ScreenXで見てきましたが、rayのMVまで対応してるなんて聞いてないっすよ。
次は4Dの星降る海で溺れてこようと思います。
復活上映でまた超かぐ界隈が活発になって嬉しい。
「え~、本日は~。『
「イェーイ!」
「イェーイじゃないが」
「なにその部屋」
彩葉と一緒に、ヤチヨとかぐやにツッコんだ。
マジでなに?
ツクヨミにログインしたらホームシアターみてえな部屋に飛ばされたし。*1
アバターもなんかちっちゃくなってるし。
……まあ前みてえに
「言った通りだよ~」
「言った通りが分からんのよ」
「うわっ、なんか体ちっちゃい!?かぐやも隼斗も!?ヤチヨも!!!」
「反応遅くな~い?」
「いま気づいたの!!」
彩葉が自分の体を見下ろしたり、手で顔をぺたぺた触ったりしている。
かぐやはそんな彩葉に悪戯っぽい顔でツッコんでいる。
「彩葉、全然気づかないんだもんなぁ~?」
「だって部屋の方が気になったんだもん!」
「そこは気づいてあげて!?」
「いや俺もついさっき気づいた」
「隼斗もかーい!」
かぐやのツッコミが飛ぶ。
その横でヤチヨだけが落ち着いていた。
ソファに座って、どこか満足そうに部屋を見渡している。
「……ヤチヨ、お前さぁ」
「なーに?」
「なんでそんな落ち着いてんだ?」
「そりゃ落ち着いてるよぉ」
「絶対なんか知ってるだろ」
「知ってる」
即答だった。
「知ってるのかよ」
「知ってる」
「なんで?」
「そりゃだってヤッチョが準備したんだもの」
部屋が静まった。
「…………」
「…………」
「…………」
「え?」
彩葉が瞬きを繰り返す。
「待って」
「うん」
「黒幕お前?」
「黒幕って言い方は酷いよ~ヨヨヨ~」
「黒幕じゃん」
「主催者~」
「言い換えただけだろ」
ヤチヨは少しだけ首を傾げた。
「でも、かぐやも協力したよ?」
「えっ」
かぐやが固まる。
「したっけ?」
「企画書読んだ」
「読んだ」
「同意した」
「した」
「実行した」
「した」
「共犯」
「共犯だった……」
かぐやが膝から崩れ落ちた。
「知らなかった……」
「知らなかったじゃねえんだよ」
「かぐや、勢いでハンコ押しただけだった……」
「会社員みたいな事故起こしてんじゃねえ」
彩葉が思わず吹き出した。
「ふふっ……」
「笑い事じゃねえからな?」
「だって……」
彩葉は肩を震わせている。
「かぐやらしいなって……」
「彩葉ぁ~」
「で」
俺は改めてヤチヨを見る。
「出られないってなんだ」
「そのまま」
「そのまま言うな」
「最後まで見たら出られるよ~」
「見なかったら?」
「出られない」
「ログアウトは?」
「できない!」
「なんで?」
「そういう設定だから」
「お前が設定したんだろ」
「うん」
悪びれもしない。
誰か管理人呼んでくれ。
こいつだったわ
「ヤチヨ」
「なーに?」
「最近自由になりすぎじゃねえか?」
「今さら?」
かぐやと彩葉が同時に吹き出した。
「確かに」
「今さらだね」
「味方いねえ……」
俺が頭を抱える。
するとヤチヨが少しだけ微笑んだ。
「でもね」
珍しく柔らかい声だった。
「ヤッチョ、ずっとやりたかったんだ」
「?」
「みんなで思い出振り返るの」
一瞬だけ空気が変わる。
ヤチヨはスクリーンを見る。
「たくさんあったからさ」
「楽しかったことも」
「恥ずかしいことも」
「大変だったことも」
「全部」
静かな声。
だからこそ、誰もすぐにはツッコめなかった。
そして―――
「……あ」
