(完全版)リュカとビアンカ、息子に愛を語る。   作:アロンの杖

6 / 7
“祈り”と“量子力学”について。

newpage]

[chapter:“祈り”と“量子力学”について。]

 読者の皆様方こんにちは(こんばんは)、私は冴えない官能小説家にして売れない同人作家の一人です(名前は皆様方の好きに呼んで下さい)。

 

 今日はちょっと面白いと言いますか、人によっては煙たがられるであろう話を、それでも敢えてしてみたいと思いまして筆を執らせていただきました、そんなに長くはならないように気を付けますのでどうか最後までお付き合い下さいませ。

 

 皆様方は“因果応報”と言う言葉を御存知ですか?

 

 そうです、“やった事はやり返される”と言うアレですが、今日は主にそれについてのお話しをさせていただきたい、と思います。

 

 さて私には母がいるわけなのですが、この人がちょっと変わった人でして、いわゆる“見える人”なのです(これは信じてくれる方だけ信じてくれれば良いです)。

 

 で、“不思議な体験”を昔から何度か繰り返して来ていた為に(あと本人も本人で“そう言う世界”に興味があった為に)前々から数名の霊能力者達の方々と親交がありまして、そのツテで私も彼等に面倒を見てもらった事があるのですが。

 

 その内の一人がある時、私にこんな事を言っていました、“君は作家活動をしているようだが悪い事は言わない”、“くれぐれも変な物語を作るのだけは止めておいた方が良いよ?”と。

 

 私はそれを聞いてキョトンとして聞き返しました、“それってどう言う事なんですか?”、“変な物語とはどんな内容のそれなのでしょうか”と(てっきり“不道徳なモノを書くな”ですとか“なんかお堅い事を言われるんだろうな”とか考えていたのですけれども)。

 

 すると。

 

「例えば中には大量の妖怪や魔物が登場するファンタジーチックなモノがあるよな?ああいうのは基本的に避けた方が良いよ、人間には誰にでも魂の根幹に“神の分霊”が宿っているからね。その“創造能力”を駆使すれば、この3次元宇宙に自由に幻想の人物像や世界を作り出す事が出来るんだけど・・・。それは魔物なんかにも当て嵌まるんだ、つまり妖怪や悪魔を人間が生み出せてしまう状況にあるって事なんだよな」

 

 “通常は”とその人は続けて言いました、“世界的に成功している漫画家や有名人はそれだけ巨大なオーラを纏っているし、なにより強力な守護霊によって守られているから余程の事が無い限りかは大した問題にはならないんだよ”と。

 

「だが怖いのは、そんなオーラや守護霊の力すらも届かなくなってしまう程の“魔”を生み出してしまう場合があるって事だ。そう言う世界はな?必ずいつか巡り巡って創造主に祟りを為す、特に君は自分では気付いていないだろうけど“霊媒体質”の気があるから尚更注意しなくてはならないよ?」

 

「・・・・・」

 

 私は最初、その話を聞いた時は半信半疑であり、それ以上にこの霊能力者の男性が何を言わんとしているのかが良く解ってはいませんでした←ただし自分自身が“霊媒体質”である、と言う事は(薄々は)自覚していました(ちなみに母と違って私自身の“霊感”はそんなに強くは無いのです)。

 

 そこで。

 

 その男性に聞き返してみる事にしたのです、“今の世の中には妖怪や魔物が登場する漫画やアニメがたくさんあるけど、それらがこの現実世界に具現化した話を僕は聞いた事がありません”、“第一昔話で語られていた鬼や悪魔も今の社会では目撃されてもいないじゃないですか”と。

 

 “それらは一体、どうなっているのですか?”と尋ねた所、次のような回答が返って来ました。

 

「今の社会に昔話で出て来たような“鬼”や“悪魔”がいないのは遠い古の時代から現代に至るまでの間に名だたる“神官”や“修験者”、はたまた“陰陽師”達の活躍によって“そう言った存在”が彼方此方(あちらこちら)で滅せられたり封印されたりして来たからだ。彼等は人々の為に方々で命懸けの戦いを繰り広げ、そう言った邪な存在を打ち破って来たんだ。だから我々は平和を享受出来ているんだよ?」

 

 “だけど”とその霊能力者の男性は言いました、“さっきも言ったけれども人間には創造能力があるからね”、“だから世界やキャラクターだけでは無くて時には魔物や妖怪なんかも新たに生み出してしまう場合があるんだよ?”と。

 

「君達みたいな一般人には解らないかも知れないけれど・・・。ああ言う“漫画”とか“アニメ”にはどれにでも“影響力”と言うモノが存在している、それが大きければ大きい程その世界は存在感を増して力を持ち始める。そしてそれに伴って登場するキャラクター達は活き活きとし始め、同時に“魔”もまた色濃いモノとなって行くんだ」

 

 “見る人が見れば解るんだけど”、“影響力のある作品はそれだけ強力な人々の集合意識の場を作り出す”と男性は更に続けて述べました。

 

「ある一定数以上にまで人々の意識が集まるとそれらが渦を巻き始めて“力場”と呼ばれるモノが形成されて行く。そしてこの“力場”がこの世界の“集合意識”や“集団的無意識”に良きにつけ悪しきにつけ、影響を及ぼし始めるんだ。解るかい?つまりそれが“幻想世界が現実化した瞬間”と言い換える事が出来る訳なんだけど、そうなって来るとそこに登場するキャラクター達や妖怪なんかもこの3次元宇宙に実体化されてしまうんだよね・・・」

 

「・・・“影響力”ですか?」

 

「そう、“影響力”だ。君は“量子力学”や“場の量子論”に興味があるとか言っていたな。それに付いて科学的な見地から調べてみたらどうだい?」

 

