東方生司妖   作:茸型衛星

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新キャラ登場!


10.妖精神と銀の式神

揺れている。

…担がれている?誘拐?

状況を把握するにも、寝起きは目が開けにくい。

薄らと目を開けるが、目に映るは地面のみ。

能力で周辺の生物を探知する。

 

…自分を担いでいる中級妖怪1匹、周囲に弱めの中級妖怪3匹。

左右には木の生命が大量に感知出来た。

獣道でも歩いているのだろうか。

 

怪しまれないように脱出するためには…

 

左右にある木を部分的に急成長させ、獣道を遮断する。

 

「うおっ、何だ!?」

「誰だ!人間どもか!?」

 

耳元で叫ばれると、五月蝿いことこの上ない。

妖怪達は人間の仕業だと思っているようだ。

人間はこんなことが出来なかった筈だが、この際好都合だろう。

 

樹木をどんどん伸ばし、箱部屋を作る。

妖怪達は木を破壊しようとしている様だが、破壊された瞬間再生する樹木はそう簡単に破れない。

 

私は下を向きながらも、箱部屋の中に妖怪を召喚(創造)する。妖力は多めに。

大妖怪級の妖狐が表れる。

妖力は大妖怪級なのだが産まれたてなので一尾。(普通、妖狐の大妖怪は9尾)

 

「なんだこいつ!?」

「反逆者だ!やっちまえ!」

 

妖狐が妖怪達を追い払うよう念じる。

妖狐を中心に何かの術が発動したようだ。

 

「急げ!」

「お前らも早く!」

 

私が樹木を元に戻すと、4匹の妖怪は、急にどこかへ走って行った。

私と妖狐を置いて。

 

「幻術?」

「そうだ。主(あるじ)、無事か?」

 

創造した妖狐は白い毛並みをしており、青色の着物を着ていた。男物の着物だ。

顔といい声といい、恐らくオスの狐…もとい、妖狐だろう。

主、とは。伊邪那岐の時とデジャブを感じる。

 

「そうだ、伊邪那岐は最初から名前が付いてたから、貴方も何か名前が付いてるでしょ?」

「いや、俺に名前は無い。主が決めてくれ。」

 

ここは伊邪那岐と違うのか。何もかも伊邪那岐と比較していてはいけない。

私が他人の名前を決めた事は無いので、酷い名前になるかもしれない。

 

「そうだ、白銀(しろがね)って名前はどうかな。駄目?」

「主が決めた名前だ。拒否するはずが無いだろう。元々この体も主がくれた物だからな。」

 

遠回しに却下されている気がするが、いいのだろうか。

白いから白銀、なんて誰でも思いつくような名前。本人が良いならいいか。

 

「じゃぁ、これから仲間としてよろしくね。」

「主に従うのは当たり前のことだ。よろしく頼む。」

 

仕方なくやってる感じも無いことは無いのだろうか。私が創ったとはいえ、一つの生命。

休暇も多めに与えてやろう。

 

 

「…あれ?私なんで担がれてたんだっけ?」

 




書き溜めはこれでおしまいです。

新キャラ登場、原作キャラだと思った?残念、またオリキャラでした。
10話時点で原作2人とは…
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