かぐやが気付いたように声を上げた。
「もしかして」
「うん」
「ヤチヨ泣くやつ?」
「泣かない」
「泣くやつ」
「泣かない」
「泣く」
「泣かない!」
「絶対泣く!!」
「泣かない!!!」
「彩葉、隼斗、賭けよ?」
「なんでだよ」
空気が一気に戻る。
ヤチヨは少しだけむくれた。
「……泣かないもん!」
「もう怪しい」
「怪しいね」
「怪しいな」
「怪しくない」
そんなやり取りをしているうちに。
部屋の照明が少しずつ暗くなっていく。
巨大なスクリーンがゆっくりと点灯した。
ヤチヨは満足そうに頷く。
「それじゃあ、始めようか」
「勝手に始まったな……」
「諦めて?」
「諦めろって言われて諦められるかよ」
「諦めて♡」
「腹立つなその言い方」
スクリーンに最初の映像が映し出される。
四人は顔を見合わせて。
そして、自分たちの物語を見始めた。
1話
「たっ、高羽!?いや、今はちょっとまずくて……!」
「ふやぁ~~~~~!!!!」
「――入るぞ」
「あ~これかぐやが最初に来た時のやつ~?」
「そだね~」
「ホンット焦ったこの時」
「いや実は俺も内心パニクってたわ」
「嘘でしょ!?」
「顔に出なさすぎじゃない~?」
「……あ、ホントだ。手つきぎこちな~い」
「そりゃお前当時十七のガキだぞ?鶫の面倒見てたのだって遥か昔だわ」
「それとも二人で徒歩で買い出し行くか?赤んぼ抱えてよ」
「で、んなとこ学校のやつにでも見られてみろよ」
「『お前らいつの間に子どもこさえたんだ?』ってなるぞ」
「なっ……!?」
「先生に見られたらもっと面白ぇな。進路指導室直行コースだ」
「で?それでも行くか?」
「………………よろしく、お願い、します……」
「あの頃の彩葉が人を頼ってる!」
「私のことをなんだと思ってんのアンタ」
「頼らせるような言い方したからな」
「ホント頼ってくれてよかったよ~」
「……だって、本当に隼斗が言ったようなことになったらお母さんにまで連絡行くでしょ」
「「「あ~」」」
3話
「い~~~や~~~!!!」
「があっ、くぅう~……」
「わっ、だ、大丈夫!?」
「頭痛い~! たすけて~!」
「……っ。私、子供助けてる暇なんて無いよ……」
コン、コン、コン
「はやと~お腹空いた~。たすけて~?」
「……は?」
「……とりあえず、上がらせてもらうわ」
ぐぅ~~~
ぐぅ~~~
「たすけて~~~?」
「あっ、かぐやだ!」
「これもホンットビビった。うたた寝してたら赤ん坊いなくて代わりに美少女がいたんだもの」
「俺も思考停止した」
「でもご飯作ってくれたんだ?」
「いやだって目の前で腹鳴らされちまうとなぁ。不審者だけならともかく彩葉もだし」
「不審者ぁ!?」
「帝はかぐや姫からの贈り物を焼くしな」
「これは、こういうお話なの」
「バッドエンドやぁだやだ!ハッピーなのが良~い~!ラぁ~ララッラぁラ~♪」
「どうしようもないじゃん。暴れたって歌ったって、決まってることが変わるわけじゃないし」
「受け入れて覚悟するしか、ない」
「言ってることは、分からんでもねえけどよ」
「でも俺は、決まってるからって従うのは性に合わねぇな」
「どうせ同じ結末になるんなら、尚更好きにやったほうが気分良いだろ?」
「『どうせなら楽しんだもん勝ち』ってな」
「このときね~、彩葉の
「隼斗の
「わかる~」
「……ふーん」
「……ほーん」
「あっ、二人とも照れてる~?」
「「照れて
「「嘘つき~」」
「……いや、若気の至りって怖いなって……」*2
