直接の由来は小惑星探査機ですが、そちらも大本は鳥類のハヤブサを含むとのことです。
と、いうワケで公式さまに習い活動報告にも載せていなかった誕生日記念を喰らえッ!!
6/12 23:30
配信開始のボタンを押下。
配信タイトルは【誕生日まであと30分】カウントダウン雑談&凸待ち【JunY0u】
「もうすぐジュンヨウの誕生日ー!」
「カウントダウン配信だよ~」
「日付変わってからは凸待ち。凸する奴おらんだろって言ったんだが」
「いないわけないでしょ」
「まだ27だわ」
「自覚はしとるわ」
「ジュンヨウより先に誕生日迎えた私はおばさんってこと?」
「ね~ROKAとまみまみも、ジュンヨウといろPと同い年だよ~?」
「まみまみは誕生日まだだけどね」
「あ、もうあと30秒だ!」
「カウントダウンしちゃおうよ」
「いいね」
「こっぱずかしいわ」
「3」
「2」
「「「1!」」」
「「おめでとー!!」」
「おめでと」
「はいはいありがとさん」
ヒラヒラと手を振って答えながら、ふと気が付いた。
「……なにニヤついてんだお前ら」
「……べっつにー?」
「何でも~?」
「……無いよ?」
「明らかになんかあるヤツだろそれ」
……なんだ?
まあいいか。
日付が変わってからはSNSで予告していた凸待ちを開始した。
「おめでとー!幾つになったの?」
「28」
「まだまだ子供だねー」
「エルフ換算しねえでくれ」
米斗王理
「おめでとう。ライバー始めて12年だったよね」
「そっすね、高校入って一人暮らし始めてからなんで」
「もうなんか若い子が立派になってるの涙腺に来ちゃうんだよね」
「親目線?」
オタ公
「おめでとうございまーす!」
「うるっさ」
「で、次のかぐいろジュンヤチライブの予定は?」
「しばらくねーよ」
琴
「おめでと」
「おう」
「おっさんw」
「オメーが言うかおい」
「兄さん誕生日おめでとう」
「おう、オメー大学はどうよ」
「個人情報!……まあ、ぼちぼち」
「ライバーも良いけどよ、単位はとっとけな」
「そのくらい兄さんに言われなくても分かってるよ!」
黒鬼
「おめっとさん」
「おめでとう」
「おめでと~」
「おう、三人ともありがとな」
「……で、いつ挨拶に行くんだ?」
「……紅葉の時期かな」
「ジュンヨウ、次は東北に行こう」
「今それ言う?」
「牛タンが食べたい」
「仙台じゃねーか」
「喜久福買ってきて~」
「雷に頼めよ」
ROKA
「おめでと」
「あんがとよ」
「TSUGUM1ちゃんのお誕生日も祝ってあげてね」
「まだ半年近く先だぞ」
まみまみ
「おめでとう!」
「あんがとよ、子らは元気か?」
「元気元気!も~元気すぎて!」
全員から祝われた。
大方の凸待ちも終わり、時間は深夜2時頃。
「時間も時間だし、今日はここまで。オメーらありがとよ」
「おやすみー!」
「まあ誕生日っつってもな。もうこの歳になると普通の日と変わらんわ」
「え~?ROKAとかいろPの誕生日は盛大に祝った癖にぃ?」
「家庭料理だぞ」
「なんだそのコメント。ハイハイ配信切るぞ。おつかれ~」
配信を切った。
それぞれ配信部屋から退室し、自室に戻る。
「んじゃ、おつかれー」
「おやすみ~」
「おやすみ」
静かになった配信部屋で、隼斗は大きく伸びをした。
「……
時刻はもう二時過ぎ。
明日……もう今日か。
有給取ってるし、そのまま寝ても良かったんだが。
「彩葉、まだ起きてんのか?」
リビングの明かりが点いていた。
「ん」
ノートPCを開いた彩葉が顔を上げる。
「お前も寝ろよ」
「ちょっとね、もう少しだけ」
仕事でも新曲でもない。
なにやら資料を開いているみたいだが、のぞき見防止フィルムで内容は見えなかった。
「無理すんなよ、お前明日早出だろ」
