ブサイク得点王だった俺、最強スペックでサッカー人生やり直し〜今度こそ美女も世界一もすべてを奪い取る〜   作:クズ吉

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第23話 アジアU-16選手権part2

 2012年10月 イラン

 

 アジアU-16選手権グループステージ第二戦で韓国に2-3で敗れた日本。

 

 俺が前半で交代した後セットプレーで立て続けに2点を入れられ、最後は韓国のカウンターでCBのオウンゴールという形で負けた。

 

 試合後は意気消沈していた俺達だったが、なんとか気持ちを切り替え第三戦北朝鮮戦を2-1で勝利した。

 

 これで第一戦と合わせてグループステージで勝ち点6をゲットし2位通過となる。

 

 一方で韓国は全勝で勝ち点9の1位通過。悔しくないといったら嘘になるが仕方ない。

 

 重要なのはU-17W杯の出場権だ。

 

 決勝トーナメントに進んだ俺達日本代表は準々決勝でシリアに3-1、準決勝でイラクに4-2で勝利した。

 

 大会ベスト4に入ればU-17W杯の出場権が与えられるので、日本はこれでU-17W杯の出場権を得ることができた。

 

 ちなみに韓国は準々決勝で今日の決勝の相手、ウズベキスタンに敗れたのでU-17W杯の出場権は得られなかった。

 

 さあ、今日はアジアU-16選手権決勝戦だ。

 

 韓国にグループステージで負けてしまったものの、この戦いを制すればれっきとしたU-16のアジアチャンピオンとなる。

 

 俺としてはもし決勝で勝てば日本代表での初タイトルだ。

 

 何としても勝ってみせる!

 

 

 

 アジアU-16選手権決勝戦

 

 日本U-16VSウズベキスタンU-16

 

 KICK OFF!!

 

 

 日本ボールで試合が始まった。

 

 フォーメーションは日本が4-3-3俺はCFだ。

 

 日本はGKへとボールを預けてそれからCFの俺にロングボールを入れた。それを俺はジャンプして相手と競る。

 

 このボールは高すぎて俺の頭上を越えて相手GKに渡る。

 

 

 ・・・・・

 

 前半22分頃

 

 日本のコーナーキックの場面。

 

 ボンッ!…

 

 味方MFが蹴ったボールはニアサイドにいる俺に向かっている。

 

 そのボールに頭を合わせた俺はファーサイドにヘディングでパスを送る。

 

 誰かに届け!

 

 しかしそのボールは相手GKがパンチングしてペナルティエリアの外に掻き出す。

 

 だがその先には味方MFがいる!

 

 味方MFはミドルシュートを放つ!

 

 ドンッ!…

 

 

 

 このボールはゴールポストの右側に逸れていった。

 

 

 ・・・・・

 

 

 前半44分頃

 

 ここまで日本がウズベキスタンを圧倒しているが、ゴールを奪えていない状況だ。

 

 そんな中ウズベキスタンのカウンターが発動する!

 

 相手左SBは奪ったボールを縦パス一本で前線に送る。 

 

 相手CFは左サイドに流れてボールをドリブルでキープしながら味方の上がりを待つ。

 

 そして相手CFは左SHにバックパスを送る…!

 

 と見せかけて切り返し、ゴールラインギリギリを抉るドリブルで味方DFをかわして見せた!

 

 完全フリーだ!やられる!

 

 ペナルティエリアに侵入した相手CFはマイナス方向にパスを出した!

 

 ドンッ!…

 

 相手MFがダイレクトシュートを放つ!

 

 

 

 

 

 

 パサッ…

 

 

 

 GOAL!

 

 日本0-1ウズベキスタン

 

 前半終了間際、相手に先制点を入れられてしまった。

 

 クソっ、俺達が攻めてたのに…

 

 いや、これは点を決めきれなかった俺達FWの責任だな

 

 

・・・・・

 

 

 前半が終了してロッカールームに戻る。

 

 監督陣から後半の指示を受け、最後は味方同士で鼓舞し合う。

 

 「まずは追いつくところから!絶対に逆転してアジアチャンピオンになろう!」

 

 「もう最後の試合だ!前半以上に走りまくれよ!」

 

 「行くぞ!」

 

 「「オウ!」」

 

 

 ・・・・・

 

 

 後半 KICK OFF!

 

 

 ウズベキスタンボールで始まった。

 

 日本は積極的なチェイシングでボールを追っていく。

 

 

 ・・・・・

 

 

 後半32分頃

 

 ここまで日本が押し込むものの未だ点が取れていない中、ゴールに向かって左斜め40m程の距離から日本のFKの場面。

 

 キッカーが手を上げて山なりのパスを前方右斜めに送る。

 

 ボンッ!…

 

 その先にいるのは俺。代表でもターゲットになっている。

 

 俺は右サイドに流れて相手との空中戦を制する!ヘディングで中央に折り返すパスを送った!

 

 そのボールはペナルティエリア中央に転がる!先に触るのは…

 

 

 

 ドンッ!…

 

 

 

 

 

 

 味方FWが集団から抜け出しスライディングシュートを放つ!

 

 

 

 

 

 

 

 パサッ…

 

 ゴール左下隅にボールが突き刺さった。

 

 

 GOAL!

