魔法少女だけが戦う世界で、男が生き残る術とは? A.映画ボスを集めます   作:異星人アリエン

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怪盗ミスティリア

 

 

 怪盗ミスティリア。

 

 『魔法少女マギアイリス』第四作目の映画『幻影の支配者/シルエット・スター』に登場するボス……と見せかけて、実は味方側のキャラクターだ。敵は他にいる。なので厳密には映画ボスではない。

 

 映画の予告では、さも今回の敵ですという感じで披露されていた。なので、放映まで映画ボスとして見なされていたのだ。

 

 いわゆるどんでん返しってヤツである。

 

 あらゆる美術品や貴重品を鮮やかな手法で盗み出し、世間を騒がしていた怪盗ミスティリア。その正体が魔法少女であると知った焔ちゃんと澪は、魔法少女の力をそんな風に使うだなんてと憤り、怪盗の予告状があった博物館に訪れて交戦するというのが映画のあらすじだ。

 

 しかし彼女が集めていたのは〝呪負具〟と言われる、人間の負のエネルギーを貯めてしまい、文字通り呪われた道具(・・・・・・)と化した代物だ。

 

 前世にもあった、曰く付きの数々の道具や武器。それらは、あくまでそういう経歴があるというだけで実際に呪われているかどうかは疑問符がつくが、しかしここは人の負のエネルギーで、世界を闇に覆い尽くすとかできる『魔法少女マギアイリス』の世界。

 

 当然、人の負のエネルギーが集まり、呪いと化した〝呪負具〟の存在はそれはもうやばい。

 

 具体的には映画では、星見ヶ丘があと少しで《ダークドリーム》の二の舞になるところだった。それほどまでに強力な呪いを宿した存在なのだ。

 

 そしてそれら〝呪負具〟に対抗できるのは、ミラクルパワーを持つ魔法少女だけというわけだ。しかも、並大抵の魔法少女じゃ無理だ。

 

 あ、ちなみに映画ではこういった事態に真っ先に頼りになる凪沙はメッタメタに対抗策を張られた上に、戦場から隔離された為あまり活躍できなかった。かわいそうに……。

 

 でも、拘束された姿はえっちだった。多分制作者サイドにそっちの気の人がいた。

 

 じゃないと、腋見せポーズで全身ロープで固定されて、苦悶にうめく様をねっとりと映さないと思う。

 

 話が逸れたな。

 

 結論から言うと《ヤミノマ》に匹敵する人類への悪影響を及ぼすのが"呪負具"なのだ。

 

 ここで何だか既視感があると思う。

 

 妖刀ムラサメだ。

 

 そう、実はムラサメもまた〝呪負具〟だ。妖刀だなんて言われているしな。

 

 本来ミスティリアとムラサメでは、映画の放映時期もあって、かなり時系列や設定に分け隔たりがあったのだが、世界観を加味すると十中八九その認識で間違いない。

 

 まぁ、ムラサメの場合少し事情が異なるというか刀自体は〝呪負具〟には間違いないのだが、実際にはそこから多少ややこしい感じにはなっている。

 

 過去、ミスティリアととある〝呪負具〟を巡って出会った俺は、彼女と交戦。その後、ミスティリアは服従する代わりに一つ条件を出した。

 

 それが、世の中に蔓延る〝呪負具〟の捜索と回収を手伝って欲しいとのことだった。

 

 

 

 

 

 寧々子もすやすやと眠る時間帯。

 

 ついていくと駄々をこねたが、すでにこっくりこっくりと舟を漕いでいる寧々子を出て行く前に寝かしつけた後、俺はミスティリアとムラサメと共に星見ヶ丘とは離れた箇所へ訪れた。

 

 そこはとある有名な博物館近く。

 

 大金持グループ所有のビルの上で、俺たちは博物館を見下ろしていた。

 

「あそこだよ。目当てのモノが収容されている博物館さ」

「へぇ。中々に厳重な警備体制じゃないか」

 

