ブサイク得点王だった俺、最強スペックでサッカー人生やり直し〜今度こそ美女も世界一もすべてを奪い取る〜   作:クズ吉

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とある現地リポーター視点です。


第56話 公共放送の取材

 Side:とある現地リポーター

 

 2014年6月 ブラジル

 

 私は今2014W杯の取材をしている。

 

 日本VSコスタリカの試合が終わって、スタジアムから出てくる観客に片っ端からインタビューをしていく。

 

 まずは日本のユニフォームを着た日本人らしき若い男性2人組。

 

 「インタビューいいですか?」

 

 「「いいですよ!」」

 

 「日本、勝ちましたね!今のお気持ちはどうですか?」

 

 「最高です!日本代表史上初のベスト8!イエェェェーイ!」

 

 彼が叫ぶと多くの通行人が「イエェェェーイ!!」と一緒に叫ぶ。

 

 カメラに映ろうとする沢山の人でお祭り状態だ。

 

 「今日のMVP選手をあげるとしたら誰ですか?」

 

 「ナザルじゃね?」「俺も言おうと思ってた!ナザルですね!」

 

 「日本の選手じゃないんですね?」

 

 「もちろん日本の選手も凄かったです。でもそれ以上にナザル選手が日本のシュートを止めまくってました!」

 

 残念ながら私達はスタジアムの外でスタンバイしていたので、試合は見れなかった。

 

 仕事なので仕方ないが、現地にいるのに試合が見れないのはもどかしい気持ちだ。

 

 「最後に日本代表への応援をお願いします」

 

 「「せーのっ、頑張れニッポン!!」」

 

 「ありがとうございましたー!」 

 

 次は…あの日本代表のユニフォームを着た白人の男性と日本人女性っぽいカップルにしようか。

 

 「すみません!日本の公共放送です!インタビューいいですか?」

 

 「どうする?」「まぁいいんじゃないか」

 

 2人で恐らく英語で喋ってるな。

 

 外国人にもインタビューする予定だったので、通訳も取材チームに一人いるから安心だ。

 

 ・・・ん?何かカメラマンが言いたげそうにしている。

 

 「何?」

 

 「クラウチ大雅選手のご両親ですよ!」

 

 「えっ?ホント?」

 

 言われてみれば確かにそうだ。

 

 日本代表ユニフォームを着ていたので咄嗟にイメージが結びつかなかった。

 

 念の為一応確認だけしとこう。

 

 「すみません!お二人ともユニフォームの背中見せてもらっていいですか?」

 

 「?はい」

 

 2人とも「CROUCH」としっかりネームが入った日本代表ユニフォームを着ていた。

 

 「恐れ入りますがお二人はクラウチ大雅選手のご両親でしょうか?」

 

 「はい、そうです」

 

 女性の方が答えた。

 

 「失礼しました!そうとは知らずにインタビューをお願いしてしまいました」

 

 「あぁそうだったんですね。でも彼もいいと言ってるのでインタビュー受けますよ」

 

 「ありがとうございます!では早速大雅選手のお母様からお聞きします。今日の大雅選手のご活躍はいかがでしたか?」

 

 「そうですね。私はサッカーの事はあまり詳しくないんですけど、ゴールした時くらいは分かるので、息子が今日も分かりやすい活躍をしてくれて良かったと思います」

 

 大雅選手の母親は嬉しそうな顔でそう語る。

 

 それにしても綺麗な女性だな。

 

 「大雅選手のお父様はいかがでしょう?」

 

 「そうデスネ。コスタリカの守備が固い中ポストプレーやドリブル突破等色んなことに挑戦していたと思いマス。個人でもチームでも結果が出ているので良いとは思うのデスガ、もう少し得点パターンを増やさないと相手チームに対策されやすいデスネ。大雅はまだまだ成長できると信じてマス」

 

 「ありがとうございます。息子さんとは連絡をとったりしていますか?」

 

 「あまり細かくプレーの事を指摘しても試合に集中出来ないでしょうから、連絡はあまりとらないようにしてマス」

 

 大雅選手のご両親にインタビュー出来るって分かっていたなら、それ用の質問をもっと準備しておいたのだけど…

 

 次はえーっと

 

 「大雅選手のお父様はNリーグ名古屋アハトのコーチをされてますよね?今Nリーグは中断期間ですが…」

 

 「んーと?」 

 

 「ふふっお仕事は大丈夫ですか?ってことだよ多分」

 

 ちょっと聞きにくい質問だったので最後らへんを濁したが、大雅選手の父親には伝わらなかったようだ。

 

 大雅選手の母親が捕捉してくれた。

 

 「ああ、名古屋アハトの方から息子が出るW杯は現地で見たいだろうからと長期の休みをもらいマシタ。日本代表と一緒に帰るつもりなので決勝戦まで見たいデスネ」 

 

 「そうでしたか。最後に息子さんに残りのW杯期間で期待することをお願いします」

 

 「とにかく謙虚でいることデス。調子に乗って良いことなんて1つもありマセン」

 

 「怪我なく無事に日本に帰ってきてくれれば母親としては十分です。あとは応援してくださる全ての人に感謝を忘れずに。これはいつも言い聞かせてますが」

 

 私は2人に感謝を述べて取材を切り上げる。はぁ緊張した。

 

 でも絶対に今の映像は使えるぞ。

 

 よし次はブラジルのユニフォームを着たあの人にしよう。

 

 

 ・・・・・

 

 2014年7月 ブラジル

 

 今日は2014W杯決勝トーナメント準々決勝、日本VSオランダ当日。

 

 試合前に両国のサポーターが集まっているスタジアム前でのインタビューだ。

 

 よしっオランダサポーターからいくか。40代くらいに見える男性に話しかける。

 

 「日本の公共放送です!インタビューいいですか?」

 

 通訳がすぐに英語に直して伝えてくれる。

 

 オランダ人は大抵の人が英語を喋れるから大丈夫ってさっき通訳が言っていた。

 

 「いいよ」

 

 「日本VSオランダの注目選手を教えてください」

 

 「オランダはロッデヌ、ペフリー、スラミベフの3人だね。この3人は特にクオリティの高い選手だよ。日本はそうだな…やっぱり金田、星野、クラウチの3選手じゃないか?特にクラウチの高速カウンターには気をつけたいね。まぁオランダのカウンターも負けてないけど」

 

 「試合展開はどうなると予想しますか?」

 

 「うーん難しい質問だね。少なくともロッデヌのカットインシュートは止められないだろうから、彼のゴールだけで5-0になっちゃうんじゃないかな。ハハハッ」

 

 「前回の親善試合では2-2の引き分けでしたがその点についてはどうですか?」

 

 「そんな事もあったかな。でも前回の2010W杯では私達が勝ったよね。結局はW杯本番での成績が大事だよ」

 

 「ありがとうございました!」

 

 その後もオランダサポーターにインタビューをしていったが、やはり皆2010W杯の事を引き合いに出して日本には負けないと熱く語ってくれた。

 

 当然自国が負けるなんて予想する人はW杯の現地にはいないだろう。

 

 だが日本が負けると言われ続けて私の日本人魂に火がついた!

 

 日本代表よ!どうかオランダに勝利してオランダ人をギャフンと言わせてくれ!

 

 私はその姿を日本に映像として届けるから!

 

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