竜人少女達の日常。   作:緋鳥

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最推しカプの一つ。

属性相性的に霞龍が有利なのも良き。
風で全部吹き飛ばせる鋼龍が有利でも良き。

個人的には霞鋼が優勢かなという印象。
よくない?毒で動けないクシャをナズチが責めるの。


鋼と霞と炎王と

森。

 

曇天が空を覆い、深く霧が立ち込める森林。

 

その中心に、静かに佇む者がいた。

 

全身に、鋼の甲冑を纏っている。

背後に纏めた鋼の翼はマントの様だ。

 

その目は澄んだ美しい青色で、髪は銀色で後ろに纏めている。

白磁の様な肌には細かい、ヒビのような傷跡がうっすらと走っている。

 

その者の名は、鋼龍クシャルダオラ。

 

自然の体現者たる古龍が一つ、嵐の中に舞う黒い影。

暴風を操り曇天を齎す鋼の龍だ。

 

そんな彼女はやがてゆっくりと目を開けた。

周囲に静かに風が起こり、草葉が揺れる。

 

ただ黙して目の前の空間に手を伸ばす。

すると手は何かに触れ、鋼龍はそれを優しく撫でた。

 

「勘付かれる、分かってた。でも早い」

 

何もない空間から声が聞こえ、透明に薄い輪郭が走る。

霞が立ち込めるように形を得たそれは、やがて明確に姿を見せる。

 

東洋の古風な着こなしに身を包み、眉間の少し上に一本の角を生やす。

着崩していることで明確に強調される豊満な胸は、けれど神性を感じさせる。

そしてお尻から生える特徴的な尾の先を鋼龍に絡ませ、自身の頭に添えられた手にすりすりと頭を押し付けた。

 

 

彼女もまた、古龍の一つ。

 

姿を消し、霞で満たし、毒を吐く。

 

神仙の霞から顕れた、古の幻影。

 

霞龍、オオナズチ。

 

「貴女がいるのなら、私はいつでも気づきますよ」

 

押し付けられた頭を更に優しく包み込むように、鋼龍は霞龍の頭を撫でる。

 

「知ってる。これからも気付いてね」

「言われなくとも」

 

霞龍は頭を撫でていた鋼龍の手を取り、長大な舌でその指を舐めた。

 

まるで束縛を誓うように、薬指に舌が巻き付いていく。

 

鋼龍はその様子を無表情で、されど愛おしそうに見つめていた。

 

やがて満足したのか、霞龍はその舌をしまう。

 

そして自身より半頭身程身長の高い鋼龍の顔を見上げた。

 

「んふ、今日もかっこいい。クシャのこと、好き」

「私も、貴女のことがとても愛おしいですよ」

「知ってる」

「流石です」

 

鋼龍は少し表情を崩し、霞龍の頭を撫でる。

 

「そういえば、テオが言ってた。今度どこか集まりたいって」

「あぁ、最近会えていませんでしたね。では時間を作っておきます」

「私との時間も」

「ふふっ、勿論ですよ」

 

頭を撫でていた手は離され、その代わりにお互いの手が固く、強く繋がる。

 

そうして2人は歩いて行った。

 

「ん、指舐めさせて」

「貴女は本当に私の指が好きですね」

「大好き」

 

鋼龍が差し出した左手の指を、霞龍は嬉しそうに咥える。

穏やかで静かな空間に、湿った水音が響く。

 

「やっはりおいひい、つめらい」

「それは何よりです」

 

すると、2人の目の前に影が躍り出た。

 

「おうおう、返事が無いから我が直々にーーってまた汝等はそうなのか」

「またじゃない。前は舌だった」

「生々しい話はやめい」

 

2人の秘め事を聞かされかけて耳を塞ぐ少女。

荘厳な衣装に身を包み、頭に王冠を載せ、赤きマントを翻す。

 

その名は炎王龍テオ・テスカトル。

彼女もまた古龍の一つ。

 

「そういう炎王様は炎妃様との浮ついた話を聞きませんが」

「恥ずかしいから絶対に言わぬ」

 

その時点でしてることはバレバレだ。

鋼龍と霞龍はにこりと微笑み、それ以上の追求をやめた。

 

「ん、ナナどこ、いる?」

「留守番じゃ。残念そうにしておったよ」

「今度は4人でまた会おう、と伝えておいてください」

「必ず伝えよう」

 

炎王龍は確かに頷いた。

 

「では我はこれで失礼する。伝えに来ただけだからの」

「分かった。ばいばい、テオ」

「ナナ様にもよろしくとお伝えください」

「おう。ではさらばじゃ」

 