 見る限りかなりの数の警備員がいた。中には銃を持った人間もいる。

 

 流石に実弾はないだろうが、所謂ゴム弾的なのは入っているだろう。《ヤミノマ》という存在はいるが、国同士の戦争の"せ"の字もない『魔法少女マギアイリス』の世界にしては些か大仰すぎるほどの警備体制だ。

 

 よっぽど博物館は常日頃から警備に力を入れているらしい。

 

「当然! 何故ならきちんと予告状を出して置いたからね!」

 

 違った。自分から難易度をあげていた。

 

「アホじゃろこやつ。なんで自ら難易度あげておるんじゃ」

 

 ふんふんと、鼻息荒くドヤ顔するミスティリアに、ムラサメが呆れた様子でつぶやいた。

 4月とはいえ、夜は少し寒いからか羽毛の半纏を着ていた。いつ通販で頼んだんだ、それ?

 

 そういや、それを見て思い出したが凪沙からコート返してもらってないな……。連絡するとするか。

 

「ムラサメ、そう言ってあげるなよ。様式美というヤツさ」

「その通り! 怪盗というのはだね、予告状を出すモノなのさ! 当然相手も警戒するだろうけども、そしてそれらを出し抜くのが怪盗というものだよ! くふ、楽しみだなぁ〜。明日の朝刊にはきっと『話題の怪盗、華麗に目当ての宝を頂く!』って載るよ!」

「目的と手段が入れ替わっとらんか?」

 

 目立ちたがり屋なミスティリアは、己の存在を誇示する為に必ず盗みに入る予告をする。

 当然、その分警備が分厚くなるがそれを許されるだけの能力がミスティリアにはある。

 

「よし、時間だ。それじゃ、始めるとしようか」

 

 ぱかり、と開かれたのは小さな宝石の嵌っている懐中時計型の手鏡。それが輝き始める。

 

「これだけの警備、数はざっと100人か。突破するのは大変そうだけど」

「確かに数は驚異だ。けれど、ボクの前ではどれだけ厳重な警備体制だろうと空き家も同然さ。さぁ、行こうじゃないか!」

「はいはい、了解したよ。怪盗殿」

 

 今の俺はあくまでミスティリアの協力者。なら、それに従って手伝うとしようか。俺はかねてから用意してあった、無頼とは別の仮面を被る。

 

 ムラサメも人から日本刀へと変化する。だが普段の日本刀形態から、小刀にまで縮んでいる。流石に日本刀そのものだと、ミスティリアと無頼の繋がりが露呈しかねないから講じた措置だ。

 

 意外とサイズにある程度融通が効くから便利だよなぁ。《天川事件》の時もこうして連れてくればよかった。

 

 いや、それはそれでムラサメは暇だとうるさそうだな。大好きな火戸赤門(・・・・)の放送日でもあったし。

 

 ムラサメを懐に入れ、ミスティリアがビルから飛び降りると同時に俺も飛び降りる。

 

 うひぃ! 紐なしバンジーだから怖すぎる!!!

 

「さぁ、行こう! 《リ・フレイクターン》」

 

 俺たちの背後にあるビルの窓が光り輝く。

 

 強い光に瞬きを一つすると場所が変わり、俺たちが現れたのは博物館の前に展示されていた巨大な鏡の前。

 

「なっ、一体どこから!?」

「《エクレ・シャンドリエ》」

「うぎゃあぁぁぁぁッ!!? 目が、目ぇがあぁぁぁぁッ!!!」

 

 突然現れた俺たちに警備員たちが驚き、こちらを見てしまった。瞬間、光り輝いた鏡が様々な角度で反射し、警備兵たちの目を光で潰す。

 

「ははははは! さぁ、行こうか!!!」

「うわぁ、えげつな」

 

 怪盗ミスティリアの能力『万華水鏡(グラン・ミロワール)』。

 

 鏡にまつわる事象を行使できる力だ。

 

