”ひとつなぎの大秘宝”なんかいらないわ、それよりケーキバイキングよ! 作:mooma
まだ少し腰が痛むにも拘らず、早めに宿を出てきたのは正解だったかもしれない…
窓から出てすぐ、誰にも見つかる事無く空の道に乗る事ができた
本当ならこのままレッドラインを超えて真っ直ぐ家に帰るつもりだったんだけど…
まあ、折角オレをルージュさんだと誤解してくれたんだ、これを悪用しない手はあるまい?
ちょっと寄り道して帰るとしよう!
リヴァース・マウンテン上空から、
折角だし、こっちの地図も買い漁っておこうかな?
空の道のいいところは、やっぱり下の地形に左右されないとこだよね
正直、この能力があればラフテル行けると思うんだよね…
っていうか、それを言ったらニキュニキュだっけ?旅行の奴、アレだって…
…ニキュニキュ?
そうだ!アレも押さえに行った方がいい能力じゃん!
思い出して良かったぁ…アレがあればくまの宅急便が出来る!
アレって三日で届くんだよね!?
我がドンキホーテ
その物流問題が、ニキュニキュで解消できる!
しかもくまってパシフィスタだっけ?で量産できるんだろ?
つまり、重要拠点にパシフィスタを配置しておけば物流問題が一気に解決!?
やべぇ、オレってば天才?
あ…でもダメだ、オレ今くまがどこいるか知らんかった…
まあ、くまの事は一先ず保留にしておいておくとして…
とりあえずは
オレが悩んでいると風の動きがおかしくて…
これは、もしかして…と思って糸を伸ばせば、何かに絡まり…
《やっほ~小鳥ちゃん!なんかお悩み中?オイラに相談してみなよ!》
やっぱりあんたか…
「いや、最初どこ行こうと思って…一応ルージュさんの方に行かないよう海軍を引き付けておこうかなって思ってるんだけどさ?」
《ほーほー!海兵が小鳥ちゃんをお花ちゃんと見間違えた時には、とんだバカが居たとは思ったけど…それを逆手にとってお花ちゃんのマークを取りに行くんだね?う~ん…それならこっちの方がいいよ!昨日逃げられた後、警戒するように連絡が行ってたから、うまく踊らせることが出来るはずだよ?》
風の精霊が方向を示すとそっちの方に向かって風が吹き出して…なるほど、船に乗ってたらこのまま風に任せておけば目的の場所に着きそうだ
「風下に向かってけばいいんだね?ありがとう、上手く踊ってもらえるよう、頑張ってくる」
《そ~だよ~!じゃ、頑張ってきてね!オイラはこれからお花ちゃんの方に行くつもりだけど、なんかあったらオイラの仲間たちに聞けばいいよ。オイラ以外にも風の個体はいるし、他のみんなにも小鳥ちゃんの事は伝えておいたから助けてくれると思うよ~?》
「うん、ありがとね。行ってくる」
《いってら~!》
風の精霊がいなくなったことを確認して、風の道を辿る…そこにあったのは、
海軍はこういう所を押さえておいて、そもそも海賊がグランドラインに入らないようにしてるんだな?
作戦としては間違いじゃないけど…ぬるいなぁ
そういう水際作戦が成功するわけないじゃん
ま、オレとしては助かるんですけどね!
人がいない場所を探して降りれば、どこかギスギスした雰囲気が漂っていて…
オレ自身が追われても逃げ切れないのは解りきったことなので、オレは変装して、
「
この変装技を作るに当たって、様々な理由があったが…主な理由はこれだぁ!
見よ!この、たわわな胸を!!揺れるぞ!揺れるんだぞ!?挟めるどころか谷間で窒息だってさせられるんだぞ!!?
