おはよう世界………ベットから起き上がり、頭を悩ませながら朝食を作り始める。今日は……味噌汁とご飯でいいか
トントントン
味噌汁の具材を刻む。はぁ、もう一度考えてみるか。昨日の晩からの悩みの種、カルバノグ編について。
カルバノグ編、最終編までではラビット小隊がなんやかんやありながらヴァルキューレの汚職を解決する話。なのだが、一体どうすればこの話は終わるのだろうか?いや、分かっている。原作で起きた出来事は、だが私が原作と同じ手筈を踏む事は不可能なのだ。私には権力が無く、ラビット小隊の罪を無くす事は出来ない。ほんと何回この要素で躓くんだか、しかもそれを超えても問題は終わらない。
この話は明確な終わりが分からないのだ。どう言う事かと言うと、他の話、アビドスやパヴァーヌはホシノを黒服から解放する、アリスを目覚めさせゲーム開発部を廃部にしない様にすると言った分かりやすい終わりがあった。しかしこの話はストーリーが終わってもラビット小隊は公園生活のままだし、SRTは復活しない。
さらに!時系列的に考えるとまだカルバノグ編は始まってすらいないので先生がうんぬん以前に原作とは全く違った方法での解決が必要になる。どうしろって言うんだこんなの、ふざけすぎだろ。
はぁ、まあここまでが昨日の内に確認した内容だ。振り返りも終わった事だし話を進めよう。まず現状の問題点をまとめるとこんな感じ
•権力が無いからラビット小隊を無罪に出来ない
•明確な終わりが分からない
•時系列が違うから原作丸パクリで攻略が出来ない
うーむ、改めて見るとすっごいなこれ。前世高卒直後の人間がしなきゃいけない課題じゃないぞ。でもなあ、エデン条約の敵の戦力が未知数すぎるから出来ればここで解決して恩を売りたいんだよな。
と、とりあえず一個一個対策を考えてみよう。
一つ目、毎度恒例の先生がいなけりゃどうにもならん問題。たが、私をそんじょそこらの一般生徒と同じにしてもらっちゃ困る。これまでアビドス編とパヴァーヌ編をホシノの強さとミレニアムの都市を犠牲にしながらも突破して来たんだ。今回だって先生に及ばなくとも代わりをする方法はあるはずだ……
確か原作だとシャーレの功績でラビット小隊を捕まえられたからシャーレに処遇を任せるって感じになったんだっけ。だったら私も真似してみるか、まずラビット小隊を倒してヴァルキューレに引き渡す。その時に条件をつけるんだ。ラビット小隊を引き渡す、代わりに処遇をこちらに任してくれって。こう言えば通る可能性はあるはずだ。もし通らなければラビット小隊はそのまま公園に帰そう。これなら原作に支障をきたさずにチャレンジできる。よしよしいい感じだ。この調子で考えていこう。
二つ目、これは……どうしたら良いんだろうな。さっきも触れたが原作でやった所までやったら終わりって言うのは出来ないし。
う〜ん、復興?いや、違う。えっ、いやっ、えっ?
