ブサイク得点王だった俺、最強スペックでサッカー人生やり直し〜今度こそ美女も世界一もすべてを奪い取る〜 作:クズ吉
2014年6月 ブラジル
ギリシャ戦から10日程経って今日は2014W杯決勝トーナメントラウンド16コスタリカ戦だ。
グループステージは日本、コートジボワール、ギリシャ、コロンビアの4チームで戦っていた。
第2節は先にコロンビアがコートジボワールと試合して勝利、第1節ギリシャ戦の勝利と合わせて勝ち点6を得ていた。
なので第2節で日本もギリシャに勝利したら勝ち点6が2チーム、勝ち点0が2チームとなり、第3節で下位2チームのどちらかが勝利しても勝ち点3止まりとなる。
つまり第2節ギリシャは日本に負けた時点でグループステージ敗退が決定するので、日本戦は絶対に負けられない戦いだったというわけだ。
そんな大事な一戦の後半0-2で負けている場面。
ギリシャにとって絶対に取られてはいけない3点目を狙いに単独でカウンターを仕掛けてきた、何やら世界でニュースになって調子こいてる16歳。
「ギリシャからしたら絶対に大雅を潰してやりたかっただろうな」
ギリシャ戦の後、背番号22番CBの米谷選手からそんな事を言われた。
世界は甘くない。そう言われてる気がした。
世界の舞台で得点を重ねる度に相手DFの俺への対応は厳しく激しいものになる。
その心構えを本当ならギリシャ戦の前にしておくべきだったのだ。
今回星野選手、ザッパリーノ監督をはじめとする日本代表の皆から言われてやっと気づいた。
俺はもう既に世界から狙われている。
・・・まるで中2病のような文言だが、本当の事だ。
コートジボワール戦で俺はW杯史上最年少でハットトリックを決めた。
そのインパクトは大きかったようで、コートジボワール戦以後、ミックスゾーンと呼ばれる取材エリアを通る際には物凄い数の様々な国の記者が俺のコメントを求めてきた。
俺は丁寧にそれに応えてきたつもりだが、それが意味するのは彼ら記者を通して俺という存在が世界中にニュースとして発信されているということだ。
それらのニュースは対戦相手にも伝わり、俺を警戒する事になるだろう。
その意識が俺には欠けていた。
だから無謀にも単独カウンターを仕掛けて、相手選手によるレッドカード覚悟のタックルで危うく選手生命をブッ壊されるところだったので、星野選手と監督にお叱りをうけてしまったのだ。
ギリシャ戦後、俺はかなり反省した。今では無事に次の戦いに挑める事を感謝している。
チームで話し合いをして、次に同じような場面があったらGK神山選手に時間稼ぎをしてもらうか、味方の上がりを待つという話になった。
あの場面は別に無理して3点目を狙いに行く必要はなかったんだ。
そして俺はまだアマチュアだからな。
プロになる前に大怪我してサッカー人生終了なんて最悪だ。
そうならないようこれからは気をつけよう。
さてグループC第3節の日本VSコロンビアは両国がグループステージ突破を決めていたので、日本が10人、コロンビアが8人先発メンバーを前節から入れ替えて対戦した。
ギリシャ戦の時にザッパリーノ監督から罰として出さないと言われた俺も、予告通りこの試合には出場しなかった。
日本VSコロンビアの試合は0-4でコロンビアの勝利だった。
この結果により日本はグループCを2位で終え、決勝トーナメントはグループD1位のコスタリカと戦うことになったわけだ。
コスタリカとはW杯が始まる前に強化試合で戦っている。
その時は3-1で日本が勝利したが、コスタリカはその時よりもパワーアップしてるようだ。
なにせイングランド、イタリア、ウルグアイ、コスタリカの強豪ひしめく死の組と言われたグループDを1位で通過したのだから。
このチームの柱はなんといってもGKナザルだ。前世で2014W杯の番組を見ていた時もよく驚異的なセーブが取り上げられていた。
それとMikipediaを見ると現時点ではまだだったが、前世でナザルは世界一のあのクラブに移籍していた気がする。
ナザルが印象強いせいでその他の選手はあまり印象に残っていない。
それでもコスタリカは前世では2014W杯で躍進してベスト8までいったはずだ。
今回は俺達がそれを食い止める。そして俺達は優勝まで突き進もう。
そろそろ試合開始の時間だ。
今日のスタメンはこんな感じ。
GK背番号1、神山悦人
左SB背番号5、中園由一
CB背番号15、小森優晃
CB背番号22、米谷真羽
右SB背番号2、上野明那
ボランチ背番号16、柳下誉
ボランチ背番号17、羽賀田勝
左SH背番号10、金田修斗
トップ下背番号4、星野謙一
右SH背番号9、大杉修人
CF背番号20、クラウチ大雅
俺もスタメンに復帰した。
もう一度W杯の舞台で試合に出ることが出来ることに感謝して戦っていきたい。
さぁいくぞニッポン!
ピーッ!
試合開始の笛が鳴る。
2014W杯決勝トーナメントラウンド16
日本VSコスタリカ
KICK OFF!
コスタリカボールで始まる。
コスタリカのフォーメーションは、日本との強化試合から2014W杯グループステージ第3節までを基本フォーメーション5-2-3、攻撃時3-4-3のような形で戦ってきている。
日本の基本フォーメーションはいつも通り4-2-3-1。
この一ヶ月で進化したコスタリカとのW杯ベスト8をかけた真剣勝負。
絶対勝つぞ!