キングダム:穿紅の閃光 〜神速の槍と無敵の拳で中華を穿つ〜   作:キング・クリムゾン!!

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続きです。ゆっくりしていってね。 (ちなみに製作途中のデータが吹き飛びかけて焦りました。)


第26話:血路の先の双璧、若き穿光の咆哮

冥賀の鉄鎖重騎兵を貫が穿ち砕き、王騎がその突破口をさらに巨大に押し広げたことで、秦軍の先鋒は李牧の鉄の包囲網に「一筋の亀裂」を入れることに成功した。

 

「ココココ! 騰、このまま足を止めることなく進みなさい! 雛鳥たちの道を繋ぐのです!」

王騎の巨躯から放たれる圧倒的な激が、包囲され疲弊していた秦の兵士たちに最後の力を与える。

 

しかし、李牧の包囲陣はまるで生き物のように、破られた先から次々と新たな壁を形成していった。

「中央が破られたか……。ですが、想定の範囲内です。左右の包囲をさらに絞り、完全に孤立させなさい」

遙か後方から戦盤を冷徹に見つめる李牧の指示により、趙軍の精鋭二陣、三陣が、王騎の本隊と、その後方を追う穿紅軍・飛信隊の間を分断せよと、怒濤の勢いで牙を剥いてきた。

 

「百人将! 敵の分断部隊が、俺たちの背後を完全に遮断しにかかってます! このままだと、王騎将軍の本隊だけが突き抜けて、俺たちはこの包囲の底に置き去りにされる!」

軍師の梁が、血を吐くような声で戦況を告げる。

 

「誰が置き去りにされるかよ! 飛信隊、死に物狂いで食らいつけぇ!!」

信が大剣を振り回し、趙の盾兵を強引に叩き割るが、敵の『数の暴力』はその前進を阻む。

 

穿紅軍の周囲にも、李牧直属の精鋭歩兵部隊が、壁のような集団盾陣を形成して迫り来ていた。

 

「雷、突撃隊の全火力を右斜め前の一点に集中して! 鉄さんは盾部隊で俺の背後を完全にガードしなさい!」

貫は左腕の『新生・鋼鉄の管』をカチャリと鳴らし、右手で握った『鉄芯複合鉄刀木槍』を鋭く構えた。

 

(流水岩砕拳――極限全開・呼気循環)

 

貫の体内を、限界を超えた気の濁流が駆け巡る。

王騎将軍を卑劣な矢から救い、冥賀を討ち取ったことで、貫の身体はかつてないほどに研ぎ澄まされていた。目の前に立ち塞がる、李牧軍の不落の盾の壁。その僅かな『気の淀み(隙)』を、貫の瞳は完全に見切っていた。

 

新しく出会う、この李牧軍の鉄の規律を誇る精鋭たちに対し、貫は己の存在と、穿紅軍がここに生きているという証明を完全に刻み込むべく、戦場全体を震わせるような、淀みのない声を響かせた。

 

「初めてお目にかかる。秦国軍総司令直轄、特殊遊撃百人隊『穿紅軍』を率いる百人将、貫(かん)だ。我が家に伝わる古流武術『流水岩砕拳』の呼吸法と、相棒の拓が命を賭して鍛え上げし左腕の『新生・鋼鉄の管』、そして『鉄芯複合鉄刀木槍』を以て、貴様らが築きし不落の壁を、その正面から跡形もなく穿ち砕く。大将軍の背中を追う我らの進軍を、神の知略を以てしても止めることは叶わん」

 

貫の傲る高ぶることのない、しかし絶対的な破壊を予感させる自己紹介を聞き、趙軍の千人将が激昂した。

「生意気なガキめ、盾を並べろ! 圧殺せよ!」

 

地鳴りを立てて迫る、鉄の盾の壁。

 

しかし、貫の肉体はすでに、摩擦ゼロの『超加速』の領域へと突入していた。

 

(尾張貫流槍術――管槍・重爆連穿光)

 

ズガバババババァァァッ!!!!

 

一突きではない。拓の研磨した管の中を、鉄芯複合の重槍が、一瞬の間に数十回、数万回の残像となって往復した。

放たれた神速かつ重量級の突きは、李牧軍の誇る分厚い鉄盾を、まるで乾いた枯れ葉のように容易く粉砕し、その後ろにいた数十人の重装歩兵の肉体をまとめて粉々に吹き飛ばした。

 

「な……盾の陣が、正面から粉砕されただと……!?」

趙の千人将が驚愕に腰を抜かした瞬間、貫の槍はその喉元を正確に貫いていた。

 

「道は開いた! 飛信隊、穿紅軍、王騎将軍の背中へ跳べぇぇ!!」

貫の咆哮に応え、信が、雷が、鉄が、傷だらけの身体で最後の突撃を敢行する。

 

貫の放った圧倒的な一撃が、分断されかけた秦軍の動脈を再び繋ぎ止めた。王騎の黒馬が包囲網の最後の一枚を突き破ると同時に、穿紅軍と飛信隊もまた、血の滲むような血路を駆け抜け、ついに李牧の絶対包囲網の外へと脱出を果たしたのだった。

 

背後で悔しげに陣を組み直す李牧軍の砂煙を見つめながら、貫は激しく息を乱しつつも、槍をしっかりと握り直していた。馬陽の激戦は、ついに最悪の罠を喰い破り、秦軍の戦略的撤退へと向けて大きく動き出す。




次回:第27話 限界の鉄、次なる神兵への胎動

次に書く二次創作小説の原作

  • ONEPEACE
  • 呪術廻戦
  • 鬼滅の刃
  • ワンパンマン
  • 僕のヒーローアカデミア
  • キングダム
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