転生者はとあるキャラの姉   作:白燕狭由那

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最近新ネタとか浮かんできて書き留めていたらこっちの方が滞ってしまいました。

普段より文章の量が少ない気がしますが楽しんでいただけたら幸いです。


第捌話 気付いた時にはもう遅かった

 

こんばっこん、ヴァルトルートです。

 

 

不可抗力で期間限定ながらブリッグスにやって来て、オリヴィエ姉さん直々の指導と自主勉に日々を費やしてます。

 

初日の着いた直後に訓練場に連れて行かれて剣術や格闘技の指南を受けました。日頃から鍛練はやっていたから苦しくはなかったけど、この年齢の女子が息切れもしないでいるのは流石におかしいので一時間くらいで疲れが出るようリミッターを意識的に掛けておきました。姉さんは訝し気に見ていたけど、時間が終わるまで稽古をつけてくれた。

その後は宛がわれた部屋に行き、参考書を読みながらキャスターに身体のマッサージをしてもらいました。

 

「まさか姉さんに目を付けられるとは思わなかったわ……」

「ご主人様を見掛けただけで見つけだそうとする魂胆、ある意味恐ろしいものですねぇ。気配抑える訓練でもした方が良いでしょうか?」

「だよねぇ……」

 

 

 

原作でもエドワード達のことあんな扱いしてたし、一士官生に過ぎない私を目付けるとはどうしてだろう?

そんなことを考えながら過ごしていたある日のこと。

 

 

 

「あの、ご主人様?」

「何?」

「昔、ご主人様が話していた少年を覚えていますか?」

「ああ……」

 

まだ郊外の家にいた頃、セントラルから来ていた男の子を思い出す。年齢考えてみると、もう独り立ちはしているだろうなー。

 

「その少年の名前は分かります?」

「うん、アルだったよ」

「間違ってはいませんけど、私が聞いているのは本名の方です」

「えーっと、アレックス………ん?」

 

 

まて、確か原作にそんな名前の人物がいなかったか?

思考が一時停止した私にキャスターは更に問い掛ける。

 

 

「名前は一応覚えているみたいですね。ブリッグス(此処)の実力者である方のフルネームは分かりますよね」

「オリヴィエ・ミラ・アームストロング…………」

 

 

キャスターの問いに、徐々に私は言葉を失って行く。

いや確かにそうだけど、まさかあんな所で会うとは普通思わないでしょう!

 

 

「そのオリヴィエさんには弟さんがいらっしゃるようですけども、ご主人様?」

 

 

ああ、もう言わなくとも分かっているよキャスター。私はやらかしたんだね、原作キャラにフラグを立てるということを!

 

 

 

「……“アレックス”・ルイ・アームストロング、だろう?」

 

 

 

その日、ヴァルトルートはガチで頭を抱えた。

 

 

 

 

 

 

ブリッグス要塞の執務室、その部屋の主であるオリヴィエは椅子に腰掛けて目を閉じて考え込んでいた。

先日士官学校から連れて来た士官生、ヴァルトルート・ヒューズ。本人は上手く隠しているつもりなのだろうが、稽古をつけていると並の剣使いよりも腕があるようで思わず自分も本気を出しかけてしまった。意識して実力を出さないようにしているのは気になるが、もう一つ気になっていることがある。

 

 

あくまでも風の噂に過ぎないが、ヴァルトルートは錬金術も扱えるらしい。

同学年の現最年少国家錬金術師であるロイ・マスタングのように派手ではなく、主に鉱物を錬成しているらしい。それだけならただの器用貧乏だが、オリヴィエにはあることが頭に浮かんでいた。

 

 

自分の弟――アレックスが会ったという少女は、ヴァルトルートのことではないかということだ。

ヴァルトルートの出身地は父の知人が住んでいた地域で、アレックスから聞いた少女の見た目から計算すると十代後半――ヴァルトルートと同じくらいだ。そして、アレックスが少女からもらったという、錬成されたオニキス。

 

 

オリヴィエは椅子に座り直すと、机に据え付けられている電話を手に取り、ダイヤルを回した。

 

 

 

 

 

「私だ。アイツに繋いでくれ。………ああ、アレックス。今時間は良いか?」




人造人間(ホムンクルス)やっていたら、最強姉弟に目を付けられた。

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