 鏡に反射することで一瞬で瞬間移動出来るし、相手の攻撃を鏡に吸い込みそのまま反射することだって出来る。あるいは鏡に入れば

 

 更に鏡といってる割に、窓やはたまた透明な水面ですら自身の力を及ばせることができる。

 

 正直に言おう、無法(・・)だ。

 

 今のご時世、鏡や窓のない建物なんて有りはしない。それら全てがミスティリアの出入り口であり、そして攻撃へと転じることもできる武器にもなる。

 

 いくら《ヤミノマ》の脅威があるとはいえ、《魔法執行機関》によって魔女と認知され魔法少女が派遣されながらも、これまで一度たりとも捕まることのなかった理由が、この力のおかげだ。

 

 映画限定のキャラは無法な力を与えられがちだが、こいつはマジでやばい。

 

 無論、それ相応の弱点(・・)もあるが撹乱においてこれ以上の強さはないだろう。マジで仲間に引き入れられてよかった……。

 

「くっ、いかせるな! 撃て撃てぇッ!」

「おっと?」

「あぶね!?」

 

 ミスティリアの技を受けなかった別の警備員たちが、手に持つ銃を撃ってくる。

 

 まぁ、所詮はゴム弾だろうし問題は……。

 

「いや実弾だこれ!?」

 

 仮にも法治国家だろうに、気軽に撃つんじゃないよ! と言いたいところだが、《ヤミノマ》と素手でやり合う魔法少女相手には、これでも火力不足だ。何せ、魔法少女は普通に銃弾が効かない。

 

 いや、そもそも警察以外に銃を持つこと自体どうなんだと思うが、此処はニチアサの世界。細かいことにツッコミを入れたらキリがない。

 

 とはいえ、当たらないが撃たれっぱなしは面白くないのも事実。そもそも、ミスティリアはともかく、俺は当たったら非常にまずい。

 

「いけないな。女性に銃を向けるだなんて。お仕置きだ」

 

 そう語り俺は、懐から一丁の銃を取り出した。

 

 銃刀法違反? のんのん、見ての通り向こうも警察じゃないのに銃を使っているじゃないか。

 

 もちろん俺の方の銃弾は本物じゃないし、ゴム弾だ。ちなみに用途に合わせて別の効果を持つ弾もある。因みにこれは大金持グループ製なので、どこを探しても売っていない。まさにオンリーワンな俺だけの銃だ。

 

 俺は銃を構え、天井にある消火用スプリンクラーを狙い撃つ。途端に吹き出す水の雨。

 

 ついで弾を変えて、壁面に設置されていた消火器を撃つ。あっという間に、視界が塞がり、警備員たちは俺たちを追えなくなった。

 

「エクセレント! さっすがだねぇ。そっちの方が良いんじゃない?」

「ありがとう。さぁ、早く行こうか」

 

 そのまま駆け出す。

 非常ベルが鳴ったり、スプリンクラーから水が出てきたり、警備員の怒声や悲鳴で騒がしい。

 

《ぬぅ〜。ぬぅ〜……》

「なにを唸っているんだい、ムラサメ」

《浮気じゃあ〜。主様の浮気者〜、ワガハイというものがありながら、そんな物に浮気するなんてぇ〜》

 

 その最中、何やら不服そうに唸るムラサメ。

 

 流石に人相手に、ムラサメを向けるのは些か過剰過ぎる。

 

「そうむくれないでくれよ。銃と刀じゃ、用途が違うだろ?」

《じゃがぁ、主様に握られるのはワガハイだけの特権なのじゃぞ! そんな無機物に取られるのはいやじゃ!》

「無機物って……。安心してくれよ、いざという時にもっとも頼りにしているのはきみだよ」

《ふむぅ……、なら仕方ないのう! 何せ吾輩はぁ? 主様の懐刀じゃしなぁ! ぬははははッ!》

 

 ちょろい。

 

 上機嫌に鯉口をカチャカチャと鳴らす。ご機嫌なのは良いけど、胸元に入れている状態で暴れるのはこわいからやめてほしい。

 

