ブサイク得点王だった俺、最強スペックでサッカー人生やり直し〜今度こそ美女も世界一もすべてを奪い取る〜   作:クズ吉

32 / 34
第32話 15歳、Nリーグへ

 2014年2月 タイ

 

 俺にとって2013年は実りの多い年だった。主な大会結果はこんな感じだ。

 

 ・日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会優勝&得点王

 

 ・U-18プレシャスリーグWEST、チャンピオンシップ優勝&得点王

 

 ・Nユースカップ予選リーグ敗退

 

 ・U-17W杯4位&得点王

 

 個人としては3つの大会で得点王をとれた。

 

 Nユースカップは残念ながら名古屋は予選リーグ敗退で、俺は代表活動と日程が被っていたので参加できなかった。

 

 まぁ2012年にNユースカップの得点王を記録したので、個人的には悔いはない。

 

 3つの大会の得点王を取れた要因は主に3つある。

 

 1つ目はやはり身長が伸びたことだろうか。

 

 最近身長を測る機会があったが、俺の身長は2013年4月時点の186cmから189cmへと成長していた。

 

 現時点で俺のこの身長と圧倒的な跳躍力の合わせ技に対応できる同世代のDFは世界にも中々いないだろう。

 

 名古屋アハトU-18でもU-17日本代表でも作戦として俺をターゲットにした空中戦に持って行くことが多かった。

 

 時には相手が可哀想になるくらい空中戦に勝てなくて、俺1人にヘディングで一試合3点入れられたチームもあったくらいだ。

 

 2つ目の要因は足がさらに速くなったこと。春にやる学校の体力測定では中1の頃よりも速い記録を残している。

 

 サッカーでも実感としてカウンターの場面やカットイン、縦に抜く際に相手を置き去りにできる頻度が増えた気がする。

 

 3つ目の要因はシュート判断がさらに研ぎ澄まされたこと。

 

 前世の経験の上に今世ではクラブと代表活動での経験が合わさり、試合本番でのシュートの試行回数が格段に増えた。

 

 どこで、どのタイミングで、どんな体勢で、どれくらいの力でシュートを放つべきか。

 

 まだまだ学ぶべきことは多いが今の所よくやってる方だと思う。

 

 さて、そんな風に得点を量産した俺に2013年の12月、名古屋アハトU-18監督から嬉しい知らせが入ってきた。 

 

 2014シーズンから俺を2種登録して、名古屋アハトのトップチームの試合に出れるようにするとのことだった。

 

 2種登録とはNリーグクラブの第2種チーム(18歳以下の選手で構成されるチーム、俺の場合は名古屋アハトU-18)に所属しながら、Nリーグの公式戦に出場する事ができる制度だ。

 

 この制度はトップチームで活躍できたらトップチームで、活躍できなかったらユースチームで出場機会を得ることができる。

 

 例えるとサラリーマンが副業を始めて上手くいったら副業の時間を増やして、上手くいかなかったらサラリーマンのまま頑張るみたいなそんな感じだろうか。

 

 前世の俺も2種登録で川崎バストーレの試合に少し出させてもらう事はあったが、それは高3の時の話だ。

 

 だから前世の経験があるのと今世でさらにサッカー技術を磨いたからといって、まさかこんなにも早くNリーグの試合に出場できる可能性が出てくるとは当初信じられなかった。

 

 ただ事実だけを見れば俺は身長189cmで身体能力も高く、2年間でユース年代の国内主要大会3つ、国際大会2つで得点王になっている。

 

 ・・・うん。俺が名古屋アハトの上の人でもNリーグに挑戦させてみても良いかなって気はする。

 

 寧ろステップアップのチャンスをあげなきゃ可哀想なくらいだ。

 

 なにはともあれ名古屋アハトの上の人達が俺にチャンスをくれたのは確かだ。

 

 その期待に応えるため一層励まなければならない。

 

 ちなみに戸田雄大選手も2種登録…と思いきやそれを飛び越え高1にして名古屋アハトとプロ契約を結んだ。

 

 U-17日本代表での活躍が評価されてクラブ史上最年少でのプロ契約だそうだ。

 

 それなら俺だってプロにしてくれたっていいじゃないと思ったが、Nリーグの規定で満16歳以上にならないとプロ契約は出来ないらしい。

 

 別に金に困ってるわけではないが、早くプロになりたいな。

 

 プロサッカー選手って単純に女にモテやすいから。

 

 それはさておき2014シーズンからトップチームの試合に出る可能性があるということは、トップチームの皆さんと練習できる環境にもなったということである。

 

 俺は今名古屋アハトのタイでのプレシーズンキャンプに帯同している。

 

 名古屋のトップチームでは父さんがコーチとして働いているが、それはあまり気にしないことにした。

 

 父さんも俺を贔屓することなく、他の選手と同様に接してくれている。

 

 俺には父さんよりよっぽど気にしないといけない人がいる。

 

 それはもちろん名古屋アハトの監督だ。

 

 名古屋アハトは今年から監督を新しくした。

 

 新監督は長らくピエルナ大阪の監督を務めNリーグ優勝経験もある二階堂新太(にかいどうあらた)監督だ。

 

 前世では2018年のW杯で日本代表の指揮もとっていた。

 

 前任監督には申し訳ないが、今年から新しい監督になったのは俺にとってかなりありがたい事だ。

 

 なぜなら監督からの評価を1から築き上げなければならないのは皆一緒だからだ。

 

 つまりこのプレシーズンを通して監督の評価を上げれば、前年Nリーグで活躍した選手よりも俺の方が重用してもらえる可能性がある。

 

 二階堂監督がまだ15歳の俺をどれだけ使ってくれるか。

 

 それはまだ分からないが、今はシーズン開幕に向けて全力でアピールするのみだ。

 

 目指せ開幕スタメン!

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。