「同じく」*3
「そっち!?」
「つーか彩葉、オメーこの後戸締りもせずに寝たろ。無防備が過ぎるわ」
「寝込み襲うようなヤツじゃないでしょ」
「……そりゃそうだけどよ、気の迷いってこともあんだろ」
「かぐやもいたし。それにそんなこと言っちゃう人は襲わないって」
「隼斗あの後すぐ出てったもんね」
「戸締りもしてったし~」
「いや、そりゃな」
4話&5話
「だぁって寂しかったんだもん」
「あのね、そういう風に生きてると自滅するよ?時には我慢ってもんも必要で……」
「ねー、これどうやって使うの?」
「ん?スマコン……私の?それとも高羽の?持ってきたの?」
「隼斗のパソコンで買えたよ?」
「はぁ!?!?!?!?!?!?」
「…………」
「えっ、あっ、なんか銀行?……のデータ書き換えればウォレットの数字増やせるっぽかったよ!やる?」
「ダメに決まってるでしょ!絶~~~対っ!!しないでよ!!!」
「あ~……酒寄、あんま気にすんな」
「俺もこうしてご相伴に預かってるわけだし、これの費用は請求しねえよ」
「スマコンもまあ……『事故』だろ、これは。高い勉強代だったと割り切る」
「なんなら経費で落とせるしな」
「そんなんで納得できるわけないでしょ!?」
「いいや、事故じゃないって言うなら、これは俺の自己責任だ」
「暇つぶしにと思ってPCやタブレットのパスを解除してったのは俺だからな」
「せめてウォレットにはパスを掛けておくべきだった。セキュリティの甘さが招いた結果だよ」
「そんなのあんたの責任じゃ……!」
「ならお前の責任でもねぇ。……とにかく」
「この話はここで終わり。ぶっちゃけ痛いのは痛いが、致命傷じゃねえよ」
「配信なり案件なり、なんなら幾つか申し込まれてるコラボを受ければ、ペイして余りある」
「普段コラボなんて面倒でしねえからな、良い理由が出来た」
「でも……!」
「はい、食べて!」
「むぐっ」
「お金が無いのよ……貧乏なのよ……」
「こちとら必死に学費稼いでんのよ。他人に借りなんか作ってらんないのよ……」
「実は内心普通にキレてた」
「卒業ライブのときに返したよ~!?」
「こん時はそんなん分かんねえもん」
「いまだに申し訳なさが残ってんのよこっちは」
「彩葉と隼斗のせいじゃないよ~」
「つっても言った通り、自分のセキュリティの甘さにキレてた部分もあったし」
「な~んだ!」
「3割くらい」
「じゃあ大半かぐやにキレてるじゃん!」
「いや残りの全部はお前ってわけじゃないぞ」
「ふぅ~、焦ったぁ~」
「2%くらいは追及がしつこい目の前の制服に苛立ってた部分もある」
「私じゃん!」
「ってことは結局大半かぐやじゃん!!!」
「残当~」
7話
──幾千の時をめぐって今、僕ら出会えたの。ほら、見失わないように。手を離さないで──
「参加資格があるのはツクヨミの全ライバー!」
「一ヶ月の期間の中だけで、最も多く新規ファンを獲得した人が優勝だよ!」
「優勝者にはなんと!ヤチヨとのコラボライブの権利を進呈!」
「世界一盛り上がるコラボライブステージを、一緒に作れるよ!」
「うっそ、コラボぉっ!?」
「ヤチヨカップだ!この時の彩葉の顔面白かった~」
「面白がるな人の顔を!」
「あ~ヤチヨぉ」
「なんだいなんだい?」
「こん時、やけに狐モチーフちりばめてなかったか?」
「ギクッ」
「なんで口で言ってるの?」
「ソコツッコマナイデッ」
