ブサイク得点王だった俺、最強スペックでサッカー人生やり直し〜今度こそ美女も世界一もすべてを奪い取る〜   作:クズ吉

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第96話 Nリーグ第26節VSスワンキング新潟part4

 ハーフタイム

 

 「2失点は痛かったが、前半のうちに1点差にできたのは良かった。後半は4-4-2で行く。大雅とケリーにクロスを集めてくれ」

 

 二階堂監督が後半の方針を伝える。4-4-2か…

 

 名古屋の4-3-3の右WGというポジションでの俺は主にボールの運び役を期待されている。

 

 つまりドリブル突破でチャンスメイクすることが最大の仕事。

 

 一方で名古屋の4-4-2のトップでの俺の仕事はポストプレーからドリブル突破、シュートまでフィニッシュワーク全般を総合的にこなすことが必要だ。

 

 無理矢理言葉に当てはめるのなら4-3-3の俺はドリブラー。4-4-2の俺はストライカーとなる。

 

 監督が前半の試合から何を感じ取ったのかは分からない。

 

 しかし4-3-3から4-4-2に変えるということは、俺にドリブラーよりもストライカーとしての活躍を期待しているということだけは分かる。

 

 監督の期待通りしっかり役割を全うしないとな。

 

 

 ・・・・・・・・

 

 

 ピーッ!

 

 名古屋アハトVSスワンキング新潟

 

 後半 KICK OFF!

 

 名古屋ボールで始まる。

 

 GK長嶋までボールを下げて長嶋はロングキック。

 

 ボンッ!

 

 

 ・・・・・・・・

 

 

 後半10分頃

 

 名古屋の攻撃。

 

 CB陸奥がボールを保持する。俺は中盤まで下りてボールを呼び込む!

 

 陸奥の楔のパス!

 

 俺はそのパスをワンタッチで左CH立木にはたいて前線へ向かう。

 

 立木は左SHハヤブサ成田にパス、成田は相手DFラインを斜めに抜けようとする俺にスルーパスを送る!

 

 左サイドの端でボールを受けた俺は相手DFのチェックを受けながらも、グンッと加速してゴールラインギリギリでラインに沿うようにドリブルをする!

 

 そしてラストパスをマイナス方向に出した!

 

 その先にいたのは…

 

 右CHダミスコムだ!

 

 ボンッ!

 

 ダミスコムのダイレクトシュート!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 バシッ!

 

 ボールに指先で触れる新潟GK!

 

 

 

 パサッ!

 

 それでもダミスコムの強烈なシュートを止めることは出来ず、ゴールネットにボールは突き刺さった。

 

 GOAL!

 

 名古屋2-2新潟

 

 ワアアアア!

 

 信じてた!と言わんばかりの大歓声が名古屋瑞穂に響く!

 

 ゴールを決めたダミスコムの下にはすぐさまチームメイト達が駆け寄る!

 

 「最高だー!」

 

 「このまま逆転までいくぞ!」

 

 俺もダミスコム選手と抱き合い喜び合ってセンターサークルへ向かう!

 

 しかし俺は今日まだ得点を取ってない!

 

 ストライカーとして新潟に逆転弾をお見舞いしてやらねば!

 

 

 ・・・・・・・・

 

 

 後半25分頃

 

 名古屋の攻撃。右SH八尾を追い越す右SB八木!

 

 しかし八尾は八木を使わず、強引なカットインシュートを放つ!

 

 ボンッ!

 

 シュートブロックに入ったのは新潟ボランチのレコ・シウダ!

 

 レコ・シウダに当たったボールはもう一人のボランチが前線の新潟右FWにパスする!

 

 まずい!カウンターだ!

 

 新潟右FWは捕まえに来た名古屋DFをターンで躱し、グングンと前進する!

 

 新潟右FWはドリブルで進行する途中左FWの釜山にパス!

 

 釜山はスローダウンしてドリブルをする。

 

 何かを待っている…

 

 

 

 …待っていたのは左SH高間が釜山の左側から追い越す瞬間!

 

 釜山は高間にスルーパスを送る!

 

 高間はペナルティエリア内でシュートモーションに入った!

 

 そこへスライディングでシュートブロックに入るのは名古屋CB陸奥!

 

 しかし高間はシュートを打たずに中央にいる釜山へのパスを選択した!

 

 ボンッ!

 

 釜山はボールの軌道を見てジャストミートするように歩数を合わせ、強烈なシュートを放つ!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ザッ!  

 

 ゴール右隅に突き刺さるボール。

 

 名古屋GK長嶋は触る事も出来なかった。

 

 GOAL!

 

 名古屋2-3新潟

 

 アァァ… キャァァァ…

 

 希望が見え始めていた所に再び現れる絶望。名古屋サポーターは意気消沈する。

 

 ウオオオオ!

 

 新潟サポーターは自軍が首位名古屋のゴールに3度ボールを突き刺した事に熱狂する!

 

 「まだ時間あります!切り替えていきましょう!」

 

 そう言いながらもこの3失点目の重みは、どこか割ってはいけないガラスを割ってしまったような鈍い感情を俺に与えるのであった。

 

 俺は…俺達は…このままでいいのか?

 

 

 ・・・・・・・・

 後半45分頃

 

 再びリードした新潟は後半30分頃から完全に守備固めに入った。

 

 ドン引き4-4ブロックで無理な攻撃はせず、名古屋の攻撃にはセーフティにクリアを繰り返す。

 

 そんな単調な、しかし効果的な守備に名古屋も攻め手を欠いた。

 

 最後の頼みの綱は俺とケリーへの高いクロスだ。

 

 ボンッ!

 

 何回目のクロスだろうか。今度こそゴールを奪わねばならない。

 

 

 

 ボンッ!

 

 俺はクロスボールに頭を合わせる!

 

 

 

 

 

 

 

 

 ガシッ!

 

 ボールは相手GK正面に飛び、難なくキャッチされる。

 

 

 相手GKは伏せていた状態からゆっくりと立ち上がりパントキック。

 

 

 その時が来た。

 

 ピッ、ピッ、ピー!

 

 試合終了。

 

 名古屋2-3新潟

 

 負けた。

 

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