ブサイク得点王だった俺、最強スペックでサッカー人生やり直し〜今度こそ美女も世界一もすべてを奪い取る〜 作:クズ吉
2013年11月
アルゼンチン戦から中2日を挟んで、今日はU-17W杯準決勝メキシコ戦だ。
メキシコといえば北中米カリブ海地域に属するW杯常連国。
レジェンド選手にはスペイン名門クラブに所属していたCBのラカウェス・マスヘルや来年のW杯で一躍有名になるGKのギレムオ・オニョタがいる。
日本との対戦で印象的なのは直近だと今年のコンフェデレーションズカップで日本が負けた試合か。
A代表は身体能力が高いし、テクニックもある手強いチームだと思う。
U-17チームは2011年の前回大会は優勝だったらしいし、今大会も準決勝まで勝ち上がってる事から全く油断ならない相手だろう。
さぁ国歌を歌ったら試合が始まる。
U-17W杯準決勝
U-17日本代表VSU-17メキシコ代表
KICK OFF!
メキシコボールで始まった。FWからGKまでボールを預けて、低い位置から繋いでいくようだ。
日本は4-3-3フォーメーション、俺はCFとしてプレッシングをかけていく…
・・・・・
前半20分頃
ここまでメキシコのボールを中々奪えず、相手にいなされている状況だ。
相手は3バックでボールを回している。
ボールを奪えれば速攻を仕掛けたいところだが…
そんな事を思っていると…
相手のサイド攻撃だ。メキシコのフォーメーションはおそらく3-4-3だろうか。
相手右WGが積極的なドリブルで味方左SBに勝負を仕掛けている。
相手右WGは深くゴールライン付近まで進行すると、切り返してクロスを上げる動きを見せる。
しかし相手右WGはクロスを上げずに、低い位置にいた相手右WBにボールを預ける。
相手右WBはそのボールをダイレクトクロスで中央に送る!
ボンッ!…
ペナルティエリア中央に流れたボールは…
ドンッ!…
相手CFによってヘディングシュートを放たれる!
パスッ…
GOAL!
日本0-1メキシコ
相手のヘディングシュートはGKの手の届かないゴール右上空中に飛び、吸い込まれていった。
「クソッ!」
メキシコに先制点を許してしまった日本。しかも点の取られ方が良くなかった。
20分間のほとんどをボール保持されたままで入れられたゴール。
項垂れるチームメイトたち。こんな強敵にかなうのか…そんな雰囲気がチームを支配する。
しかし…
「まだ始まったばっかだよ!ロングボールでいいから相手からボール奪ったらすぐに前に送ってほしい!」
俺はチームメイトを集めて鼓舞するついでに要望を出した。
テクニックで叶わないならスピードとパワーで勝負するしかない。
俺という長身ムキムキ俊足FWがいるんだ。それを使わないでどうする。
ピーッ!
試合再開、ボールをGKに預け、GKはロングボールで俺の下へパスを出す。
あんな事言ったんだ。勝ってやるさ全部の競り合いにな!
デュエル!ってやつだ。
・・・・・
前半40分頃…
ここまで70%以上相手にボールを持たれているだろうか。それでも…
相手左WGからCFへのクロスボールを味方CBがクリアした。
その先にいた味方ボランチが縦パス1本で俺の前方へ、相手GKと相手CBの間くらいにロングボールを放つ!
相手GKは相手CBにボールを任せる判断をしたようで出てこない。
これは相手CB陣と俺のかけっこ勝負になる!
グンッ!
どんどんと加速していく俺に相手CB陣は追いつけない。
相手よりも先にボールにたどり着き大きくトラップしたら前へ前へとドリブルで運んでいく!
あとは相手GKとの1対1に持っていくだけ!
ペナルティエリア付近に近づくと相手GKが絶妙な間合いで立っている。
俺は少しだけスピードを落としてシュートコースを探す…
ここだ!
少し浮かせた強いシュートを放つ!
ボンッ!…
ボールはブロック体勢に入っていた相手GKの左上を過ぎ去り…
パサッ…
GOAL!
日本1-1メキシコ
日本の同点弾が決まった。
「っしゃあ!」
味方も俺に追いついてなかったので、味方がゴールを祝いに来てくれるのをガッツポーズしながら待つ。
気持ちのいいカウンターからのゴールだった。
「今の形良かったな!」
「ナイスゴール!」
「相変わらず速すぎるって大雅!」
チームメイトが近寄ってきてゴールを祝ってくれる。集まってきたメンバーで少し作戦会議をしながらゆっくりと自陣に戻った。
・・・・・
日本はその後のメキシコの猛攻をしのぎ何とか1-1で前半を終えた。