 そうして俺たちは現れる警備員と、トラップを潜り抜け、目的の〝呪負具〟が保管されている区域まできたのだが。

 

「怪しいな」

「怪しいね」

《怪しいのう》

 

 あれほどいた警備員がまったくいない。怪しくないわけがない。

 

 そして部屋の中心にはポツンと佇む箱。見るからに怪しい。

 

「どうする? 目の前に目当ての物が入った箱はあるけども確実に罠だよ」

「いいや、いや。僕は盗むと予告した。なら、それは確実に履行されるべきだ!」

「だろうね。まぁ、どの道目的物があそこにあるならいかざるを得ないだろうね」

 

 警戒しながら進むも、やはり誰も現れない。

 

 そのまま箱の前にたどり着いた。

 そしてミスティリアが白手袋に覆われた手でそれを掴んだ。

 

 すると瞬時に床から鉄製の檻が出てきて、俺たちを閉じ込める。

 

「ふははは! 油断したな! 貴様たちは最早袋のネズミである!」

 

 はい知ってたー。

 

 まぁ、あからさまだよね。そもそも、ポツンと都合良く置かれていること自体がおかしい。

 

 現れた男。どうやらこの博物館の館長は、勝ち誇ったように笑いながら現れる。周囲には警備員もいた。

 

「ふははは! ついに捕えましたぞ、各地を脅かす怪盗を! ぐふふ、『話題の怪盗、博物館館長の見事な手腕により捕縛』と、明日の朝刊に載る様が目に浮かびますわ!」

《なんか似たようなことを言っとるヤツおらんかったか?》

 

 俺もそう思う。

 

 傍から見ればピンチ確実な状況だけども、俺は落ち着いていた。なぜなら、ミスティリアが焦っていない。

 彼女は宙を見上げる。

 

「此処は綺麗な天窓だね。月も見えて、よく映えている」

「なんだ? 辞世の句でも詠むつもりか?」

「いいや、これから君たちに見せてあげるよ。一世一代のショーを、さ!」

 

 ミスティリアが指を鳴らすと同時に、俺はそこらにあるスプリンクラーに向けて発砲。当然、スプリンクラーの蓋が壊れ水が噴き出し、周囲がビシャビシャになる。

 

「ええい、またか! スプリンクラーもただではないのだぞ! 悪あがきもいい加減にしろ!」

「悪あがき? いいや、彼は作ってくれたのさ。出口をね」

「なんだと? はっ……!」

 

 館長も気づいたようだ。どうやってミスティリアが現れたのかを。

 

 そして足元に出来た水溜まり。それに反射している俺たちを。

 

「さて! それでは、いただくものは頂いた。さようなら(オ・ルヴォワール)

「ま、まて!」

 

 制止の言葉も虚しく、俺たちの姿はその場から消えた。

 

 

 

 

 

 

 ミスティリアの力は、反射するものであればそこを鏡として見立て、自由に出入りできるというもの。だが、それには条件があり完全に鏡の世界に出入り出来るのは、鏡でなくてはいけない。窓や水面は、あくまで反射で映っている範囲に限って移動できるというだけだ。

 

 つまるところ、水面ではどこに反射していくのか全く予想がつかないと言うことだ。

 

「おっとぉ? これは予想外」

「うおぉぉぉ!!?」

 

 複雑に色々と反射して俺たちが出てきた所は、とあるビルの窓。そして、放り出されたのは足場のない空中だった。危ないと思ったオレは咄嗟にそばにいたミスティリアを庇うように抱きしめ、そのまま下にあったゴミ捨て場へと落下した。

 

「下がゴミ捨て場で助かった……」

「あはははッ! しまらないね!」

《うぎゃあぁぁぁ! わ、ワガハイの鞘に生ゴミがぁ!》

 

 三者三様のリアクションをしながら、とにかくそそくさと俺たちはその場を離れる。

 

「さてさて、お目当ての美術品はどうだっかなぁ〜っと」

 

