プレナパテスにハッピーエンドを‼︎   作:夕亀

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アリスの小さな初めての夢

 おはよう世界、無事……かどうかは結構怪しいが、これでパヴァーヌ編クリアだな。ひとまず朝ごはんでも作りながら、ニュースを見よう。

 

 「このニュースをご覧の皆さん、こんにちわ!クロノス報道部の時間です。今回注目の情報はな、な、なんとミレニアムサイエンススクールあのミレニアムサイエンススクールが大きな被害にあったそうです。建物の約三割が崩壊しており復旧の時間は詳しくは分かりません。しかし少なくともかなり長い時間が必要となるのは間違い無いでしょう。またヴァルキューレ警察学校はこの原因たる少女を指名手配するようで……」

 

 プツン

 

 はぁーー、分かってはいたがやっぱり指名手配されてるか。アリスにはホテルから出る時には変装してもらわないとな。まだ噂が広まってない朝の内に買い出しに行くか。よし完成っと。今日の朝食は目玉焼き、ベーコンに食パン、まあ分かりやすく言ったらラ◯ュタ飯だ。我ながら良い出来だな食欲をそそる匂いが部屋中に広がってくる。

 そんな事を考えているとアリスがベットから起き上がった。

 

 「おはよう、アリス」

 

 「はい、おはようございますアドラ」

 

 「ご飯作ったから食べてくれ」

 

 「否定、私に食事は必要ありません」

 

 「そっかぁ、それじゃあ私一人で食べるか」

 

 サクッ

 

 焼きたてのトーストに卵のしっかりとした味とベーコンのしょっぱい濃いめの味が合わさり、とても美味しい。一口食べるたびにサクサクと音が鳴るのも心地よい。気がついたら一つをペロリと平らげてしまった。でも運がいい事に私の目の前にはもう一つトーストがある。それを今度はゆっくりと味わいながらアリスに質問を投げがけた。

 

 「なぁ、アリスはこれから何をしたい?」

 

 「解答、私の使命はプロトコル……」

 

 「いや、使命じゃなくて夢の話だ」

 

 「疑問、言葉の意味が分かりません」

 

 「えっとな、使命っていうのは基本的に誰かに課せられたものだろ。夢って言うのはそうじゃなくて自分がしたいと思う物なんだ」

 

 「理解、しかしなら私には夢と呼ばれる物はありません」

 

 「ならゆっくりと探していけばいいさ。この世の中には楽しい事が五万とあるんだから。だからさ、一旦トースト食べてみないか。食べる必要はなくても食べる事自体は出来るんだろ」

 

 「肯定、夢と言う物の理解のためにもトーストを食べてみます」

 

 「じゃあ、ちょっと待っててくれ。作ってくるから」

 

 食べていたトーストを口に押し込み、キッチンへと向かっていく。そうしてもう一枚トーストを作り始めた。あれならアリスはまだどうにかなりそうだな

 となるとあと考えなくちゃいけないのは、エデン条約編についてか。今回の一件で分かったが先生の権限がなければストーリーに介入するのは難しい。私は学生証すら持ってないから尚のことだ。

 

 例えば補習授業部の手助けをしようとしても部外者だから出来ないし、何よりエデン条約を書き換えられない。二つ目に関しては本当に最悪だ、何故なら私がどれだけ最善手を踏んだ所で確実に無限の軍勢と戦うことになるからだ。だから私は考えた。どうせ原作へ介入するのが難しいのなら元から介入しなければいいのではないかと。

 

 ここブラックマーケットで大量の戦力を集めエデン条約の日にぶつけてミメシスを抑える。そして私がアリウススクワッドを倒し逃げそうになった所を追跡してベアトリーチェを見つけてぶっ叩くこれなら、先生がいなくても問題なくベアトリーチェをやれる…はず。ひとまずはこの作戦で行こう。

 

 よっと、完成だな。出来たトーストを皿に置きアリスへと出す。

 

 「熱いから気をつけて食べるんだぞ」

 

 「了解、いただきます」

 

 アリスはそう言うとサクサクと音を立ててトーストを食べ始めた。それから五分かけてゆっくりとトーストを食べ終えた。

 

 「どうだった。必要のない食事は?」

 

 「解答、とても美味しかったです。また食べたいと思うほどに」

 

 「そうか、それならそれがアリスの最初の夢だな」

 

 「疑問、トーストをまた食べることがですか?」

 

 「そうだ。そういうちょっとした事でも立派な夢だよ」

 

 「理解、夢の事が少し分かった気がします」

 

 「それじゃあ出かけるから着いてきてくれ」

 

 「肯定、アドラについていきます」

 

 そんなこんなで、やってきました銃の店。アリスにも自衛ようの武器が必要だからな。流石に素手じゃあスケバンでも囲まれればきついだろうし

 

 「なあ、アリスどの銃がいい?」

 

 「提案、ピストルを二つがいいと思います」

 

 「分かった、ならそれにしよう。すいませんこのピストル二丁下さい」

 

 「はいよ、毎度あり」

 

 「どうだ、アリス触りごごちは」

 

 「解答、触り心地は良好です。すぐにでも戦闘ができます」

 

 「それは良かった。それじゃあ次の店に行くぞ」

 

 次に私が向かったのは雑貨屋だ。本当にさまざまな物が売ってあり、花火から雑誌から携帯食からと本当になんでも売っている。そんな中私が買いに来たのはローブとマスクだ。両者ともに姿を隠すのに向いており今のアリスには必須だろう。

 

 「なあ、アリス。今からこのローブとマスクを買うからこれから外に出る時にはつけておいてくれる」

 

 「疑問、何故そのようなことをする必要があるのですか?」

 

 「それは、今のアリスが指名手配されていて姿を隠さないと私が襲われちゃうからだな」

 

 「否定、なら私はそれらを付けません。貴方が弱れば私の使命が果たしやすくなるので」

 

 「いや、それなら逆に達成しづらくなるぞ。私が襲われるって事はその時はアリスも一緒にいるからな。捕まれば殺されて終わりだ」

 

 「納得、私はこのローブとマスクを付けます」

 

 「よし、それじゃあ会計に行くか」

 

 そう言ってレジへと行こうとする。その時アリスはじっと、とある本を見ていた。見た所推理小説だろうか

 

 「気になるのか」

 

 「肯定、ほんの少しだけ」

 

 「ならそれも買っていくか」

 

 改めてレジへと向かい会計に通した商品をアリスに渡す。

 

 「ほら、付けてみてくれ」

 

 アリスがドレスの上からローブを羽織りマスクをつける。それだけでアリスは随分と大人びて見えた。本編からのギャップも大きいのだろうか?

そんな事を考えならアリスの事を見ていると、アリスが質問を投げかけてきた。

 

 「疑問、どうでしょうか」

 

 「とても似合っていて綺麗だと思うぞ」

 

 「否定、しっかりと変装出来ているかどうかです」

 

 「ああ、そっちな。上手く変装出来てるよ。近くで見なきゃばれる事はないと思う」

 

 「了解、それは良かったです」

 

 いやぁー、本当に可愛いなぁ。きっとこれで良かったに違いない。きっと、きっとそうだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




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