プレナパテスにハッピーエンドを‼︎   作:夕亀

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※今回のお話は語り手がアドラではなくゴツメです。


ケイに必要なのは使命か、自分の意思か

 いやぁー、とは言っでもどうしよう?私護頭ゴツメは途方に暮れていた。あのアドラがあんなに真剣な様子で頼んでくるものだから引き受けたが、私もただの学生……とりあえずご飯でも食べてみる?

 

 「ほら入ろうかケイ、ご飯にするよ」

 

 「分かりました。お邪魔します」

 

 ドアを開けて家に入りキッチンへと向かう。晩御飯は何がいいかな。そういえばケイに苦手な物ってあるのかな。

 

 「なあ、ケイ。あんたに苦手な物ってあるかい」

 

 「いえ、私に嫌いな物はありません。」

 

 「そうかい、ならこっちで適当に作っちゃうよ」

 

 確認を終え、冷蔵庫から野菜と肉を取り出す。そして、それらを全て切り終えると、フライパンに油を引き肉を入れる。そうして肉が茶色くなり始めたら野菜も入れて塩胡椒を振りかけ、よく炒めたら完成っ。ご飯を茶碗二杯分よそって、野菜炒めも二つの皿に分ける。

 

 「完成だよ、どうぞ召し上がれ」

 

 「ありがとうございます。いただきます。」

 

 そう言いケイは黙々と野菜炒めを食べ始める。それに合わせて私も食べ始めた。上手く出来ているかな?

 

 「どうだい、味の方は?」

 

 「美味しいです」

 

 解答は短かったが本当に美味しかったようだ、ケイは忙しなく箸を動かしている。あそこまで美味しそうに食べてくれると嬉しくなっちゃうね。

 

 

 

 数分後ご飯を食べ終えた私は、皿を洗っていた。目の前ではケイが何もせずソファーに座っている。あの子は一体何者なのだろう。いや、詮索しない方がいいかな、思い出したくないような悲惨な過去があるのかも知れないしね。でもなんでケイは何もしないのだろうか。

 

 「ねぇ、もっと楽にしていて良いんだよ」

 

 「いえ、特にしたい事もありませんので」

 

 したい事が無いのか、なら明日は私のしたい事に付き合って貰おうかな

 

 

 

 

 

 新ーしい朝が来たっと。ベットから起き上がり周りを見渡す。するとケイは相変わらず何もせずソファーに座っていた。

 

 「ねぇ、ケイ。朝ごはんを食べ終えたら着いてきて欲しい所が有るんだけど着いてきてくれるかい。」

 

 そう尋ねるとケイはこちらに振り返り、少し考えた後に答えてくれた。

 

 (今アドラを襲いに行った所で王女諸共返り討ちに会うのがオチ、アドラが弱るまでは従っておいた方が良さそうですね)

 

 「分かりました、何処に行くんですか?」

 

 「ヘルメット団本部、武器置き場だよ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 着いた。今私達がいるのはヘルメット団本部、私の銃が大量に置いてある場所だ。古い物から最新のものまで様々な銃が揃っている。

 

 「この中から好きな銃を一つ上げるよ、自衛用の武器もないんじゃ流石にしんどいだろう」

 

 「そうですね、それではこのアサルトライフルを貰います。」

 

 「そうかい、良いと思うよ。使いやすいしね、はいどうぞ」

 

 アサルトライフルをケイに手渡す。するとケイは肩からアサルトライフルをかけた。中々に似合ってるね

 

 「そういえばゴツメ、幾つか尋ねたい事があるのですが良いですか?」

 

 「ああ、良いよ。答えられる所までならね」

 

 「では、まず始めに此処はヘルメット団本部だと言っていましたが貴方もヘルメット団員なのですか」

 

 「ああ、私はゴツゴツヘルメット団団長だよ」

 

 「何故貴方はこんなにも銃を集めているのですか?」

 

 「ただの趣味だよ、ヘルメット団団長になった頃から銃の魅力に気がついてね」

 

 「最後にアドラとは一体どう言った関係ですか?」

 

 「団員と団長、友人、恩人、こんな所かね」

 

 「待ってください。あの人もヘルメット団なんですか!」

 

 「そうだよ、二人目の団員だね。ケイも入ってみるかい」

 

 「二人目?全員で団員が二人しかいないんですか」

 

 「そうだよ、これでも人材集めは頑張ってるんだけどね。アドラが最初に入ってくれたのは本当にありがたかった」

 

 「そうですか、私はそのお誘いは丁寧にお断りします」

 

 「まぁ、そうだろうね。これは夢への道はまだまだ遠いねぇ」

 

 「…………」

 

 「…………」

 

 「あの、これから何をするんですか」

 

 「うん?そうだねぇ特にこれと言った予定は無いし…あっ、一緒に銃の手入れでもしないかい」

 

 「銃の手入れは分かりますが何故私も一緒に?」

 

 「どうせしたい事が無いんだろう。一緒にしておくれよ。一緒にした方が何倍も楽しいからね」

 

 「はぁ、分かりました。一緒にやります」

 

 早速二人で銃の手入れを始める。だけどこれって何度もやる作業だから暇なんだよねぇ。早速だけど二人でする利点を活用するとしますか」

 

 「ねぇケイ、本当にしたい事は無いのかい」

 

 「何ですか、急に?」

 

 「いや暇じゃないか、黙々と銃の手入れをすると言うのは。だからちょっと話をと思ってね」

 

 「なるほど、それでしたい事でしたっけ。ありませんよ、私にあるのは使命だけです」

 

 「そうかい、なら見つかると良いねえ。したい事が」

 

 「何故ですか?私にはもう既にしなくてはいけない事がありますよ」

 

 「だってねえ、使命はあるのにやりたい事が無いって言う事は、別にしたいことでも無いのにやらなくちゃいけないって事だろう、それこそ誰かに命じられたからやっているとかね」

 

 「それは…」

 

 「だから見つかると良いねぇ、他の誰でも無い自分のための使命が」

 

 「それを言うなら貴方のしたい事は何なんですか」

 

 「私かい?私は憧れの人のようになる事だよ」

 

 「憧れの人ですか?」

 

 「そうだよ、ゲヘナ風紀委員長のヒナさん。一年生の時に助けられてねその時からずっと私の憧れさ」

 

 「そうですが、それは…良いですね」

 

 「心配しなくても大丈夫さ、楽しいと思う事をやってたりすれば勝手に見つかるよ」

 

 「そうですね…」

 

 「それじゃあ、手入れも終わったし昼ごはんにしようか。一緒に作ってくれるかい、やりたい事探しの手段として…あ、別にしたく無いなら断ってくれて構わないよ」

 

 「……分かりました。一緒に作って見ようと思います。」

 

 (私のためだけの使命、本当に必要なのでしょうか?)

 

    

 

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