 霊能力者の男性はそう告げて、一息入れた後でまた話を続けて来ました。

 

「一度存在を生み出してしまうとね?それはこの世界で“行動した”と宇宙から見做されるんだ。つまりはキャラクター達や魔物を生み出した、と言う責任が生じる訳なんだけど・・・。それが巡り巡って自分の身に跳ね返って行く日が必ず来るんだよ」

 

「・・・じゃあ、あの。いま“同人誌”と呼ばれている、二次創作の薄い本が世の中には出回っていますけど。あれで変な世界を描いた作者にもそれは適応されるんですか?」

 

「世界を生み出したモノ全員に、それは必ず適応される。特に“やった事はやり返される”、“自分のお尻は自分で拭く”。これらは自然の摂理と言うか、もっと言ってしまえば“宇宙の法則”そのものだからね。この宇宙に存在している限りかは、この掟からは逃れられないんだよ・・・?」

 

「・・・・・」

 

「だから変な物語を書いている作家と言うモノは、その物語と同種同質な世界を“己が味わう可能性の一つ”として自らに背負い込む事になるんだよな。その結果どう言う事が起こるのか、と言うとね?普段の時は別になんて事はないんだけれど・・・。例えばその人が人生の窮地に陥った時に、本来であれば“自分が耐えられるギリギリ限界程度”の苦しみで済むハズだったモノがもう一段階、酷い地獄に叩き落とされる事になる。しかもこれの恐ろしい所は“当事者が忘れた頃にやって来る”と言う事だ」

 

「・・・忘れた頃にやって来る?」

 

「そうだとも」

 

 その男性は頷きながら語り続けました。

 

「ま、極端な話をすれば“無事に栄達して絶頂期にある時”だとか。はたまた“死んで生まれ変わった後”なんかも危ない、と言われているよ?特に一度死んで転生してしまえばもう、記憶が完全に消されて別人としての道を歩む事になるからね。本人には身に覚えが無い上に“自分がやった”と言う実感が湧かないのだろう・・・」

 

 “だから君も”とその霊能力者は言いました、“世界を作り出す仕事をするのならば重々気を付けた方が良いよ”と。

 

 私はそれを聞いて最初は“まさか”と思っていたのですが、“影響力”とか“自分のお尻は自分で拭く”と言う言葉がどうしても引っ掛かっていたのですね←そう言う事もあって私は“純愛成就モノ”しか書かないようにしているのです(勿論、“純愛物語を見るのが好き”と言うのもあるんですけどね?それと同時にもし本当にこの話が真実だった場合にシャレにならなくなるからです)。

 

 それに加えてもう一つ、“量子力学”や“場の量子論”の本を読んでいた時に、アメリカで“祈る”と言う事柄が現実に及ぼす影響に付いての実験が行われた、との記述があり(いくつかの病院に協力してもらい、数名の患者のグループを二つ用意して一方には祈りを捧げ、もう一方には何もしない、と言う状態下に置いて2ヶ月間程様子を見たそうです)、その結果。

 

 “祈り”には確かに“一定以上の効果がある”事が認められたそうです←特に祈る人が多ければ多い程、その力はより増大して現れた、との記述が御座いました(つまり患者の病状が改善していたそうです)。

 

 かなり前に図書館で借りた本だったので(恥ずかしいのですが当時、私は身持ちが少なくて専門書を買うことが出来ず、已む無く地元の図書館を利用していたのです)題名は詳しく覚えていませんが、とにかく図解雑学シリーズで“量子力学”~“超紐理論”までを読破しました(他にも“ワクワク意識力”とか、そう言った何冊かのスピリチュアリズムと科学が融合した本も読ませていただきました)。

 

注)お断りさせていただきますと私は理系では無くて文系です(数学や科学は大の苦手でした)、それに量子力学関係の本を何冊か読みはしましたが難しい数式などは殆ど忘れてしまいました(ああ言うのは日頃から活用していないと自分のモノにならないんですよね、覚えられないんですよ)←自分で言うのも何ですけれど“多分、そうなるだろうな”と言う事は解ってはいました。

 

 ですけど私は敢えて読みました、それは“難しい数式等は解らなくても、せめて基礎的な概念だけでも自分の魂に刻み付けてやりたい”と言う思いと共に“どうせ解らないから読まなかった”よりも“解らなくてもまずは読んでみる(もしくは読んでみた)”では周囲に対する説得力が違う、と言う考えから何度も何度も読み直して行きました(他にもとにかく“祈る”と言う事柄に興味を持っていましてそれを“科学的に解明してみたい”と言う願望があったのですね)。

 

 そのお陰で取り敢えずは“量子力学”や“場の量子論”、“一般相対性理論”や“大統一理論”、そして“超紐理論”等の“基礎的な概念”はなんとか理解できました(これらがいずれ役に立ってくれたら嬉しいのですが)、そしてだからこそ、言えるのですが。

 

 霊能力者の人の話はあながち間違いではない、と思います(単なるオカルトで片付ける事は出来ない、との結論に達した訳です)。

 

 皆様方ももしお暇ならばこれらの本(図解雑学シリーズ)を読んでみていただけたなら幸いです、と同時にお互い“変な世界”を作り出さないように注意しましょう(あれらは結局は自分に跳ね返って来るわけですからね)。

 

 その結果例えば“本当は大切な人(奥さんや彼女さん)を守れたのに守れなくなってしまった”ですとか“本当は大怪我だけで済んだのに死ぬまで行ってしまった”等という結末が降り掛かって来るかもしれませんよ?

 

 以上、“名無しのチー牛”がお送り致しました。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。