思いつかん、ここは考え方を変えよう。何をやったかじゃなく、どう変化したのかで考えるんだ。まずカルバノグ編ではラビット小隊が公園生活で心身ともに後ろ向きになっていた所が前向きに戻っていったはずだ。その他に印象に残っている所で言うと、ミヤコがリーダーとして隊のみんなに認められるとかがあったな。じゃあ私のカルバノグ編の終わりは
・ラビット小隊を前向きにさせる
・ラビット小隊のみんなにミヤコがリーダーだと認めさせる
この二つだ。この二つの目標を達成した時が私のカルバノグ第一章の終わりだ。三つ目は……もう本当にどうしようも無いから頑張ろうとしか言えないな。早速今日からカルバノグ編の目標に向けて動こう。
そうやって私が意気込んでいたその時、ベットからアリスが起きて来た。丁度いい。アリスが今回着いてくるのか聞いておこう。
「なあ、アリス。私は今日子うさぎ公園まで行くんだがアリスはどうする?一緒に着いてくるか?」
そう尋ねると
「はい、私も着いて行きます!!」
食い気味に答えて来た。何故だろうか?この前死ぬつもりは無いって答えたから、心配はしてはいないはずだが……まあ良いか、さっさと朝ごはん食べて出発しよう。
アリスと私の前にご飯と味噌汁を置き、いただきますを言う。そしたらすぐにご飯を口に含み味噌汁で流し込む。時間はいくらあっても足りないからな、さっさと……半分くらいを食べ終え何気なくアリスの方を見る。するとそこにはすごく幸せそうな顔でゆっくりとご飯を楽しんでいるアリスがいた。
………もう少しゆっくりと食べるか、アリスがゆっくり食べてるんだったら急いで食べても仕方がない。もう一度箸を持ち直し味噌汁を口に含む。すると何故だろうか?同じ物を食べているはずなのに先程よりしっかりと味が感じられた。こんなに美味しいなら……先生の代わりをし終えたらもう少し日頃からゆっくり食べるようにしてみるか。
「「ごちそうさま」でした」
二人一緒にごちそうさまをして、子うさぎ公園に行く準備を進める。とは言っても準備する物なんてロープくらいしかないんだがな、上着掛けに吊るしておいたロープをで手に取り鞄の中に入れる。
リボルバーよし、ロープよし、ラッパよし、槍よし、準備万端だ。
「アリス、出発するぞ」
「分かりました。私も準備OKです」
それなら早速出発するか
ガチャリ
扉を開けて外に出る。えっと子うさぎ公園はDU自治区の筈だから、あっちだな。向かう方向を確認し終え、歩き始める。それから数十分後……
着いたなDU自治区、辺りを見渡すとブラックマーケットの怪しい雰囲気はすっかり無くなり、代わりに小高いビルが立ち並んでいる。さてはて、後は子うさぎ公園を見つけるだけと思ったその時、アリスが尋ねて来た。
「疑問なのですが、アドラは何故ここに来たのですか?」
そう言えば言って無かったっな。あれっ?これってそのまま言って良いのか?だって端的に言ったらラビット小隊をぶっ飛ばす為だぞ。誤った伝わり方になりかねない。もっと、もっと分かりやすい言い方、はっ。これなら、これなら誤解なく伝えられる。
「私の夢の為だ。その為に来たんだ」
「夢の為……と言うとキヴォトスにハッピーエンドをもたらす為に必要だと言う事ですか?」
「ああ、その通りだ。その為に必要なんだよ」
「分かりました」
……よし、なんとか上手く答えられたな。さて、改めて子うさぎ公園を探そう。うん?なんか聞こえるな、
ババババババババババババ
音的にあっちからか、少し早歩きになりながら音の方向へと向かっていく。すると段々と音が明確に聞こえ始め私が聞いた音は銃撃音だと分かった。今の時期に銃撃音がここで聞こえるってことは、もしかしたら…
音がどんどん大きくなって来る。それにつれて私の目標だった場所も見えて来た。子うさぎ公園、ラビット小隊がデモを起こしている場所だ!
