ブサイク得点王だった俺、最強スペックでサッカー人生やり直し〜今度こそ美女も世界一もすべてを奪い取る〜 作:クズ吉
2011年8月 北海道帯広市
7月は女子サッカー日本代表がW杯を初優勝したことで日本サッカー界は盛り上がった。
前世では男子サッカーは2050年までにW杯を優勝することを目指していたが、2046年大会の時点ではまだ優勝していなかった。
2050年大会は見ることなく死んでしまったが、もう新たな人生を歩んでいるので関係ないな。
今世ではぜひとも俺が日本代表に入って現役のうちにW杯を優勝したいものだ。
というか世界一のサッカー選手になるならばW杯優勝は絶対条件だ。必ず優勝してみせる。
女子サッカー日本代表の活躍を改めて見て決意を新たにした俺だった。
そんな俺は現在北海道の帯広市に来ている。もちろんここにいる目的は観光ではなく、サッカーだ。
日本クラブユースサッカー選手権(U-15)大会に参加している俺達名古屋アハトU-15は、残すはあと決勝のみというところまで勝ち進んでいた。
決勝の相手はピエルナ大阪ジュニアユースで、N1リーグクラブの下部組織同士の対決となった。
ピエルナ大阪ジュニアユースといえば前世では2012年にプレシャスカップ、日本クラブユース(u-15)、全日本ユース(u-15)の3つの大会を制覇して史上初めて3冠を達成したチームとして有名だった。
今年のピエルナ大阪ジュニアユースも決勝に勝ち上がってきている事から決して侮れないチームだ。
難しい試合になるだろう。
・・・・・
試合が始まる。今日も戸田雄大選手と一緒にスタメンだ。
ザワザワとした観客席と静寂に包まれたピッチ。その瞬間を待っている。
ピーッ!
名古屋アハトVSピエルナ大阪
KICK OFF !!
大阪ボールで始まった。自陣内でボールを回し陣形を広げていく。
戦前の予想では大阪はポゼッションサッカーで主導権を握ろうとしてくるだろうということだった。
要注意プレイヤーは10番。MFでドリブルが速くて上手いらしい。
一方でこちらは足の速い俺を中心にカウンターサッカーを得意としている。
俺達はいつも通り4-4-2で戦う。
俺のポジションもいつも通りCF。
俺は相手のパスコースを消す守備時の動きをしながら、攻撃に転じるその時を待つ。
・・・・・
前半10分頃
大阪は前後左右とピッチを広く使って選手同士のパスを行う。
相手のトップ下の10番にボールが渡ったときは素早く味方が潰しに行く。
そのおかげで相手の10番は前に向くことができずバックパスばかり行っている。
しかし相手右SHが縦にドリブルを仕掛け、味方DFを引きつけたとき!
サポートに入った相手10番がパスを受けそのまま相手CFと素早くワン・ツーパスを交換すると、ドリブルでペナルティエリアに侵入、そしてシュートを放つ!
ボンッ!
ガシッ!
このシュートはキーパーの正面。ボールをキャッチした味方GKは俺めがけて高い弾道のキックでボールを飛ばす。
俺は相手DFを背負いながら、ハーフウェイラインあたりでそのボールを足でトラップして上がってきた味方
その味方CHは右前に走り込んでいたもう一人のCFにスルーパス!
味方CFはボールを受けそのままドリブルで持ち上がるが、相手DFと相対してペナルティエリアまであと5m程のところまでで止まる。
味方CFは中央に味方がいないか探し顔を上げる。中央には俺が走り込むが相手DFもついて来ている。
味方CFの後ろから味方右SHが追い越す動きを見せる!がしかし味方CFは使わない。
その代わりに味方CFは左に切り返し、ミドルシュートを放った!
ボンッ!
このシュートはゴールの枠を捉えられず相手のゴールキックでの再開となった。
「ナイスシュート!」
「おしいよー!」
・・・・・・
前半25分頃
味方が獲得したコーナーキック。キッカーは戸田雄大。
味方とのショートコーナーでのパス交換をしてからドリブルで中央のエリアに侵入、ペナルティエリア外からシュートを放つ!
ボンッ!
ゴール右隅に飛んだボールは相手GKが指先で弾きポストに当たる!
ポストに跳ね返ったボールを俺が蹴ろうとするが、先に相手DFにクリアされてしまった。
「クソッ!」
・・・・・
一進一退の攻防を終えて前半は0-0のまま終了。10分のハーフタイムを挟んで後半が始まる。