淫魔の国の日常   作:ツギハギ-tugihagi

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次女の話

そして作者は警察エヤプなので役職等は適当です()




警邏と次女

-インクブス帝国中央通り-

 

side:ヴァリス

 

先輩達から「外回りにいつまで時間かけてんだー。遅いぞー!」と連絡が来たので(渋々)姉の店を出て派出所に向かう。……まぁ先にイリスとアリスを家に送り届けていたから連絡が来てから30分以上たっているが仕方ない。妹の安全の方が重要だしな。うん。

……っと誰かこっちに歩いてきている?……あれは…

 

「お疲れ様ですパイン先輩。先輩も外回りですか?」

 

「お疲れー…じゃねぇよお前が遅いから様子見に来たんだよ!!!」ダンダン!

 

「相変わらず怒ると地団駄踏むからわかりやすいですね先輩。」

 

「原因のお前が言うな!おちょくってんのかお前ぇ!?」

 

…睨んでくるけど相変わらず顔が可愛い系だから怖くないなパイン先輩…身長もそんな高くないから圧が全然ないし…まぁ本人は名前と見た目のせいで全然男に見られないの気にしてるから流石に今は言いはしないが…

 

「…ふぅ、落ち着いた。とりあえずもう昼だから飯食いに行くぞー。」

 

「わかりました。なんかいい飯屋あるか探しま「あと飯食った後で何してたかちゃんと聞くからな、全員で。」…はい…」

 

……パイン先輩含めた3人全員に聞かれるのか……妹のことだから胸を張って言えるがそれはそれとしてネチネチ言われそうだ……

 

「とりあえず肉喰うぞ肉!ステーキ!」

 

「相変わらず肉好きですね。あと昼から結構ガッツリ。」

 

「たくさん食べて俺もロンリン先輩みたいにでかくなりたいからな!」

 

「……前々から気になってたんですけどパイン先輩って身長いくつですか?」

 

「………………ひゃ、160cm………」

 

「…ほんとは?」

 

「………せ、先輩を疑うなんてよくな「ほんとは?」……150cm……」

 

……10cmのサバ読みは流石にすぐわかるぞ先輩……にしても…

 

「ロンリン先輩って私より背が高いんですけど…」

 

「この間聞いたら210cmだってさ……」

 

「……諦めません?」

 

「ここから伸びるかもだろ!!俺は諦めない!!!」

 

そんな話をしながらあたりを見渡していたら交差点の向こう側にファミレスがあるのを見つけた。あそこならステーキもあるだろうし先輩も満足するか。

 

「先輩?あそこのファミレスとかどうですか?」

 

「ん?ちょうどいいしあそこにするか。肉肉!」

 

「じゃあ決まりということで……先輩…アレ見てください。あのちょうどいまファミレスに入ろうとしてる3人組」

 

「なんだ今俺は肉で頭がいっぱい…あれは…若い女淫魔2人と人間の男1人?……いや男側の足取りが少しふらついているか……それに女2人で両脇を挟むようにして移動……」

 

「考えすぎかもしれませんが…違魔の可能性が…」

 

「……どうせ店で飯食う予定だったんだ。怪しまれない程度に近くの席について様子見するぞ。」

 

「了解です。」

 

違魔……違法魔法。他人に魔法を使うことを指す。正確には魔法だけではなく種族的特性を悪用することも含まれるが…(インクブス帝国内では緊急時等を除き原則魔法を他人に行使することは禁止されている。)

 

「……人間の観光客に魅了魔法をかけて誘導ってところですかね?」

 

「可能性としてはあるな…正直いつの時代だってレベルで古典的な方法だが…」

 

「とりあえず店に入りますか。」

 

「あぁ。」

 

カラン イラッシャイマセー

 

店に入り再び周りを見渡す……入口から見て斜め後ろの席が空いてるな。席も近い上に時間帯も相まって客が多く席の空きも多くない…これなら怪しまれないか……

 

「先輩。あそこの席にしましょう。」

 

「わかった。あぁ店員さん。2人でお願いします。」

 