炎王龍の背から巨大な翼が現れ、そのまま空へと舞い上がっていく。

やがて真紅の影は、空の彼方へ消えた。

 

それを最後まで見届けた鋼龍と霞龍は、また歩みを進めた。

 

「今度、いつ会いにいく?私は用事ない。から、いつでもいい」

「そうですね、私は近々禁足地へ用事がありますので。その前にどこかで時間を作りましょう」

「分かった。楽しみ」

 

んふ、と笑みを溢す霞龍。

鋼龍はその頭を優しく撫でる。

 

「そういえば、クシャ。錆びてきてる」

「おや、そうでございましたか。そろそろですかね」

 

見れば鋼龍の体の一部に、茶色がかった部分がいくつか散見された。

これは、新しい姿へ移行する準備が整ったことを意味している。

 

「私見てる。だからその時は呼んで」

「分かりました。それでは頼らせていただきますね」

 

お互いににこりと微笑む。

 

「これから、どうする?」

「それでは龍結晶の地へ参るのはいかがでしょうか?お見せしたい景色がございますので」

「いいね。じゃあ、行こう」

 

霧が濃さを強めていく。

 

「手、繋いで」

「はい。喜んで」

 

2人の影が、その姿を薄めていく。

 

そしてやがて、その影は。

 

朧の中に溶けて消えた。




登場したモンスター

・鋼龍クシャルダオラ
現在最も有名な古龍の一体であり、古龍の顔ともいうべき存在。
「嵐に舞う黒い影」という異名を持つ。
初登場はMH2であり、看板も務めた。
最初の古龍は前回の3頭だが、正式に古龍を名乗ったのは鋼龍が初めて。
鋼と同様の強度、性質を持つ甲殻を全身に持つため、見た目以上に重い。
なんと肉と骨の区別が存在せず、全身の甲殻は骨と完全に一体化している。
この甲殻が錆び始めると脱皮の合図となり、全身が錆びた状態の鋼龍は「錆びたクシャルダオラ」という特殊個体として、個別に分類される。
権能は暴風であり、鋼龍が出現した環境は曇天に覆われ暴風が吹き荒れる。
「黒い暴風」や「真空に酷似した断層を伴う烈風」などの現象も確認されている。
実は寛容な性格をしており、周囲の存在を無差別に攻撃することは無い。
しかし、恐れず攻撃を仕掛けてきたのならば話は別で、強力なブレスや権能で容赦なく攻撃する。
恐ろしいのはそのブレスで、言ってしまえばただの息なのだが、これが強烈な空気の断層を生んでおり、当たらずともその風圧で大きく吹き飛び、壁や床などに叩きつけられて重傷を負う。
直撃すれば大きく吹っ飛び、受け身を取る間もなく床や壁に叩きつけられて重傷を負う。
そもそも岩石を破壊するほどの力を持つため当たっただけで致命傷になる。
ちなみに食性の不明な意味不明な古龍の中でも物を食ってる描写がある古龍。
そのご飯はなんと鉱石。ドスベースの作品で見られる(超むずいけど)のでぜひ。
なおこれが2G以前の鋼龍の落とし物条件だったため、鋼龍は落とし物が無いと思っていたハンターも少なからずいたのではないだろうか。
あと、ドス古龍組だと錆クシャで特殊個体の数を盛っている。

擬人化の上では実は外見に関してはもうデザイン描いてたから楽だったやつ。
鋼龍の外見と騎士の鎧のイメージを合体させた結果、怪獣8号の防衛隊スーツとかエヴァみたいな外見になりました。
敬語じゃない案もあったんですが、こっちの方が癖に刺さったので敬語になりました。
翼の構造はワールド基準です。
身長はドス古龍組で一番高くて胸はつるぺったん。本人は気にしないタイプの人です。
錆びたやつと克服したやつはまたどこかで。