「ん~、隼斗は有給だっけ?」
「おう、昼まで寝るわ」
「誕生日なんだからもう少しなんかすればいいのに」
「この歳で一人ではしゃげねえよ、おやすみ」
苦笑しながらそう言い残して、自分の部屋へ向かった。
その背中を見送って、耳をそばだてる。
階段を上った足音とドアの開閉音を確認し、私はチャットを送信した。
『寝た』
と、一言。
直ぐに既読が付いた。
『了解~♪』
『作戦続行』
『起床予定は?』
『7時くらいかな』
『双子部隊、発進準備オッケー!』
『ヤッチョもスタンバイ完了~』
思わず吹き出した。
かぐやとヤチヨが二人の自室から、階段を下りてくる。
「ふふっ」
リビングのソファでは、かぐやがごろごろ転がっている。
「楽しみだね~!」
「うん」
「隼斗びっくりするかな?」
「するでしょ」
即答だった。
「絶対する」
ヤチヨはダイニングの椅子に座って、ホットミルクを啜っている。
いつもは隼斗が作ってくれるけど、今日はかぐやのお手製。
いつものよりちょっと甘め。
「進捗どうかな~?」
「ケーキの材料は明日届くよ!事前に買っとくとバレちゃうからね~」
「クラッカーの改造も終わってる。私の部屋に隠してあるよ」
「改造?」
「普通のクラッカーじゃ面白くないから」
私お手製の改造を加えさせてもらった。
「ほどほどにしなよ~」
「私を誰だと思ってるの?」
「とんでもブレイクスルーを幾つも起こした酒寄博士~」
「でしょ?」
けらけら笑うかぐや。
ヤチヨも苦笑する。
その時。
階段の上からガチャリと音がした。
三人とも口を噤んで固まる。
「……」
「……」
「……」
少しして。
「お手洗いか」
水の流れる音と、隼斗の部屋のドアが閉まる音。
三人同時に息を吐いた。
「危なかった~」
「フラグ回収しかけたね~」
「階段降りてきてたら終わってた!」
「隼斗、いつも勘いいから。明日までバレないよう気をつけなきゃ」
「りょーかい!」
「イエッサー!」
そんなやり取りの後、ふと時計を見た。
3:00
「そろそろ寝よっか」
「おやすみ~」
「おやすみだよ~」
かぐやとヤチヨが階段を上って、自室に戻った。
静かになったリビングで、小さく呟いた。
「……喜んでくれるといいな」
そのままリビングの明かりを消して、自室に戻った。
7:00
「
昼まで寝るとは言ったものの、体に染みついた習慣とは恐ろしい。
普通に出勤日と同じ時間に起きちまった。
ピンポーン
……なんでインターホン鳴った?
宅配便?
いやこんな時間には届かんよな……。
「「じゅん兄ちゃーん!」」
「……おう、どうしたこんな朝っぱらから」
「「おとうさんとおかあさんがね、きょうはじゅん兄ちゃんがあそんでくれるんだって!」」
「……おかあさん、そこにいるか?」
インターホンには目をキラキラさせた双子と、
カメラに向かって拝み倒さんばかりに両手を合わせて、頭を下げている。
「お願い!」
「オメーな、急すぎるだろ。当日っておい。今日の凸待ちでも言ってなかったろそんなん」
「ゴメン!ど~しても外せない用事があって、隼斗くんが今日有給だって彩葉が……」
「アイツ……」
「あと特に用事は無いってかぐやちゃんが」
「アイツら……」
深く、ため息を一つ。
まあ実際、誕生日と言えど特に用事があるワケでも無いか。
「……とりあえず、上がってこい。朝飯食ったか?」
文才の無い本の虫さん、ROSOさん、感想いただきありがとうございます。
お気に入り登録いただいた方々もありがとうございます。
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活動報告の方でネタの募集も始めておりますので、ご一読いただければと思います。
あ、本日(6/13)18:00にもう一話更新予定です。