……うん、辞めよう…ちょっと虚しくなってきた…
相も変わらずの絶壁にブチギレて発明したんだけど…正直やっちまった感はある…
まあ、とりあえず、胸を底上げし、糸を混ぜ込んで髪の毛を金色から紫系の三つ編みに変える…服はジーパンに胸開きハイネックで良いや
止めに顔を誤魔化すために、普通の眼鏡をかけて…うん、ぱっと見別人だろ
後は、この
同じ島の中位ならわざわざオレがずっと見続けてる必要もない、半自動的に動くように設定して、オレは朝御飯を食べに行こうかな?
こくりと頷かれて、行動を開始した
パニーニのようなものをカフェで食べていると、走っていく海兵の姿が見えて…フッと軽く
そのまま走り回らせて、適当な船に潜り込んだように見せかけるか
そんなオレの思考に合わせるように行動を修正した
…ルージュさんを助ける事ができればエースはもう少しマシな育ち方が出来ると思うから、あんな寂しい最期にはならないよね…?
エースの話をはじめて読んだとき、オレはエースよりは年下だったけど、この子はなんてかなしいことを言うんだろうって思ったんだ…
まるで、自分が愛されないのが当たり前みたいな考え方…
オレがいるのに、そんな考え方させてもらえるような育ち方、許すはずがないだろ?
周りから見たらバケモノ同士傷を舐めあってるようにしか見えないかもしれないけど…
でも本当のバケモノがどっちかなんて、そんなのわからないでしょ?
オレに言わせれば、子供でも平気で迫害するような奴らの方がバケモノに見えるし?
朝食を終え、既に代金を支払っているからそのまま歩き出せば、ちらほらとさっきは開いてなかった店なども開きだして…
とりあえず長持ちしそうなものをいくつか買い込むことにして
もう術を解いても良さそうだったから
新世界を突っ切って帰るつもりだから、それなりに余裕を持った装備が必要かなぁ?
一応
ああ、でも幅がどれだけあるのかもよく解らないしなぁ…
うむむ…安全策で行くべきか、あるいは冒険に出るべきか…
そう悩んでてちょっと辺りへの警戒心が薄れていてのだろう、ドンッと女の人がぶつかってきて
「ああっ!?ご、ごめんなさい…!」
「あ~…気にしないで?」
運悪く、それで持っていた荷物を落としてしまったオレに、その人は謝りながら荷物を拾うのを手伝ってくれたけど、どうやら急いでいたようでそのまますぐに去ってしまったのだけど…
「あれ?これ…」
荷物の中に紛れ込んでいた本には覚えがなかったから辺りを見渡しても彼女はもう居らず…
どうしよっか、これ…
パラパラと中身を確認すればそれはどうやら手帳のようで…
《…古代文字…読メル…?》
「う~ん…読めないかなぁ…?」
聞いてきたのは声からして闇の精霊の方かな?
多分コレ、大事なものだよね…?
糸を伸ばせばさっきの人を見つけるのは簡単だけど…
古代文字か…
オレの勘が、これはフラグだと告げている…!
そうか、そう言えばオハラの滅亡もエース誕生と同じくらいの時期だったっけ?
これはちょっと急がないと危ないかもしれないな…
バッと糸を張り巡らせながら、女の人が向かっただろう方向へと走り出す
行動すれば運命は変えられると信じて
海軍から身を隠しながら次の航海の準備を進める…
最近は海軍の追跡も執拗なものになってきた…
やっぱり“
でも、だからと言って、知る事が罪だとは思えない
その真実を知っているだろう人間が、いつの間にか消えていく…
政府が始めからその事を知っているからこそ、隠しているのなら…
それはきっと政府を揺るがすようなもので…
だからこそ知られないよう、知っている人間を始末しているのだろう
危険を冒していることはわかっている、でも真実はいつか必ず明らかになるものだから…
故郷に残してきた娘のためにも、よりよい世界を…
そう思ってるのに、肝心の娘には何もしてやれない愚かな母だけど…
航海の準備を進めるうちに、いつもポケットに入れていたはずの手帳がなくなっていることに気付いて…
うそ…落としたの…?
あれの中には色々研究結果だって書いてあるのに…!
