。

 

「これが拠点か」

 

三上が室内を見回す。

 

奈央が即座に端末を操作し始めた。

 

「マップ確認できますね」

 

四人が覗き込む。

 

モニターにマップが表示された。

 

4つのエリア。

 

廃ビル市街地。

 

森林区域。

 

高架道路地帯。

 

工場区域。

 

奈央が画面を見ながら言う。

 

「廃ビル側、かなり入り組んでますね。建物の中も使えるみたいです」

 

黒瀬が静かにマップを見る。

 

「こっちは動きやすそうですね」

 

「森林も隠れやすそうですよ〜」

 

水瀬がのんびり言った。

 

「逆に高架道路は嫌だな」

 

三上が少し顔をしかめる。

 

「射線通りすぎだろ、これ。当真さんいたら地獄だぞ」

 

奈央が小さく頷く。

 

「工場区域、建物自体は多いですけど開けてる場所も結構ありますね」

 

そのまま奈央が視線を下へ移した。

 

「各エリアに人数表示がありますね。エリア内に今何人いるか分かるみたいです」

 

「活動できるのは10時から20時までみたいですね。まだ開始前なので、どこも0人です」

 

三上が頷く。

 

「あと2時間で始まるのか」

 

水瀬がのんびり言う。

 

「意外と早いですね〜」

 

奈央が端末を操作する。

 

「トリオン兵もエリアごとにいるみたいですね。倒すと試験内通貨が貰えるみたいです」

 

「ミッションクリアでも貰えるって書いてありますね」

 

水瀬がのんびり覗き込む。

 

「日用品や食料もここで買えるんですね〜」

 

「通貨が尽きたら食料も買えなくなるってことか」

 

三上が少し渋い顔をする。

 

「トリオン兵も倒しながら動かないといけないな」

 

奈央が続ける。

 

「あと撃破された場合、その日は再出撃できないみたいですね」

 

黒瀬が静かに頷く。

 

「慎重に動かないといけないですね」

 

三上が腕を組む。

 

「漁夫の利を狙う動きも出てくるだろうな」

 

「戦闘音聞いて寄ってくる隊も絶対いるぞ」

 

黒瀬が静かに頷く。

 

「長引く戦闘は避けた方が良さそうですね」

 

しばらくして。

 

水瀬がのんびり言う。

 

「いよいよですね〜」

 

「そうだな」

 

三上が少し笑う。

 

 

 

 

 

 

Episode 25「ショップ」

 

10時の出撃可能時間まで後少し。

 

四人が端末を囲んでいた。

 

「結構色々買えるんですね〜」

 

水瀬がのんびり画面を見る。

 

食料。

 

日用品。

 

調味料。

 

寝具。

 

「生活用品は一通り揃ってますね」

 

奈央が頷く。

 

「戦闘系のアイテムもありますね」

 

三上が画面をスクロールする。

 

「撃破ペナルティ無効……再出撃可能にする権利か」

 

さらっと流しながら次へ。

 

「指定エリアの監視カメラ閲覧もあるな」

 

「便利そうですけど値段結構しますね」

 

奈央が言う。

 

三上がさらにスクロールする。

 

「トリオン兵作成ってのもあるぞ」

 

黒瀬が画面を見る。

 

「値段高いですね」

 

「でもここにいる隊は大体倒せるだろ」

 

三上が少し考える。

 

「大した戦力にならないんじゃないか?」

 

「広いので移動用に使うのはどうです?」

 

奈央が言う。

 

「あー、それはありかも」

 

三上が頷く。

 

「でも値段見たら結構高めだな」

 

黒瀬が静かに言う。

 

「日数的に後半にならないと買えなさそうですね」

 

「それに貯めてると他のものが買えなくなりますし」

 

「無しですかね」

 

奈央が頷く。

 

三上がさらにスクロールしていく。

 

「うわ、何だこれ」

 

「撃破ポイント2倍 30分……」

 

「めちゃくちゃ強くないか?」

 

水瀬が覗き込む。

 

「すごいですね〜」

 

「でもいくらです?」

 

奈央が確認する。

 

しばらく沈黙。

 

三上が渋い顔をした。

 

「……1週間トリオン兵狩りまくって、他のアイテム一切買わずに届くかどうかくらいだな」

 

「現実的じゃないですね」

 

奈央が苦笑する。

 

「無しか」

 

黒瀬が静かに言った。

 

三上がため息をつきながらスクロールを続ける。

 

「んー……あ、これどうだ」

 

画面を指差す。

 

「15分間、エリア内の隊員詳細表示」

 

「誰がどのエリアにいるか分かるらしい」

 

四人が画面を見る。

 

「これ、かなり使えますよね」

 

奈央が目を輝かせる。

 

「人数だけじゃなく隊員まで分かれば、戦略かなり立てやすくなりますし」

 

「しかも値段安くないですか」

 

水瀬がのんびり言う。

 

「コスパ良いですよね〜」

 

黒瀬が静かに頷く。

 

「これが一番良さそうですね」

 

「早めに買えそうだしな」

 

三上が言う。

 

「トリオン兵ある程度倒せば届きそうですね」

 

奈央が端末にメモを取る。

 

「まずこれを目標にしましょうか」

 

四人が頷いた。

 

 

 

 

 

Episode 26

 

「基本的な動き方だけ決めとくか」

 

三上が口を開く。

 

「撃破されたらその日は再出撃できないですし」

 

奈央が続ける。

 

「時間が早い内はトリオン兵を慎重に狩りつつ、 後半になったら他の隊員を狙うのはどうですか?」

 

「落とされるリスクも考えると序盤は慎重に動いた方が良いかなと」

 

三上が頷く。

 

「まあ序盤は様子見しながら通貨稼ぐ感じか」

 

黒瀬が静かに口を開く。

 

「逆に前半から撃破した方が良くないですか」

 

「相手の試験内通貨を稼がせない方が後々有利になりますし」

 

三上が少し考える。

 

「確かに」

 

「序盤から動いた方が相手の選択肢を削れるな」

 

黒瀬が続ける。

 

「森林区域や廃ビル市街地ならいつもの動き方で奇襲できますし」

 

「あのエリアを狩場にするのはどうですか」

 

奈央が頷く。

 

「離脱もしやすいですしね」

 

「当真さんを怖がって皆射線が通りやすいエリアには行きたがらないと思いますよ」

 

水瀬がのんびり言う。

 

「高架道路とか工場の開けた所は多分みんな避けますよね〜」

 

「だろうな」

 

三上が苦笑する。

 

「つまり廃ビルと森林に人が集まりやすいってことか」

 

「人が集まるなら獲物も多いですね」

 

黒瀬が静かに言う。

 

「それでいきましょう」

 

三上が頷く。

 

「じゃあ役割分担するか」

 

「俺は基本的にトリオン兵を狩りまくって通貨稼ぐ役だな」

 

「黒瀬は奇襲担当か」

 

「そうですね」

 

黒瀬が頷く。

 

「水瀬さんは別のエリアに行って当真さんがいそうな場所や射撃位置の下見をお願いできますか」

 

「了解です〜」

 

水瀬がのんびり答える。

 

「当真先輩がいそうな場所、目星つけてきますね」

 

奈央が端末を見ながら言う。

 

「私は拠点から各自の位置を把握しながらサポートしますね」

 

「情報共有はこまめにお願いします」

 

三上が頷く。

 

「よし、方針決まったな」

 

黒瀬は静かに頷いた。

 

端末の時計が10時に変わる。

 

出撃可能時間になった。

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