アウトロー・ア・ライブ!   作:便利屋箱推し先生

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アイちゃんの設定が色々湧いてきたので初投稿です。
この先の予定は未定です。が、アルママ概念布教の為に頑張る所存。


☆皆でお買い物

「アイちゃん、こら! リモコンは齧るものじゃないわよ! ほら、ママにちょーだい!」

「んうー……ママ、これ、かたい……?」

「アハハ!ほんっと~に幼子みたいだね~!」

 

便利屋68の事務所にて。

昨日、路地裏で謎の光から生まれた少女――陸八魔アイは、世の名の物に興味津々だった。

年齢は分からないが、外見はぽてぽてとした8歳ほどの幼女。ママ譲りの赤い髪には端に向けて僅かに紫と白のグラデーションがあり、瞳はカヨコのように赤く、そして愛らしい。

まだこの世界のルールも言葉もあまり分かっておらず、テレビのリモコンをがじがじと齧ってしまうほど無邪気なものだった。

 

その様子をソファから眺めていたカヨコは、手元のPCから目を上げて、ぽつりと呟いた。

 

「……アル、ちょっといい?」

「あら、何かしらカヨコ。作戦会議?」

「ううん。……この子をここで養うのには、いろいろと足りないよって話」

「え?」

「アイがうちに来てくれたのは嬉しいけど、あの子、今着てる白いドレス以外、着替えの服を一枚も持ってない。それに、女の子なんだから、ちゃんとした下着やパジャマ、靴や靴下、毎日使う歯ブラシだって必要でしょ。……今の事務所には、あの子のための生活必需品が、何一つとして無いの」

 

カヨコが指差したメモ帳には、アイのために買い揃えるべき日用品や、これからの食費のリストがびっしりと並んでいた。

 

「な、なんですって……!?」

 

アルはガタガタと椅子を鳴らして立ち上がった。

 

(私を『ママ』って呼んでくれたこの子に、そんなひもじい思いをさせるわけにはいかないわ……! ちゃんと可愛い服を着せて、ちゃんとした生活を送らせてあげなくちゃ……!)

 

「みんな、今すぐショッピングモールへ行くわよ! アイちゃんに、可愛いお洋服を買ってあげましょう!」

 

ゲヘナ自治区にある、賑やかなショッピングモール。

アルはアイの手をこれ以上ないほど優しく、ぎゅっと握って歩いていた。

 

「わあぁ……! ママ、お洋服がいっぱい!」

「ええ、好きなものを何でも選びなさい、アイちゃん!」

 

微笑ましい親子の様子に、周囲の人々も自然と和んでいく。

 

「社長、着いたよ。ここで服を探そうか」

 

目当ての子供服店にたどり着いた便利屋一行は、アイちゃんの服を探し始める。

相して暫く探していると、ある一つのコートが目についた。

 

「・・・!ママ、これ!これ着てみたい!」

 

アイが選んだのはアルのコートによく似た、ワインレッドのフーデッドコートだった。

 

「へ~、こんな子供服もあるんだね~!どれどれ、値段は~?」

 

ムツキが値札をのぞき込む。そこにあったのは「買えなくは無いけど、少し高い」値段だった。

 

「う~ん、結構いいお値段だね~。アルちゃん、どうする?」

「そうね・・・このくらいなら買えなくは無いわね」

「き…きっとアイちゃんに似合うと思いますっ・・・!」

 

一先ず試着してから決めようと言う事になり、試着室に入るアイちゃん。

1人で着替えるのはまだ不安らしく、着替えの補助をするためにカヨコが手伝いに入る。

暫くして、試着室から出てきたアイは、ワインレッドのフーデッドコートを着て、嬉しそうにその場でくるくると回った。幼いアイの、愛らし癒やしオーラが周囲に放たれる。

 

 

【挿絵表示】

 

 

「っ……! あ、アイちゃん、最高にお似合いです……っ!」

「くふふ、よく似合ってるよ~!まるでアルちゃんみたい!」

 

ワインレッドのコートの下にはワイシャツとリボン、ロングスカートを履いている。

それはまるで、小さな陸八魔アルのような格好となっていた。

 

「・・・これ一式買うわ!」

「社長、そうやってついつい買っちゃうのは悪い癖だよ・・・でも、これを買うのは同意」

 

予備の服やパジャマ等、他に必要な服も買って店を出ると、そのままモール内を回って必要な物を揃えていく。連絡手段も必要なので、アイちゃんの為にキッズスマホも契約した。

 

そして、お買い物の合間の休憩中。

カヨコはふと、雑貨屋のコーナーで見つけて買っておいた、子供向けの『50音のひらがな表』をテーブルに広げた。

 

「アイ、これ読める?」

「んぅ? これ~? うにゅう、よめないの……」

 

アイは小さな眉をひそめ、不思議そうに表の文字を見つめる。

やっぱり、まだ文字は読めないみたいだ。そう思ったカヨコは、アイの隣に座り、指で文字をなぞりながら優しく教え始めた。

 

「これは『あ』。こっちは『い』。……繋げると、アイ、あんたの名前だよ」

「あ……い……。あいの、なまえ……!」

 

嬉しそうにパッと顔を輝かせるアイ。

それから、カヨコが「あいうえお、かきくけこ……」と、表の読み方を一通り、一度ゆっくりと声に出して教えてあげた。

 

すると――。

 

「あ、い、う、え、お……か、き、く、け、こ……。さ、し、す、せ、そ……!」

 

アイは、小さな人差し指でひらがな表をなぞりながら、たった今教わったばかりの文字を、つっかえることなく、すらすらと下まで読み進めてしまったのだ。

 

「え……?」

 

カヨコの手が、ピタリと止まる。

一度教えただけの50音を、まるで最初から知っていたかのように、完璧に記憶してトレースしている。発音こそまだ少し拙いけれど。

 

(……もしかして、この子は)

 

カヨコが目を丸くし、微かな違和感を覚えた瞬間だった。

しかし、そんなカヨコの様子に気づくことなく、アルは大量の買い物袋を抱えて「ふふん!」と満足げに胸を張る。

 

「カヨコ、見てちょうだい! 下着もパジャマも、可愛いお洋服も完璧に揃えたわ! ママとして、これくらいの甲斐性は見せなくっちゃね!」

「ママ、ありがとー! えへへ、お洋服いっぱい!」

 

アイがアルの腰にぽすっと抱き着き、アルは完璧にデレデレの顔になる。

カヨコはアイのその愛らしい笑顔を見て、先ほどの違和感を胸の奥にそっと仕舞い込み、「……まぁ、社長が満足そうならいっか」と、小さく苦笑するのだった。




アイちゃんのイラストはノベルAIを使って生成しました。思ったよりすんなりカワ(・∀・)イイ!!アイちゃんが出来てウレシイ・・・ウレシイ・・・

先生の性別、どうしよう・・・

  • やっぱり便利屋先生でしょ!
  • ここはあえて大人のお姉さん先生で・・・
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