血の気が引くような感じがして思い返せば、買い物中に人にぶつかったことを思い出して…
取りに戻る?
いいえ、そんな危険までは冒せない…
でも同時にあれにはオハラに繋がるような事も書いてあったから取り戻せなかったら故郷が危険だという事が解って…
取りに戻ろうと身を翻したその時、目の前にさっきぶつかった人が現れて…
「落し物、届けに来ましたよ?」
ニッコリ笑うその人は、笑顔が恐ろしいと感じるのに、どこか後光がさしているようにも見えた
「あ、ありがとう…」
その人は笑顔のまま私に手帳を返してくれるとすぐに戻ろうとして、動きを止めた
顔だけをこちらに向けたその人はジッと私を見つめると…
「これはオレの持論なんですけど…悪い事をするときは、その証拠をわかるような形では残さない方がいいんですよ。知ってます?錬金術の奥義の書って、パッと見はただの料理本なんですって。そこに隠された暗号が解けない人間には錬金術の奥義は勿体無いって話らしいです」
最初は、何を意味しているのか解らなかったけど…
でも、すぐに思い当たる事があった…
この人は、この手帳の中身が読めたというの…!?
そう考えれば、今の忠告も理解できる…
誰にでも怪しいと思われる形じゃなくて、仲間以外にはわからない形で記録しておけってことね…!?
「ありがとう!」
声をかければその人は満足したように手を振って帰っていった…
そうとわかれば…今までの記録も全部書き直さないと…!
錬金術が料理本なら…歴史書は童話なんてどうかしら…?
仲間達と相談して決めるとしましょう
今のって多分ロビンちゃんのママさんだよね…?名前なんだっけ?
美人だったなぁ…
とりあえずあの手帳はあのままだと危ない気がしたから注意しといたけど…
ドンキホーテ
例えば、どこどこからお菓子もらってきて~?は売上金の回収依頼だったりする
由来?時代劇の山吹色のお菓子ですよ?
ただ実際にお菓子まで貰ってくるからあんまり偽装の意味ないのかも?
みんなオレを甘やかすからなぁ…
海軍の動きを確認しながら、大げさにはならない程度に警戒したまま、町の中心部へと戻っていく
オレ作の偽ルージュ糸人形が乗り込んだと見せかけた船は既に出港していて…
その船を追おうとしているのか、海兵たちは忙しなく準備を進めていた
うん、うまい事引っかかってくれたかな?
そうして追いかけて行ったところで誰も乗ってないんだけどさ、ざまぁww
とりあえず、今回は安全策で帰ることにして
今日のお昼と、夕飯分だけで足りるよね?
空の道は船を使うよりも早く移動できるから、今夜にはどこか泊まれる場所に着けるだろうけど…
ダルいなぁ…と思いながらも早めに帰らないとまた過保護な最高幹部陣に限りなく軟禁に近い状態にされちゃうから…
引きこもるのは嫌いじゃないけど、閉じ込められるのとはまた違うよね…
ヴェルゴとトレーボルだけが過保護ってるならいいんだけど、あんまり遅くなったりするとピーカまで過保護になるからなぁ
ディアマンテまで過保護になった時は大体確実にオレが悪いんだけどさ?
オレの意思を尊重しながら世話を焼いてくるのなんてディアマンテとセニョールくらいだから…
兄貴組にまで過保護になられたら…オレ、終わる…
ああ、しかも今回の事がバレたら…
でもこの腰の痛みは嫌じゃないって言うか、むしろ…~っ
あああ~っ!
なしなし!今のなし!
この思考はカットカットカットカットぉ!!
忘れろ、そして今は考えるな!
ああぁ~…絶対顔赤くなってる…っ!
衝動的に目の前にあったパン屋からサンドイッチ類をいくつか買い込んで、急いでその場を後にする…
思わず駆け足で人気のない方へと姿を暗まして空に昇れば頬に当たる冷たい風が気持ちよくて…
「うあああああああぁぁぁ~ッ!!」
大声で叫べば少しすっきりした
《小鳥ちゃん…wwww》
どこかで風が笑った声が聞こえた気がしたけど…
んなもん無視だ、無視!