オスキナセキヘドウゾー

 

「…さて先輩。時間もないですしステーキは諦めてくださいね?」

 

「言われなくてもわかってるよ。」

 

そんな話をしながら席に座る……ステーキなんてガッツリしたもの食べてたらいざという時に動けないからな……まぁ言う必要もなかったみたいだが……

 

「…とりあえず俺はハンバーガーにする。」

 

「じゃあ私はサンドイッチにします。店員さーん!!」

 

店員を呼んで注文を済ませる。そして例の3人組は……

 

「店員さーん。こっちも注文いいですかー?」

 

オウカガイシマース

 

「えっとぉ…私はチョコパフェで!そっちはどうするー?」

 

「私はパンケーキとコーヒー!あ、あとお兄さんはー?」

 

「………えっと……じゃあ……この……ランチセットで……」

 

カシコマリマシター スタスタ…

 

「……そういえばどうしてファミレスに……?」

 

「やだなーお兄さん♡お兄さんが迷子になってるのに私たちが声かけたんじゃーん♡」

 

「そーそー♡それで話してたら意気投合してご飯ってなったでしょー?」

 

「……あぁ……そういえばそうか……初めての観光で迷子になったんだった……案内してくれて助かってるよ……しかし本当にきれいだね2人とも……今まで見てきた人の中で間違いなく1番だ……」

 

「えー♡ありがとー♡そんなに褒めてもらえてうれしー♡」

 

「ねー♡お兄さん良い人だねー♡」

 

……これは……

 

「一人でいた観光客に声を掛けて魅了をかけた…ってとこですかね?」

 

「だな。会話の返答に間がある上に記憶も混濁気味…そして相手に夢中となると…典型的な魅了状態だ。」

 

「ほんと古典的というかなんというか……今時やる人いるんですね……」

 

「……いつの時代でもやる奴はやるし引っ掛かる奴は引っ掛かるってことなんだろうな……」

 

「どうします?正直もう現行犯扱いでいいと思うんですけど…」

 

「一応声変えた上で解呪魔法を使ってからだ。誤認逮捕なんてことになったら冗談ですまないからな。」

 

「了解です。」

 

先輩と2人で3人組に近づく…警察手帳の用意と逃走を警戒して私は少し後ろに下がっておくか…

 

「すいませんそこの人たち。少しお時間いただいても?」

 

うっわ出た先輩の人畜無害作り笑顔。普段かわいく見られないために睨みつけるみたいな目つきしてるのによくそんな素早く表情変えられるな……

 

「んー?なーに僕ー?おねぇさんたちに何か用~?」

 

「子供なのにしっかりしてて偉いねー?警察のコスプレしててかわいいー♡」

 

「……と、突然で申し訳ないのですが私こういうものでして…」

 

……相変わらず子供のコスプレにしか見られないな先輩…いやまぁしょうがないか。無邪気な子供にしか見えないもんアレ。

 

「なになにー?……って警察手帳…パイン・レオン巡査……?」

 

「……え?も、もしかして本物なんじゃ…?あ、えっとそこのおねぇさん!この子が持ってるこれって本物ですか……?」

 

おっとお呼びだ。

 

「えぇ。本物ですよ。証拠…というわけではないですけど私のもどうぞ。」

 

「…ヴァリス・キュバリス巡査……うっそマジ?」

 

「え?……ちょっとどうしよヤバくない?」(小声)

 

「やばいやばい!えまってどうしよ?」(小声)

 

「どうしよとか言ってる場合じゃないって!何か解決策を……!」(小声)

 

「解決策って言ったってどうすんのよこの状況!?」(小声)

 

……こっちが本物の警察だと分かった途端に慌て始めたな……バレバレな手口を使ってるわりにこういうことに慣れていない……初犯か?

