転生者はとあるキャラの姉   作:白燕狭由那

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お気に入り登録ありがとうございます。

今回は宝石というかパワーストーンに関する記述があります。
筆者自身、パワーストーンを収集してますので。
あと、魔力のストックにも出来ますしね。

で、この回ではとあるキャラの捏造少●期も出てきます。
お気に召さない方は、回れ右をお願いいたします……難産の理由でもありました。


第肆話 愛称で呼び続けると、たまに本名が分からなくなる件

キャスターが召喚されてから、彼女が魔術の修業のプランを組んでくれる。

勿論、勉学も疎かにはしていない。

原作でエド達が私塾的な所に通っていた描写はあったが、日本でいうところの義務教育機関は登場していなかったので学校はないのか?と最初は思った。

だが調べてみると、ちゃんとそういう機関があると知ったので安心した。

年齢的にも適齢期なのでマースと揃って通うようになった。だいたいは近所の子も通っているので顔見知りも結構いる。

 

週末はキャスターが組んでくれたプランに沿って修業したり、形成位階になった時の為に剣術の稽古をしたりなどもしている。家族で出掛けたりするのも忘れずにだ。

 

そんなある週末、私は近くの公園で錬金術の練習をしていた。キャスターも霊体化して側にいる。

この世界の錬金術は大衆に開かれているので人前で行使しても大丈夫という利点はある。流石に金は錬成しないけど。そういえばプラチナは錬成してはいけないとは聞いてないから今度やってみようかな。

 

「よし、出来た」

 

公園の砂を材料に錬成したのはオニキスだ。今まで色んな宝石を錬成してきたが、今回のは中々の出来だ。

オニキスの成分は石英――水晶と同じである。数多くの宝石やらパワーストーンは様々な加工が成されていることが多い。レインボーオーラとアクアオーラは水晶を高温に加熱し、貴金を蒸着させて造られるし、オニキスの和名黒メノウが表す通りメノウは着色処理されたものが一般的である。パワーストーン関連の本を読んでいて良かった。

オニキスの出来に満足しつつ、そろそろ帰ろうかと思っていると、

 

「……あり?」

『どうかなさいましたか?ご主人様』

『いや、あそこ』

 

キャスターの言葉に視線で答えた。

視線の先にはベンチに腰掛ける一人の少年がいた。恐らく歳は十代後半位で、プラチナブロンドの短髪と青い瞳はいかにも西洋人らしい。その表情は何だか暗い。時々溜息もついている。

 

『あの少年ですか?何やら落ち込んでいるようですが』

『うん。ちょっと気になってね』

『ふむ、見た感じ深刻な悩みって訳ではなさそうですが……って、ご主人様?』

 

キャスターの言葉を聞き流しながら、私はその少年の側に近付いた。

私が近付いても顔を上げない所を見ると、無視しているか、気付かないくらい考え込んでいるのだろう。平素でも大人しそうな顔は曇っている。

 

『ご主人様?まさかフラグでも立てるおつもりですか?』

『まさか。ちょっと話を聞くだけだよ』

 

 

 

 

 

「隣、良い?」

 

私が声をかけると、少年は驚いた顔をしたが、“どうぞ”と少しベンチの端に寄ったので有り難く座らせていただく。

傍で見るとやっぱり落ち込んでいる。

 

「何かあったの?」

「え?」

「さっきから落ち込んでいるみたいだから」

「うん………」

 

 

それから少年―――アル(本名はアレックスというらしい)に聞くと彼の家はある意味セントラルに居を置く名家らしく、悩んでいた理由はいわく、自分は気弱な性格で家の役目を果たせるのだろうかということだった。

 

 

………え、なんでアルかって?確かにハガレン界でアルというとエルリック弟を連想するだろう。前世で親戚が飼っていた犬がアレックスって名前で愛称がアルだったからだよ………。

 

 

それはさておき、アルの悩み事はこの世界らしい物である。

現代日本ではさほど重視されなくなったが、家督等を男子が継ぐという慣習は何処でも変わらないのだろう。確かに男性の方が威厳あるし力もあるしね。

だが、自分の道は最終的に自分で決める物である。端的に言えばゴーイングマイウェイ。家督を継がないとかね。

 

それを言ってみると、アルは少し前向きになったようだ。明日にはセントラルに戻るというので意識を切り換えられたのは良いことだ。

私もそろそろ帰ろうとし、ふと思い付いて錬成したオニキスをアルにあげた。アルは慌てていたが、自分が錬成したものだと告げると驚きつつも“ありがとう”と言った。

良いことをしたなーと思いつつ帰路に着いた私であった。

 

 

 

 

 

 

(ご主人様、やっぱりフラグ立てている気がするのですが………まぁ会わなければ大丈夫ですよね?)

 

 

 

 

 

 

良妻狐が感じた予感がある意味的中するのはさらに時間が経ってからであるが、この時のヴァルトルートが気付くはずもなかった。

 

 

 

SIDE:Alex■■■■■■■■■■■■

 

 

旧友に会うという父上に連れられて、自分はこの街にやって来た。

何処へ行っても、自分は父上や姉上の影に隠れてしまうような存在だ。自分には、父上のような威厳も、姉上のような強さやカリスマ性もない。

大勢の中にいるよりも一人になりたかったので、一言言ってから外に出た。

外を出歩いて、何気なく目に入った何の変哲もない公園。中には何人か子どもがいたけど、それぞれ自分のことに夢中なので中に入ってベンチに座った。

何気なく公園の景色を見ていても、頭に浮かぶのは家のことで。溜息をついていると、すぐ傍から声がした。

 

「隣、良い?」

 

顔を上げると一人の女の子がいた。黒い髪と翠色の眼で、自分よりも年下。自分は女の子が座れるように端に寄った。

 

「何かあったの?」

「え?」

「さっきから落ち込んでいるみたいだから」

 

この子は、そんなに自分を見ていたのだろうか?

 

「うん………」

 

それから自分は女の子―――ルートに全てを打ち明けた。自分より年下の子にはちょっと分かりにくいかと思ったけど、ルートは“自分の道は自分で決める物だ”と言った。その言葉に、自分は元気が出たような気がした。

ルートは帰る時に、自らが錬成したというオニキスをくれた。それは、自分でも驚く位出来の良いものだった。

 

 

いつか、またルートに会いたい。こんな自分に新たな道を教えてくれたあの子に。

次に会う時は………しっかりした人間にならないと。

 

そういえば、ルートと話していた時、誰かに見られていたような気がした……時々殺気が混じっていたような気もする。




はい、このキャラは誰でしょうか!

感想の方に答えをお願いします。というか、分かっちゃうか。


あと話し方とかよく分からん!!
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