「『星降る海』の最初で手が一瞬狐のハンドサインになってたしよ。スライドのヤチヨカップ優勝者も狐のアバターだったし」
「黙秘しま~す」
「語るに落ちてるぞ」
「それ言ったらジュンヨウもちりばめてたよね」
「弁護士を呼んでくれ~」
「紅葉呼ぶ?」
「勘弁して」
「一緒にハッピーになって、めでたししちゃお~!」
「しちゃう~~~」
「ヤチヨォォォオオオオーーー!!!!!!!」
「かぐやがヤチヨカップ優勝する!!そんで、絶対コラボライブする!」
「彩h……むぐっ……隼t……んぐぐっ」
「そういえば隼斗、あんたこん時なにしてたの。かぐやのおもり私に押し付けて」
「『絶対やらかすわコイツ』って思ったから離れて黒鬼に挨拶行ってた」
「大正解じゃないの!」
「観察眼には自信あるもんで」
「ヤッチョこの時、凄く嬉しかったんだよね~」
「だからこの後、ちょっと気が抜けてたのか?」
「えっ?」
「おう、ヤチヨカップ。楽しませてもらうぜ。おやすみ」
「……いつも来てくれてありがとね、彩葉。また来てね、隼斗」
「俺と彩葉の名前呼んでるもんな」
「ヤッチョヲイジメヌンデ」
「急にヤチヨのアバターがもちもちになったんだけど。……これはこれで可愛い」
「ほっぺもちもち~」
「エーウ!」
8話
「はぁ……そもそもまずコードってのが……あって……」
「……酒寄?」
「――っ」
「……こういうのは?」
「わぁ~!天っ才!凄すぎる~!」
「いろいろ、中途半端には出来るんだけどね」
「今のが中途半端なら、俺が使ってるフリーのジングル形無しだぞ」
「んな大袈裟な」
「ふふっ、もっかい!エンドレスで!」
「……この時、お父さんのお葬式とか、音楽をやらなくなった時のこと、思い出してたんだよね」
「……なんか思い詰めてるなとは思ってたけどよ」
「でも、かぐやが目をキラキラさせて待ってたから。隼斗も、心配そうに見てたし」
「かぐやと隼斗のために弾いてくれたの!?」
「あと、今思えばお母さんへのちょっとした反抗もあったのかな」
10話
「攻めすぎ。足回りと背中、目のやり場に困る」
「酷ぉい!?」
「でもまあ、お前らしさはある」
「……へ?」
「太陽みたいに元気で目立って、騒がしくて。似合ってんじゃねえか。綾紬に感謝しろよ、二人とも」
「褒められた! 隼斗にかぐや自身を全肯定されたぁぁぁ!!」
「るっせぇ、暴れんな。……ほら、二人とも固まってないで水辺行ってこい海だぞ」
「よしっ、この際だ! 彩葉と芦花と真実もレビューして!褒めたげて!」
「隼斗、この三人の水着はどうなのよ!」
「え、ちょっ、かぐや!?」
「酒寄か。……まあ、お前は一言で言えば『安心感』か?」
「……あ、あんしんかん?」
「スポーティな中にポニーテールの爽やかさがあって、色もあって清楚な感じがよく出てる」
「その、露出控えめなのも……正直、俺としては助かった。お前らしくて良いんじゃねえの」
「~~~~っ!!」
「こん時ホント困った。どこに視線向けても目に毒なんだもんな」
「毒ってひど~い」
「安心できたの鶫くらいだったわ」
「……露出控えめで助かったって言うてたくせに」
「他に比べりゃって話。
「真実は?」
「一番目のやり場に困ったわ。彼氏持ちだぞ」
「ヤッチョも今度水着レビューしてもらおうかな~」
「……勘弁してくれ」
12話
「え~、無理だよー。この部屋狭すぎるもん。そうだ、引っ越そうよ!」
「良いとこ見つけたんだ~♪」
「ああ、良いんじゃねえの。二人だと手狭すぎるだろこのアパート」
