どうもキラちゃんのペットです 作:九曜の翁
私にとって匿名はだいたいそんな感じの扱いです。
どうもキラちゃんのペットです
えっ僕の出身と出自ですか?出身は外郭生まれで都市から調査に来た悪い人たちを食べて情報と身分パクリました。
出自?いやこれ話しちゃうと偉い人たちに怖くてでっかい爪つけた大人が大勢送られて来ちゃうじゃないですか。
あっはい話します、話しますからそのくっそ怖い刀仕舞ってくださいな。
えっとですね、ちょっと上の世界から精神だけ落っこちて外郭の良くわかんない施設の培養ポッドみたいなやつの中にドボンしたらこんな姿になっちゃいました。
あっ困りますお客様!刀はNo!刀はNo!!!
ありがとうございます時計頭の優しい人。
キラちゃんのペットになってた理由?初めて優しく可愛がってくれたからですけど。
あれはいつの事でしたかね?外郭から都市にやって来てからと云うものずっと悪い人たちや都市の研究者たちからひっきりなしに追い回されてましてね。
そしたらいつの間にかこの蜘蛛の巣に迷い込んでまして、今思うと誘導されてたんですかね?わたくしこんなにもキュートなぬいぐるみですのに何でそんなに目くじらたてて追い立てるのでしょう?
まぁそれはともかく、この蜘蛛の巣に迷い込んでしまったわたくしはあちこち歩いている間に親方様方から目をつけられてしまいまして、敢え無く見つかり捕まってしまったのでごさいます。
そしたらまぁわたくし毎日色んな親方様方からボコボコのボロボロにされてしまいまして、それはもう悲惨な有様に...あぁ思い出すのも腹立たしいのでございますよ!
でもそんな時にキラちゃんだけはわたくしめを可愛がり、ズタボロになった体を縫って直してくれたのであります!
それ故にわたくしめはキラちゃんだけは絶対にお守りすると誓ったのでございますよ。
因みに『キラちゃん』という呼び方はキラちゃんご本人よりこう呼んでと言われましたので、それを守っている次第であります。
しかしまぁ、蜘蛛の巣の親方様方は中々にあれな方が多くて困り者でしたなぁ一番ましなのは薬指の親方様でしたが、芸術センスがその...薬指クオリティでしたのでキラちゃんの教育にはあまりよろしくないかと思われまして、わたくしめはなるべく薬指の親方様と子方様には近づかぬようにしていたのでございますよ。
でもですね、キラちゃんは目を離すとすぐに他の子方様の方へ走って行ってしまわれるので何度お止めしたかわかりません。
ルチオ様やレン様なら安心出来るのですがねぇ。
ん?背中のファスナーでございますか?中身は見ない方がよろしいかと、開けるとわたくしめは本性を抑えられなくなります故。
「それほんとだかんね!ジャバちゃんのファスナー引っ張ったら激ヤバなんだから!!!」
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ジャバちゃんがやってきたのは、あたしがパパの子方になってからすぐだった。
「なんだぁこいつ?面白ぇぬいぐるみだなぁ!」
パパが変なぬいぐるみみたいなのを拾って来たんだ。
全身雑な縫い目だらけの口からベロを垂らした太っちょの狼みたいな2本足で立ってるぬいぐるみ。
なんでエプロンなんか着てんだろって思いながらあたしは見てた。
「おやめください!どうか!おやめください!!!」
蜘蛛の巣に外から変なぬいぐるみが入ってきたって話が蜘蛛の巣にいる全員に伝わるのはそんなに遅くはなかったんだ。
ジャバちゃんはすんごい目立つから、本人?はこっそり入ってきたって言ってたけどすぐにバレちゃったみたいでさ。
「珍妙なもんがいるな、どれあたしが手本を見せてやる」
「きゃぁぁぁぁ!!!斬撃はおやめください!それやられると中身が出てしますからぁ!!!」
パパや他の親方たちにもボコボコのボコにされて本当にボロボロになってたから、あたしも丁度ペットが欲しかったし直してあげる事にしたんだ。
「あんた酷い怪我してるじゃん、あたしが直してあげよっか?」
「むむ?貴方様はいったいどなたでしょう?」
「あたしはキラ、あんたあたしのペットになりなよ!」
それがあたしとジャバちゃんの出会いだった。
【人物紹介】
『ジャバちゃん』
・一応主人公だがキラちゃんに飼われてるペットである、なんか背中のファスナー引っ張ったら激ヤバらしい、見た目が珍妙と恥に言われている。