 

 日本1-1ウズベキスタン

 

 「よっしゃ!」

 

 「もう時間ないよ!90分で決めきろう!」

 

 喜んでいる味方に俺がそう声をかけると、皆急いで自陣に戻る。 

 

 今回の決勝は90分で決まらなかったら延長なしの即PK戦だ。

 

 PKは俺はFWなので沢山練習してきて多少自信があるが、他の皆も自信があるかは分からない。

 

 そもそも自信があるないに関わらず、PKはメンタルにかなり負荷がかかるので出来ればやりたくない。

 

 俺も急いで自陣に戻り試合が再開される。

 

 

 ・・・・・

 

 

 後半43分頃

 

 お互いに足が止まってきた両チーム。

 

 ふっ、甘いな。俺はまだまだ走れるぜ!

 

 現在交代で入ったフレッシュな右WGの戸田選手がドリブルでサイドを突破しようとしている。  

 

 それに合わせて俺も相手CBの間を縫いクロスに備える。

 

 クロス来い!…キタ!

 

 戸田選手から相手GKと相手DFラインの間に素早く低いクロスが放り込まれる!

 

 俺はそのクロスボールに対してダイレクトシュートを放…

 

 ゴッッ!…

 

 

 

 

 

 痛っ!!

 

 

 俺はピッチに転がり倒れ込む。

 

 

 

 

 ピーッ!

 

 

 遠くの方で主審の笛の音が聞こえる。

 

 

 どうやら相手DFが後ろから俺にタックルを仕掛けたらしい。

 

 チラッと主審の方を見る。主審はペナルティーマークの方向を手で指していた。

 

 良かったPKだわ。

 

 ウズベキスタンチームが抗議をしている様を見ながら、痛みに耐えてゆっくりと立ち上がる。

 

 もちろん俺にタックルを仕掛けてきた相手DFはレッドカードだ。

 

 足は問題なく動くようだ。チームメイト達が心配して近寄ってくる。

 

 「大丈夫か、大雅?」

 

 「うん、大丈夫そう」

 

 今更だがこのチームではみんな年上でも2つくらいしか違わないので俺はタメ口で話す。

 

 いつもの名古屋のユースチームでは4歳位上の先輩もいるからさすがに敬語を使っている。

 

 線引きが難しいが円滑なチームプレーを行うためには言葉遣いは大切だ。

 

 さて次の問題はPKキッカーだ。一応このチームでは監督から俺が蹴るように指示されている。

 

 「PK、蹴れるか?」

 

 キャプテンからのこの質問には2つの意味が含まれているだろう。

 

 ・怪我的に大丈夫か? 

 

 ・後半最後の試合を決める重要なPKだが大丈夫か?

 

 その2つを瞬時に判断し俺はこう答えるしかない。

 

 「蹴れる。問題ない」

 

 

 俺がこのチームのPKキッカーを任されてるんだ。

 

 俺が試合を決めるんだ!

 

 キャプテンからボールを受け取りペナルティマークの上にボールを置く。

 

 「ふぅ…」

 

 心を落ち着かせる。ウズベキスタンチームも抗議を終えて位置についたようだ。

 

 後は決めるだけ。

 

 相手GKの方を見ると俺の方を睨んでいる。

 

 だがそんなのは関係ない。

 

 落ち着いて蹴るだけだ。

 

 ピーッ!…

 

 主審の笛が鳴る。

 

 ドンッ!…

 

 

 

 

 

 

 

 パサッ…

 

 ゴール右下にボールが突き刺さった。

 

 GKは逆側に飛んでいる。

 

 GOAL!

 

 日本2-1ウズベキスタン

 

 「よっしゃー!」 

 

 「うおおおお!」

 

 俺はゴールを決めた直後に真っ先にベンチに向かって走る!

 

 そしてベンチメンバー、監督、コーチ皆に抱きしめられ喜びを分かち合う!

 

 「よくやった!」

 

 「後は守りきるだけだぞ!」

 

 「時間はあと少しだけだ!走りきれ!」

 

 

 ・・・・・

 

 そして…

 

 ピッ!ピッ!ピー!

 

 試合終了の笛が鳴る。

 

 その瞬間ピッチに倒れ込む選手達。

 

 そして日本ベンチからピッチへと人が勢いよくなだれ込む。

 

 「優勝だー!」

 

 「アジアチャンピオンだー!」

 

 「よくやったー!お前らー!」

 

 

 ・・・・・

 

 

 表彰式ではチャンピオンのメダルと最優秀選手賞、得点王のトロフィーを貰った。さらに…

 

 今まさに優勝杯をキャプテンが受け取り、整列している日本チームの前に立つ。

 

 「「オオオオ、イエェェェーイ!」」

 

 ドンッ!

 

 優勝杯をキャプテンが掲げるその瞬間に、金色のテープをセットしたキャノンが発射される。

 

 パシャパシャ!パシャパシャ!

 

 ひらひらと舞う大量の金色のテープ。

 

 カメラマン達がシャッターをきる音が鳴り響く。

 

 皆は少年らしい笑顔ではしゃぎっぱなしだ。

 

 うん。優勝はやっぱり良いもんだ。

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