「ねぇ~ちゃんとバイク置けるとこ探したんだ~。隼斗はどう思う?」
「は?」
「え?」
「いや、お前らだけだろ、引っ越すの」
「え~~~~!?!?!?!一緒に行こうよぉ!!!!」
「一緒いたほうが楽しいじゃん!!!!」
「声デッッッカ」
「なんでぇ!?彩葉と隼斗のいるところがかぐやの帰るとこって前言ったじゃん!」
「高校生の家族でもねえ男女が普通一緒には住まねえの」
「家族じゃん!」
「マジで言ってるの、それ……」
「これんときな~。引っ越しって聞いて、ガラにもなく寂しかったんだよな、多分」
「初耳」
「言ってねえもん」
「隼斗ぉ~」
「ニヨニヨすんな」
「……そうだったの?」
「ん?なんだよヤチヨ、改まって」
「かぐやと彩葉が引っ越すの、寂しかったの?」
「ん、んん……。まあ、今だから言えることだよな。それにこの後、彩葉が倒れたろ?」
「その節はご迷惑を……」
「謝んな。そん時にな、『かぐやの言うとおりに一緒に住んでりゃ、体調不良にも気づけてたか?』ってのも思ったんだよな、確か」
「……そうだったんだ」
「……もしかして」
「ううん!なんでもないよ~。ほら、次のシーンいっちゃう!」
13話
「お姫様に頼まれちゃあな」
「いや、でも……SENGOKUなんだよ?」
「それがどうしたよ、さっさと終わらせりゃいい話だ」
「隼斗ぉー!」
「だから、名前……もう良いや手遅れだ」
「えぇ~?ジュンヨウが入んの?」
「悪ぃな、結婚させる気はサラサラねえんだわ」
「ヤッチョのときは、隼斗じゃなくてヤチヨが参戦したんだよね、ここ」
「ややこしいな」
「そうとしか言えないし~」
「ヤチヨが入った時は勝ったの?」
「ううん。隼斗は雷と乃依相手にギリギリ生き残ったけど、ヤチヨは相打ちになっちゃったんだよ~」
「え゛っ。……って、コトは~」
「うん、
「……あれ、輪廻に刻まれてるやらかしなんだ」
「うおおおおお恥ずい!!!」
16話
「ん?なんだよ」
「んー……ねえ、隼斗。隼斗は冷蔵庫、どのくらいの大きさが良い?」
「は?」
「だぁって、三人で引っ越すんだったらさぁ。今の大きさじゃ足りなくなるかなって」
「……はぁ?俺は一緒には行かねえって。前もそう言ったろ」
「えー!一緒いたほうが楽しいじゃんって前も言ったじゃん!」
「あのな、一般常識で考えて、高校生の家族でもねえ男女は一緒には住まねえの」
「へーえ?うちの妹になんか不満でもあんの?」
「そういう話はしてねえよ。ってかコイツに不満があるならこの世の誰で満足できんだよ」
「……ジュン、高羽……ううん、隼斗は、私たちと一緒に住むんは、嫌なん?」
「嫌だとか、そういう感情論じゃねえ。世間体に問題があるってんだよ」
「……やっぱり、私とおると迷惑なんや。この間も倒れて、隼斗に迷惑かけたし……」
「オメーに問題があるワケでもねえっての!」
「……やっぱ嫌なんや。また隼斗に迷惑かけるかもしれへんし……」
「生きてりゃ誰だって迷惑くらいかけんだろ。だから、そこじゃねえんだって」
「……あ、まずそこのお兄ちゃんが許さねえだろ。妹が男と同居とかよ」
「……いや……お前なら……お前となら、良い……」
「ハァ?」
「死ぬほど嫌だが、死ぬほど嫌だが!」
「……これまでの付き合いでお前の人柄は信用してんだよ」
「……それに二人っきりじゃなく、かぐやちゃんも一緒なんだろ?」
「おうよ!」
「なら、俺にも思うところはあるが飲み込む。推しが男と同居ってのも飲み込む」
