とある魔王のゲーム放浪記   作:魔王零

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1話 始まり

突然だが、俺はある世界で善性の魔王と言われていた者だ。

 

名を、桜咲ケンシンと言う。

 

空間魔法で別世界に行こうとしたら、ゲームの世界に転移してしまったのだ。

 

なぜ?

 

まあいい、それよりも六角形の赤い表示が空を覆い、それと同時に転移門広場の真上に赤いフードの何者かが現れたことが謎だな。

 

まあいいけど。

 

そう思っていたのだが、次の一言で俺の気は変わる。

 

「SAO、デスゲームへようこそ、私はこのゲームの管理者、茅場晶彦だ」

 

は?茅場晶彦?おいおいおいおい、ざけんな?ソードアート・オンラインの世界じゃないかよ!?

 

「君たちは既に、ウィンドウ画面からログアウトボタンが消滅したという事に気がついていることだろう、これは不具合やバグなどではない、このゲームの本来の仕様なのだよ」

 

「仕様だと......!?」

 

近くからそんな声が聞こえる。

 

その声の主以外の周りのプレイヤーも「サプライズか?」とか「嘘だろ、ドッキリとか言い出すんだろ」などと言っている。

 

「ログアウトすることは不可能、そしてナーヴギアを頭から離そうとしても無駄だ、既に被害が出ているがそれも直ぐに拡散され誰も外部からログアウトするなどということはしないだろう」

 

「何が言いたいんだ……?」

 

あるプレイヤーがそんな言葉を口にする。

 

「このゲームでは死に戻りは出来ない、つまり死んだら現実でも君たちは死を迎えるのだ、君たちがこのゲームからログアウトする方法はただ一つ、このゲームの第100層までクリアすることだ」

 

知 っ て た !

 

「このゲームをクリアするために頑張りたまえ、最後に君たちに私からプレゼントを送ろう」

 

茅場がそう言うと転移門広場にいる全プレイヤー、約1万近くの手の中に手鏡が出現し、そして直ぐにその手鏡から光が放たれた。

 

もちろん俺以外にだ。

 

「君たちの健闘を祈る、さらばだ」

 

そう言い残し、フードの男もとい茅場晶彦は空を覆った赤いエフェクトと共に消滅した。

 

俺たちの周りからは「そんなの嫌...」と言う人や「んな馬鹿なことはねぇだろ!?」と嘆く声が聞こえる。

 

俺はすぐに路地裏に行く。

 

理由?もちろん俺のスキルである剣創生などが使えるかどうかの確認である。

 

ではあ、さっそくやろうか。

 

「スキル発動、剣創生」

 

そう言うとともに、俺の手には一振りの剣が現れた。

 

ふむ、この世界でも使えそうだな。

 

ま、使う気は基本はない。

 

なぜか?そんなの決まっている。この世界の世界観にそぐわないからだ。同じ理由で魔法自体も基本封じる。

 

縛りだらけ?だから何だと言うのかね。

 

慢心せずして何が王か?

 

さて、しばらくのんびりすごしますかぁ......

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