転生者はとあるキャラの姉   作:白燕狭由那

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お久しぶりです。就活で文章がなかなか浮かびませんでした。
今回の話も、途中までは書けていましたが、その後の展開がイメージは出来てはいるけれどもうまく表現できない状態が続きました。

サブタイは今回の内容を親友に相談した際、ラブコメ読めよ~と言われたので。


第拾参話 ラブコメっぽい口説きって正直よく分からない

セントラルのとあるサロンのテラスにて一組の男女がいた。

アフタヌーンティーのセットが置かれた丸テーブルを挟んで座っているのはアレックスとヴァルトルートである。

先程アレックスとある意味衝撃的な再会を意図せず果たしたヴァルトルートは、さらに固まっていた。

 

 

「ルート殿、如何なされましたか?顔色が悪いみたいですが」

「い、いや、大丈夫です」

 

アレックスに声をかけられたヴァルトルートは目の前に置かれているティーカップを手にとって紅茶を半分程飲んだ。

流石は上流階級。ティーカップも優雅なら紅茶の茶葉も一流物だ。ティーパック式の紅茶とは大違いだ。

軽く現実逃避しながらヴァルトルートは自分とアレックスの関係について考えてみた。

 

 

アレックス・ルイ・アームストロング。代々将軍を輩出してきた名門アームストロング家の子息で、自らも軍に所属し、アームストロング家の多くの芸能を継承している。原作では優しすぎる性格から周囲から軽んじられることもあるが、その熱意は本物であり信頼もされる人物である。原作開始前のイシュヴァール戦以降少佐のままだとか、ブリッグスの女王オリヴィエ・ミラ・アームストロングの弟であるというなどの情報が頭の中で混乱しているが、コレだけは言える。

“自分という存在の影響で原作は乖離してきている”と。

実際はどうかは知らないがマース・ヒューズに兄弟がいる描写はなかったし、ヒースクリフが上級生に虐められることもないし、最近では人造人間(ホムンクルス)スロウスが原作開始前に消滅させた。

これらは自分が介入していなかったら起こっていない事態なのだ。それは自分でも理解している。

 

だが、コレに関しては別だ。まさかこのような展開になるとは誰も思わない。

アレックスとヴァルトルートが出会ったのは十年以上も昔のことだ。中身はともかく当時のヴァルトルートは七歳、対してアレックスは十代後半入りかけだ。普通なら自分はアレックスから見たら郊外に住む子供Aという立場なはずなのだが……

 

 

 

 

 

ティーカップをソーサーに置くと、私はアフタヌーンティーセットのケーキに視線を向けた。

サロンに来てから緊張状態だったので糖分がものすごく取りたい。しかしアレックスがいるのでは、女性としてはあまりがっつくのは見られたくないというか……

と、アレックス氏がガトーショコラを皿に取って私の前に置いた。

 

「どうぞ」

「え?」

「姉上から聞きました。時々ノースに行って菓子を購入されていたとか」

「あ、ありがとうございます……」

 

私は思わず

(姉さんェ…………)

とオリヴィエ姉さんに対してツっこんだ。

 

ガトーショコラをフォークで口に運ぶとほっとする気がした。流石上流階級。程よい甘さと苦さのマッチである。

ガトーショコラの味を堪能していると、アレックス氏が意を決したように話し掛けてきた。

 

「ルート殿、此処にお呼びしたのは理由があったのです」

「はい?」

 

というか、アレックス氏だったのか。今まで姉さんが引っ張ってきたから、意外である。しかし、理由とは何だろうか。

 

「初めて会った時、貴女に掛けられた言葉によって私は自分の殻を破ることができました。今の私があるのは、貴女のお陰です」

 

えっと、それってもしかしてゴーイングマイウェイ的な奴か?

確かに自分が行く道は自分で決めるとは言ったが、まさかここまで影響与えるとは思わなんだ。

そんなことを考えていると、アレックス氏が私の手を取って両手で包み込んだ。

 

「ルート殿、貴女は私にとって運命をくれた存在です。

いつか会いたいと強く思いました。その気持ちは日を追うごとに強まっていき、同時に今まで感じたことのない気持ちが燻っていったのです。

そして、ある時気付いたのです。私は、貴女に恋しているのだと!

ルート殿。どうか、私の想いを受けとめて下さい!」

 

 

……………………

………………

…………

 

コレって、プロポーズ的な何か?

 

あまりの展開にパニクっていると、どこかに行っていたオリヴィエ姉さんが現れてアレックス氏を殴り飛ばしていた。

 

その場はお開きとなり、着替えた私は士官学校の寮に帰った。

半年ぶりの士官学校の景色は変わらず、懐かしさと安堵を感じた。

私が不在の間部屋の留守を預かっていたクリステルにブリッグスやサロンでの出来事を話したら、溜息をつきながら頭を抱えていた。いや、私だってそうしたいけど。

 

 

 

 

(全く、一時はワタクシが出て去勢拳をかまそうと思いましたが、あのお姉さんが出て来て良かったです。

でもまぁ、この一件でご主人様が女性らしさに目覚めてくれれば良いんですが)

 

ヴァルトルートの前世は、二十歳過ぎても基本すっぴんだった。

 

 

 

 

 

 

 

場所:?????

 

「東部の内乱はどうなっているの?」

「ああ。あちこちで情報操作したら面白いくらい連中は騙されたよ。“血の紋”を刻むのもいい頃合じゃないか?」

「そう…でもね、最近おかしなことがあるのよ」

「おかしなこと?」

「ええ。ブリッグスに侵攻していたドラクマの軍が突然引き上げてそれっきり動きを見せないみたいなの」

「ふーん。でも、あっちの方はまだいいんじゃない?こっちの騒動は始まったばかりだし」

「そうね。一応お父様には報告しておきましょう」

 

 

 




士官学校、二年課程という設定にしておきます。
あとは駆け足でイシュヴァールに持ち込もうかと思います。

あと、アンケート受け付けてますので、活動報告ご覧ください。
赤弓のマスターについては予定している人物がいます。
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