「……お前が付いててくれれば無茶もしねえだろ」
「一緒いたほうが楽しいじゃん!ねっ、隼斗!」
「はぁ~~~~~……。…………ここで即答は出来ねえぞ。仕送りを貰ってる身なんだこちとら」
「ってことは……」
「ぃぃぃやったーーーーー!!!」
「あんなに喜びやがって、まぁだ決まっちゃいねえっつうのに」
「……はぁ~……ベビーグッズなんか貰った直後に、女子2人と同居」
「……どう話を切り出しゃいいんだ……?」
「ふふ、そんなこと言っちゃって。嬉しそうじゃん」
「あ~……ま、あの騒がしさに慣れちまうとな」
「……彩葉も隼斗も、踏み込めたんだね。帝も後押ししてくれて」
「……なあ、もしかしてなんだが、
「……うん、私のときの隼斗は、
「あ~……なるほどな」
「え~!?なんでぇ!?」
「……いや、それが普通なんだけどね」
「KASSENにも参加してなかったしね~。なんて言うか……親愛度ゲージが足りなかった的な?」
「必須イベントを踏まなかったみたいな?」
「人を恋愛シミュレーションの攻略キャラみたいに言わないでくれるか?」
17話
「その代わり、あとで文句は――」
「じゃあこれやっといて!全部!」
「え、全部?」
「じゃ、いってきまーす!!」
「ちょっと待て、せめてどれが部屋に置くやつとか」
「……」
「ホントーに俺が触って良いもんなんだろうな、これ」
「――――」
「……共同生活のルール、さっさと決めねえとなぁ」
「……俺の精神が持たん」
「あ、かぐやのショーツだ」
「……やっぱり」
「事故だろこれ」
「隼斗のえっち~♡」
「嘘だろこれで俺責められんの?」
「ヤッチョのときはこのイベントもなかったからな~」
「これを攻略必須イベントにすんの止めてくれるか?」
19話
「……ちゃんと『利用中』じゃねえかオラァ!!! 息を吸うように嘘つくな!!!」
「あっ、これ再生数伸びるやつかも」
「やめろォ!!」
「もう、騒がしいな……。朝からなにやって……ん、の……」
「あ、彩葉」
「……え?」
「終わった……」
「かぐや、あんまり悪戯しないの」
「はーい」
「えっ」
「あと、その写真後で送りなさい」
「えっ」
「はーい」
「えっ」
「うわ、なっつかしい!」
「そういやこの写真って消したんだろうな」
「「黙秘権を行使
「消えてねえやつだろそれオイ」
「あとでヤッチョにも送って~」
「いま送っといた」
「いぇ~い」
「嘘だろまたデジタルタトゥー増えたんだけど。目の前で」
かぐやとヤチヨがハイタッチする。
嫌な予感しかしない。
「というわけで!」
かぐやがソファへ飛び込んだ。
「前編はここまでー!」
「待て待て待て」
「安心して隼斗」
ヤチヨが微笑む。
その笑顔が妙に怖い。
「途中退出機能はありません」
「あるだろ普通」
「早送りもありません」
「なんでだよ」
「スキップもありませーん♪」
「映画館か?」
彩葉が首を傾げる。
「でも、自分たちのお話を見るだけだよね?」
「そうだよ彩葉!」
かぐやがびしっと指を差した。
「隼斗だけ覚悟が決まってないの!」
「決めたくねぇんだよ」
言いながら強制ログアウトを試みる。
「おい」
「おい!!」
「それでは後編、上映開始でーす♪」
かみーんみんみんさん、評価いただきありがとうございます。
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活動報告の方でネタの募集も始めておりますので、ご一読いただければと思います。