ブサイク得点王だった俺、最強スペックでサッカー人生やり直し〜今度こそ美女も世界一もすべてを奪い取る〜 作:クズ吉
ピーッ!
主審の笛で試合が始まる。
Nリーグ2014第22節
名古屋アハトVS川崎バストーレ
KICK OFF!
川崎ボールで始まった。
川崎の戦い方は基本的にポゼッションサッカーだ。アウェイ戦の時もボール保持率は45:55くらいで名古屋は川崎にボールを握られていた。
一方名古屋の戦い方はいつものカウンター狙い。ただし今日のフォーメーションは浦和戦の時にも用いた4-4-1-1。
ケリーがトップ、俺が1.5列目に入る。
今日の作戦は中央をコンパクトに固めるロングカウンター戦術で、俺は積極的にサイドに出ていって攻撃の起点になることが求められている。
相手に攻め込まれる時間が長くなるだろうが、しっかり耐えて反撃の機会を待ちたい。
・・・・・
前半10分頃
川崎の攻撃。
中央CBの滝沢から右CBへ、右CBから右WBへとボールが渡る。
名古屋左SH成田のしっかりしたチェックによってボールは再び右CB、滝沢へと戻る。
しかし滝沢から左CBにボールが入ったとき!
左CBはボールを受けに下がってきたCFの小野寺にパス!
小野寺はCH司令塔七隈にパスを落とす。
七隈は左シャドーレカロにボールを展開!
レカロは名古屋右SB八木に1対1を仕掛ける!その後方から左WBがオーバーラップ!
レカロは中央に切り込むドリブルをする!
小野寺が裏抜けしようと走るが、それは使わずバイタルエリアまでドリブルで進入。
右シャドーの古泉にスルーパスを送る!
ボンッ!
このボールには名古屋CB高尾がスライディングで足を当てる!
しかしボールは自軍ゴールの方に向かっている!
右シャドー古泉とCF小野寺がボールを奪おうとプレッシャーをかける!
ボンッ!
このボールは名古屋GK長嶋が前線へと大きくクリア!
ボールが向かった先でケリーと川崎CBの競り合いになる!
この競り合いにケリーが勝利し、左SH成田にパスする。
そして俺はすぐさま左サイドへ斜めに駆け上がり成田からスルーパスをもらう!
ボールを貰った後はグングンとドリブルで推し進み、ゴールライン手前でついに相手CBを剥がすことに成功した!
そのままペナルティエリアに侵入!川崎は中央CB滝沢がカバーに入っている。
ここは…マイナスのグラウンダークロス!
ボールが向かう先にいたのは…
ボンッ!
名古屋FWケリーだ!
パサッ!
ケリーのシュートは勢いよくゴールに突き刺さった!
GOAL!
名古屋1-0川崎
ウオオオオオオ! ワアアアアア!
今日も満員のホームサポーターが歓喜の声を上げる!
「いいぞ!タイガー!今日は5点取ろうぜ!そしたらさすがに勝てるだろ?」
ケリー選手と抱き合いゴールを祝福するとそんな事を言われた。
「いいね!今日は絶対に勝てるように俺たちで一杯点取ろう!」
・・・・・
前半25分頃
川崎の攻撃。
3CBのパス交換から…右WBにボールが入る!
右WBとCH沖口のワン・ツーパスから右WBがもう一度ボールを受け取る。
右WBは今度はCH七隈にパス!七隈は左WBへ、左WBは左シャドーレカロへパスする。
またもレカロのドリブル突破かと思いきや、レカロはオーバーラップした左WBにスルーパス!
左WBはグラウンダークロス!
は上げずにCH司令塔七隈まで戻す。
七隈は今度こそクロスを上げる!
ボンッ!
ボールの向かう先は…右シャドー古泉!
古泉はヘディングで中央に折り返しのパス!
ボンッ!
このボールは名古屋DFにヘディングでクリアされる!
しかし…
クリアボールをCH沖口が低弾道シュート!
ボンッ!
パサッ!
GOAL!
名古屋1-1川崎
ウオオオオオオ!
川崎サポーターが喜びの声を上げる!
「やったな!」
川崎のメンバーもゴール前で沖口選手のゴールを祝う!
「さっき言った今日は5点取るってのは冗談じゃないぞタイガー。まぁお前も分かってるだろうけど」
ケリー選手がもう一度話しかけてきた。
そう、分かってるさ。
このチームが、名古屋アハトが勝つためには大量得点をして相手の得点を上回るしかない。
俺達は守備改善会議をした鹿島戦の後から2試合を行ったが、どちらの試合も相手を無失点に抑える事は出来ていない。
勿論守備の改善は一朝一夕に出来るものではない。
それも分かっている。
では守備の改善ができるまでずっと勝ちを拾えないのかというとそうではないはずだ。
守備の改善が出来るまでは、俺達攻撃陣が失点を上回る得点を稼げばいい。
8月に入る前はそれが出来ていた。ならもう一回やろう。
結局は二階堂監督の攻撃的サッカーのスタイルに原点回帰するしかないのだ。
・・・・・
前半35分頃
川崎の攻撃。
CB間のパス交換から右CBにボールが入った時!
右シャドー古泉がDFの間で楔のパスを呼び込む!
古泉は少しタメを作った後右WBにパス。
右WBはCH沖口に、沖口はCH七隈に。
七隈は一瞬の隙を突いて抜け出したCF小野寺にスルーパス!
ボンッ!
小野寺が放ったシュートは…
ガシッ
キーパーの正面だ。名古屋GK長嶋はしっかりキャッチして倒れ込む。
・・・・・
ピッ、ピー!
前半は1-1のまま終了。
ロッカールームに戻り後半に向けた準備をする。
後半絶対に点を取るぞ!