・霞龍オオナズチ
ドス古龍の一体で、「古の幻影」という異名を持つ。
毒々しい紫色の外皮や鱗、額から生える一本角、左右独立して動く眼、長い舌が特徴。
見た目とは裏腹に肉質がアホほど硬いのも有名。特に4G。尻尾1500!?マジで!?
古龍の中でも屈指のトリックスターであり、前回の幻獣と同様希少性の高い古龍でもある。
カメレオンのような外見が特徴的だが、それに違わぬ能力を持つ。
それは「擬態能力」で、確かにカメレオンとそっくりだが、霞龍はこれを「自在に」行う。
しかもそれは高度とかそういうレベルではない。
なんと「周囲の環境を完璧に」「リアルタイムで反映する」というもので、この能力をフルで使用した霞龍は完全に透明化し、発見不可能になる。ターゲットカメラも意味を成さない。
具体的には3つの方法を用いているとされ、
・電流を流して皮膚の色を変化させることによる保護色。
 尾は聴覚器官になっていて、これで周囲の状況を確認しながら背後の対象への擬態を行う。
・空気中の水分を霧状に散布して発生させる霧。
 これで光を屈折させ、霞龍を視認しづらくしている。
・霧に含まれる五感を鈍らせる神経毒。
 これで視覚や聴覚などを鈍らせて霞龍を認識することを困難にする。
二つ目に関しては霞龍の権能であり、出現地域には局所的濃霧が発生することが知られている。
三つ目の毒は霞龍のメインウェポンで、体内に多彩な毒を持つ。
この毒は皮膚に浸透して体内を破壊する極めて危険なもので、様々な症状を引き起こす。
口内には超音波を発する器官があり、それを用いて毒を霧状にして吐き出すこともできる。
普段は温厚な性格だが、一度攻撃を開始すれば上記の能力をフル活用して徹底的に攻撃してくる。
正直霞龍を相手取ること自体が愚かであると言わざるを得ない。
ちなみにドス古龍組では良くハブられることでも有名。

擬人化が最初に完成したモンスターで、装備とは反対の和風イメージ。
巨乳、不思議娘、口調はもう構想段階で決まってました。癖の詰め合わせセット。
長い舌は象徴とも言える要素なので残ってます。
身長はドス古龍組だと3番目です。今回はいないけどナナが2番目。
作品とかではむしろ鋼龍と炎王龍が共演することが多いんですが、炎王龍には炎妃龍がいるので最初の頃は半ば流れで鋼龍と組み合わせました。
ところがその後完全に私の中で癖が暴走しまして、今じゃMH最推しカプの一つです。


・炎王龍テオ・テスカトル
ドス古龍の一体であり、「煉獄の主」など炎を彷彿とさせる異名が目立つ。
正式な学名は「テスカト」で、雄個体がテオ・テスカトルと呼ばれる。あれ性別違う
住処が溶岩地帯や火山地帯など、人里から離れているため被害報告の少ない古龍でもある。
しかし性格は上記2体と比べ凶暴であり、特に自身の縄張りへの侵入者には容赦が無い。
テリトリーに侵入した小型モンスターを容赦なく爆殺した例や、百竜夜行で活発化した怨虎竜と衝突、退けたという報告も。
大きな翼を持つが飛行することは少なく、四肢で悠然と歩いていることが多い。
そのため一部では飛行能力の喪失が推測されていたが、その気になれば大陸間移動も可能。
炎を自在に操る権能を持ち、これらを用いて攻撃する。
龍炎と呼ばれる炎を体に纏い外敵の接近を阻む他、口から吐く超高温の炎は外敵を容赦なく焼き尽くし、周囲一体を焦土に変える。
また、自身の古くなった組織片を「粉塵」として放ち、大規模な粉塵爆発を引き起こす。
これらの能力により、炎王龍が一度暴れれば被害範囲の拡大は免れない。
また、周囲に粉塵を大量にばら撒き、その中心で自身諸共広範囲の大規模な爆発を起こす行動が確認されている。
これは射程範囲内のあらゆる物を跡形も無く吹き飛ばし、衝撃波によりその範囲はより広くなる。
仮に爆風を受けても一命を取り留めたとしても、衝撃波による人事不詳は避けられない。
この行動は「スーパーノヴァ」と呼ばれ、狩猟時には最大限警戒する必要がある。
ちなみに番となった炎妃龍とはラブラブで、求愛を兼ねたコンビネーション技を持っている。
内容は「リア獣が爆発する」とかいう、非リアが望んだものなので、是非見に行こう(死刑宣告)!

擬人化で第一に考えたのは、やっぱり王様という点。
偉そうな口調とか、豪華な衣装とか、とにかく王様っぽい特徴をたくさん取り入れました。
胸の大きさはクシャ以上ナズチ以下で、中くらいですね。ちなナナの方が大きい。
身長はドス組だと最下位で、多少なりともコンプレックスではあるようです。
ちなみに受け攻めですが、テオが受けでナナが攻め。情けない王様が見たいだけ


ワールドのクシャさん、クソモンスなのは否定しないんですけど、
個人的には「鋼龍の強さ」を過去一性格に表現していると思っているので、好きが上回ってます。
なんなら推しが強いと嬉しいのでボコされるたび快楽物質出てます。
アセンダンス復活は本当に嬉しい。
他のドス古龍もアセンダンスで見れたら嬉しすぎて死んでしまいそうです。

ここおかしいとか、指摘がありましたらコメントで伝えてくださると嬉しいです。
それではまた次回。
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