キングダム:穿紅の閃光 〜神速の槍と無敵の拳で中華を穿つ〜   作:キング・クリムゾン!!

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続きです。ゆっくりしていってね。


第41話:鉄嵐の咆哮、最大級の試練

「報告! 前方の魏軍歩兵、完全に壊滅! 我が穿紅軍と玉鳳隊、中央突破に成功しました!」

 

伝令兵の叫び声が、硝煙煙る平原に響き渡る。

 

貫の『超螺旋』と王賁の『至高の槍』。二つの新星千人隊が競い合いながら放った猛撃は、魏軍中央の分厚い防壁を文字通り消し飛ばしていた。穿紅軍の新兵たちも、玉鳳隊という一流の背中を目にしたことで、さらに士気を爆発させている。

 

「ハッ、口ほどにもない。介子坊の直属部隊と聞いて身構えたが、ただの雑兵の集まりか」

 

王賁が槍の穂先から滴る血を払い、冷徹に言い放つ。

 

「……いや、王賁。油断するな」

 

貫が馬上で『積層流星槍』を低く構え、前方の地平線を見据えた。左腕の『超螺旋・流星管』が、かつてないほどの激しい大地の振動を感知し、微かにカタカタと震えていた。

 

直後、平原の奥、立ち込める土煙の向こう側から、地響きをも超える凄まじい「鉄の重奏」が轟いてきた。

 

ドゴゴゴゴゴゴゴゴゴ……ッ!!!!

 

土煙を割り、姿を現したのは、これまでの魏兵とは明らかに次元の違う、異様な威圧感をまとった大騎兵集団であった。

馬の全身に至るまで漆黒の厚い鉄甲羅で覆い尽くした、介子坊直属の「重装鉄騎兵」五百。その中心で馬を進めるのは、魏竜をさらに凶悪にしたような巨躯を持つ介子坊軍の副将――猛将・馬剛(ばごう)であった。

 

「秦国の雛鳥どもが、小細工でよくぞここまで這い上がってきたな!」

 

馬剛が、大人の胴体ほどもある巨大な鉄球を鎖で振り回しながら咆哮する。

 

「だが、我が介子坊軍の真髄は、すべてを圧殺する『破壊の重量』にあり! 貴様らの薄っぺらい盾も槍も、我が鉄騎の蹄の下で骨ごと粉砕してくれるわ!!」

 

「重装騎兵の正面突撃……! まずい、あの質量をまともに喰らえば、千人隊など一瞬で消し飛ぶぞ!」

 

後方で戦況を見守っていた玉鳳隊の番陽が顔を真っ青にする。王賁もまた、その圧倒的な「面」での突撃に、わずかに息を呑んだ。

 

「――穿紅軍、全軍防陣!! 鉄さん、あの鉄の津波を止めるぞ!」

 

貫の鋭い号令が下る。

 

「おうともさァ! 新兵ども、怯むな! 俺の背中に隠れろ!!」

 

副将の鉄が馬を最前線へと進め、愛用の『流水反衝・巨鉄盾』を両手でガチリと構えた。工匠の拓が、魏竜の残した流星鉄を鎔解してさらに強化を施した、穿紅軍が誇る最強の「盾」。

 

魏軍五百の重装鉄騎兵が、時速数十キロの恐るべき破壊の塊となって、一直線に穿紅軍の正面へと激突する。

 

「圧殺せよ!!」

 

馬剛の咆哮とともに、鉄の津波が目前に迫る。その全戦場を震撼させる重量の嵐を前に、新たなる千人隊を率いる真の傑物として、そして仲間たちの命を守る絶対の壁として、貫は馬上で槍を鋭く天へ掲げ、淀みのない声を響かせた。

 

「初めてお目にかかる。秦国軍総司令直轄、特殊遊撃千人隊『穿紅軍』を率いる千人将、貫(かん)だ。我が家に伝わる古流武術『流水岩砕拳』の呼吸法と、相棒の拓が命を賭して鍛え上げし左腕の『超螺旋・流星管』、あるいは副将・鉄が構えし『流水反衝・巨鉄盾』を以て、介子坊軍が誇る圧倒的な重装鉄騎、その正面からの突撃ごと、一人残らず受け止め、穿ち砕く。王賁、至高の槍を以てしても、あの重量の津波は防げまい。だが我が穿紅軍の進化した『防陣』、その破壊を無に帰す絶対の力、とくとその目に焼き付けるがいい」

 

貫の傲る高ぶることのない、しかし世界の理をも受け止める絶対的な自己紹介の激。その瞬間、馬剛の率いる先頭の重装騎兵数拾騎が、鉄の構える巨鉄盾へと真っ正面から激突した。

 

ズドォォォォォォォォンッ!!!!!!!!

 

衝撃波が平原の土を数十メートルにわたって吹き飛ばす。

 

「ぬうぅぅぅぅぅんッ!!」

 

鉄の全身の筋肉が爆発せんばかりに膨れ上がり、流水岩砕拳の気が巨鉄盾の竜鱗積層へと収束していく。拓の施した強化ギミックが作動し、盾の内壁に刻まれた反衝回路が真っ赤に熱を帯びた。

 

(流水岩砕拳・柔流奥義――流水反衝・万物崩烈)

 

突撃の凄まじい運動エネルギーが、巨鉄盾に触れた瞬間、すべて「逆方向の斥力」へと変換され、全前方に解放された。

 

ドガバババババァッ!!!!

 

「な、何だとォっ!?」

 

馬剛が驚愕の声を上げる。激突した魏軍の重装騎兵たちは、盾を突破するどころか、自分たちが放った突撃の威力をそのまま数倍にして突き返され、馬ごと空中へ何メートルも跳ね上げられて、後続の騎兵を巻き込みながら木端微塵に砕け散った。

 

「ば、馬鹿な……! 我が重装鉄騎の突撃を、たった一枚の盾で押し返しただと!?」

 

魏兵たちが恐怖に戦慄する。五百の鉄の津波が、鉄のたった一撃によって完全にその足を止められたのだ。

 

「――今だ、王賁! 敵の足が止まったぞ!」

 

貫の左腕の流星管が、キィィィンと高周波の駆動音を響かせる。

 

「言われなくとも!」

 

王賁の瞳に宿る闘志が最高潮に達する。

 

「玉鳳隊、突撃! 動きの止まった鉄屑どもを、一本残らず突き刺せ!」

 

「穿紅軍、突撃隊! 左右から挟撃しろ、敵の首を一人も逃すな!」

 

鉄が命懸けで抉じ開けた、無防備な魏軍の横腹へ、貫の『超螺旋・流星撃』と王賁の『龍指』が、同時に、そして容赦なく襲いかかる。山陽の平原は、介子坊の誇る最強の騎兵部隊が、秦国の若き双璧によって蹂躙される凄惨な戦場へと変貌していくのだった。




次回:第42話 二槍の競演、鉄球砕く穿光

次に書く二次創作小説の原作

  • ONEPEACE
  • 呪術廻戦
  • 鬼滅の刃
  • ワンパンマン
  • 僕のヒーローアカデミア
  • キングダム
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