からかわれる事がわかってるのに弄られに行くつもりはありません!
それでもからかおうとしてるのかやけに髪だけが風に弄ばれていて…
もちろん取り合いませんでしたけど、なにか?
男の友情
この話は(略)←
「さて、ここに新しい修行案があるんじゃが…なあ、ロシナンテ」
「は、はいぃぃ!?」
「この修行をするのと、ちょっとの間センゴクを引き止めるのとどっちがいい?」
「よ、喜んでセンゴクさんを引き止めてきまぁす!!」
「よし!…今の内に…コソコソ」
「…と言うわけで、お前さんはわしの娘と言うことになったから、早速故郷に帰るとしよう!」
「え~っと…でも、いいんですか?」
「大丈夫じゃ!海軍としては、ロジャーの嫁は
「は、はぁ…?…でも、その子は大丈夫なんでしょうか…」
「なあに、心配はあるまい。アレは
「?」
「ま、まあ心配はいらんっちゅうことじゃ!ぶわっはっはっはっはっ!」
「は、はぁ…」
「あ、ドラゴン、調度いい所に…」
「親父ぃ!!今日と言う今日こそは断固として修行はしないと…!!」
「今日からお前の妹となるルージュだ、仲良くしろよ!」
「は?」
「ど、どうも…ルージュです…」
「はあああああああぁぁぁぁあぁ!!!?」
「じゃ、わし、仕事に戻んないとおつるちゃんに怒られるから!後は頼んだぞ、ドラゴン!」
「え、いや、ちょ、ちょっと待てよクソ親父ぃぃぃぃぃ!!!!?」
「なあ、ガープ…ロジャーの嫁としてアタリをつけていた女がいなくなったんだが…」
「ん?知らんなぁ…第一ロジャーの嫁は処刑に来とったんじゃろ?」
「なあ、ガープ…お前に娘なんていたのか?」
「おう!昔ちぃっと遊んだ女が娘を産んどったわ!ぶわっはっはっは!」
「…なあ、ガープ…最近ロシナンテの方を見ても視線を逸らされるんだが…」
「反抗期じゃろ?うちのドラゴンも未だに反抗期でなぁ…おつるちゃんに相談した方がいいか?」
「…!もう貴様なんぞ知るかぁ!!表に出ろ、絶対吐かす!!!」
「なんじゃ、やる気かセンゴクぅ?わしは一向に構わんぞ!!」
「ぎゃ~!センゴクさんとガープさんがぁぁぁ~!!!」
「おやめ!!バカなことはするんじゃないよ!!」ガンッ、ガンッ
「くっ…!だがおつるちゃん、元はといえばガープのヤツが…!」
「ガッ…!え~?わし、べつになぁんもしとらんぞ?ホジホジ」
「その態度が怪しいんだと何度…!!」
「もう一発欲しいのかい?」
「いらん!……俺達は…友達だと思ってたのに…ガープ…」
「…友達だからこそ、言えねぇ事もあんだよ、センゴク…」
「…頭冷やしてくる…」トボトボ
「ああ、行っといで。今のアンタにゃ智将の欠片もないからね」
「…ああ…」
「…」
「ガープ?それで?今度は一体何をしでかしたんだい?」
「おつるちゃん相手でも絶対に言えねぇことだ」
「ハァ…それじゃあ思い当たる事が多すぎて、一発でわかっちまうよ…」
「ぶわっはっはっは…さすがはおつるちゃんだなぁ」
「あんまり危ない事はするんじゃないよ…センゴクだってアンタのことを心配してるんだからね?」
「わぁってる…でも、これは男と男の約束だからな…」
「ならあたしゃもうなんも言わないよ…でもアンタ一人で危なくなったら、ちゃんとあたしらを頼るんだよ?いいね?」
「わかったよ、おつるちゃん…」