 

「…ゴホン!突然で申し訳ないのですが……そちらの男性に解呪魔法をかけさせていただいても?あぁいや疑ってるというわけではないのですが……最近魅了魔法を使って相手に高額商品を買わせたり食事を同意なくおごらせるといった事象が流行っているみたいでして……ご協力をお願いします。」

 

「…えーっと……じ、時間かかりそうなら先にトイレ行きたいかなーって…」

 

「そ、そうそう私も!実はちょっと我慢してて……」

 

「いえいえ!ものの数秒で終わるので大丈夫ですよ!すぐに終わらせますので。」

 

…パイン先輩が解呪魔法をかけようとした途端に席を離れようとしてるな…さすがにあからさますぎる……そのうえ……

 

「…………………」

 

…こんな問答をしているのに男側は何も言わずに2人に釘付け……これは確定だな……

 

「……わ、わかりました……」

 

「……お、お願いします……」

 

「わかりました。では…ディスペル!!!」

 

……おっと思ったより大人しいな…そして男性の様子は……

 

「……?……アレ?そういえばこの後観光に回る予定だったのになぜファミレスに…?」

 

「……どうやら魅了が解けたようですね…ヴァリスは男性に事情説明を…ということで残ったお二人には詳しくお話を伺っても?」

 

「「……ハイ……」」

 

「了解しました。」

 

……その後話を聞いた限り。どうやら2人は学生で遊ぶお金欲しさにやったらしい。

話してる途中で学校と親に連絡をしてほしくない!と頼み込んできたが当然そういうわけにもいかず……後々親と先生からこってり怒られることだろう。まぁ初犯であろうことと違法…とはいってもそこまで重い罪ではないのでとりあえずは厳重注意で終わるだろう…

 

ということで

 

「ガッハッハ!そりゃあお手柄だったなぁ!」

 

「パイン君もお疲れ様だねぇ。」

 

「い、いえ!ロンリン先輩に褒められるほどのことでは!!」

 

「いやいやぁ…頑張ったんだし褒めないとねぇ」

 

「そうだぞパイン!お手柄はお手柄じゃあ!」

 

「リンキ先輩もありがとうございます!」

 

「……ということでぇ……朝8時から外回りに行って3時間近く何も言わずに帰ってこなかったことに対して言い訳はあるかなヴァリスちゃん???」

 

「えーっと……」

 

私 は 今 派 出 所 で 正 座 を さ せ ら れ て い ま す 。

 

……パイン先輩は正直そこまで怖くない…けどロンリン先輩(男・210cm・ゴリマッチョ)とリンキ先輩(男・200cm・細マッチョ)の圧すごいな……いや!だがしかし!

 

「待ってください先輩方。これには正当な理由があります。」

 

「…おっとごめんね?つい言い方がキつくなっちゃったねぇ……そうだよねヴァリスちゃんは真面目だからサボりとかじゃないよねぇ。」

 

「ワッハッハ!あまりキツイ言い方をしてやるなロンリン!お前はただでさえガタイが良くて怖いんだからな!」

 

「リンキ君には言われたくないねぇ。君も結構体格いいじゃない。」

 

「……んで?結局ファミレスでも忙しくて何にも聞けなかったけどどんな理由があったんだよ?」

 

……相変わらず仲がいいなぁロンリン先輩とリンキ先輩……おっとパイン先輩も気になるらしいな……恥ずべき部分はないから正直に言うか。

 

 

「1時間ほど外周りをした後末の妹2人が姉の店に行きたいというので護衛をしていました!!その後2時間ほど姉の店にいたところ先輩方から連絡が来たので妹を家に送り届けたのちパイン先輩と合流した次第です!」

 

「……へぇー?で?何か言うことはあるかなヴァリスちゃん???」

 

「言うこと…ですか…」

 

「…………」プルプルプルプル

 

「……一応真面目な空気なので笑うの我慢してくださいよリンキ先輩?」

 

「………」コクコク

 

「……先輩に連絡せずに3時間近く姉妹と一緒にいたんだよねぇ?何か言った方がいいことあると思うなぁ~?」

 

「…はっ!わかりました!」

 

「うん?どうしたの??」

 

「妹2人が世界一可愛かったです!!!」

 

「もう少しお話しよっかヴァリスちゃん♡」

 

