プレナパテスにハッピーエンドを‼︎   作:夕亀

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それぞれの本質

 アドラが先生のお見舞いに行った後の昼下がり、そこまで大きいとはいえない倉庫、ゴツゴツヘルメット団本部にカチャカチャと言う音が響いていた。その音の中心にいるのはケイとゴツメ。いつも通り銃の手入れをしているようだ。そんな二人に二つの足音が近づいていく。

 

 

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 ガチャリ

 

 「二日ぶり、ゴツメ。何かいい依頼は無いか?」

 

 「久しぶりですね、key。調子はどうですか?」

 

 依頼は無いかと尋ねる。しかし答えは返ってこなかった。どうしたのだろうか?ケイとゴツメをもう一度見てみる。するとゴツメは顔を少しにやけさせ、ケイはポカンとした表情をしていた。

 

 「どうかしたのか?」

 

 「いやぁ、思えば依頼を二人で受けるのは久しぶりだと思ってね。少しわくわくしていただけさ」

 

 「keyもどうかしたのですか、固まっていますよ」

 

 「いえ、王女少し驚いていただけです。私は元気ですよ。それより良いんですかアドラ私達を近くに居させて?」

 

 「ああ、大丈夫だ。何かあっても私が止めるからな」

 

 「頼もしいねえ、それで今回来ている依頼は敵対会社の商品の強奪。場所は倉庫で護衛は三十人ほどだよ」

 

 「分かった。そのくらいならなんとかなるだろ」

 

 「それで、アリスも一緒に戦うか?」

 

 私の予想通りなら、自分に危険が及ばないかぎり応戦しないと言いそうだが。どうなるか

 

 「……解答、私も一緒に戦います」

 

 これは、予想外だな。しかし私達に協力してくれるって事はほんの少しでも使命から夢へと考えが変わっているのかな。

 

 「あんたも戦ってくれないかい、ケイ。実力がどれくらいあるのか確かめておきたくてね」

 

 「分かりました。私も一緒に戦います」

 

 「ありがとうね、それじゃあ行こうか」

 

 

 

 空が綺麗なオレンジ色に染まった頃、目標の倉庫が見え始める。倉庫の周りには兵士が何人も徘徊していた。今回私が使うのはパイルバンカーとリボルバー、刀は一応持って来てはいるが今回は使うつもりはない。何故なら今までこの刀を使ったのは名も無き神々の王女とゴリアテだけだ。普通のロボットに当てたらどうなるか、私にも分からない。だからこそ今回は事実上の封印だ。

 

 「作戦を確認するよ、まず初めにアドラがパイルバンカーで壁に穴を開けそこから侵入する。その後は私が目標を奪いに行き周辺を近くでケイが警戒。外から入ってくる兵はアドラとアリスで防ぐ。これであってるね?」

 

 「ああ、間違いない」

 

 「それじゃあ頼むよアドラ」

 

 「任せろ」

 

 警備ロボットの居なくなった少しの隙をついて壁に杭を押し当て引き金を引くその瞬間

 

 ドゴン

 

 大きな音と共に壁に穴が空いた。すぐにゴツメ達が目標まで向かっていく。その十数後、倉庫の中からも外からもゾロゾロと警備ロボットが集まってきた。アリス側に5体私側に5体倉庫の穴付近に10体の計20体か。

 

 「アリス、穴近くの奴らと私側の奴らは私が倒す。そっち側は頼む」

 

 「了解、戦闘を開始します」

 

 バンッバンッバンッ

 

 まず私側の奴らに近づきならリボルバーを撃ち一人、近づいて蹴り飛ばして追撃し二人、三人、最後に大きく振りかぶりながら

 

 ドガーーン

 

 パイルバンカーで四人目、五人目を直接殴り飛ばす。よしこれで私側は全員だな。

 

 「総員、撃てーー」

 

 バンバンバンバンバンバンバンバンバンバン

 

 痛っ、やっぱりあそこまで隙を晒せば一斉に射撃してくるか。でも……

 

 「一塊になってると危ないぞ。」

 

 

 

  標準を外側の軍勢向けてパイルバンカーを構える。

 

 「総員、退避、退避ー」

 

 こちらの狙いに気づいたのか急いで外に出ようとする。だがもう遅い、穴は小さいから一度に出ようとするとどうしても限りがある。

 

 ズドン

 

 鈍い音が響いてた。私の目の前では穴付近にいた警備ロボットが全員地面に倒れている。

 

 「終わったな、アリスの方はっと」

 

 アリスの方を見ると、残り最後の一体だった。警備ロボットが何発も銃弾を発射するが、それを意図も容易くアリスは交わしていく。それを何度も繰り返して警備ロボットに近づいていき2丁拳銃でゼロ距離で撃ち込んだ。その攻撃を喰らった警備ロボットは力無く地面に倒れ込む。アリスの服には目立った傷は付いていない。強いのは分かってたけど、ここまでとは持ってるのただの2丁拳銃だぞ。

 

「アドラ、こちらの戦闘は終わりました。そちらはどうですか?」

 

 「こっちも終わった。後はゴツメ達を待つだけだな」

 

 ゴツメの向かった方へと耳を傾けると爆発音と銃声が何度も何度も聞こえてくる。おそらく大丈夫だろう。多分ゴツメの戦闘音だ。

 