 ミスティリアは、盗ってきた美術品の入った箱を開ける。

 中から現れたのは、大きな黒い宝石の嵌った指輪だ。見るものを魅了するかのような強烈な存在感。

 

「うっひゃ〜! これはすごいね! もうやばい雰囲気がむんむんしているよ、うん! むっわむわだぁ! 心なしか鼻の奥がつーんとするよ!」

「生ゴミの臭いじゃないか?」

 

 バナナの皮頭についてるし。ほら、とってあげるからジッとしなさい。

 

 そんな俺のツッコミを他所に、ムラサメが唸る。

 

《むぅ。すごいのう、負のエネルギーが纏わりついて澱んでおる。よくこれまで犠牲者が出なかったのう》

「人って意外とこわいもの見たさな一面があるからね。この指輪も、嵌めた者は悉く破滅したってお触れで展示されていた代物だし」

「実際に出てたのか。よくもまぁ、見せ物にしようとしたな」

 

 確かにそうなると、割とシャレにならない事態になる可能性があった。

 もしこの負のエネルギーに魅せられた者が嵌めようなモノなら、とんでもないことになっていただろう。

 

「美術品的価値があるのは確かだし、歴史的価値もあるだろう。でもこれは、人の世にあったらいけないものだなぁ。残念ながら」

 

 残念そうにしながら、ミスティリアは俺の方に向けてポイっと指輪を投げた。ムラサメが変化、日本刀になる。そのまま刀を抜いて指輪を両断した。

 途端に指輪から溢れ出た黒いモヤ。それがムラサメへと吸収されていく。

 

《ふほおぉぉぉっっっ! 力が漲るぅ! わははは! これでまたワガハイの格が上がったぞぉ!》

 

 お薬キメたのかってくらいムラサメがハイになる。

 

 見た目幼女だから、あぶない絵面だ。だが、ムラサメが強くなることは俺にとってもメリットがある。

 

 ミスティリアは以前から人に危害が及ぶ前に、〝呪負具〟を収集していた。

 

 そして人目につかぬように鏡の中に封印していた訳だが、それよりも確実に〝呪負具〟を始末する方法が、ムラサメによって喰らうというものだ。これにより、この世から完全に〝呪負具〟を消滅させられる。同時にムラサメも強くなる。

 

 あ、文化財保護法違反だとか言わないでくれ。

 

 確かに歴史ある文化財を壊すのは心苦しいが、放っておいたらとんでもない被害を生み出してしまうんだから。なんならこういった〝呪負具〟に取り憑かせた《ヤミノマ》は、普段の数段強力にもなってしまう。てか、実際映画でそうなったし。

 

 だからこうして、ミスティリアと一緒にこっそり破壊しているんじゃないか。

 

「ボクはまた怪盗として名を馳せられたし、妖刀殿もまた格を上げられたわけだけども。こうなるとマイスターだけが何も得られてないねぇ」

「俺は貴重な経験をできただけでも楽しかったよ」

「そうかいそうかい! でもタダ働きはボクの流儀に反するな。よし、ボクのブロマイドをあげよう! なんと直筆サイン付きだよ! ちょー激レアだからね!」

「こんなのいらんわ」

「あぁ!? なんてことを! 渾身のデキだったのに! いくら妖刀殿とはいえ、許されないよ!」

 

 ムラサメによってビリビリと破かれた。

 態々具現化してまですることがそれかい。そしてそれに対してミスティリアがご立腹。二人は喧嘩を始めるのだった。

 

 さっきまではかっこよかったのになぁ……。

 

 

 

 

 

 後日、朝起きると枕元に一枚の写真が置かれていた。

 

 ミスティリアの自撮り写真。それもサイン付き。

 

 態々家にまで忍び込んでこれ置いて行ったのか……。

 

 そう思いつつ、俺はまたいつの間にか忍び込んできたのか隣で寝ている寧々子とバレないうちに、隠しファイルにしまったのだった。

 

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