アン・シャーリーという名の、ちょっと様子がいい男子   作:るきのるき

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44話 アン・シャーリー、ギルバートにタブレット・アタックをくらわす

 仮想世界のうち、この世界でのギルバートは身長190センチぐらいはありそうなスキンヘッドで、サングラスを外してヘーゼルアイズでおれ、つまりアン・シャーリーを、じろ、とにらみ、殴られ慣れているような頭を突き出した。

 

 おれは覚悟を決めてタブレットを持ち、11歳のヴァージン、乙女未満に可能な限りの力でギルバートを殴った。

 

「いっ…………………………………………………]

 

 ギルバートはうずくまったまま硬直したので、心配になった。

 

「ごめん、本当にごめん、別にムカついたからとかじゃなくて、ここはあんたが悪いんだから、って言っても許してくれないよね?」

 

「………………………………………………………」

 

「もしもーし、生きてる、というか息してる?」

 

「………………………………………………………ってえ! 痛えなこの野郎! なんで石板、というかタブレットのフチのほうで叩くんだよ! 平たい面で叩かないと割れるわけないだろ」

 

「あ」と、おれは納得した。

 

 ギルバートの頭はみぞ状に凹み、みるみるうちにそこがふくれて、みぞ上のコブになった。

 

「じゃあ、改めて。えい、えい、えい!」

 

 念のために液晶画面で2度、裏面で1度殴ってみた。

 

 石板ではないので、タブレットは割れることはなく、少し裏面が凹み、液晶画面はうまいことヒビが入った。

 

「アン・シャーリー、どうもあなたは癇癪持ちでいけませんね」と、フィリップス先生は怒った。

 

「罰として黒板に『アン・シャーリーは癇癪持ち』と100回書きなさい」

 

「eのつくアンで?」

 

「いや、そこはカタカナでいいよ。でも「癇癪」は漢字で書くこと」

 

「えー!?」

 

 学校が終わるとおれは、急いで家に帰ってタブレットの付属部品と、画面が割れた本体を梱包しなおし、「初期不良です」というメモを添付して郵便局に持っていったら、翌日の朝に新品が届いた。

 

 さすが中国製である。

 

(えー、また1000字に達してないのかよ。めんどくさいな。ところでギルバートがなんでサングラスかけてたのかといいうと、クワトロ・バジーナの真似じゃなくて、いちおう理由はある。あとリアル世界でのギルバートについてもちゃんと語る予定。まだ足りないのか。「アン・シャーリーは癇癪持ち」「アン・シャーリーは癇癪持ち」「アン・シャーリーは癇癪持ち」「アン・シャーリーは癇癪持ち」「アン・シャーリーは癇癪持ち」「アン・シャーリーは癇癪持ち」「アン・シャーリーは癇癪持ち」「アン・シャーリーは癇癪持ち」やったー!)

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