 「アリスは素の状態でも強いんだな」

 

 「はい、私は戦闘が目的で作られたので方舟がなくても戦う事ができます。特に単純なパワーで言えばキヴォトスの最強格にも引けを取らないでしょう。」

 

 「それを言えばアドラも強いですね、刀や槍を使っていないのに」

 

 「そうか?そう思うならちょっとは修行の意味もあったかもな」

 

 そう言えばアリスはショート動画でソファーを持ち上げてたりしてたもんな。そりゃあ、あんなにパワーが有れば光の剣がなくても強いか。と、そうこうしている内にゴツメ達が帰って来たな

 

 「終わったよ、アドラ。それじゃあ帰ろうか」

 

 「ああ、ケイの強さはどうだった?」

 

 「あれなら大丈夫だね、そんじょそこらの奴には負けないよ」

 

 「心配しなくても大丈夫ですよゴツメ、これでも私は結構強いので」

 

 「余計なお世話だったみたいだね」

 

 援軍が入ってくる時に開けた穴から脱出する。後はこれを納品すれば依頼達成だ。それにしてもケイも強いとはな、機械を操るイメージが強かったからちょっと以外だ。やはり

 

   ゲマトリアの科学は世界一ぃだったと言う事か

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「それじゃあまたね、アドラ」

 

 

 「ああ、またなゴツメ」

 

 あの後、報酬を山分けした私達はそれぞれの帰路についていた。後は帰って飯食って寝るだけ……

 

 「クックックックック、探しましたよキメラさん。いやアドラさん。アリスさんもお元気ですか?」

 

 「解答、私は元気です」

 

 なんかクの数が多くないか?機嫌でも良いのかな。それと本名、いつかはバレると思ってたけどもうバレたのか。

 

 「貴方の槍とラッパを返しに来ました」

 

 「やけに機嫌がいいですね、私の本名が分かったからですか?」

 

 「いえ、それもありますが。そんな事が霞むくらいこの槍とラッパが想像以上に面白い代物だったからですよ」

 

 「へぇ、一体どんな能力だったんですか?」

 

 黒服がここまで喜ぶんだ、きっととんでもない能力げあったに違いない

 

 「それを答える前に一つ取り引きをしませんか。私が望む対価はたった一つ、その刀を研究させてください。そうすれば私に出来る限りの対価を私も支払いましょう」

 

 刀の能力の解明か。確かに刀の力はベアトリーチェとの決戦の前に判明させて起きたかったし、悪い条件じゃない。となると後は、あの黒服があそこまで言う程の強い手札。一体何に使うかだよな。今の私に必要なのは戦力と刀の情報。これを黒服ができる範囲で最大限用意する方法……そう言えばヒエロニムスって言うバカ強い奴がいたよな。

 

   よし、決めた。

 

 「分かりました。ですが条件があります」

 

 「聞きましょう」

 

 「一つ目に刀の情報が分かったら全て私に伝える事、二つ目に百億クレジットを私に渡す事、三つ目にタイマンで学園最強格といい勝負が出来る戦力を私に渡す事、四つ目に刀は三週間以内に返す事」

 

 「ふむふむ。一つ目と二つ目、四つ目は可能でしょうが、三つ目は私では出来ませんよ」

 

 「ゲマトリアならいるでしょう。強い戦力を作れる人が一人くらい、その人から貴方お得意の交渉で譲ってもらってください」

 

 「なるほど、なるほど。分かりました、その条件で契約しましょう」

 

 「契約が終わった事ですし教えてください。この槍とラッパの能力はなんなんですか?」

 

 「いいでしょう。そのためにもちょっとしたお話を話す必要があります。まず生徒には神秘と言う物があります。これには特別な力が込められており銃弾や身体能力、治癒力を強化でき非常に強力です。そして、その神秘が反転した存在が恐怖。基本的には神秘よりも攻撃的な能力になっています。」

 

 「それが槍とラッパにどう繋がるんですか?」

 

 「結論から言いますと、槍は恐怖の塊、ラッパは神秘の塊のような物であるとは分かりました。ですから、この槍は相手を壊すことにラッパは相手を癒すことに特化しており。槍を使うには恐怖がラッパを使うには神秘が必要になります」

 

 「へぇ、それは確かに凄いですね」

 

 「ええ、それもそうなのですが更に興味深い事がありまして。先ほども言った通り恐怖とは神秘が反転した存在です。ですから通常、両方を一度に持つことはありません。しかし貴方はこの二つが使えるのですよね。つまり貴方は神秘と恐怖を合わせ持つ人物だと分かったのです。これで興奮しない事がありましょうか。私の推測が正しければ今キヴォトスで1番崇高に近いのは貴方です。それにより確実性を持たせるためにも刀が必要だったわけです」

 

 「なるほど、そうなんですね」

 

 「私とした事が熱くなりすぎてしまったようですね、本当に私はそれだけですので。それではまた」

 

 そう言うと黒服は刀を回収してさっさと帰ってしまった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

護頭ゴツメちゃん、皆さんはどう思いますか。

  • もっと多く出して欲しい
  • 今までと同じくらいでいい
  • 余り出さないで欲しい
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