Re:Nyanster 〜刺突から始まる猫人転生日記〜   作:パンダ三十六か条

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一旦分割します。17日目後半は少々お待ちください。


15〜17日目 準備の時間

15日目

 

メラルーと戦う。

そう宣言した時、俺は全員からの猛反発にあった。まあ仕方がない。渓流のメラルーは何匹もの個体が猫盗賊(メラルー・バンデット)に存在進化しているエリート集団なのだ。俺程度の奴が行った所で勝てるわけがないと思うのは当然だ。実際勝てっこないだろうし、こいつらの言っている事に間違いは無い。

だが、あくまでそれは正攻法で戦った時の場合だ。俺が能力をフルで使った場合、勝率は大きく変化する。

今の俺にはたくさんの戦闘手段がある。【蜘蛛の糸生成】を使って相手を拘束したり、【竜尾攻撃】で相手を切り裂いたり、【素材玉生成】で遠隔攻撃したりと、今の俺の戦闘の幅はかなり広い。

 

既に作戦は思いついた。今持っている能力の組み合わせや勝利条件などを考慮に入れて、俺のできる事は何かを考えに考えた末に結論を出した。後は作戦に使う物を集めるだけ。

 

と、いうわけで今日は狩りに行く事にした。俺がこれから行う作戦には大量の食物が必要になる。ありったけの飯を食わなければ、今回の作戦は成立しないと言っても過言ではない。

俺は今回、ソロで大量のモンスターを狩ることにした。今回は仲間からの協力は望めないようなので、自分で何とかするしかない。数日前までの自分にとって、そんな行為は自殺行為だったが、今の俺にはたくさんの能力がある。

 

独り身の戦闘(ワンマンアーミー)】と【盗賊(シーフ)の心得】による補正によって自らの能力に補正を掛け、

【気配察知】と【隠れ身(ハイディング)】の同時併用によって強敵を避けながらも雑魚を探し出し、

【操糸術】で拘束しながらの【竜尾攻撃】で相手にトドメをさして、

【大顎】と【早食い】で身体をまるごと食って【肝機能上昇】と【食い溜め】によってすぐさま消化吸収する。

1つ1つは大したことない力でも、それが組み合わさる事によって大きな怪物すら一瞬にして屠る事すら可能となる。それが【吸喰能力(アブソープション)】の恐ろしい所なのだ。

 

そんな風に流れ作業の作業のように敵を食い、一日は終了。後は襲撃の準備だの何だのをして、眠りについた。

 

『能力名【脂質生成】のラーニング完了』

 

『能力名【狗竜の鱗】のラーニング完了』

 

『能力名【尾攻撃】のラーニング完了』

 

『能力名【脚力上昇】のラーニング完了』

 

『能力名【翅生成】のラーニング完了』

 

 

 

16日目

 

昨日と同じように、一日中狩りをしたり襲撃の準備をしたりして過ごした。他にも木材や枯れ草、落ち葉などを採取する作業も行った。

採取作業をニャー美やアイ春さん、ルー柴さんが手伝ってくれたおかげで、たくさん集めることができた。やっぱり持つべきものは仲間である。

 

深夜にこっそりメラルーの偵察も行った所、奴らの巣の前には番をする猫盗賊(アイルー・バンデット)が一匹いた。近づくのが難しそうだったので【気配察知】を持ちいて敵の数を探った所、敵の数は30体ほどでそのうちの10体ほどが進化している個体だった。巣に使っている洞窟は鉱山の一箇所を掘っているようで、中はそこまで広くは無いらしい。

少々当てが外れた所もあったが、作戦に大きな支障が発生する事はなさそうだった。必要な物の準備は7割がた済んでいるし、残った問題は「どのようにして見張りのメラルーを片付けるか」のみ。作戦決行の日は近そうである。

 

 

 

17日目

 

メラルー達を喰う。そんな決意から3日。

昨日までと同じように狩りと採取を行い、ついに俺は対メラルー戦で必要な物を揃え終わった。

食うことで補給した膨大なエネルギーと、膨大な量の燃料。これらと俺の能力が合わされば、俺はあのメラルーの群れを壊滅させることができるはずである。

何人かに協力してもらう事も決まったし、準備も完了し、作戦も決まった。後は作戦決行を待つのみだ。

 

ああ、メラルーの肉……いったいどんな味がするのだろうか。

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