「ブァーッハッハッハッハッハ!!!ど、堂々と!堂々と言い切りやがったヴァリスの奴!」ゲラゲラゲラゲラ

 

「……しょーもない理由だし言い訳もなしかよ……」

 

「パイン先輩!!!私の世界一可愛い妹2人の話がしょうもないとは聞き捨てなりません!!!!!」

 

「ヴァリスちゃーん???お話終わってないよー???」

 

………1時間ほどロンリン先輩とお話をした結果次回からはちゃんと連絡をしてくれれば外回り中に家族と関わることは多めに見てくれるとのこと。確かに連絡をしなかったのは良くないと思うので次回から気を付けるか。

 

「ワッハッハ!まさかロンリンに言い合いで勝つとはなぁ!やるじゃないかヴァリス!」

 

「お、お疲れ様ですロンリン先輩……」

 

「ありがとうパインちゃん……にしてもまさかヴァリスちゃんがあそこまで清々しいほどにシスコンだったとは……数年一緒に仕事して初めて知ったわ…」

 

「?私はシスコンじゃないですよ?シスコンって言うのは私の姉みたいに妹のために起業したり体調チェックを言い訳にして洗濯前の衣類を集めたり匂い嗅いだりする奴のことを言うんですよ?」

 

「「「姉も姉でやばいやつだ!?」」」

 

……相変わらず仲がいいなぁ先輩たちは……うむ。話してて楽しい

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




再びキャラ紹介などなど

ヴァリス・キュバリス(新人警察)
今回スポットライトが当たった次女。姉に対して色々言ってはいるが自分も妹の体調チェックをするし体調チェックを言い訳にきわどい写真を撮りまくってる。写真は姉と共有してる。職場の先輩たちとは喋ってて楽しいので今の職場を気に入っている。

パイン・レオン(先輩その1)
金髪童顔お兄さん(150cm)。年齢は人間換算で25歳くらい。同じ職場のロンリンに対して強いあこがれを持っている(主に身長と筋肉がうらやましい。)日々男らしくなるために努力しているが見た目は完全に男の娘。口調とかも男らしい言い方を意識してる。この日以降一緒の職場になって数年、なんでも卒なくこなす上に優秀な初めての後輩が重度のシスコンと知ってしまい困惑する日々を送っている。あと話に出てきた長女もやべぇシスコン過ぎてキュバリス家の末っ子二人は大丈夫なのだろうかと心配。

リンキ・ストン(先輩その2)
黒髪長身おにいさん(200cm)。年齢は人間換算で28歳くらい。細マッチョなイケメンだが豪快に笑うゲラ星人。ヴァリスが堂々と庶務中に妹を優先した上に1ミリも悪いと思ってないし挙句の果てに謝罪ではなく妹の可愛さの感想を言い放ったのが面白すぎてこの後3日くらい思い出し笑いをしていたらしい。ロンリンとは同期。ロンリンの方が出世が早く役職で負けているが気にしてないしあいつは優秀だから出世が早くて当たり前だろ!としか思っていない。ただ出世初日にロンリンに対して敬語でしゃべったらむっちゃ寂しそうな顔したので秒でやめた。副所長的ポジション。

ロンリン・ピリーター(先輩その3)
黒髪長身おにいさん(210cm)。年齢は人間換算で28歳くらい。褐色ゴリマッチョなイケメンで隙あらば筋トレをしている。実は警察になりたての頃は今と違い怒鳴るタイプのキツイ口調だったが派出所勤務になった時に子供にギャン泣きされまくるので口調を柔らかくした。でもトレーニングは好きなので今日も今日とて筋肉を付ける日々。新人が優秀で助かるなーっと思いながら仕事をしていたが数年越しにやべぇ面が発覚したので頭を抱えている割と苦労人。同期であるリンキにはもう少し後輩をしっかり指導してくれと思っているが自分がスピード出世をした結果周りから妬みや嫉妬ばかりされていた中で唯一変わらず接してくれた奴なので嫌いになれないし一番の友達だと思ってる。所長的ポジション。


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