ブサイク得点王だった俺、最強スペックでサッカー人生やり直し〜今度こそ美女も世界一もすべてを奪い取る〜 作:クズ吉
ピーッ!
主審が笛を鳴らし試合が始まった。
Nリーグ2014第20節
ピエルナ大阪VS名古屋アハト
KICK OFF!
名古屋ボールから始まる。
俺がちょんとボールを蹴ってケリーが後ろにボールを回していく。
・・・・・
前半5分頃
ピエルナ大阪の攻撃。
バックラインのパス交換から右サイドにいるボランチ榎本にボールが渡った時!
榎本は左SH草野にロングパスを送りサイドチェンジを成功させる!
左SH草野は縦に少しドリブルすると横に来たFW卯尾田にパスをする。
パスを受けた卯尾田はターンをした後にゴールに向かって斜めにドリブルすると、右から左斜めに走ってきたもう一人のFWパロミップにスルーパスを送った!
パロミップはスルーパスをダイレクトでシュートへ持っていく!
ボンッ!
バッ!
そこへ足を出したのは名古屋キャプテン高尾だ!
懸命なブロックでボールをゴールラインの外にかきだした!
ピエルナ大阪ボールのコーナーキックとなる。
コーナーエリアに向かうのはピエルナ大阪榎本。
ピエルナ大阪にはDFに一人、FWに一人高身長の選手がいる。それらの選手がペナルティエリアに入ってきた。
気をつけなければならない。
一方で名古屋アハトは左SH成田と俺でカウンターを狙ういつもの作戦。
ボンッ!
榎本からペナルティエリアにクロスボールが供給される!
ボールは長身FWパロミップの下へ正確に向かっている!
ボンッ!
しかし彼の下へ届く前にこのボールは名古屋CB陸奥がクリアする!
クリアボールの先には…
名古屋ボランチ立木とピエルナ大阪ボランチ小森が我先にボールに触れようと、体をぶつけ合っている!
体を上手く入れ替えてボールをトラップして前を向いたのは…
名古屋立木の方だ!
立木は右サイドにいる俺にパスする。
ピエルナ大阪は俺達のカウンターを警戒してか守備に人数を割いていた。
俺の前には二人のDFがいる。
だがそんなのは俺には関係ない。
ここを突破すれば一気にチャンスになる!
俺は細かいタッチのドリブルで相手に対峙すると今にもドリブルで抜く姿勢を見せる!
「タイガー!」
が、名古屋CHダミスコムが俺を呼び横に走り込む姿が見えた。
そこだ!
俺はダミスコムにパスを出す。
ダミスコムはボールを受け取ると、左サイドから中央へとダイアゴナルランをする左SH成田にスルーパス!
しかしこのボールは少し長い!
ピエルナ大阪GK平林が飛び出してきてボールを足でクリアした!
・・・・・
前半20分頃
名古屋の攻撃。バックラインのパス交換から左SB堀井にボールが入った時!
俺は堀井からバイタルエリアにボールを呼び込みすぐさまターンして前を向く!
そして左SH成田にパスをし、パス&ゴーでペナルティエリア内左に進入する。
成田は中央に切り込むドリブルを少し見せた後に俺が走り込む先にスルーパス!
パスを受けた俺には相手DFが付いている。
ここは…腕で相手DFをけん制しながら相手ゴールへの方向とは逆にドリブルし、味方にパスして攻撃のやり直しだ…
と見せかけて俺は反転してもう一度ゴール方向にすばやくドリブルをする!
そしてグラウンダーのクロスを中央に送った!
ボンッ!
相手DFはボールに触れない!
ボンッ!
ボールに触ったのは名古屋FWケリーだ!
しかしシュートは大きく浮いてクロスバーの上を越えていった。
パンッ!パンッ!
「このまま続けましょう!」
俺は手を叩いて味方を鼓舞する。
・・・・・
ピッ、ピー!
前半終了の笛が鳴る。前半を終えてスコアは大阪0-0名古屋。
両チーム互いによく攻めてよく守った前半戦だった。
「守備陣はよくやってる!後半もこのまま無失点でいこう!攻撃陣は左右に広くピッチを使うことと、特に大雅はもっとドリブルで積極的にしかけてセットプレーを貰いにいこう。高さならこっちが勝ってるんだから」
監督陣から後半の方針を聞いてロッカールームを後にする。
するとピッチへ戻る道中、ダミスコム選手がスペイン語で話しかけてきた。
「タイガ、自分でイケると思ったら自分で行ったほうがいいよ。タイガの判断が駄目なときってそうないから」
「うん?前半のカウンターの話?」
「そう。俺にパスしたけど、あれくらいならタイガ二人とも抜けただろ?抜けなくても相手にイエローカードは与えていただろうに」
「あれ?あなたが俺のこと呼んだんじゃなかったっけ?」
「ハハッいや、そうなんだけどさ。タイガがそのままドリブルしてたらどうだったんだろうって…」
「監督からも積極的にドリブルしてけって言われたし、後半はそうするよ。ありがとう」
ダミスコム選手とはプレシーズンに俺からスペイン語で話しかけてから仲良くしている。
俺はスペイン語を小4の頃から学んでいるものの、サッカー用語に関してはあまり知らなかったので、彼から多くを教えてもらった。
俺の大切なスペイン語の先生だ。でもサッカーでは遠慮しない。
よしっ!後半は積極的にドリブルで仕掛けていくか!