ババババババババババババ
今私の目の前ではラビット小隊と鎮圧部隊が戦闘を繰り広げていた。鎮圧部隊一人一人が自分の役目を全うしようと勇敢に突っ込んでいく。しかし、現実は無情だな。
ドカン、ドカン、ドカン
その役目を全うしようとした一人一人が地雷でぶっ飛んでいる。それでも突貫はやめない辺り流石はヴァルキューレの生徒と言った所か。だがもうそろそろ数が少なくなって来た。さて、そろそろ作戦開始と行くか。
「アリスはここで待っててくれ、ちょっと行ってくる」
「っっ、それなら私も一緒に……」
「大丈夫だ。前みたいな事にはならないからな」
「本当ですか?」
「ああ、元気な状態で戻ってくるよ」
そう言うとアリスはおとなしく私から離れてくれた。
これで修行の成果が発揮できる。
ザッ、ザッ
槍とリボルバーを構え少し後ろに下がる。そして思いきり駆け出した。
ダダダダダダダダ
そのまま直進していき地雷が大量に埋まってある所まで後もう少し、もう少しと言う所で大きくジャンプする。そして
そのまま空を飛び地雷が埋まっている所を超えた。
そう、出来るようになったのだ。前々から練習していた翼での飛行が、短時間だけだがな。地雷地帯を抜け、上からラビット小隊を探す。いた!ミユ以外の三人が揃って会話している。
「ヴァルキューレもこの程度か、やっぱり私はSRTじゃなければ嫌だな」
「私もそう思うね、さっき見ていた感じだと武器のレベルも低そうだし」
「二人とも、まだ敵は残っているのですよ。警戒を」
……これは、奇襲を仕掛けられそうだな。槍を三人に向かって構え直す。あそこまで隙だらけなんだ、最低でも一人は持って行くぞ
ヒューーーン ズドン
ちっ、持っていけたのはモエだけか。やっぱり前衛職と後衛職は違うらしい。
「だれですか貴方は。服装からみるにヴァルキューレの生徒ではありませんよね」
「私の名前は天楽アドラ、貴方達の敵です」
「ミユ奇襲だ。場所は私達のすぐ横、狙撃しろ」
「りょ、了解」
「敵の目の前でそんな悠長に話してて良いのか?」
ズバン
ミユに連絡していた事により警戒が緩んでいたサキを槍で吹き飛ばす。
ドガっ バタっ
その先でサキは木に激突して倒れた。どうやら気絶したみたいだな。
「残り二人ですがどうします?何もしてこなければ痛い事をせずにヴァルキューレに突き出して終わりですが」
「降伏はしません、私がまだ残っていますので」
「そうですか」
ズバン
痛っ、ミユの狙撃か。あの時程では無いが結構痛いな。これに警戒しながらミヤコと戦わなくちゃいけないのか……手強いな、残り二人のはずなのに
ぱふー
ラッパを吹いて身体を癒す。槍を構えてミヤコに向き直す。こいっ
ババババババババババババ
っっっ、ミヤコが銃をこちらに向け乱射するのを木に隠れてやり過ごす。しかし……
ズバン
そこをミユが狙撃してきた。くっ、面倒だな。
ぱふー
再びラッパを吹き身体を癒す。そこにミヤコの閃光ドローンが飛んできた。
ピカッ
目がぁ、目がぁ、ってそんな事を言っている場合じゃ無い。特殊部隊ってこんなに強いのか、まだ目がチカチカする。相手の場所が分からない。
トスっ
銃口を額に突き付けられた感覚がする。
「貴方の負けです、動いたら撃ちますよ」
なるほどな、そうきたか。でもな……
「私相手に近づくのは愚策ですよ」
「なっ」
槍を振り抜きミヤコを狙う。だけど当然
ババババババババババババ
撃たれるよな。でも気絶するほどじゃあ無い。それじゃあ私は止められない。
ズバン
槍がミヤコに直撃し、身体が大きく吹き飛んでいく。そして、そのまま地面を転がっていき気絶した。後はミユだけだな。さあ此処からが大変だ。なんてったってミユはかくれんぼの達人だからな。早く見つかると良いが……
いやっ、ミユが相手ならあの手段が使えるか
「残りは貴方一人です。ミユさん、おとなしく出てくるなら痛くはしませんよ」
「ほっ、本当ですか?」
「はい本当です。だから早く出てきてください」
「分かりました」
ザッ、ザッ
草むらの方から足音が聞こえてくる。そしてミユが現れた。
「でっ、出て来ました。だから痛い事は」
「しませんよ」
そう言って槍とリボルバーを下ろす。これで鎮圧完了だな。
護頭ゴツメちゃん、皆さんはどう思いますか。
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もっと多く出して欲しい
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今までと同じくらいでいい
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余り出さないで欲しい