エルフが好きなのは間違っているだろうか 作:ルゥー創作するのは間違っているだろうかー
木々の生い茂る森の中、朝日の木漏れ日が綺麗な清々しい日だった
銀髪金眼のエルフーーリズレはぽつりと呟く
「またか...」
その瞬間、背後から狼が飛びかかってきた
「遅い」
短剣で一閃
狼の身体は崩れ落ちる
「この辺は多いわね」
その時、静かな森に叫び声が鳴り響く
「うああああっ?!」
ここにいるということは
「同じ薬草採取の
駆け足で声のした方へ急ぐ
震える少年ーーベルとそれを庇う青年ーーアレンがいた
狼に取り囲まれている
「ぐっ...囲まれた」
「があああっ!!!」
尻餅をついたベルに狼が飛びかかったその瞬間、銀色の線が走った
狼が薙ぎ倒される
「!!!」
ベルは目を見開く
「全員、鼻をつまんで!」
アレンが叫ぶと同時に手のひらサイズの瓶を地面に叩きつけた
「え?」
リズレは顔を顰める
周辺に撒き散らされたのは物凄く強烈な"臭い"
これは、ヤバい
狼じゃなくても、くる
辛い...
「何して...」
アレンを睨むリズレは鼻をつまんで息を止める
「止まるな、走れ!」
ベルを担ぎ、アレンはリズレの腕を掴んで走り出す
そして、ふわっと体が浮く
「?」
次の瞬間、視界が反転した。
ベルが叫ぶ
「嘘ぉ?!」
アレンはベルとリズレを抱えたまま崖へ飛び降りていた
「ベル!歯ぁ、食いしばっとけ!!」
「いい加減に、離してっ」
リズレは空中で身を捻る
あからさまに嫌そうな顔でアレンの手を振り切り軽やかに着地した
「し、死ぬかと思った...」
膝をつき地面にへたり込むベル
「ここまで来れば平気だろ」
ははっ、と笑うアレンとは対照的に顔を顰めているリズレ
「ん、どうした?」
リズレの表情にアレンは首を傾げた
「アレンさん、エルフの方なので直に触るのは失礼ですよッ!!?」
ベルはアレンに苦笑いする
「あ、あぁ。そうなのか?すまない、エルフは初めてだった」
なら、仕方ないーーーーわけあるか!
リズレは引き攣った笑みを浮かべる
「あんな酷い臭いを森に撒き散らさなくても!!!」
「おい」
アレンの視線が一点に集中する
「狼くらい簡単に追っ払えたでしょ?」
リズレは呆れたように言う
まったく話を聞いてない顔をしていることにリズレは片眉を上げる
アレンはリズレが手に持っているものを見て目を丸くする
「まさか、これって...」
その表情に銀髪金眼のエルフはアレンにソレを向けた
「
「凄い!初めて見ました」
ベルは瞳を輝かせ、近寄ってくる
「薬草に興味ある?」
「あります!どこで手に入れたんですか?」
アレンも必死に顔を近づけ観察を始める
「ち、近い!近い!あげるから離れて」
リズレは自分から一番遠くへ
「あっ、ごめんなさい」
ベルは頭を下げて謝る
「本当にくれるのか?」
アレンはリズレの掌から
「森の深いところへ行けばたくさん生えてるから」
リズレはしまった、と思った
「...連れて行ってくれるか?」
アレンとベルはリズレをじっと見つめていた