ブサイク得点王だった俺、最強スペックでサッカー人生やり直し〜今度こそ美女も世界一もすべてを奪い取る〜   作:クズ吉

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第58話 仕返し

 「これ以上カードを貰わないように注意してカバーし合っていこう!」

 

 羽賀田キャプテンが味方を鼓舞して試合に戻る。

 

 それにしてもロッデヌはものすごいスピードとドリブル、シュートテクニックだった。

 

 俺は彼以上にオランダDFにとって脅威にならないといけないな。

 

 そうでないと日本のDF陣がオランダの攻撃にひたすら耐えるだけの残虐なゲームになってしまう。  

 

 ディフェンスはもう信頼して任せるとして、俺の仕事は相手の得点を上回る得点を取ることだ。

 

 集中して決定機を逃さないようにしないと。

 

 

 ・・・・・

 

 

 前半18分頃

 

 敵陣日本のサイド攻撃。右SB上野から右SH大杉にパス。そして上野のオーバーラップ!

 

 右SH大杉は右SB上野にスルーパスを送る。

 

 右SB上野はペナルティエリア内右端にいる俺にパス。

 

 俺は右SB上野にパスを返す…と見せかけてペナルティエリアを縦に突破!

 

 ゴールラインギリギリでマイナスのクロスを送る!

 

 それに合わせたのは…

 

 4番!星野だ!

 

 ボンッ!

 

 星野の左足シュート!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 パサッ!

 

 ボールは勢いよくゴール左隅に突き刺さった!

 

 GOAL!

 

 日本1-1オランダ

 

 ワアアアア!

 

 スタジアムに歓声が巻き起こる!

 

 よし、これで振り出しに戻ったぞ!

 

 俺達日本代表はハイタッチをして星野選手のゴールを祝う。

 

 「大雅今の良かったぞ!今日もどんどんドリブル仕掛けていけよ!」

 

 「はい!ありがとうございます!積極的にドリブルします!」

 

 星野選手にドリブルを褒められた。

 

 ドリブルは前世で低身長を補うために磨いた俺の一番の武器だったし、今世でも幼少の頃から父さんと一緒に沢山練習してきた。

 

 W杯という舞台でそれを披露することが出来るのはとても幸せなことだ。

 

 ・・・・・

 

 前半25分頃

 

 日本ボールのゴールキック。

 

 GK神山は俺めがけてボールを蹴る!

 

 相手DFと競り合い勝利した俺はトップ下星野にボールを落とす。

 

 トップ下星野はボランチ柳下にパスする。

 

 ボランチ柳下は左SH金田にボールを渡す。

 

 左SH金田は中央に切り込むドリブル!

 

 俺はここで左サイドに流れる!

 

 左SH金田はボランチ羽賀田に、羽賀田は右SH大杉にパス!

 

 右SH大杉は少しドリブルをした後に右SB上野にボールをおくる。

 

 右SB上野から右CB米谷、左CB小森を経由して、左SB中園にボールが渡った時!

 

 左サイドに張った俺に左SB中園がパスすると同時にオーバーラップ!

 

 俺はそれを囮にしながら、素早いカットインで相手を抜き去りミドルシュートを放つ!

 

 ボンッ!

 

 ゴール右隅に向かう速くカーブのかかったシュートは…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 パサッ!

 

 ゴールに突き刺さる!

 

 

 GOAL!

 

 日本2-1オランダ

 

 ワアアアア!

 

 スタジアムが大歓声で揺れる!

 

 これはゴールパフォーマンスしてもいいだろ!

 

 「うおおおお!」

 

 ずざぁ!

 

 がおー!

 

 スライディングタイガーポーズを決める!

 

 すると後ろから選手たちがのしかかってくる!

 

 「大雅!お前ロッデヌみたいだったぞ!」

 

 「あんなすげーミドルシュート打てたのか!大雅!」

 

 選手達が口々に俺の上からゴールを祝ってくれる!

 

 今のゴールは金田選手と星野選手に試合前に予告していた形だ。

 

 一時的に金田選手がトップ下、星野選手がトップになり、俺が左サイドに流れて相手を混乱させようという作戦。

 

 なぜそれ程までにサイドにポジションを移したかったかというと、ロッデヌの前でカットインシュートを披露してみたかったからだ。

 

 俺は前世から合わせて何十年もカットインシュートの練習をしている。

 

 その時に思い描くのはいつもロッデヌのカットインシュート。

 

 あんなふうに点を決められたならどんなにカッコいいだろうと夢見ていた。

 

 だからW杯の舞台で、それもロッデヌの前で練習してきたカットインシュートからのゴールを見せることが出来てよかった。

 

 オランダ代表もCFの俺が初めてみせた動きにどう対処すればいいか分からなかったのではないだろうか。

 

 あとはザッパリーノ監督が勝手にポジションチェンジした事を怒らないかだが、まぁゴールしたし大丈夫だろう。

 

 

 ・・・・・

 

 

 前半40分頃

 

 日本の攻撃。

 

 右SB上野のクロス!

 

 このボールは相手GKにキャッチされる。

 

 相手GKはすぐさま右WBにパス。

 

 相手右WBはFWロッデヌにパスして右サイドを駆け上がる!

 

 FWロッデヌはMFスラミベフとワンツーパス!

 

 MFスラミベフから前方のスペースに送り出されたボールをCB小森とFWロッデヌで追いかける!

 

 この勝負はまたしてもFWロッデヌの勝利!

 

 さらにスピードを増す!…かと思われたが、左SB中園がカバーに入ってFWロッデヌを遅らせることに成功した。

 

 FWロッデヌはドリブルでペナルティエリア前までボールを運んで急停止。

 

 またカットインか?

 

 そこに長い距離を走った相手右WBがFWロッデヌを追い越す動き!ロッデヌは右WBにスルーパスを出す!

 

 相手右WBのクロス!その先には…

 

 9番!FWペフリーがいる!

 

 ペフリーのヘディングシュート!

 

 ボンッ!

 

 

 

 

 

 

 パサッ!

 

 鋭く上から叩き付けられたボールは、GK神山の手が届かないゴール右隅へと吸い込まれていった。

 

 GOAL!

 

 日本2-2オランダ

 

 ワアアアア!ウォオオオオ!

 

 前半から得点が量産される展開に観客は大興奮のようだ。

 

 オランダの選手達はペフリーの下へ集まり抱き合う!

 

 「うーん」

 

 さすがはペフリー、シュートを外さなかったか。イングランドリーグの得点王に2年連続でなった実力は伊達じゃない。

 

 それにしても前半で追いつかれてしまった。

 

 ハーフタイムはリードして終えたかったところだが、オランダの攻撃力が高すぎるので仕方がない。

 

 

 ・・・・・

 

 ピーッ、ピーッ!

 

 前半終了の笛がなる。

 

 日本2-2オランダのスコアで迎えるハーフタイム。

 

 ロッカールームに戻ろうとすると7番榎本選手が「監督、大雅がサイドに移動した時はよ戻れってめっちゃキレてたよ」と教えてくれた。

 

 そりゃそうか。あの形は練習で一切やってないし、許可も取ってないもんな。

 

 その後ロッカールームで手短ではあるが案の定ザッパリーノ監督に叱られた。

 

 なんか監督に叱られてばっかだな俺。100%俺が悪いのは分かってるけど。

 

 普段は温厚なザッパリーノ監督を何度も怒らせるとは、俺には人を怒らせる才能があるのかもしれない。

 

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