ブサイク得点王だった俺、最強スペックでサッカー人生やり直し〜今度こそ美女も世界一もすべてを奪い取る〜   作:クズ吉

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第3話 幼なじみ革命

 2011年4月

 

 中学校の入学式まであと数日となった春の日。今日はチームの練習が休みだ。

 

 そんな日には自主練をするか、幼馴染の神田紗那(かんださな)とゲームをして過ごすのが定番だ。

 

 なんで世界一のサッカー選手を目指してるやつがゲームなんかやっているのか。

 

 それは紗那が可愛すぎるからだ。

 

 紗那は学校一のかわい子ちゃんなので、たまに練習が休みの日があると癒されに彼女の家へお邪魔するのだ。

 

 だが今日は癒されにいくわけじゃない。

 

 俺は今日紗那に告白するつもりだ。

 

 今後俺達が中学校に上がると、隣の地区のもう二つの小学校分男子生徒は増える。

 

 そして思春期に突入した猿どもが紗那に告白しまくるだろうことが予想された。

 

 ならば俺がすべきことは、他のオスどもが紗那に群がる前に彼女を手にしてしまうこと。

 

 いざ参らん!

 

 「紗那の家行ってくるね〜」

 

 「はーい、いってらっしゃーい」

 

 朝8時頃家にいる母さんに出かけることを告げる。

 

 紗那の家は俺の家から徒歩15秒圏内の非常に近い場所に建っている。

 

 ピンポーン

 

 「はい」

 

 「紗那、来たよっ」

 

 「いつも通り早いね。待っててすぐ開ける」

 

 ・・・・・

 ガチャッ

 

 現れたのはショートカットで目鼻立ちが整った可愛らしい女の子だ。

 

 「いらっしゃいませ〜」

 

 「おじゃましまーす」

 

 「茉那は遊びに行ってていないから先に二階上がってて。ジュース持ってく」

 

 「ありがとう」

 

 茉那とは紗那の妹の神田茉那(かんだまな)のことである。

 

 2階に上がり紗那の部屋に入る。 

 

 前世では入ったことがなかったので、相変わらず女の子の部屋に入るのは緊張する。

 

 紗那の部屋はシングルベッドに本棚、勉強机、小さなテレビとゲーム機等がおいてある。

 

 本棚にはゲームがズラッと並んでいて紗那がゲーム好きであることが見て取れる。

 

 「おまたせ〜今日は何する?シャイニングイレブン?」

 

 紗那が二人分のペットボトルジュースを持ってきた。

 

 「紗那、実は今日は遊びに来たんじゃないんだ」

 

 「え〜?それじゃあ何しに来たの?」

 

 「うん、あ〜ちょっと待ってジュース貰うね」

 

 前世でも何度かした告白。しかしそのすべてを断られた。

 ふと前世で最後にした告白を思い出す。

 

 思えば彼女は取り繕ってはいたが、俺を馬鹿にしたような顔をしてたな。

 

 ちくしょうめ。

 

 だが神様は俺にもう一度チャンスをくれた。

 

 前世では超絶ブサイクで土俵にもたたせてもらえなかったが、今世では俺はイケメンになったんだ。

 

 今度こそいけるはず!

 

 「ふぅ…俺、告白しに来たんだ」

 

 「告白?」

 

 「うん、俺、紗那のことが好きだ。俺と付き合ってほしい」 

 

 

 

 彼女の答えは…

 

 

 

 「はい…もう!遅いよっ私だって幼稚園の頃からずっと好きだったのに」

 

 「えっ!そうだったの?じゃあ俺達ずっと両想いだったってこと?」

 

 「うん、そうだよ。私は大雅が私の事好きってこと知ってたけどね。だっていつも他の子より私の事見てるのバレバレなんだもん」

 

 「そっか…じゃあ俺がもっと早く勇気を出せば良かったのか」

 

 4月だというのに部屋が真夏のように暑く感じた。

 

 「ふふっ顔…真っ赤だよ。まだ緊張してるの?」

 

 「うん。緊張してる。だってまだ伝えたいことがあるから」

 

 「なーに?」

 

 「紗那とキスしたい…」

 

 彼女は受け入れてくれるだろうか。イケメンになった俺なら大丈夫だと信じたい。

 

 

 

 

 「うん、いいよ…」

 

 そう言って紗那は目を瞑る。

 

 ドクンッ…ドクンッ…

 

 心臓の鼓動が速くなる。

 

 俺は彼女の両肩を優しく掴み、顔を近づける。

 

 そして…

 

 

 

 ちゅっ…

 

 

 

 唇と唇が合わさった。

 

 柔らかな感触と紗那の女の子の香り。

 

 それを体感した俺は多幸感が全身を支配する。

  

 やった!ついに!女の子とキスしたんだ!

 

 それも紗那みたいな美少女と!

 

 思わず紗那の体を抱きしめる。

 

 彼女は俺の背中に手を回してそれを受け入れた。

 

 「はぁ幸せだ…」

 

 「ん…私も大雅と恋人になれて幸せ…」

 

 俺はもう前世の俺とは違う。

 

 女の子に俺という存在を受け入れてもらったんだ。

 

 

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